2020年07月29日(水) 更新

内定承諾書を提出した後の辞退方法とポイント4つ

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

辞退の前に内定承諾書とはどういった書類なのか知っておくべき

内定承諾書とは契約書のようなもの

内定承諾書とは、企業から学生に向けた入社の意思を確認するための書類です。例えば、何か物を買う時に書く、契約書に似ています。

企業はたくさんの労力と時間をかけてこの内定承諾書を、採用計画に則って内定を出していますので、内定承諾後の内定辞退は、大きな迷惑になってしまいます。

名前・住所・捺印だけで承諾することになる

内定承諾書の記入は、基本的に名前・住所・捺印程度です。しかし、企業と学生の間では、これだけで内定が成立しているということになります。辞退を考えている場合は、内定承諾書の記入を慎重にしましょう。ですが、内定承諾書にサインをしたからと言って、辞退が出来なくなるということはないので、安心してください。

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内定承諾書が持つ法的な効力と学生が内定を辞退する際の注意点【就活トラブル】

自分は内定先で活躍できるタイプなのか、適性を診断してみよう

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内定承諾書は何のためにあるの?企業の意図は?

正当な理由以外は入社をさせるため

内定を貰うと、必ずといっていいほど書かされる内定承諾書ですが、その内定承諾書は何のために存在しているのでしょうか。それには極めて明確な理由があるようです。内定承諾書とは、企業に内定を貰うと必ず書く書類ですが、承諾書を記入する意味としては、「正当な理由以外は入社させるため」です。「内定承諾後に辞退をさせない空気を作る」という目的もあります。

書面には、「正当な理由以外は入社をしてください」と書いてありますし、内定を貰った本人も、承諾書を書いたら入社しないと!と思う人が多いと思います。本命企業ならまだしも、保険で受けている企業に内定を貰った場合は、内定辞退についてはじっくり考えましょう。

内定承諾後における内定辞退は可能なのか?

法的には辞退可能!しかし周囲や企業に迷惑がかかる

内定承諾書後に就職継続することは差し支えありませんし、バレる事もよっぽどの事が無い限り問題はありません。内定承諾後でも、辞退は可能です。

ただし、辞退をする場合はマナーを守りましょう。大学に相談して慎重に行いましょう。大学の後輩や企業に対して迷惑がかかることを忘れないでください。

内定辞退をする際のおさえておきたいポイントやマナー

内定承諾後に内定辞退をする際の基本4ポイント

今回は基本である、4つのポイントを紹介したいと思います。以下に「内定承諾後に内定辞退する際の連絡方法の重要ポイント」をまとめたので、しっかり確認してください。

① なるべく早く伝える
② 電話で伝える
③ 正直に簡潔に伝える
④ 脅しには屈しない

早く伝えることは企業にとっても有難い

上記が内定辞退する際に基本になりますが、ここのポイントで最も注意して欲しいポイントが「なるべく早く伝える」というものになります。
内定辞退を伝えるのはどうしても気後れしてしまう気持ちは分かりますが、なるべく早く伝える事が企業にもとってみても大事なところなのです。
なぜなら、辞退者が出た分の人数を補わなければならないのです。企業のことを考えると、早めに伝えることで代わりを探すことができるので有難いでしょう。

内定承諾後の辞退はメールより電話での連絡を

内定承諾後に辞退したい場合の連絡方法を紹介していきますので、みていきましょう。内定承諾書を提出後に辞退したい場合の連絡方法は、電話にしましょう。メールは避けるのが無難です。
以下で、電話の辞退方法とメールを避けるべき理由を述べていきます。

電話で明確な理由の説明と謝罪をして誠意を示す

内定を承諾された後に辞退する場合、誠意を示すような言葉を伝えましょう。メールよりも、電話で辞退理由を伝える方が気持ちが伝わります。辞退理由をあやふやにせず、きちんとした理由を真剣に伝えましょう。内定を出した企業側は、選考活動に時間や労力をたくさん費やしています。誠意を示すためにも、「大変申し訳ありません」などのお詫びの言葉を添えるといいでしょう。

電話での連絡方法

手紙やメールとの圧倒的な違いは、声のトーンにゃ、言葉遣いなどで相手に誠意が伝わるという事です。メールや手紙だと一方的な辞退となり得る可能性がありますが、電話ならば、相手との合意の上での辞退となる可能性が高いです。ですがごく稀に、「会社まで謝りに来い」と言われたり、「1回会社に来て話し合おう」と、企業から説得の場を設けてくる場合があるので、自分の強い意志を伝えると良いでしょう。

