2019年05月10日(金) 更新

三井化学のインターンはここが違う!

三井化学は昨年度、初めて新卒採用(大学・院生)向けのインターンシップを行いました。インターンシップでは、事業戦略を考える第1セッション(2月)のワークに加えて、自己内省、グローバルリーダーとなるための第2セッション(3月)のキャリア支援を行いました。これまでの生き方を振り返り、多くの人と話すことで、自分でも気付かなかった特長に気付いたと、参加した学生たちからは好評を受けています。

第1セッションの課題は「自動車材の成長戦略」

第1セッションで大学生たちに課せられたお題は、「自動車材の成長戦略」。これからの時代、どこの市場に何の自動車材を売り込んでいくのかを考えた。課題にあたる前に、自動車材について、三井化学の社員からレクチャーを受けたが、理系の学生ならまだしも、文系の学生にとっては聞いたことがない専門用語ばかり。さらに情報量も細かく、かつ、膨大。大手企業のインターンでよくある、会社説明に留まるものではない。

「機密保持契約を結ぶほど、他社とは違う真剣さがある」

5大総合商社に内定を受けているYさんは、「このインターンシップはベンチャー企業よりでした。大手企業は自分たちが何をやっているのかを話す機会が多いのですが、三井化学は違いました」と感想を話す。

さらに、政府系銀行に内定したKさんも、「インターンシップで機密保持契約を結ぶほど、資料が細かく作られていました。他社とは違い、すごく真剣さが伝わってきました」と続く。

三井化学の社員が日頃から利用している資料を使う

レクチャーが一通り終わると、「分からない」と諦めるのではなく、「まずは調べてみよう」と三井化学の採用担当者の一言。担当者が指差した方向には、大量の資料が置かれていた。それは、業界や市場を分析した書類で、日本語・英語で書かれている。実際に、三井化学の社員が常日頃から利用している資料だ。

資料は膨大な量で、全部見ているとそれだけで時間が終わってしまう。学生たちはチームごとにディスカッションをして、仮説を立ててから、資料を手に取った。

留学生がいることでグローバル企業で働くイメージが沸く

資料だけでは分からないことがあると、経済産業省に電話して最新状況をたずねるチームがあったり、中国人留学生がフェイスブックを使って、中国にいる知り合いの社会人に連絡し、中国で流行っている自動車や交通規制について聞いた人もいる。

大手損害保険会社に内定をもらったKさんは、「テーブルに日本人だけでなく、留学生がいたことで、グローバル企業で働くイメージができました」と感想を話す。「ディスカッションが終わりかけているときに、中国人留学生が、『やっぱり違うと思う』と最後まで意志を曲げないで主張してきました。日本人学生だけだと、時間を気にして、空気を読んでしまうところですが」。

第2セッション!徹底した内省化で、新しい自分に気付く

第2セッションでは、自己の内省化を行った。用意された30枚を超えるシートに、自分の生い立ちから将来像までを書いていった。将来の夢を描くだけでなく、苦手なこと、挫折したことなど、なかなか人には打ち明けられない「弱み」まで認識するのが狙いだ。シートの記入が終わったら、またチームをつくり、お互いの強み・弱みを話し合った。

財閥系不動産に内定を受けているKさんは、「親にも親友にも話せていないことを話した人もいました。さらに、10年後になりたい将来像を、みんなの前で発表することで、言葉に責任を持てました」。

大手家電メーカーに内定したMさんは、「人と話すことで、他人から見て、自分はどう見えているのかを把握することができました」と収穫を話す。

さまざま意見を聞けて自分の価値観が明確になる

学生たちは当日会ったばかりだが、親にも親友にも話せていない過去の失敗やつらい経験を話した学生もいたという。その場の雰囲気が、打ち明けさせた。財閥系不動産に内定をもらっているKさんは、「親友と飲んでいるような感覚でした」と表現する。「話しているうちに、だんだん熱くなっていきました。色々な人からの意見を聞けて、自分の価値観が明確になりました」。

このインターンシップでは、事業戦略を考えるということで、単にビジネススキルを磨くだけではない。世の中の流れを俯瞰する視点、時代の流れを読む感覚、そして、多様な人とのコミュニケーションが求められた。

企業の本気と出会いが新たな自分を発見できるインターン

今回話を聞いた学生たちは、日本を代表する企業から内定をもらっているが、このインターンに参加したことが就職活動での分岐点だったと明かす。「自分の視点だけで物事を考えることをやめようと思った」、「人とがっつり話し合うことで、相手の良いところも悪いところも受け入れられるようになり、これが相手を理解するということだと認識できた」という声があがった。その後の就職活動に変化が起きた学生もいた。

「メーカーでは理系が主人公だという固定観念を持っていました。でも、実際にインターンに参加してみたら、そんなことはなく、どういう意識を持って自分が働くかが大事だと実感しました」(グローバル消費材メーカーに内定をもらっているOさん)

「食わず嫌いをやめようと思いました。もともと化学は大嫌いでしたが、(インターンシップに参加することで)化学メーカーへの志望度が上がりました。この体験を通して、興味がない業界を毛嫌いすることをやめようと思い、就職活動での動き方も変わりました」(大手損害保険会社に内定をもらったKさん)

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