2018年10月19日(金) 更新
【グループワークとは】よくあるテーマや流れ〜評価されるポイント〜
グループワークとは何かを知って対策しよう
就活を攻略するには、グループワークとはどのようなものか知っておくことが大切です。企業によって選考の回数や内容は違いますが、グループワークは比較的多い選考方式です。選考のメインは面接ですが、面接の対策だけではグループワークを攻略することはできません。
スムーズな攻略を目指すには、グループワークに合わせた対策をする必要があり、そのためには、まずはどのような選考なのかを理解する必要があります。グループワークとは何かを知り、どのような流れでおこなわれるのか、また何が評価されるのかを知ることが大切です。グループワークという選考方式についての理解を深め、選考の突破を目指しましょう。
グループワークとは
選考ではグループワーク以外にグループディスカッションやディベートが挙げられ、これらは内容が似ているため混同しやすいです。共通している点はありますが、グループワークはこれらと異なるため、違うものという認識を持たなければなりません。それぞれの違いを比較し、グループワークとはどのような選考なのか理解を深めましょう。
グループディスカッションとの違い
グループワークとグループディスカッションは、名前も似ているだけに混同されやすく、企業によっては同じと捉えている場合もあります。しかし、基本的には最終的な成果物の有無で決まり、成果物の作成があるほうをグループワーク、ないほうをグループディスカッションと考えます。
グループワークもグループディスカッションも、それぞれ与えられたテーマに対して、チーム内で議論を進めて最終的に結論を出すというのが共通する点です。チームで出した結論は面接官に発表することが多く、ここで成果物を用いて発表するのがグループワークです。グループディスカッションは口頭での発表のみであり、実際的な作業(ワーク)を伴う=グループワークと考えましょう。
ディベートとの違い
グループワークとディベートは、成果物の有無以上に選考の進め方そのものが異なります。グループワークはテーマに対してチーム内で議論し、結論を出しますが、ディベートはチームで分かれて議論をおこなうのが特徴です。議論をしてひとつの正解を導くのがグループワーク、議論で意見を戦わせるのがディベートともいえるでしょう。
ディベートの場合は2つの立場から議論が進められ、どちらの立場から議論をするかは事前に振り分けられます。そのため、自分が考える答えとは違う立場から議論を進めなければならない場合もあり、立場が限定される分難しくもあります。また、意見を戦わせるといっても、論破できる=高評価ではないため注意が必要です。
グループワークでよくあるテーマ
グループワークは、与えられたテーマに沿ってチームで議論をおこない、成果物を作成します。テーマは企業ごとに違いますが、ある程度大別することはできるため、どのようなテーマがあるのかを知っておくことが大切です。グループワークのテーマは無限にあるため、事前に予測して答えを考えることは不可能ですが、大きく分けて考え思考のパターンを作っておくことはできます。どのようなテーマが多いのかを知り、それぞれの考え方のポイントを把握しておきましょう。
業界・企業について
グループワークでは業界や企業関連の問題が出題されることが多いです。例えば「業界・企業の将来性について」といった漠然としたテーマや「企業で開発する新商品のアイデア」など具体的なテーマもあります。どのようなテーマが出される場合でも、上手に考えるには業界、企業の知識が必要です。事前の業界・企業研究が不足していると、適切な答えを導くどころか、議論を進めることすら難しくなるため、注意しなければなりません。
業界や企業関連のテーマは、上手に議論できているかはもちろん、業界や企業への理解度から志望度の高さも見られています。特に企業に関連するテーマの場合は、企業の現状や経営理念をベースに、志望先の企業に沿った結論を出すことを心がけることが大切です。
時事問題関連
時事問題関連のテーマも、グループワークでは頻出です。その時々で話題になっていることがテーマになり、どのような意見を持っているかが求められることが多いです。また、単に賛成か反対かという場合だけではなく、現状からの改善方法や業界や企業に当てはめて考える場合もあります。