電話で辞退の意志を伝えきれるか心配な場合は、話したいことを書き出してから電話を掛けましょう。就活マナーマニュアルにはビジネスマナーに則った電話の掛け方、会話のテンプレートが掲載されています。最後まで誠意ある対応ができるように、これを参考にして電話を掛ける準備をしましょう。

メールでの内定辞退は誠意が伝わりにくい…。

内定承諾後の内定辞退をする手段として、電話では緊張するからといって、メールで送信しようという考えはやめましょう。メールは、誠意が伝わりにくく、「こんな大事なことをメール一通で終わらせるのか!」と、失礼な印象を与えてしまいます。どんなに怖くても、たったの一度電話をかけるだけです!内定承諾後の辞退は、声でしっかりと誠意を伝えましょう。

内定辞退を円滑に進めたい場合は?

内定辞退を行う際は、何かとトラブルがつきものです。内定辞退を円滑に進めて次の転職活動に備えたい場合は、転職エージェントを利用しましょう!

「doda」は、内定辞退を円滑に進めるアドバイスをしてくれます。また、志望企業の合格可能性を事前に診断してくれるサービスも用意しています。dodaのエージェントに相談することで、内定辞退を考えてしまうような企業とのミスマッチを事前に防げますので、オススメです!

手紙で二重に謝罪しましょう

電話でもメールでも、辞退したら、企業に謝罪の手紙を書きましょう。辞退することによって、今後就活をする後輩の選考結果に響いたり、学校推薦が来なくなったりしてしまう可能性があります。自分の後に就活する後輩や、お世話になった大学のためにも、二重に謝罪をしましょう。

内定辞退の連絡を入れたら、罵倒されるケースも

内定承諾書の提出後に辞退をする際に、電話でかけて、電話口で罵倒された人もいるようです。以下、内定辞退の際に罵倒された時の言葉の一覧です。

内定辞退後に損害賠償請求まで…。立派な脅し行為です

・「電話で辞退の連絡をするとは不誠実だろう!手紙を寄越せ!」
・「あなたのせいで、計画が狂った。一体いくらかけたと思っている」
・「あなたが辞退したことで入社できなかった人は人生が狂った。責任を取れ」
・「内定辞退をするなら、今後あなたの大学の出身者は採用しないからな」
・「内定者懇談会に来るために交通費を支給したが詐欺だ。全額返還しろ」
・「本当に辞退するなら、損害賠償請求を検討せざるを得ない」

と締めくくる企業もあるようです。
しかし、そういった企業には「入らなくて正解」というもの。いやな気持にはなりますが、堂々と辞退してください。

内定辞退は国から認められた「職業選択の権利」

上記のように内定承諾後に内定辞退を伝えるとネガティブではありますが、それを伝えたことによって、罵倒されるケースもあるようです。
こういった罵倒をされても、内定辞退辞退に法的なリスクはありませんので、マナーを守って屈さずにその想いを伝えればいいのです。
国家の法律では職業選択の自由もありますので、立派に認められた権利なのです。

どこで働くのかを決めるのは自由

学生が企業を迷って、内定辞退をすることは当たり前です。初めて就活をして、自分に合った企業がどこなのかを模索し、迷って迷って自分に合った企業を見つけることができるのです。未来の自分がもしかしたら一生働くかもしれない企業なので、慎重に選びましょう。

内定辞退後にどこで働くかに困ったら

内定辞退後、次にどこで働こうかと悩んだら、転職エージェントを利用してみてください!
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内定承諾書の提出後の辞退は可能!内定承諾後の辞退は電話で誠意を伝える

いかがでしたか!?今回は、内定承諾書の提出後の辞退について、内定承諾後のメール、電話での断り方について見てきました。内定承諾書を提出したからといって何らかの法律に違反したり、問題に発展することはありません。企業側から、何か脅しなどがきたからといって、それに屈する必要はまったく無いでしょう。

とはいえ大学推薦などで決めた会社だったとしたら、印象を落とす可能性はありますし、やはり承諾という約束を交わしている中で嘘をついて就活をしていることは、そんなにオススメ出来るものではありません。そういった点でも、内定辞退をする際にはマナーを守って適切な連絡方法で内定辞退を心がけてくださいね。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

今後に響く可能性もあるので内定辞退は丁寧に対応しよう

内定辞退をする企業であっても、その後仕事で関わることがゼロとは言い切れません。よって、相手に対して失礼なことをしてしまうと、結果自分が損することにもなりえます。丁寧にやっておくにこしたことはありません。

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