2018年12月21日(金) 更新

自己分析シートの作成ポイント|就活に活かすポイントもご紹介

自己分析シートを自作しよう

自己分析は就活の基本であり、スムーズに進めるためには念入りにおこなわなければなりません。自己分析の方法に悩む人は多いですが、おすすめなのは自己分析シートの活用です。自己分析シートとは、自己分析の内容を表にまとめたものであり、自作して使うことも可能です。

紙とペンだけで簡単に作成できるため、やり方に迷っている人には特におすすめでしょう。自己分析は徹底しておこなうほど就活を有利に進めやすくなり、選考を突破できる確率も高められます。反対に自己分析がきちんとできていないと、選考に進むどころか取り組み方さえ分からなくなる可能性もあるため注意が必要です。スムーズな就活の攻略を目指すためにも、自己分析シートを上手に活用しましょう。

自己分析が必要な理由

自己分析シートを作成する前に、そもそもなぜ就活攻略のために自己分析が必要なのか、根本的な部分の理解を深めることが大切です。就活では他にもすべきことが数多くあり、ひとつのことだけに時間を割くことはできません。自己分析は大変な作業で時間もかかるため、可能なら避けたいと考える人も多いでしょう。しかし、どれだけ手間がかかったとしても、自己分析には欠かせない理由があるため、それを知って重要性を把握することが大切です。

強みや弱みを知るため

自己分析が必要なのは、自身の強みや弱みを知るためです。就活では長所と短所のように両方を聞かれる場合や、自己PRのように強みだけを求められることもあります。どちらにしても両方への理解を深めていないと上手に答えることができないため、自己分析を徹底して自身への理解を深めることが大切です。

自分の強みや弱みはぱっと問われてもすぐに答えるのが難しく、正確なものをアピールするのは困難です。自分では強み、あるいは弱みとは思っていないものが、他人から見ると実は特徴的であるということも少なくありません。自分だからこそ理解できていないことも数多くあるため、本当の自分の特徴、アピールポイントを知るためにも、自己分析で理解を深めるのは必須です。

価値観を知るため

自身の価値観を知ることも、自己分析が必要な理由のひとつです。新卒の就活では人柄重視で採用が決定する傾向にあり、どのような価値観を持っているかが見られています。仕事への価値観が企業が求めるものと合っていないと相性が悪いと判断され、評価も下げられてしまうことは理解しておきましょう。

仕事への価値観、社会人としての価値観など、考え方を問われるシーンは多く、自身の考え、意見を正確にアピールするためにも自己分析で理解を深めておく必要があります。特に学生のうちは仕事に対しての価値観を考えることも少なく、実際に自分がどのような価値観を持っているか分からないことも少なくありません。自分という人間を正しく知るためにも、自己分析は必須といえるでしょう。

興味関心を把握するため

自分が何に興味関心を持っているか知るためにも、自己分析は必要です。就活の中でも新卒は特に選択肢が幅広く、未経験無資格でもチャレンジできる業界、企業は数多くあります。ほぼ無限と言える選択肢の中から、就職先に選べる企業は1つだけのため、これを絞り込むには興味関心が何に向いているかを知らなければなりません。

自分が何に興味があるのかを理解できていないと、全くの手探りで就活を進めることになり、理想の就職先に出会えるかも運次第になってしまいます。本当にやりたいことを、自分に合った企業でするためには、自分の興味や関心の在り方を理解し、志望先の選定に役立てなければなりません。どのようなジャンルに挑戦するかを決めるためにも、自己分析は必須です。

自己分析シートの基本

自己分析をする際は、自己分析シートを作成するのがおすすめす。表にまとめることで、より細部まで自身への理解を深めやすくなります。自己分析シートの作成方法には簡単な決まりがあり、まずはそれを知って作成することが大切です。決まりがあるといってもやり方は非常にシンプルで、難しいことはありません。基本的な作成の方法を理解することで、自己分析シートは簡単に作成できます。

過去の経験を箇条書きで抜き出す

自己分析シートを作成するには、まずは過去の経験を箇条書きにして抜き出しましょう。これまでにどのような経験をしたのか、時系列に沿って書き出していくと表も見やすく細かい分析もしやすくなります。過去の経験をどこまで書き出すかは自由ですが、大学時代に経験したことはすべて洗い出しておきましょう。

