2018年10月25日(木) 更新

面接で自己PRする方法|例文3つや失敗を防ぐための注意点をご紹介

面接で上手に自己PRしよう

面接において自己PRは頻出の質問であり、いかに自分を売り込むことができるかが重要です。自己PRは面接だけに限らず履歴書やエントリーシートでも求められるため、就活全体で必須質問ともいえます。自己PR=自分の魅力をアピールすることと考えている人は多いですが、これだけでは正確に理解できているとは言えません。

確かに魅力をアピールするという点は正しいですが、高評価を獲得するためには、さらに細部にも目を向け、自身を売り込む必要があります。自己PRでいかに自分を売り込むことができるかが評価を大きく左右するため、上手なアピール方法を知ることが大切です。自己PRのポイントを知り、面接で高評価の獲得を目指しましょう。

面接の自己PRで見られているポイント

面接で上手に自己PRをするには、どのような点が見られているのかを知ることが大切です。自身のアピールポイントを伝える以上、どのような題材でアピールするかは見られていますが、チェックされているポイントはそれだけではありません。自己PRは実は複数の観点から評価されており、総合的に見て評価が決められています。何が見られているのか、評価の基準を正しく理解することが、面接で上手に自己PRをする第一歩と言えるでしょう。

能力・個性

自己PRは自身の魅力を売り込むものであり、アピールする能力や個性が見られています。何を提示するかはもちろん、なぜそれを提示したか、アピールの背景まで見られていることは理解しておきましょう。例えば「協調性」をアピールした場合、協調性のアピールになるだけではなく、数ある個性の中からそれを選んでアピールしようと思った理由も見られるということです。

背景まで含めて評価の対象になるため、題材選びは慎重におこなわなければなりません。能力は実務的な能力、個性は人柄を表しますが、それぞれをバランスよく取り入れましょう。能力でも個性でも、どちらかを伝えることでもう一方のアピールになることもあるため、自分という人間を総合的にアピールすることが大切です。

自己分析ができているか

自己分析ができているかどうかも、自己PRで見られるポイントのひとつです。自己PRは自身で好きな題材を選びアピールができますが、本当に自分に備わっているものに限られます。自分にない能力や個性を伝えてしまうと、嘘になってしまい評価の対象にならないため注意が必要です。

自分に備わっている、あるいは自分の中に強くある能力や個性を伝えるためには、まずは自分がそれを認識しなければなりません。アピールポイントを探すために自己分析は必須であり、上手に伝えられている=自己分析ができているとも評価されます。自己分析は就活の基本であり、これができていないと就活に臨む意欲や志望度が低いと思われる可能性があるため、注意しなければなりません。

自己表現力があるか

自己PRでは提示する能力や個性の他に、自己表現力の有無も見られています。自己表現力とは、自分の意見を主張し相手に伝える、あるいは単純に必要な情報をスムーズに伝達するための能力です。自己表現力は社会人に必須の能力であり、コミュニケーション能力と言い換えることもできるでしょう。

自己表現力が備わっていないと、そもそもどのような能力があっても仕事で活躍できない可能性が高くなるため、評価は下げられてしまいます。自己表現力があり、提示した能力や個性があると認められることが、最も高評価に繋がります。自己PRでは単に情報を提示するだけではなく、自己表現力、コミュニケーション能力の高さまでアピールできるといいでしょう。

企業との相性

仕事をする上では高い能力があることはもちろん、企業との相性のよさも重要です。いかに能力があっても、企業との相性が悪いと活躍できない可能性が高いため、相性のよさは特に重要視されています。能力だけでなく価値観まで分かるため、企業は学生との相性を判断することも可能です。

相性や価値観が合わないと、仕事をスムーズに進めることや成長することが難しく、場合によっては周囲と折り合いがつかずに迷惑をかける可能性もあります。相性が悪いと判断されると、いかに高い能力や優れた個性があっても評価を下げられることは理解しておきましょう。

面接での自己PRの伝え方3つ

自己PRは、内容はもちろん伝え方も大切です。同じ題材でも伝え方次第で印象が大きく変わるため、高評価を得るためにはアピールの方法を工夫しなければなりません。特に面接の場合はアピールの姿勢が重要視されるため、いかに積極的に売り込もうとしているか、上手に伝えられるかは細かくチェックされています。自己PRを上手に伝えるには3つのポイントがあるため、それらを把握してコツを掴みましょう。

①結論から述べる

自己PRは結論から述べることが大切であり、最初に何をアピールしたいかを提示します。結論を後回しにすると内容が伝わりづらく、話も飛びやすくなります。場合によっては結局何がアピールしたいのか分からないまま終わってしまうこともあるため、伝えたいことを明確にするためにも、結論は最初に提示しましょう。

