2019年11月28日(木) 更新

大手総合商社の本音!住友商事の人事部採用チーム長が就活生に伝えたいコト

ゼミ活動にハマった学生時代。グローバルな課題解決を志す。

【インタビューイープロフィール】
住友商事株式会社 人事部 採用チーム長
岩本健一様

学生時代は部活やサークルには入っていませんでした。アルバイトもしていましたが、勉強というかゼミの活動が中心の学生生活でしたね。私の大学は2年生から前期ゼミと呼ばれるものがあって、全員必須なわけではありませんでしたが、私は経営戦略や組織論のゼミに所属していました。ビジネススクールで学ぶような内容もあって、大変刺激的でした。正直あんなに勉強にハマるとは思っていませんでした(笑)。ちなみに、ゼミ幹事は暇な人間が良いという先生の意見で、ずっと私がやっていました。休日は多摩川の河川敷で社会人野球をしたり、友達と下北沢で演劇を観たり、いろいろなことをしていました。部活やサークルに所属していないからこそ、様々なコミュニティに顔が出せて「仲間」は多かったように思います。

学生時代から何となく「日本人向けの商品」よりもグローバルを相手に仕事をしていきたいという想いを持っていました。「国境を越えたら他人事」みたいなのが嫌で、むしろ海外のインフラ整備などに携わりたいと考えていました。あとは、若いうちから「やる気」さえあればチャレンジさせてくれる環境がいいなと思っていたので、そういう会社を探していました。住友商事はそれができる会社だと感じたのと、決め手はやっぱり人ですね。入社して21年(取材当時)になりますが、そこに集まる「人」は大きくは変わらない気がします。ダイバーシティは大切ですが、一方で変わらない住友商事のDNAもあります。採用ではそれを受け継いでくれる仲間を求めています。

「やりたいこと」は同じ。アプローチが違うだけ。

社会貢献がしたいならNPOで働くのもいいし、JICAなどの独立行政法人という選択肢もあります。どれが良くてどれが悪いということではないと思います。どこも「目指すもの」は一緒で、「世界を良くしたい」と思っていますが、役割が異なるのです。「儲けることで長続きする仕組みを作る」というのが総合商社の重要な役割です。

住友商事は恵まれている会社だと思います。総合商社の仕事って途上国の発展に寄与することも多いですし、その点に関しては割と誰が見ても「わかりやすい」ですよね。実際入社してみても「胸を張れる仕事」がたくさんあります。これは素晴らしいことだと思います。仕事を通じて、働くことで自分自身も豊かになれる。この意味するところは「給料」というより「人生の充実」です。もし仮に働かなくてもいい人がいるとすれば、それは不幸なように感じます。苦労するからこその充実感もありますし、住友商事は「苦労する場」として最適です(笑)。

住友商事のDNA。採用活動も「経営理念」を実践する場。

住友商事は誠実で根は真面目な人が多いです。私はその中でも「こだわり」を持っている人が好きです。正直、営業とかって答えがないのが当たり前で、その中でどんな仕事をしていくかは、そこにいる人の「こだわり」が決めるものだと思っています。それを判断するのは自分です。上司が「それは違うんじゃない?」と一言言ったくらいで諦めてしまうようでは良い仕事はできません。もちろん、どんな時でも「自利利他公私一如」という住友の事業精神は当たり前のように根づいているわけですが。

私は採用活動も経営理念を実践する場だと思っています。だから住友商事に「入社しない人」にも幸せになってもらいたいと考えています。採用活動を通じて出会うほとんどの人は住友商事に入社しないわけですから、住友商事が「いい人」を採用するだけではダメだなと。採用活動で出会う人一人ひとりが自分にあった企業に行くための力になりたいと思っています。それが私なりの理念です。かつての社長が「我々は世界中で必要とされ、世界中で尊敬される企業になろう」と言ったのですが、この考え方は今でも大切にしています。利益第一主義になってはいけないと思っています。

就職活動では視野を広く持って欲しい。

特に学生には視野を狭めないで欲しいなと思います。面接をしているとたまに「総合商社しか受けていません」という人もいますが、面接で何をしたいか尋ねると「何でもやります」みたいなことを言うんです(笑)。もちろん総合商社しか受けてないから不合格ということではないですが、どこに行っても頑張れるような人でないと総合商社で活躍するのは難しいかもしれません。私は嘘をつけないので、面接の場で、学生に厳しいことも言いますよ。でもそれで結果的にその人がいい就職活動をしてくれたらいいなと思っています。住友商事の選考は不合格だったけど、就活が無事終わりました、というメールをくれたりする人がいて、そういうのは本当に嬉しいですね。
社会人になることに前向きになれない学生が結構多いことはショックですし、社会人の先輩として責任も感じます。私は学生時代よりも今のほうが楽しいですよ。仕事は辛いこともあるし、楽ではありませんが、20歳の頃より44歳の今のほうが人生は充実しています。学生の皆さんには、「社会人も悪くないよ。早く現実社会においでよ」と言いたいです。

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