2019年02月06日(水) 更新

ベンチャー企業に就職するメリットとデメリット|向いている人の特徴

ベンチャー企業について知りたい

ベンチャー企業も新卒で就職する際の選択肢のひとつです。自由で面白いことをやっているというイメージを持つ人は多く、ベンチャー企業への就職を視野に入れている人も多いでしょう。確かにベンチャー企業は通常の企業とは違った特徴を持っており、ベンチャー企業ならではの就職メリットもあります。

しかし、反面デメリットも存在し、深く考えずに就職してしまうと、後悔する可能性もあるため注意が必要です。また、ベンチャー企業に就職したからといって、誰でも成長、活躍できるとは限らず、向き不向きもあります。漠然としたイメージだけでは、就職後に失敗する、あるいはそもそも選考を突破できない可能性も高いです。ベンチャー企業への理解を明確に深め、正しい知識を持った上で就職を考えましょう。

ベンチャー企業の基本定義

ベンチャー企業への理解を深めるには、まずは基本的な定義から把握することが大切です。そもそもベンチャー企業とはどのような企業を指して言うのか、細かい状態は理解できていない人も多いでしょう。基本的な定義を正しく理解していないと、そもそも志望先の選定で困ってしまいます。どのような企業がベンチャー企業に該当するのか、類似する企業との特徴の違いも含めて基本的な部分の理解を深めましょう。

若い・革新的・投資を受けている

大前提として知っておきたいのが、実はベンチャー企業には明確な定義が存在しないということです。何をベンチャー企業と呼ぶかは決められているわけではなく、一定の条件に当てはまるものがベンチャー企業に該当すると考えましょう。ベンチャー企業の基本的な条件は、若い・革新的・ベンチャーキャピタルからの投資を受けているの3点からなります。

このうちどれかひとつでも該当していると、世間的にはベンチャー企業と定義づけられることが多いでしょう。もともとはベンチャーキャピタルから投資を受けている企業をベンチャー企業と呼びましたが、現在は投資を受けている企業全般を指して呼ぶこともあります。定義自体がやや曖昧ではありますが、ある程度の条件はあると考えておきましょう。

スタートアップ企業との違い

ベンチャー企業によく似た言葉に、スタートアップ企業というものがあります。スタートアップ企業も、ベンチャー企業同様に若い企業が多く、革新的な事業を展開していることが多いため、これらは同列に考えられやすいです。しかし、似ている部分はあるものの、明確な違いがあるため、混同しないよう注意しなければなりません。スタートアップ企業とは、新しいビジネスモデルを立ち上げ、新領域で活躍する企業を指します。

一方でベンチャー企業は、革新的に事業を進めていても、既存の領域内で活躍することが多いです。また、スタートアップ企業は、社会貢献を重視していることも特徴のひとつでしょう。公的な機関というわけではありませんが、公的に近い特徴を有しており、社会をよりよくするという目的で事業を展開している企業が多いです。

ベンチャー企業に就職するメリット

ベンチャー企業に対して華やかなイメージを持つ人は多く、きらきらした職場で働きたいと考える人もいるでしょう。ベンチャー企業とひとくちにいっても、業界、企業ごとに仕事内容は違い、できることも異なりますが、共通した特徴を持っているのは確かです。それらは就職するメリットにも繋がり、ベンチャー企業だからこその魅力もあるでしょう。ベンチャー企業に就職するメリットを知り、他の企業にはない魅力を知っておくことが大切です。

メリット①成長性が高い

ベンチャー企業に就職するメリットは、企業の成長性の高さが挙げられます。ベンチャー企業に限らず、どの企業も成長を目指して事業を展開しており、実際に毎年利益を上げ続けている企業も存在します。しかし、ベンチャー企業に比べると、伸び率は緩やかであることが多く、成長を実感しづらい場合も少なくありません。

ベンチャー企業の場合、0に近い状態から始まるため、成長のスピードは著しく、短期間で大幅な成長を遂げることもあります。企業の成長を実感しやすいのはベンチャー企業ならではのメリットで、企業と一緒に自分も成長しやすい環境にあるでしょう。企業が大きくなっていく姿を目の当たりにできるため、仕事にもやりがいを感じやすいのはベンチャー企業ならではのメリットです。

メリット②新しいことに挑戦できる

新しいことに挑戦できる、あるいは挑戦しやすいこともベンチャー企業ならではのメリットです。ベンチャー企業は挑戦的な社風であることが多く、常に新しいことを探し、拡大できる領域を求めていることも少なくありません。そのため、思わぬ業界、分野、領域に事業を拡大することもあり、入社時にはできなかった仕事にも挑戦できる場合があります。

また、やりたいことを提言すると、それが企業の取り組みに反映されることもあり、希望した仕事に企業単位で取り組める場合もあるでしょう。実際に何ができるかは企業ごと、状況ごとに違いますが、新しい物事に触れやすいのは確かです。新しいものへの恐怖心がないことも、ベンチャー企業だからこその強みといえます。

ベンチャー企業に就職するデメリット

ベンチャー企業ならではの就職メリットがある一方で、デメリットが存在することも忘れてはいけません。華やかできらきらしたイメージを持たれやすいベンチャー企業ですが、デメリットによって就職に失敗したと感じる人も多いです。メリットだけに目を向けて就職を決めてしまうと、後悔するケースも多いため注意しましょう。デメリットにも目を向け、自分にとってどちらが大きくなるかを考え、慎重に就職を決めることが大切です。