結論から話すことで、アピールポイントを明確にできるだけではなく、より簡潔に話しやすく、伝える内容の方向性がブレづらいというメリットもあります。また、最初に結論を持ってくることで、アピールにインパクトを持たせやすく、面接官の印象にも残りやすいことも重要なポイントです。

②具体的なエピソードを提示

自己PRはアピールの信ぴょう性が重要であり、提示した能力や個性が本当に備わっていることを証明しなければなりません。どれだけ魅力的なアピールをしても、それが本当だと信じてもらえないと高評価を得ることは難しいです。アピール内容の信ぴょう性を高めるには、具体的なエピソードを提示して、根拠づけをおこなうことが大切です。

明確な根拠を伝えることで、アピールした能力・個性がいかに備わっているか、身につけることができたかを説明でき、信ぴょう性も上がります。面接の場合は口頭で内容を膨らませやすいため、根拠の部分は特に具体的に伝えることを意識しましょう。

③仕事での再現性をアピール

魅力的な能力や個性をアピールすることは大切ですが、評価されるには最終的に「仕事でいかに活躍できるか」に繋げる必要があります。仕事での再現性を伝えることが自己PRの最大の目的のため、提示した能力や個性がいかに仕事で役立つか、それを活かしていかに活躍できるかを伝えましょう。

企業は、単に能力がある人よりも自社で活躍できる人材を採用したいと考えています。どれだけ能力が高くても、それが仕事で再現できないならアピールの効果は薄いです。企業の仕事で活かせる内容でアピールすることが自己PRの前提条件と言えるため、志望先ごとにアピール内容を変更しましょう。

面接での自己PR例文

自己PRを上手にアピールするポイントを踏まえ、実際の例文を参考にどのように伝えるべきか理解を深めましょう。題材は人によって違い、志望先ごとに変える必要がありますが、基本的な流れはどれも共通しています。

全体の流れを理解できているなら、題材を変えても上手に自分を売り込むことができるでしょう。例文を参考にアピールの全体像のイメージを膨らませ、自分なりの売り込み方を考えておくことが大切です。

例文①リーダーシップ

私はリーダーシップがあり、自ら先頭に立って物事を進めることが出来ます。大学では野球部に所属しており、キャプテンを務めました。キャプテンとして、まずは自分が頑張る姿を見せようと考えました。
練習はもちろん、雑用にも積極的に取り組み、キャプテン自ら動くことで、チームのことは全員でやるという意識を芽生えさえ、チームワークを高めることが出来ました。御社でもまずは何でも自分から積極的に行動し、リーダーとして活躍できる存在になることが目標です。

リーダーシップの例文では、自ら先頭に立って物事を進められるとアピールしています。ひとくちにリーダーシップといっても、さまざまな形があり、人によってイメージするものは異なります。そのため、例文のようにリーダーシップの中でも、「どのような能力
・個性が身についているか」を明確にするのは大切です。冒頭でアピール内容を詳細に説明しておくことで、後のアピールもスムーズにおこないやすく、簡潔で伝わりやすい内容になっているでしょう。

例文②協調性

私は協調性があり、異なる意見をまとめて打開策を考えることが出来ます。大学時代は居酒屋でアルバイトをし、キッチンとホールの両方を担当しました。キッチンとホールは分業のため意見が割れることが多く、バイト仲間から相談されることもありました。私は両方を経験していたため、それぞれの言い分を共有し、全体でどのような意見があるか、共通認識を持たせるよう励みました。
それぞれの不満を洗い出し解決策を提案することで、業務をより円滑に進めることが出来ました。御社でも異なる意見をまずは受け入れ、それぞれの言い分を正しいく理解することで、全員が納得できる打開策を提示し、チームワークを高めて活躍したいと考えています。

協調性の例文では、異なる意見もまとめて打開策を考えることができるとアピールされています。協調性は評価されやすい題材ですが、学生と企業では認識が異なることも多いため、注意しなければなりません。企業が求める協調性とは、例文のように異なる意見を取り入れ、た上で案を提示できることです。企業が求める協調性を提示した上で、明確な根拠や仕事での再現性をアピールできているため、評価されやすい内容になっているでしょう。

例文③向上心

私は向上心があり、常に目標を設定して努力を続けることが出来ます。大学時代はダンス部に所属しており、ヒップホップダンスを中心に日々練習に励んでいました。ダンスは小学校の頃からやっていたものの、大学はレベルが高く、ついていくだけでもやっとでした。このままではいけないと思い、練習の前と後に自主練も行い、練習ごとに必ず1つの振りは完璧にマスターすることを心がけました。
1つ出来ればさらに次の1つと繰り返し目標を持って練習することで全体の振りを覚え込み、大会でもレギュラーとして活躍できるようになりました。御社でも1つの仕事で満足せず、貪欲に次の仕事にも取り組み、大きく成長して中心的な存在として活躍したいと考えています。