特に時事問題が企業の経営に関わることなら、企業にどのように影響するか、現状を打破するには何が必要かなどのテーマが出されることも多いです。時事問題の場合も、まずは話題についての知識を正しく身に付けておかなければなりません。きちんと理解を深めた上で自分なりの意見を述べることが大切です。就活中はニュースをこまめにチェックし、常に自分なりの考えを持つことを意識しましょう。
正解のないテーマが多い
グループワークのテーマはある程度のテンプレはあるものの、企業で自由に作成でき、問題の自由度も非常に高いです。そのため、明確な正解がないテーマがほとんどであり、基本的には議論の過程やなぜその結論を導き出したのかという根拠が重要視されています。例えば「無人島に持っていくなら次のうちどれか?」というテーマで、選択肢に「ロープ、ナイフ、ライター」があったとします。この場合、どれを選ぶと正解ということはなく、何を選ぶ場合でも、その理由と根拠を明確にし、相手を納得させられることが大切です。もちろん、結論も評価の一部であり、倫理観にかける場合は評価を下げられますが、基本的には過程重視で評価されると考えましょう。
グループワークの流れ
グループワークを攻略するには、全体の流れを把握しておくことも大切です。企業ごとに細かい流れは違いますが、ある程度は共通しています。全体の流れを知ることで次に何をすべきか考えることができ、余裕を持って選考の取り組めるでしょう。グループワークは制限時間が決まっているため、常に残り時間を気にして、全体の工数がどれくらい進んでいるかを考えなければなりません。時間切れは絶対に避けなければならないため、流れを把握し、スムーズに進めることを心がけましょう。
アイスブレイク・役割決め
チームのメンバーは企業で決められることが多く、顔合わせ後にアイスブレイクから始めます。アイスブレイクは簡単な自己紹介と意気込みなどを伝え、お互いの理解を深めることが目的です。単にメンバーを把握するだけではなく、距離を縮めて議論を円滑に進めるという役割もあるため、最初にいかに関係を築けるかは重要です。
アイスブレイクの後は、それぞれの役割を決めます。役割は企業によって異なりますが、リーダーや書記、タイムキーパー、発表者などが主です。役割が全員に割り振られる場合と、役割なしの人が出る場合がありますが、役割を担う=高評価ではありません。担った役割はきちんと果たせてこそ評価され、役割を果たせないとマイナス評価になるため、注意が必要です。
意見出し
役割を決めて議論を開始しますが、いきなり議論を進めるわけではありません。まずはテーマに対してそれぞれがどのような考えを持っているか意見出しをおこない、そこから議論の方向性を決めます。意見出しは重要な作業であり、ここでどのような意見が採用されるかで導き出される結論も違ってきます。
グループワークは時間内に結論を出すことが大切なため、議論に必要な発言が求められます。しかし、意見出しの時間によっては、思いつくままに発言してもよく、この時間でどれだけ議論の可能性を広げられるかが重要です。意見出しで採用されなかったアイデアが、議論を進めていくうちにどこかでリンクすることもあるため、思ったことは遠慮なく伝えましょう。
議論・成果物の作成
議論の方向性を決めた後は、本格的に議論を進めて結論を導き出します。このとき、結論と同時に成果物も完成させなければなりません。成果物作成のタイミングは人によって違い、議論と並行して作成する場合だけではなく、結論が出てから作成することもあります。結論を出してから作成する場合は残り時間に気をつけなければなりませんが、途中で結論の内容が変わることがないため、修正が不要でスムーズに作成できます。
議論をしながらの作成だと時間内の完成は目指しやすいですが、途中で方向転換を図ったときに成果物も修正が必要になるため注意が必要です。議論は方向性に従って最短距離で進める必要があり、寄り道をしないよう本筋に注目して議論しなければなりません。
発表
