岡山県の新卒者にオススメの就職先と昨今の就職事情

就活生がイメージする岡山県での就職先は「工場」が多数

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月8日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「岡山県で就職することに対してどのようなイメージがありますか？」

アンケートに回答していただいた就活生の多くは、岡山県の就職先として工場勤務をイメージしているようです。「地方は部品メーカーが強いイメージです。」「倉敷市で工業の仕事に携わるのかと思います。」などの回答が多い印象でした。
このようなイメージのある岡山県ですが、実際にはどのような就職先があるのでしょうか？この記事を見て、人気のある地元企業や業界を確認してみましょう！

岡山県の新卒者の就職先には地元企業が人気

岡山県では、新卒者の就職に際し、文系理系問わず、地元企業の人気が高まっている状況です。創業50年以上の老舗のラインナップと、地域密着性の二本柱における知名度の高さは、その人気度に比例し、全国区の大手企業の内定率を、はるかに上回る数字を打ち出しています。国立大学をはじめ、創立100年ランクの大学が、多数校名を連ねたコンソーシアムとの連携は、言うまでもなく強固で、新卒者の内定率に大きく影響していると考えられます。

地元中小企業が人気ランキング上位を占めている

岡山県の2016年度の新卒者就職内定率は、おおよそ65%と全国に比べ、非常に高い数字を打ち出しています。岡山の人気企業ランキング-就ナビは、ほぼ地元優良企業で占められている状況です。「岡山県を元気にしたい」、「育った街に貢献したい」親から子へ、世代を超えて継承され続けている愛郷心は今もなお健在です。名前を聞けば誰もが納得する、地元中小企業への志望度は、新卒者の岡山県に対する愛がぎっしりと詰まっていると考えられます。

岡山県でオススメの就職先①：中国銀行

中国地方で最大規模を誇る銀行が、岡山県の中国銀行です。岡山県だけでなく、広島県、香川県、兵庫県、東京都にも支店を持つほか、上海、シンガポールにも支店があります。地方銀行の総合ランキング（収益性、健全性）においても5位を記録しており、非常に働き甲斐のある環境といえるでしょう。

岡山県でオススメの就職先②：トマト銀行

地元に根付いた銀行として人気があるのが、トマト銀行です。トマト銀行というインパクトのある名前は、「トマトのように世界中で愛される存在になろう」ということで付けられたものであり、1989年には流行語候補としても取り上げられました。コーポレートスローガンは「にんげん大好き」。Jリーグチームであるファジアーノ岡山のスポンサーにもなっており、岡山県の地元金融期間としては大きな存在感を放っています。

岡山県でオススメの就職先③：ナカシマプロペラ

船舶用プロペラを中心に手掛ける、推進装置の総合メーカーがナカシマプロペラです。岡山県の企業ながら、船舶用プロペラでは世界トップのシェアをもち、グローバルに活躍している会社として大変魅力的な企業です。海上自衛隊の潜水艦用のプロペラも手掛けるほか、フィリピン、ベトナムにも関係支社を持つなど、今後も大きな活躍が期待できます。

岡山県でオススメの就職先④：大本組

岡山県の企業の中でトップの売上高を誇るのが、総合建設業の大本組です。不動産開発、土木などの分野で人気を集め、その技術力と社会的信用は高く評価されています。最近では2015年にオープンしたイオンモール岡山駅前店も手掛けた企業として、注目されました。岡山県に軸を置いたゼネコンで活躍したいという人には大本組がおススメです。

岡山県で就職するなら地元の金融機関がおすすめ

岡山県では、親世代からの伝承される、知名度の高い中小企業が多く点在しています。岡山県の地元が誇る銀行、いわゆる地銀も、そのひとつと言えるでしょう。旧き良き時代の、外観が魅力の地銀は、離職も少なく地元への貢献度も高いことから、通年人気は安定していると言われています。岡山県主催の新卒者合同就職面接会などでも、地銀のブースは、志望する学生で埋め尽くされている状況となっています。また、岡山県の地銀は、インターシップなどの学生の受け入れも盛んで、その魅力に拍車を掛けていると言えるでしょう。

岡山県の就職活動は人脈が大切

前述から、岡山県の就職事情とは、OB・OGの定着に比例していると知り伺うことができます。縦のつながりや親子世代の支持が、内定に大きく影響していることは、言うまでもないでしょう。業界は違えども、人脈を大切にしている、岡山県の県民性が非常によく現れている、現象だと言えるでしょう。新卒者は、この動向をうまく利用し、大学や公的機関の支援サービスも、併せて活用するのをおすすめします。

岡山県の企業からは高校新卒者の人気が高まっている

岡山県の地元就職事情では、近年大学新卒者よりも、高校新卒者の人気が高まっている傾向にあります。時代背景が就職に大きく影響しているものと考えられますが、ゆとり世代と呼ばれる年代の就職事情に特化すると言えるでしょう。人材育成に注力する多くの企業では、大学で専門性のある学科で学んだ大学生よりも、これから企業という学び場で、何色にも染めていける高校生に期待値が集結していると考えられます。長期的なキャリア計画を実現することが、企業成長に繋がるのは、言うまでもありませんが、そこに高校生の、純真な熱意や伸びしろが、「地元で育つ」岡山県の特性に、整合するのではないかと考えられます。

第二新卒者や専門学生への支援も行っている

岡山県では、第二新卒者への就職支援サービスも充実しています。公的機関と地元中小企業のマッチングで実現した、短期訓練が付随した面接会なども人気となっています。社会人としていきなり働くのではなく、訓練期間を経て就職できるよう、岡山県が全般的な支援を行っています。また、専門性のある人材育成のため、各種専門学校における就職支援サービスも充実し、その人材を求めて、近隣都道府県からも多くのオファーがあると言われています。

自分の就活力を知る

就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。ぜひ、「就活力診断」で今の自分の就活力を診断してみましょう。無料でダウンロードできるので、今の実力を踏まえた上で必要な対策をしてみてはいかがでしょうか。

岡山県の新卒者就職事情は地元の中小企業が人気で人脈を大切にしている

岡山県の新卒者における、近年の就職事情の背景について見てきました。岡山県の新卒者は、地元企業での就職を希望している人が多くいます。その背景には、岡山に対する愛情がうかがえるかと思います。そして、就職先としては地元の金融機関をおすすめします。岡山県の新卒者の就職には、人脈が大切で、公的機関サービスとその人脈を併用して活動していきましょう。企業としては、高校新卒者が人気を集めています。これらの背景をしっかり把握し、岡山県内での就職を目指してみませんか？