それだけで量が足りないと感じるなら、高校時代、中学時代とさかのぼって書き出しても問題ありません。就活で問われるのは基本的に大学時代の経験に限定されますが、自己分析の段階ならさらに過去のことを材料にしてもOKです。情報は多いほど分析しやすくなるため、些細なことでも思いつく限り書き出すことが大切です。大学時代以前にまでさかのぼる場合は、大学、高校、中学と学校の区分ごとに枠を作って書き出すとより見やすくなるでしょう。

さらに印象的なエピソードを深堀り

過去の経験を洗い出した後は、その経験の中で特に印象的だったエピソードを思い出し、さらに深堀りしていきましょう。印象的というのは、必ずしも派手なエピソードである必要はありません。客観的に見ると地味に感じられる出来事でも、自身の中で印象に残っているなら深堀りして、より詳細な状況を思い出すことが大切です。

印象的なエピソードは自分を象徴する出来事である可能性が高く、それを細かく分析することで自身への理解を深められます。エピソード自体を思い出すことはもちろん、そこで自分は何をしていたか、当時どのようなことを感じたかまで思い出せるといいでしょう。いつ、どこで、何があり、どのような結果になったのかと、順序立てて考えるとエピソードは深堀りしやすいです。

エピソードに対応する長所・短所を抜き出す

印象的なエピソードを抜き出した後は、それに対応する長所と短所を抜き出しましょう。印象的なエピソードの中で、自分はどのような役割を果たしたのか、何か発揮した能力はないか考えることが大切です。印象に残っているなら、必ず何らかの役割を果たしているはずのため、細部まで思い出し、長所と短所という視点からエピソードを見直しましょう。

ひとつのエピソードからは長所か短所、どちらか一方だけでも抜き出せると十分です。長所と短所はそれぞれ表裏一体のため、長所を裏返すと短所、端緒を裏返すと長所になります。片方が見つかるともう一方は考え方を変えるだけで見つけられるため、どちらかひとつだけでも見つけて、印象的なエピソードと関連付けて覚えておきましょう。

自己分析を深めるためのポイント

自己分析シートを使うことで、基本的な自己分析は進められますが、就活を有利に進めるには、さらに細部まで目を向けることが大切です。自己分析には明確なゴールがなく、やり方次第でどこまでも深堀りできます。より高い精度を求めるなら、徹底した分析をおこなう必要があり、何度も繰り返し分析結果を見直すことが大切です。自己分析を深めるにはどのようなことが必要かを知り、作成したシートも使ってさらに自身への理解を深めていきましょう。

「なぜ」を3回繰り返す

自己分析は「なぜ」を3回繰り返すことが大切であり、自身に何度も質問をぶつけて本質的な答えを導き出します。例えば「大学時代はアルバイトに精を出した」という場合、まずは「なぜアルバイトに精を出したのか」という問いから考えます。「働いて自分でお金を稼ぐことが楽しいから」という答えが出たなら、さらに「なぜ自分でお金を稼ぐと楽しいのか」とさらに続けましょう。

何度も「なぜ」の疑問を繰り返すことで、物事への取り組んだ根本的な理由や姿勢が分かり、自身の内面にも迫りやすくなります。価値観を測るには「なぜ」の質問が有効であり、さらに細部まで迫りたいなら3回以上繰り返すのもおすすめです。質問に答えられない場合は別の角度からのアプローチを考えて、深堀りを進めましょう。

周囲の人の意見も参考にする

自己分析はしっかり自分と向き合っておこなうことが大切ですが、さらに細部まで理解を深めるには、他人の意見を参考にしたほうがいい場合もあります。自己分析はいわば自分を客観的に見る作業であり、いかに視野を広げて客観視できるかが重要です。しかし、自分のことである以上、どうしても主観的な気持ちや視野が入り込みやすく、完全に客観視するのは非常に難しいです。