向上心の例文では、常に目標を設定し、努力を続けることができるとアピールされています。結論から提示されていることで、インパクトを持ったアピールができており、さらに続けて明確な根拠も提示されています。

根拠として「このままではいけないと思い自主練をした」とあり、誰にも指示されず、自分の意思で取り組んでいることで、向上心の高さをより強く根拠づけられているでしょう。仕事での再現性にも言及されており、企業で活躍する姿がイメージできるアピールになっています。

面接での自己PRの注意点

面接で自己PRをする際には注意点もあり、これが守れていないと高評価を得られない可能性があります。注意点を守り、マイナス評価を受けずに正しい方法で自分を売り込むことが高評価を獲得する秘訣です。素晴らしいアピールができていても、少しでもマイナス評価を受けると選考で不利になるため、注意点を正しく把握してミスのないアピールを心がけましょう。

アピールポイントを複数にしない

自己PRは自分の魅力を売り込むもののため、アピール力を高めるために複数のポイントでアピールしてしまいがちです。しかし、アピールポイントは増えるほどに伝わりづらくなるため注意しなければなりません。伝えるものが多いと、ひとつひとつの印象が薄くなり、結局何を伝えたいのか分からなくなることが多いです。

複数のポイントで薄くアピールするよりも、ひとつに絞って重点的に伝えたほうが魅力を売り込みやすく、高評価も得やすくなります。情報量は多すぎるとかえって不利になるため、本当に必要なことだけに絞って伝えることが大切です。題材は1つに絞り、本当に伝えたいことだけを選んでアピールしましょう。

応募書類の内容に合わせる

面接での自己PRは、事前に提出した応募書類の内容を元におこないましょう。応募書類と面接で自己PRの内容が違っていると、面接官はどちらを信用してよいのか分からず、混乱してしまいます。一貫性がなく信頼できないなどの印象を与えかねないため、アピールする題材は応募書類に合わせましょう。

ただし、応募書類の内容に合わせるといっても、一言一句同じことを伝える必要はありません。応募書類は文字数に制限があり簡潔なアピールしかできないため、書ききれなかったことを口頭で補足すると考えましょう。応募書類の内容をベースに話を広げ、さらに詳細に自分を売り込むことが面接での自己PR方法です。

1分程度で簡潔に伝える

自己PRは伝える内容の情報量だけではなく、全体の長さにも注意が必要です。アピールが長くなりすぎると印象が悪くなるため、簡潔に1分程度で伝えることを心がけましょう。1分以上になると、退屈な印象を与えてしまいます。アピールにメリハリがないことで、内容も伝わりづらく、印象にも残りづらくなるため注意しなければなりません。

しかし、短すぎるアピールも、売り込む意欲が低いと判断され、マイナスの印象を与える可能性があるため注意が必要です。1分程度が短すぎず、長すぎないバランスの取れた長さのため、事前に口に出して練習し全体の長さを確認しておきましょう。

表情や声の大きさに気を付ける

面接の自己PRは伝える内容だけではなく、表情や声の大きさなども含めて評価されています。どれだけポジティブな内容でアピールしても、暗い表情で小さな声で話すと、ネガティブな印象を与えてしまい、評価を下げられてしまうでしょう。また、自信のない印象を与え、嘘をついていると思わる危険性もあるため、注意しなければなりません。

上手にアピールするには、明るい表情でハキハキ伝えることが大切です。表情や声の大きさを意識して伝えるだけでも与えられる印象は大きく違い、より高評価も獲得しやすくなります。アピール内容だけではなく、全体を通して評価されていることを意識し、伝え方までこだわりましょう。

面接の自己PRは採用メリットを意識して伝えよう

面接では自己PRは必ず問われる質問であり、いかに自分を売り込むことができるかが高評価を獲得できるかの分かれ目になります。自己PRは就活全体でも頻出の質問であり、聞かれる機会が多いということは、それだけで企業でも重要視している質問と言えます。何を伝えるか、どのようにアピールするかで評価は違ってくるため、細部まで工夫して売り込まなければなりません。

自己PRは単に自分の魅力を伝えるだけではなく、積極的に売り込み採用メリットを提示することが大切です。採用活動にはコストがかかっているため、メリットを提示し、採用するだけの価値があると証明することが自己PRの目的です。売り込む意識を持って工夫したアピールをおこない、自己PRで面接の攻略を目指しましょう。

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