大学で留年したら？就活でその状況をプラスにする方法

社会において大学の留年はさほどデメリットではない

就活において、留年したら「ダメな人間」というレッテルを貼られてしまうのではないかと、不安になるかもしれません。しかしそれは、ただダラダラと大学時代を過ごして単位が不足してしまったような生活態度を責めるものであり、実際の社会では学生時代に少し留年したぐらいでは、デメリットとは思われていません。大学生は、自由にやりたいことを模索できる貴重な時間です。時代の変化に伴って、大学生活の過ごし方や、学生の生活スタイルは多様化しています。企業の新卒担当はたくさんの学生を見ているので、そういった学生の多様性をよく理解しているのです。

大学を留年したら経歴を正直に話す

大学を留年したら、就活で一番よくないのが、履歴書でのごまかしです。これは経歴詐称ですので、絶対してはいけません。また新卒採用の面接では、留年の理由を聞かれてしどろもどろになったり、小さな嘘をついてしまうのもマイナスです。面接官はプロですので、嘘はすぐに見抜きます。では、どうすればいいのかというと、留年したら、その理由を正直に話せばいいのです。留年したら、謙虚に、かつプラス思考で、1年は自分の成長に活かすことができたと説明すればよいのです。そうすれば嘘をつかない、誠実で素直な人物であると捉えられ、かえって就活にプラスに働く場合もあります。

長所言い換えマニュアルも参考に

就活をしていく中で自分の短所しか思い浮かばないという人は、言い換える方法で長所に変えていきましょう。短所を長所に言い換えるとは、例えば「優柔不断」→「多角的に検討する」といった表現にすることです。短所と思う部分でも、ポジティブに受け取ることで長所になります。このような言い換えで長所を考えたいという人におすすめなのが「長所→短所言い換えマニュアル」です。例で挙げたような言い換え表現を100種類収録しています。無料でダウンロードできるため、自己分析をすでに終えたという就活生にもおすすめです。

留年したら就活に不利と言われるのは期間を無駄に過ごした場合

大学で留年したら就活に不利だと考える人が多いのは、留年した期間を含めて自分が社会にアピールできるような実績を残せていないから、という理由が多いでしょう。学生のうちは、まだ社会の役に立てるような自信も無く、自分をマイナス評価しがちです。しかし学生時代に立派な社会貢献ができる人は、実際には「ごく僅か」です。誰もが認めるような経験が無くても、学生として何を中心に日々過ごしていたのか、それが社会人になったらどのように昇華されて、何に取り組んでいきたいかという姿勢が大事です。

留年したら就活では自分のアピールに変える

では、大学を留年したら就活はどのように取り組めばいいのでしょうか。大学留年の理由が、アルバイトや趣味に没頭してしまい、大学の出席をおろそかにした結果という人も少なくないかもしれません。しかし、ありのままを話すと、学業とプライベートを両立できない、自己管理できない人物と思われるかもしれません。先程述べたように、学生時代にしかできないことへの模索であれば、悪くはありません。大事なのは、その期間の自分を客観的に見られているかです。大学時代に没頭したものを自己分析して、就活では自身の長所、短所として説明しましょう。また留年したら学費もかかるので、お金の概念も大事です。対価として得られた内容は未熟でも、きちんと振り返って客観的に分析できていれば、就活では好意的に捉えられる可能性があります。

大学留年を就活に活かすにはプラス思考が大事

もし海外留学や資格取得が理由で大学を留年したら、それは他人と差別化するポイントになります。就活の面接はどの学生も同じような経験を話すので、新卒担当者は飽きている可能性があります。プラス思考で考えれば、留年期間の経験こそが、他社とは違う印象を残すことができるかもしれません。また就職先によっては、個性を重視するベンチャー企業があったり、趣味の領域を超えて仕事に発展できるようなエンターテイメント業界などもあります。そのような企業であれば、他人と違う経験がプラスに働く可能性はあります。

留年が原因で不採用になっても落ち込まないこと

これまでは良い話ばかり述べましたが、高いスキルと成長スピードを求める専門職では、大学を留年したらデメリットとなる場合もあります。これは留年の理由が、卒業に必要な条件を満たしていなかったと判断されるためです。企業の採用活動は、長く働けるかどうかを慎重に見極めるため、不採用になったのは、その企業には合わなかったからです。留年が理由で不採用になったとしても、落ち込まないほうがよいです。嘘をついたり自分を大きく見せてしまって、入社後に苦労することを考えると、やはり留年したら正直に理由を話すことが最善だといえます。

大学を留年したら就活では理由をごまかさずにアピールポイントとして活用する

もしも大学で留年したら、就活でどこも採用してくれないのではないか？という不安は、面接での態度や、アピールの仕方で払拭できるといえます。留年を自身のコンプレックスとしてしか捉えられない学生は、就活でつまずきやすいです。就活成功の秘訣としては、留年した理由に関しては、正直に伝え、プラス思考で望むことです。マイナスに考えるのではなく、自分のアピールポイントとして、留年期間の過ごし方を話してみるようにしましょう。