2020年06月24日(水) 更新
面接のポイント|意識すべきこと5つや面接官が見る内容3つ
面接攻略にはポイントがある
面接を攻略するにはいくつものポイントがあり、就活をスムーズに成功させるには、それらを正しく把握しておくことが大切です。面接は選考の中心であり、これが攻略できないことには、就活の成功はありません。実際に書類選考は通過しても、面接はなかなか合格できずに悩むという人も多く、就活では大きな壁として立ちはだかることが多いでしょう。
攻略が難しい面接ですが、ポイントを理解することで難易度を下げることができます。もちろん、絶対に合格できるとは限りませんが、合格率を高めることはできるため、細部まで知り、事前に対策をしておくことが大切です。面接攻略のポイントを知ることは、就活攻略の第一歩であるため、正しく理解して上手に選考を突破しましょう。
面接で意識すべきポイント5つ
面接は1点だけで評価が決まるわけではなく、さまざまな観点から判断され、複合的に評価が決められます。そのため、面接の対策も幅広くおこなわなければならず、何かひとつを極めただけでは合格を勝ち取ることはできません。面接を攻略するために意識すべきポイントは5つあり、それぞれ細部まで理解を深めることが大切です。面接攻略の基礎を作るためにも、何を意識すべきかを知り、5つのポイントを正確に把握しておきましょう。
①マナー
面接においてマナーは重要視されるポイントであり、基本的な部分には特に注意を払わなければなりません。基本的なマナーができていないと、そもそも就活の臨む意欲が低い、やる気がないと判断され、評価を大幅に下げられてしまいます。また、社会人としての自覚が身についていないとも思われるため、まずは基本を守ることを意識しましょう。
細部のマナーまで身についているなら、高評価を獲得しやすいですが、それらはあくまでプラスアルファでの評価です。基本的なマナーは当たり前のことも多いですが、緊張するとうまくできないことも多いため、事前に思い起こし、復習しておきましょう。
②身だしなみ
身だしなみは第一印象を決める重要なポイントであり、面接での評価にも大きく影響します。身だしなみの印象が悪いと、面接の合格率も下がってしまうため、注意しなければなりません。身だしなみは単にスーツを着ているだけではなく、きちんと着こなすことが大切です。
体に合ったサイズを選ぶことはもちろん、しわや汚れがないか、シャツやネクタイ、ベルト、靴といったトータルコーディネートで見てもおかしいところはないか確認しましょう。また、髪型や髪色も評価の対象であり、清潔感を意識して整えなければなりません。清潔感がないと身だしなみが整えられていない、基本的なルールが守れていないなどの印象を与えてしまうため、注意が必要です。
③話し方・言葉遣い
話し方や言葉遣いも重要なポイントです。社会人としてふさわしいこと、面接という場に合っていることを意識しましょう。丁寧な言葉を使って話すことはもちろん、敬語表現や話し方そのものにも注意が必要です。発言する前に「えー」や「あー」などが多くなると、自信がない印象を与えます。
また、語尾を伸ばしたり、メリハリをつけずにだらだら話したりしていると、だらしない印象を与えてしまい、マイナス評価に繋がります。同じ内容でも話し方次第で印象は大きく変わるため、社会人としてふさわしい、てきぱきとした話し方を心がけなければなりません。面接官と話が盛り上がることもありますが、どれだけ盛り上がっても話し方や言葉遣いは崩さないよう注意し、TPOを意識した発言を心がけましょう。
④表情・仕草
表情や仕草も見られているポイントです。これらも第一印象を決める要因になるため、入室時から注意が必要です。明るい表情と笑顔を心がけることが大切で、暗くなったり、緊張して顔がこわばったりしないよう注意しましょう。暗い表情だと発言内容に自信が感じられず、どのような内容でもマイナスの印象を与えてしまいます。
また、発言内容自体はポジティブで、自身の明るさを伝える内容でも、発言に表情や仕草が伴っていないとアピールの効果が薄れてしまいます。ふとした仕草から素の部分が見えるため、だらしなく見えないよう動きにも注意を払いましょう。
⑤アピール内容