結論を出して成果物を作成した後は、発表をおこないます。企業によって議論と発表の時間を分ける場合と、発表の時間まで含めて制限時間に設定している場合があるため、事前に確認しておきましょう。発表は事前に定めた発表者がおこなう場合と、希望者あるいはチーム全員でおこなう場合があります。
グループワークでは発表の仕方も評価の対象であるため、相手を納得させられるように伝え方にもこだわりましょう。発表後はそのまま講評に移る場合と、質疑応答をしてから講評に移る場合があります。質疑応答をおこなう場合は、これも含めて評価の対象です。グループワークは成果物の出来も評価に含まれるため、丁寧な作成を心がけましょう。
グループワークで評価されるポイント
グループワークを攻略するには、どのような点が評価されるのかを知っておくことも大切です。与えられた制限時間内に結論を出し、成果物を作成して発表することは大切ですが、これはあくまで前提条件です。これらができたからといって評価されるわけではなく、時間内にすべておこなった上で、どのように取り組んだのかが見られています。グループワークは一挙手一投足が見られているため、その中でもどのような観点から評価されているのかを知っておきましょう。
協調性
グループワークはチームで協力してひとつのゴールを目指すため、協調性が見られています。同じ企業の選考を受けるライバルではありますが、グループワーク中はチームの一員であるため、協力して協調性をアピールしなければなりません。協調性は単に他人に合わせるだけではなく、チーム内でのバランスを取り不平不満が出ないように調節する能力をいいます。
人の意見に従うだけでは協調性があるとは言えず、単に他人に流されているだけという印象を与えてしまうため注意が必要です。企業が求める協調性とは、異なる意見をうまくまとめ、それぞれが納得できる妥協案を提案できること、全員が納得できる方向に導けることを指します。学生と企業で協調性の認識が異なるため、企業で求められる協調性を理解することが大切です。
自己表現力
グループワークでは協力しチームに貢献できる協調性が必要ですが、一方で自己表現力も求められます。自己表現力は自分の意見を主張する力であり、これも発揮できないと評価されないため注意が必要です。グループワークは発言のひとつひとつが評価の対象であるため、全く発言なしではそもそも評価の土俵に立つことすらできません。
自己表現力をアピールする気がないと判断され、マイナスの印象を与えてしまいます。しかし、自分の意見を主張し貫くことが自己表現力が高いと評価されるわけではありません。意見を主張しても、自分勝手なものだとマイナス評価です。チームに貢献できる発言ができるかどうかが、高評価の基準だと考えましょう。
論理性
グループワークは議論を中心に進める選考のため、論理性も見られています。発言のひとつひとつが評価の対象ですが、これはいかに論理的な発言ができているかが見られているといってもよいでしょう。多く発言することでチームを盛り上げていたとしても、突拍子もない発言ばかりで、現実味のない内容ばかりでは評価はされません。
論理性のある発言とは、理にかなった内容で議論を有効に進められる発言を指します。言い換えると、提示した結論に対して相手が納得できるかどうかであり、相手からの理解が得らえる=論理性があるといえるでしょう。論理的な思考力は企業でも重要視される能力のため、発言の内容を工夫し理にかなっているかを意識して意見を主張しましょう。
グループワークは協力が攻略のカギ
就活では書類選考や筆記試験、面接など複数の選考方式があり、どれも個人戦で自分の実力で勝ち抜かなければなりません。しかし、グループワークはチームでおこなう選考のため、攻略するには協力が必須です。チームでいかに協力し、優れた結論や成果物を発表できるかが求められるため、ライバルであっても仲間と考え、協力する意識を持ちましょう。
企業によって採用の基準は異なりますが、グループワークではひとつのチームから採用する人数が決まっていないことが多いです。全員が合格、あるいは不合格になる場合もあるため、協力して損はありません。チームで協力する意識を持ってグループワークに取り組み、スムーズに選考の攻略を目指しましょう。
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