デメリット①環境が不安定

ベンチャー企業に就職するデメリットは、環境が不安定な場合が多いことが挙げられます。ベンチャー企業といっても、企業ごとに設立してからの期間は違いますが、設立10年以内という企業は多いでしょう。企業は長い時間をかけて形を作っていくもので、短期間で完璧な環境が整えられるわけではありません。ベンチャー企業はいわば企業の形を模索している段階で、一般的な企業に比べると、福利厚生や教育のシステムといった、企業の根本的な部分が未熟な場合が多いです。

つまり、企業からのサポートが手薄になりやすく、充実したサポートが受けられるまで、時間がかかりやすいとも言えます。もちろん、企業によっては最初からしっかり環境が整備されている場合もありますがこれは稀なケースで、基本的には不安定な環境が多いと考えましょう。

デメリット②激務も多い

激務が多くなりがちなことも、ベンチャー企業に就職するデメリットのひとつです。人手不足、キャパ不足で仕事量がはるかに上回ってしまうことも多く、残業続きで激務が基本になる危険性があることは理解しておきましょう。高い成長性があるということは、それだけの仕事があるとも言え、明らかに無理な量の仕事を抱えている企業も少なくありません。

加えて、企業サポートが不十分であることで仕事が進めづらく、より苦労がかかってしまうこともあります。厳しい環境に置かれることも多いため、他の企業よりも忍耐力を必要とすることが多いでしょう。

ベンチャー企業の就職に向いている人

ベンチャー企業の就職にはメリットとデメリットの両方があるため、誰しもに就職をおすすめできるわけではありません。ベンチャー企業の大変さにも負けずに仕事を進め、成長できる人ばかりではなく、過酷な環境に押しつぶされて辞めてしまうという人もいるでしょう。ベンチャー企業は通常の企業よりも特徴的な分、向き不向きが如実に表れやすいです。どのような人が適性を持っているのかを知り、自身の特徴に当てはめて考えてみましょう。

主体性が高い

ベンチャー企業の就職に向いているのは主体性が高い人で、何でも自分から行動を起こし、周りを巻き込んで行動できる人です。ベンチャー企業は、企業としての形は成していても、その実、まだまだ不確かな部分が多く、探り探り経営を進めていることがほとんどです。企業としての実態が定まっていない以上、自分たちで企業を作り上げ、ひとつの形を目指さなければなりません。

そのため、積極的に行動して何らかの方針を決められる人が、企業と一緒に成長できるでしょう。反対に周りに引っ張られるのを待っているだけでは、不安定な環境に振り回されるだけで終わってしまうため、就職には不向きな可能性が高いです。

明確なキャリアビジョンがある

明確なキャリアビジョンを持っている人も、ベンチャー企業に向いているでしょう。ベンチャー企業は成長性が高く、そこで働く個人も大きく成長することができます。しかし、ベンチャー企業に所属しているからといって、誰もが成長できるわけではありません。企業の成長を支えるには、自分で考え行動し、成長を掴み取ることが求められます。

成長したいと漠然と考えているだけでは不十分で、より大きく成長するには明確なキャリアビジョンが必要です。明確な指標を持ち、そのステップに向かうための詳細な方法を考え行動できる人が、理想を実現して大きく成長できるでしょう。個人として成長することで、企業でも活躍することができ、さらに大きな成長を目指しやすくなります。

チャレンジ精神旺盛

旺盛なチャレンジ精神を持っていることも、ベンチャー企業で活躍するには大切です。新しいことでも恐れず挑戦し自ら成功を掴み取れる人は、ベンチャー企業の就職に向いているでしょう。ベンチャー企業は挑戦の連続で、環境が大きく変わることは日常茶飯事です。環境の変化に対応できずに挑戦することを躊躇してしまうと、その時点で成長は止まります。

反対に、何でもまずはやってみるという前向きな気持ちを持つことで、チャンスを掴みやすく、成長のスピードも早められるでしょう。果敢に挑戦できること、挑戦することそのものを楽しめることが大切です。刺激を求める人には向いていますが、安定を求める人には不向きと言えるでしょう。

キャリアを積んでからベンチャー企業転職もあり

ベンチャー企業は新卒で就職することも可能ですが、一般的に他の企業でキャリアを積んでから転職するというケースが多いです。これはベンチャー企業は実力主義な場合が多く、入社時点で高い能力を求められやすいからです。通常新卒の就活では、ポテンシャル採用が基本で、就職後の成長力を考慮して採用を決定する傾向にあります。

これは長期的な目で見て働くということを捉えているからであり、古くからある終身雇用の考えによる影響が大きいでしょう。しかし、ベンチャー企業は安定とは真逆の革新的な企業のため、終身雇用という考えは基本的にないものと考えましょう。実力主義、キャリア主義であることがほとんどのため、社会人経験を積んでからチャレンジしたほうがスムーズに活躍できる場合も多いです。

ベンチャー企業はチャレンジングな企業

ベンチャー企業には明確な定義はなく、曖昧な存在ではありますが、チャレンジングな企業であることは共通しています。企業自体が挑戦的な風土にあるため、そこで働く社員にも挑戦的な姿勢が求められます。同じことの繰り返しで満足する人は不向きで、常に新しいことを模索し、刺激を求める人には向いている企業といえるでしょう。

挑戦すること、新しい何かを見つけて取り組むことが重要視されるため、仕事にも常に全力で精力的に取り組むことが求められます。やってきた仕事をこなすだけではダメで、自分から仕事を取りにいき生み出さなければなりません。向き不向きが強く出やすいことを理解し、自分の適性を考えた上で、就職するか意思決定を下すようにしましょう。

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