行き詰まりを感じたなら、周囲の人に自分がどのような人間であるかを聞き、完全に客観的な視点から見た人物像を掘り下げてみましょう。自己分析の結果浮かび上がった人物像と周囲の人から聞いた人物像が一致しているなら、分析結果はおおむね正しいといえます。もし人物像が大きく違うなら、結果が間違っている可能性があるため、もう一度基本的な部分から見直すことが大切です。

モチベーションの出どころを意識する

自己分析を深めるには、ひとつひとつの出来事を見る際に、モチベーションの出どころは何なのかを意識して考えることも大切です。何かに取り組むからには、少なからずモチベーションがあったはずです。それを深堀りすることで、自分が何に興味を持っているのかが分かります。

仮に同じことを経験している場合でも、モチベーションの持ち方は人によって違うことが多く、この違いこそ個性といえるでしょう。何を経験したのかだけではなく、なぜ挑戦しようと思ったのか、なぜ頑張ることができたのか、何が自分を動かす原動力になったのかを考えることが大切です。モチベーションを持たずに惰性でやっているだけのことでは、就活でのアピールも難しいため、モチベーションの有無でアピールの題材を決めていいでしょう。

自己分析シートの結果を活かすには

自己分析シートは作成して終わりではなく、就活に活かすための方法を考えなければなりません。いかに素晴らしいシートが完成しても、それが就活に活かされないと意味がないことは理解しておきましょう。シートを作成するのはあくまで就活を有利に進めるための準備であって、これ自体が目的なわけではありません。自己分析シートを上手に使って就活を進めましょう。

志望先の業界・企業選定に使う

自己分析シートで自身の興味関心が分かったなら、志望先の業界・企業の選定に活用しましょう。就活をスムーズに進めるには、志望先の絞り込みからおこなうことが大切です。最初のうちにある程度の方向性を決めておかなければなりません。就活が解禁になってからも、すぐに全ての企業が選考を開始するわけではなく、企業説明会をおこなってから順次選考をスタートさせます。

企業説明会に参加してから志望先を選定してもいいと考える人も多いでしょうが、そもそも事前に絞り込みをしていないと効率的に説明会に参加できません。就活はタイトなスケジュールでおこなわれるため、説明会開始時点である程度志望先は選定しておき、決め打ちで参加するようにしましょう。

就活の軸を決める

就活の軸を決める際にも、自己分析シートは活用できます。自己分析の結果、仕事への価値観を理解できたなら、それを元にどのような方針で就活を進めるかを考えましょう。同じ業界、業種、職種でも企業によって仕事の条件は違い、給料や詳細な業務内容、ワークライフバランスなども異なります。就活は単に就職先を決めるだけではなく、長く活躍できる企業に納得して就職することが大切です。

就活の軸を決めていないと、望んだ条件を満たせない企業に就職してしまう可能性があるため注意しなければなりません。仕事に求めるものを考え、条件をリストアップすることで志望先の選定にも役立ちます。自己分析の結果からこれだけは譲れないという条件を洗い出して、就活をスムーズに進めるための軸を設定しておきましょう。

選考対策にも使える

自己分析シートで洗い出した自身の強みや弱み、価値観や興味関心などは、選考の対策にも活用できます。選考は書類選考から面接と幅広くありますが、それぞれで聞かれることはある程度共通しています。志望動機、自己PR、学生時代頑張ったこと、就職後にやりたいことなどは頻出で聞かれることが多いため、分析結果からこれらのアピール内容を考えましょう。

自分の特徴を踏まえてアピールを考えることで、自分らしさを伝えやすくなり、かつ内容にも信ぴょう性を持たせることができます。特に、エピソードも含めて伝えることで、アピール力は高まり、高評価も獲得しやすいでしょう。自己分析で得た結果は選考に直接使用できるものが多いため、情報はまとめて整理し、必要な時にいつでも取り出せるようにすることが大切です。

自己分析シートは何度も見直そう

就活に必須の自己分析をスムーズにおこなうには、自己分析シートの作成がおすすめです。表にまとめて自己分析の結果を管理することで、後で見直しもしやすく、より細部まで自身への理解を深められるでしょう。自己分析をより徹底しておこなうなら、一度作成して終わりにせず、何度も見直し、必要に応じて再度分析をやり直すことも大切です。自己分析を繰り返すことで、新たな側面が見えてくることもあります。

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