2020年06月26日(金) 更新
公務員と民間企業を併願する場合の対策と注意点|スケジュール付き
目次
公務員と民間企業を併願する人は少なくない
■調査方法:twitterを使用して学生にアンケート
■調査実施日:2017/1/23 投票数:122
2017年にtwitterで行った学生へのアンケ―トでは、実に26%もの就活生が公務員と民間企業の両方を併願している、という結果がでています。将来への不安感から、終身雇用制度が崩れつつある現代の日本社会において、公務員は安定している魅力ある職業の一つです。
公務員と民間企業の併願は可能なのか
公務員と民間企業の併願は可能
就活の際、民間企業とは別に公務員も気になる人がいるでしょう。結論として、公務員と民間企業の併願をすることは可能です。公務員になりたい人が滑り止めとして、民間企業の採用試験に応募するケースが見受けられます。また、その逆パターンも存在するのです。
併願するなら無理のないスケジュールをたてる
公務員試験と民間企業への就活を両方するにあたり、懸念される問題がスケジュールです。やろうと思えば両立できますが、採用試験の準備や勉強を並行しながらおこなわなければなりません。そのため、併願するなら無理のあるスケジュールをこなしていく必要があります。
公務員試験を受けると決めた時点で、長期的な計画を、綿密に無理なく立ててください。何をいつまでどのように実行するかを考え、無理のないスケジュール表を作成しておきましょう。
公務員と民間企業それぞれの採用スケジュール
4月~:国家公務員の選考
公務員と民間企業それぞれの採用スケジュールをご紹介します。国家公務員は大卒の場合「総合職」と「一般職」に分かれていますが、職種によってスケジュールが異なります。
キャリア職とも呼ばれる「総合職」は選考開始が非常に早いです。2018年卒の場合4月30日に一次試験を実施後、6月末までに最終選考の結果発表となります。一般職は総合職より1ヶ月半遅れの6月中旬に選考開始し、最終選考の結果発表は8月末と遅めです。ただし、どちらも最終選考通過後におこなわれる官庁ごとの面接をクリアしなければ、内定を得ることはできません。内定が出されるのは民間企業と同じ10月以降です。
6~8月:地方公務員の選考
地方公務員の選考は、自治体ごとに選考時期が大きく異なります。多くの自治体は6~8月頃に一次選考を開始しますが、もっとも人口の多い東京都の2018年卒の選考開始は5月初旬、最終選考の結果発表は7月後半と非常に早いです。一方で地方の自治体は選考時期が秋や冬になるケースも少なくありません。
たとえば、千葉県の南房総市の2018年卒選考スケジュールは1次試験の開始が9月中旬、最終結果の発表が12月となっています。国家公務員よりも選考時期のばらつきがある地方公務員は、その分勉強や準備にかける時間も増えることになるでしょう。
6月~:民間企業の選考
民間企業の選考は、2018年卒の場合、6月開始で10月に内定となっています。ただし、実際には採用情報解禁からエントリーシートによる書類選考がおこなわれるため、3月の解禁から事実上スタートしているといっても過言ではありません。
2015年卒以前は前年12月から採用情報を解禁、4月に選考開始とゆとりのあるスケジュールだったことを考えると、現在の民間企業における選考スケジュールは余裕があまりないともいえます。ただし、これまで紹介したのは2018年卒のスケジュールのため、2019年卒以降のスケジュールは随時チェックをおこないましょう。
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併願しても内定を得るためには優先順位を決める
前述で紹介したスケジュールからもわかる通り、公務員試験と民間企業の併願は、時間調整が難しいものです。民間企業の選考開始とほぼ同じタイミングで公務員試験もおこなわれるため、併願に無理を感じる機会が増えます。本命を決めていなければ対策も中途半端になり、どちらの選考もうまくいかない可能性が出てくるでしょう。そうならないためにも、どちらの試験に優先順位を設けるか意識しなければなりません。
何社もの併願は難しい
公務員と民間企業の併願は可能です。しかし、併願するする際は企業を厳選して応募して数が多くなりすぎないようにすることが大切です。
欲張って手あたり次第民間企業に応募するとなると、それなりの準備や勉強、そして企業対策に時間が割かれてしまいます。そして同時に公務員試験の勉強もおこなうとなると、限られた時間の中での就活が困難になります。そしてどれも中途半端な成果で終わる最悪な結果も想定されるのです。
併願でも就活をクリアするための対策
公務員・民間企業の筆記対策はSPIをやり込む
新卒の就職試験の1次もしくは2次選考では、多くの企業で筆記試験があります。もし、公務員と民間企業の両方に応募するという人は、民間企業だけ志望する人に比べて、早めの準備が必要です。筆記試験対策の場合、SPI中心の勉強をおすすめします。
両方の志望理由は早めに固める
就活するうえで、面接などでも質問されるのが「就活の軸」「志望動機」といった就職先を選ぶ理由です。自分の就活の軸を決めることで、なぜ公務員も目指し民間企業も目指すのかの理由が見えます。それにより、方向性の違いを発見することができる可能性もありますし、併願する場合も必要な志望理由の作成にもなります。
インターンは1、2年のうちに参加する
近年、大学生が長期の休みを利用して、企業のインターンシップに参加することが多くなっています。インターンシップは学生の立場でありながら、社会経験や実務経験を積むことができるというメリットがありますので、ぜひ積極的な参加をおすすめします。
インターンシップの時期は、就活が本格的に始まるよりも前にしておきましょう。おすすめは1、2年生のうちです。就活前は筆記の勉強などもあります。企業研究の一環として1、2年次にインターンシップに参加しておくと、就活前に焦ることがありません
公務員と民間企業の併願はスケジュールと優先順位の設定がカギとなる
公務員試験と民間企業の就活を併願するのは、非常に辛い道のりになります。公務員試験を受けると判断した段階で、綿密に計画を立て、余裕を持った対策をする必要があるのです。
また、併願に無理を感じるケースも多いので、講師や友達など身近に相談できる相手を作り、モチベーションを維持していくのも重要になります。最後まで粘る気持ちを忘れず、時には予備校に通うのもひとつの手でしょう。自己管理を徹底して、ストイックに公務員試験と民間企業の就活に臨んで下さい。
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