2019年11月07日(木) 更新
インターンシップの参加率は?企業における採用・選考との関係性
目次
インターンシップの参加率は約4割
インターンシップは、学生が企業で就業体験することです。インターンシップは強制ではありませんが、多くの学生が参加しています。リクルートキャリアの調査によると、2016卒学生のインターンシップ参加率は39.9%です。2015年卒の参加率よりも13.0ポイント増加しています。参加する学生も多いですが、インターンシップを実施する企業も61.1%と、年々増加しています。では、なぜインターンシップの参加率は上がっているのでしょうか?
就活のスケージュール変更などが参加率上昇の要因
インターンシップの参加率が上がった要因としては、就活スケジュールの変更があると考えられます。2016年卒の就職活動スケジュールから、活動解禁時期が3年生の12月から3月になり、3か月後ろ倒しになりました。企業は、採用活動期間の短縮で大学生との接点が減り、応募者数が減少するといった心配がありました。学生も、短期決戦になるといった心配があったのです。そのため、インターンシップに参加して、自分の適性を確かめる学生が増えたと考えられます。このような理由があるため、参加率だけでなく実施する企業も増えたのです。
参加率の上昇には採用時の優遇も関係している
また、インターンシップ参加率が上がった要因には採用選考時の優遇があります。これは大きく分けて2つあり、選考免除型と、早期選考スケジュール型があります。
選考免除型は、インターンシップ参加者には書類選考や筆記試験、最初の面接などを免除するものです。他方、早期選考型は、一般の大学生よりも早い時期に、インターンシップ参加者を選考するというものです。最近では、4年生の6月1日の選考解禁前に、インターンシップ参加者の選考を実施する企業も多く見られます。
通過するエントリーシートを作成する
インターンの選考に通るためのESを作成するために、実際の通過者のESを参考にしましょう。そこで活用したいのが「インターン選考通過者が実際に提出したES集」です。JALや日清製粉、三菱UFJ銀行や大正製薬などの通過者が提出したESを無料でダウンロードできます。設問の内容も確認できるため、事前の対策として持っておきたい資料です。
インターンシップ生には早めに内定を出す企業もある
例えば、某損害保険会社のインターンシップに参加したところ、4年生の5月初めから前倒しで採用面接をやってもらえ、5月半ばには内々定を出してもらえたという声もあります。さらに早い企業では、3年生の2月頃に内々定をもらえる場合もあるのです。このご時世に、このような優遇を受けられる可能性があるならば、自ずと大学生のインターンシップ参加率は上昇するでしょう。
6割近い企業がインターンシップ参加者に優遇策を講じている
大手就職情報会社の最新の調査でも、インターンシップ参加学生に何らかの優遇策を講じるとする企業は、6割弱にもなります。これが、大学生のインターンシップ参加率を、ここ最近大きく押し上げる理由なのです。インターンシップ参加者限定のセミナーの開催や、一般の大学生よりも前倒しの選考、また、選考時の評価が同レベルであれば、インターンシップ参加者を優先採用する場合もあります。実質的に、様々な優遇策をインターンシップ参加者に講じる企業が主流です。
就業体験型インターンシップの参加には対策が必要
このような理由で、大学生のインターンシップ参加率は増加しています。インターンシップへの参加で採用選考において優遇されると知れば、民間企業に就職する可能性が高い、大多数の大学生は参加したくなるのが当然です。しかし、実際に職場で働くことが可能な就業体験型インターンシップに参加を希望する場合、採用選考と同レベルのインターンシップ選考が待ち受けています。エントリーシート提出、筆記試験、採用面接は言わずもがなで、実採用選考さながらの対策を講じる必要があるでしょう。
採用選考よりも競争率が高くなるケースもある
おまけに、インターンシップ参加率が高まっているとは言え、インターンシップで受け入れ人数は、新卒採用人数よりも遥かに少ない企業も多いです。そのため、採用選考よりも競争率が高いケースも珍しくありません。因みに、某大手電機メーカーの技術系インターンシップなどは、わずか数名しか受け入れがないのです。東京都内の有名国立大学や、有名私立大学に在籍していても、3人中2人はインターンシップ選考に落ちるのが現状になります。大手企業の就業体験型インターンシップは、採用選考以上に通過が困難だと考えましょう。
インターンシップの参加率は約4割!参加生は採用・選考時に優遇されるケースがある
大学生のインターンシップ参加率は、70%を超えたとするデータもあります。ここまでインターンシップ参加率が上がった背景には、企業側の採用選考時におけるインターンシップ参加者の優遇策があります。書類選考や一次面接が省かれたり、一般大学生よりも前倒しで採用選考を受けられたりするのが、優遇策として一般的です。それでも、大手企業の就業体験型インターンシップの場合、参加率は高く非常に狭き門で、本番の採用選考よりも競争率が高いことも珍しくありません。
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