面接は質疑応答の形式で進むため、質問に対してどのような内容で回答し、自身をアピールするかも重要です。アピールの内容次第で評価が大きく変わるため、伝える内容は細部まで作り込んでおかなければなりません。アピール内容を考える際は「その企業に合わせた内容」「自分らしさが明確に伝わること」を意識する必要があります。
どれだけ素晴らしい内容でアピールできていても、それが志望先の企業にそぐわない内容だと、場合によってはマイナスの評価を受けてしまう可能性があります。また、自分らしさをきちんと伝えられていないと、採用メリットがアピールできず、これも不合格に繋がる可能性が高いです。アピール内容は細部まで意識して、その時に合った最適な回答をすることが大切です。
面接で見られるポイント3つ
面接を攻略するには、評価されているポイントを知ることも大切です。何が見られているのかを知ることで、どのように評価が下されるのかが分かります。また、より高い評価を得るためのアピールポイントも理解できます。面接では自分を売り込むことが大切なため、見られているポイントを知りましょう。
①志望度の高さ
志望度の高さは就活では特に重要視されているポイントであり、これがないとどれだけ能力が高くても不合格になる可能性が高いです。志望度とは、その企業にどれだけ興味関心があるか、就職意欲があるかを示し、引いては仕事への熱意を表します。仕事は楽しいことだけではなく大変なことも多いため、苦労を乗り越えるには高いモチベーションが必要です。
モチベーションが低いと、採用してもすぐに辞めてしまい、採用コストを回収できないと思われるため、注意しなければなりません。採用活動には莫大なコストがかかるため、企業は「自社で活躍できる」「成長できる」「長く続けられる」の3点を重要視しています。新卒では特にポテンシャルを重視する傾向にあるため、意欲が高く、成長できることをアピールするのは重要です。
業界・企業研究の有無
志望度の高さは企業への就職意欲や仕事への熱意によって見られていますが、特に重要視されているのが業界・企業研究の有無です。熱意ややる気はもちろん、業界や企業についてどれだけ理解を深められているかが、志望度をはかる重要な指標になっています。どれだけ仕事への熱意を伝えても、業界や企業への理解がまったく深められていないと高評価を得ることは難しいです。
場合によっては口先だけの無責任な印象を与え、マイナス評価になる可能性もあるため、注意が必要です。本当に志望度が高いとアピールするには、志望先の業界や企業について時間をかけて調べ、細部まで理解を深める必要があります。業界・企業研究に時間を費やしている=本当に志望度が高いと評価されることは理解しておきましょう。
②個性・人柄
新卒はポテンシャル重視で採用が決まる傾向にあるため、能力よりも個性や人柄が重要視されやすいです。どのような個性を持っているか、信用できる人柄かはもちろん、企業との相性はよいかも判断されています。優れた個性、人柄でも企業との相性が悪いと、就職後に成長は見込めないと思われるため、注意しなければなりません。
逆に言えば、能力に自信がなくても、企業との相性のよさをアピールすることで、高評価を得ることは可能なため、多くの人に就職のチャンスは眠っています。個性や人柄を伝える際は企業との相性を意識する必要があるため、志望度と同様に業界・企業研究は欠かせません。志望先についての理解を深めた上で、どのような個性が求められるかを判断し、アピール内容を決めましょう。
自己分析の有無
個性や人柄を見る際は、企業は自己分析の有無を重要視しています。自己分析は自身のことを深く知るための必須の作業であり、就活の基本でもあります。自分のことを相手に上手に伝えるには、まず自分が自分のことを正しく理解することが大切です。個性や人柄を上手にアピールできていない=自己分析ができていないと判断され、就活の基本ができていないことでやる気がないと思われてしまいます。
自己分析は念入りにおこなうことが大切であり、面接を攻略する武器を見つけるためにも、必須の作業といえるでしょう。どれだけ自己分析を徹底していても、面接で個性や人柄を上手にアピールできずにいると、自己分析ができていないと判断されます。自己分析は何度もおこなうことが大切なため、面接に行き詰まるたびに、やり直すことを心がけましょう。
③コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は業界、企業に関係なく必要な能力であり、社会人の必須スキルといえるでしょう。社会人の基礎として重要視されるため、面接を通してしっかりアピールしなければなりません。
コミュニケーション能力は自身でアピールするかどうかに関係なく、面接時の表情や振る舞い、些細な会話の中から判断されます。自己PRや長所などでコミュニケーション能力を伝えなくても、面接の取り組み方次第では能力が身についていると判断されます。面接官と会話することを意識し、最低限の能力が備わっていることをしっかりアピールしておきましょう。
面接の質問に上手に答えるポイント
面接では見られているポイントが数多くあるため、細部まで注意が必要ですが、評価のメインは質問に対する回答内容です。発言内容が面接での評価を左右するため、事前にアピール内容を用意し、何を伝えるべきかを念入りに考えておかなければなりません。面接で聞かれる質問は業界や企業によって異なりますが、共通した頻出の質問もあります。頻出の質問と上手に答えるポイントを知り、事前準備を徹底しておこないましょう。
志望動機
志望動機は「業界・企業を志望した理由」「就職後どのように活躍したいか」の2点に絞って考えましょう。志望動機=企業を志望した理由と考える人は多いでしょうが、業界を志望した理由から伝えることで根本的な動機がアピールでき、信ぴょう性が生まれます。
志望動機では、本当に志望度が高いことを信用してもらうことが大切なため、なぜ志望したのか、明確な根拠を示す必要があります。さらに企業を志望した理由では、同業他社ではなく、その企業だからこそ志望した理由、他の企業ではダメな理由を意識して、差別化した動機を伝えましょう。また、志望動機では単に志望度を述べるだけではなく、企業でどのように活躍したいかを述べて、採用メリットを伝えることも大切です。
自己PR
自己PRは自分がアピールしたいことではなく、企業が求めていることを意識して伝えましょう。どのような内容でも、企業が求めるものから大きく外れていると、それだけで評価されづらくなります。企業ごとに求める人材像は異なるため、まずはそれを理解し、方向性を合わせて伝えることを意識しましょう。
求める人材像に合わせた内容を提示することで、採用メリットを感じさせやすいだけではなく、企業研究ができていることも伝わるため、より高評価を獲得しやすいです。能力や個性を提示したら、それが企業でどのように活かされるか、仕事での再現性も伝えます。再現性は具体的に伝えることが大切であり、どのように企業で活躍できるか、明確なビジョンが伝わるようにアピールしましょう。
逆質問
逆質問では、企業に関することや面接で気になったことを聞きましょう。調べてすぐに分かることや、仕事の条件を聞くと印象が悪くなるため注意が必要です。また、質問なしもやる気のない印象を与えてしまうため、必ずひとつは質問をしなければなりません。逆質問で聞けることは幅広くありますが、おすすめなのは「企業の今後の事業展開」や「就職に向けて身につけたほうがよい能力」などです。
就職後に目を向けた質問をすることで、志望度の高さをアピールしやすく、かつ有益な情報も得られます。逆質問は面接攻略に向けて印象がよくなる質問をするだけではなく、情報収集の場として使うことも大切です。普段は聞けないことを聞けるチャンスでもあるため、疑問に思うことがあるなら、それを優先して質問しましょう。
企業目線で面接のポイントを考えよう
面接を攻略するために考えるべきポイントは数多くありますが、大切なのは企業目線で何が評価されるのかを考えることです。自分が採用担当者ならどのような人材を採用したいか、あるいは採用したくないかを考えることが、面接攻略に繋がります。評価の基準は業界や企業ごとに多少は違いますが、基本的な部分は共通しています。
「社会人として最低限の能力・マナーは身についているか」「一緒に働きたいと思えるか」は共通して重要視されており、これらを意識して面接に臨むことが大切です。企業目線で考えるだけでも、面接への取り組み方は格段に違ってきます。面接官の立場から何が評価されるかを考え、見られるポイントを意識して対策を立てましょう。
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