卒論が理由で留年する可能性｜内定取り消しを防ぐために就活生がおさえておきたい対処法

卒論が提出できないと留年になる？

必修科目の場合は留年になる

卒業の必修科目に卒論がある場合、提出できないと留年になります。理系学部の場合は、卒業研究として履修した内容を卒論としてまとめることが卒業要件になるケースが多いです。しかし、学部によっては、卒論ではない形で卒業要件を満たす場合もあるでしょう。例えば芸術系の学部では、卒論ではなく卒業制作による単位の取得が必要なケースがあります。

ゼミに入っていない人は卒論を提出をしなくていい

ゼミに入っていないと卒論を提出できないため、在学中はゼミに入る就活生が多いと思われます。しかし、ゼミに入らなくてもよく、その場合は卒論の提出が必要ない大学もあります。ゼミに入っていなくても卒論が卒業要件になっていないため留年になりません。ただし、大学によって異なるため確認しておくことが大切です。

卒論の提出は期日厳守

卒論を提出する場合、提出日や受付時間が明確に定められています。例えば、「○月○日の9時30分～16時」までと指定されている場合、事前事後の受付は一切受け付けられないと注意喚起する大学が多いです。提出がギリギリになり、目の前で打ち切られてしまうケースもあります。時間に余裕を持って、万全の体制で提出日を迎えましょう。

卒論を提出するには長い制作時間が必要

制作には数ヶ月～1年以上かかる

「大変だった」が8割。実験や資料集めに苦戦する卒業論文制作によると、卒論の制作に1～3ヶ月かかったという人が多く、1年以上かかった人も少なくありません。期日までに卒論を提出するには、早めの取りかかりと計画的なスケジューリングが必要です。慌てて卒論の作成をはじめても自分を苦しめるだけなので、留年がかかっていると思ってすぐに始める必要があるでしょう。

データの収集に多くの時間を費やす

卒論を書くにあたり、データや資料が必要になりますが、収集が思うようにいかないことも多いです。参考文献などが近くにない場合は、自ら遠方に足を運び現地調査をしなくてはならないかもしれません。リスクに備えて、余裕を持った計画を立てておく必要があります。

文章作成段階で修正が必要になる

必要なデータや実験内容が揃ったら、次は文章化する作業です。卒論に必要な文字数や構成は、学部によって異なります。執筆途中に教授に提出する場合、指摘を受けて書き直しを求められることがあるでしょう。完成後のチェックに入った後も、誤字脱字や内容の誤りにより全体の修正が必要になる場合があります。

留年した場合は内定取り消しになる可能性が高い

卒論が提出できずに留年した場合は、内定取り消しになる可能性が高いでしょう。企業の募集要項には、「4年制大学を卒業見込みの方」などと記載されているのが一般的です。大卒用の求人を出している企業の人事が内定を出す条件として、学校を卒業することが前提となっています。留年した場合は、「学校卒業」という採用条件をクリアできません。卒業ができない留年は、内定取り消しをする理由として成り立つのです。

卒論は就活での自己PRになる

卒論をやり遂げた場合は、十分なPR要素になります。「学生時代に力を入れたこと」は、就活の中でも大切なアピール要素です。学生時代に力を入れたことを正しくアピールして、学生時代の経験やそれによって得た能力を伝えましょう。学生時代に力を入れたことを考えるときに活用したいのが『人気企業内定者の「ガクチカ」まとめ』です。作り方や例文18選を収録しています。無料でダウンロード出来るので、面接対策中の就活生にもおすすめです。

留年が決定したら電話して対処する

留年した理由を正直に話して謝罪する

留年が決定した場合は、企業の担当者にメールではなく電話で直接報告しましょう。留年した理由を正直に話し、謝罪する必要があります。留年が決定しても、企業で働くことを諦められないという就活生も多いでしょう。そのような場合は、「卒業を約束する代わりに内定取り消しを控えて欲しい」とお願いしてみるのもひとつの方法です。

半年後に就職できないか聞いてみる

卒論が理由で留年になった場合は、提出により半年後の9月に卒業できる大学もあります。企業に卒論を完成させる旨を伝えて、9月に遅れて入社できないか聞いてみましょう。9月入社をこちらからお願いする場合は、丁寧に謝罪した上で失礼のないように提案しなくてはなりません。

卒論が必修科目の場合は提出できないと留年するため就職先に連絡しよう

卒論が必修科目となっている場合は、期日までに提出しなくてはなりません。間に合わなかった場合は卒業が認められず、留年になる可能性が高いです。卒論制作には長い期間を要するため、早めの取りかかりと計画的なスケジューリングを心掛けなくてはなりません。就職先が決まっていて留年した場合は、企業に電話で連絡する必要があります。留年の理由を正直に話し、丁寧に謝罪しましょう。