就活に対して留年が与える影響と対策方法

留年している人が就活すると不利に働くかどうかは賛否両論

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月8日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「留年している人は就活にどのような影響を与えると思いますか？理由もあわせて教えてください」

就活中の皆さんにとって、最も恐れているのが、学校単位の不足などによる留年ではないでしょうか。せっかく内定をゲットしても単位取得できなければ卒業できず、入社を断念せざるをえません。留年した後に改めて就職活動をおこなうのは結果的に不利になるのでしょうか。就活生の皆さんにアンケートを取ったところ「不利になるのでは」とする意見が多数を占めたものの、中には「理由があれば問題ないのではないか」との意見も出ています。では、留年した場合就活について結果的にどんな影響が出るのでしょうか。

留年理由によって就活に影響するかどうかが決まる

何らかの理由で留年してしまった人や、自らの意志で留年を選択した人にとって気になるのが、就活への影響です。大学4年間の集大成であり、社会人のスタートをきれるかどうかの大切な就活には、本来何の不安もなく望みたいものです。実は、留年が就活に全て悪影響かと言われるとそうではありません。留年による就職への影響は、理由次第だと言われています。

留学による留年なら就活に悪い影響はない

大学生の間に海外に留学する人もいるでしょう。その過程で留年を選択せざるをえないケースもあるかと思います。実際、留学が理由の留年は、就活に影響ないと言われています。そもそも留学は、言語を学び日本とは違う土地での経験をするためのものです。この経験や知識は、就職したのちも武器になると考えている企業も多いでしょう。

理由のない留年は就活に悪影響を及ぼす

もちろん、勉強せずに過ごしていて留年してしまった、という理由のない留年は就活に良い影響は与えません。だらだらと過ごしていた学生に、社会人としての役割が務まるのかと思われてしまうのも、無理はないでしょう。例え留年した事実に理由がなかったとしても、自分なりにその期間に何ができたかなどをしっかりと伝えることが重要です。

留年理由を就活前に考えることが大切

留学ややむを得ない留年を除き、就活前には留年した理由を考えることをおすすめします。その理由が企業側の面接官に理解され、面白いと思ってもらえれば、就活にプラスの影響を与える可能性があります。就活に正解はありません。だからこそ、自分なりの意見や気持ちを相手に届けることが、就活を成功させるコツです。

留年での失敗を取り戻すことが重要

理由が「勉強しなかった」「遊んでばかりいた」などといった理由なのであれば、留年に対するリカバリーが必要となります。失敗をしない人間はいません。ましてや学生の間の失敗は、その人にとって糧となりプラスの影響を与える可能性もあります。失敗をした自分を受け止め、どう変えていくかを伝えることが大切です。

企業が求める人材像を考え自分なりのアピール方法をみつける

留年をしていても、現役であっても、企業側が学生に求めるものは同じです。「仕事で使える人材となるか」それが一番重要でしょう。留年が就活に悪影響を与えるかもしれないと不安になっていては、せっかくのチャンスを逃してしまいます。企業が求めるものや人材像とは何か考え、自分なりのアピール方法をみつけましょう。

留年が就活に及ぼす影響は理由によるため自分らしいアピール方法を見つけることが大事

留年が就活に及ぼす影響についてみてきました。留年の理由が留学だった場合は、就活への影響を心配する必要はありません。しかし、特に理由がないなら就活に悪い影響を与える場合もないとは言い切れないでしょう。しかし、浪人はもとより留年する人は少なくありません。大切なのは、留年で何を得たのか、どう変わったのかということを自分の言葉で述べる力です。就活への影響におびえているよりも、それも個性だと割り切って面接の場で面接官に伝えることこそ、就活の成功を掴むための秘訣と言えます。留年を生かすも殺すも、自分次第といえるでしょう。