2020年06月22日(月) 更新

「何のために働くのか」と面接で質問された時に上手に返すためのコツ|就活にも役立つ働く理由と回答例を紹介

面接時に就活生の印象に残った質問とは

面接で印象に残る質問とはどういったものなのでしょうか。キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:面接で聞かれた質問で印象に残っているものは何ですか?また、あなたはどう回答しましたか?面接官がどのような意図でそれを聞いたかもあわせて教えてください。

就活生の回答

面接で聞かれたなかで、印象に残っている質問は「何のために働くのか」というものです。私はその質問に対して自己成長ができるからと答えました。その理由は、なぜ働くのかを考えた時に、経験を積むためというのが一番に出てきたからです。面接官の質問の意図は二つあると思います。一つ目は、なんのために働くのかを聞くことでその人の目標を聞くためだと思います。その質問で堂々と答える、目標が明確な人は、伸びていくと感じますし、困難な状況でもぶれない印象です。二つ目は、自分の想定してない質問が来た時の冷静さを見ているのだと思います。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

なぜ働くのか=自分のため?人のため?

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「「何のために働くのか」と聞かれたらどのように答えますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 自分のスキルを磨くため
  • お金を稼ぐため
  • やりがいを感じるため
  • 人々を幸せにするため
  • 社会に貢献するため

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「「何のために働くのか」と聞かれたらどのように答えますか?」

アンケート結果を見てみると、「自分のため」か「誰かのため」のどちらかの意見に割れているのが分かります。「お金を稼ぐため」と回答している人もいれば、「人々を幸せにするため」と回答している人もおり、考え方は人それぞれだといえるでしょう。 では、そういった「何のために働くのか」を面接で聞かれた場合、どのように答えたらよいのでしょうか。本記事では働く理由に対する考え方と回答の例をご紹介します。

面接官から「何のために働くのか」と問われることがある

面接官は就活生が仕事に対する「軸」を持っているかを推し量っている

面接中「何のために働くのか」という質問をされることがあります。この質問は、学校で教えてもらった知識だけで答えが出るものではありません。価値観や考え方によって、回答が異なってきます。そのため、面接官も的確な答えを求めているわけではなく、仕事に対する「軸」を就活生が持っているのかを推し量っているのです。

働く理由を考えるのは仕事を続けるうえで大切な要素

働く理由を考えるのは、面接官から「何のために働くのか」との質問をされたときに良い評価を貰うためだけのものではありません。仕事を続けるうえで大切な要素なのです。働く理由を見つけるのは、モチベーションの維持や向上、今後のキャリアプランや働き方を決める重要なベースとなります。

理由が見出せないと働き続けるのは難しい

何のために働くのか分からずに就活を続けても、モチベーションが上がらないままですし、企業側にもその点を見抜かれてしまうため、良い結果を出せません。また、運よく入社できたとしても、どこかのタイミングで行き詰まってしまい、働き続けるのが難しくなる可能性も考えられます。
自分なりの「働く意味」を見つけて前向きに就職活動に臨むのは、会社や企業のためではなく、何より自分にとって大切なことなのです。

人は何のために働くのか?

理由①:お金(収入)を得るため

人はなんのために働くのでしょうか。考えられる理由について確かめていきましょう。まず考えられるのは、「お金(収入)を得るため」です。就活生に限らず、人々が生活するうえで欠かせないのは「お金」だといえます。そのお金を正当に得るためには、働いて報酬をもらうしかありません。「収入源の確保」は、働くうえで最大の理由となる場合が多いでしょう。

理由②:やりがいや生きがいを持つため

2つ目の理由は「やりがいや生きがいを持つため」です。まったく仕事をしないで過ごすのは、始めのうちであれば身体的にも精神的にも楽でしょう。しかし、何もしないまま過ごしていると飽きが出てくるようになり、生活に充実感を得るのが難しくなってきます。日々の生活が充実していると感じるために、やりがいや生きがいを仕事という形で求める人が多いのです。

理由③:存在価値を認めてもらうため

3つ目の理由は「存在価値を認めてもらうため」です。人は気持ちのどこかで「誰かに自分の存在を認めてほしい」と考えています。自分が働くことによって、社会の一部が成り立っていると思いたいのです。もし、それが認められないままだと、人によっては生きていく意味すら見失う可能性もあるかもしれません。

就活の軸を明確にして、選考に備えよう

採用活動の自粛などで、波乱続きの今年の就活。だからこそ、明確な「軸」を持って臨まなければ、後で失敗しかねません。でも、それが難しいという人も多いはず。

そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。

就活の軸作成マニュアルでは、「Will」と「Can」を使って、簡単にブレない軸を作ることができます。就活の軸作成マニュアルで揺るぎない軸を作成し、選考を突破しましょう。

「何のために働くのか」はより細かく定義されている

人は働くことに対して「14個の理由や価値」を見出している

何のために働くのかについて、先程は大まかな理由を3つ挙げましたが、実はより細かく定義されているのです。アメリカの心理学者、ドナルド・E・スーパーは「仕事の重要性研究(Work Importance Study)」において、「人間は労働に対して14の価値を見出している」と述べています。これから紹介する14の価値の中の1つや複数組み合わせたものが、働く理由として挙げられるでしょう。

労働に対する14の価値

ドナルド・E・スーパー氏の著書「仕事の重要性研究」より

  • 「能力の活用」 自分のスキルや知識を発揮できること
  • 「達成」 良い結果が生まれたという実感
  • 「美的追求」 美しいものを見出し、または創り出すこと
  • 「愛他性」 人の役に立てること
  • 「自律性」 自律できること
  • 「創造性」 新しいものや考えを発見したりデザインできること
  • 「経済的報酬」 お金を稼ぎ、高水準の生活をすること
  • 「ライフスタイル」 自分の行動を自分で計画し、自分の望む生き方ができること
  • 「身体的活動」 身体を動かす機会を持つこと
  • 「社会的評価」 成果を認めてもらうこと
  • 「危険性」 危険な、またはわくわくするような体験をすること
  • 「社会的交流性」 ほかの人といっしょにいてグループで働くこと
  • 「多様性」 活動をたびたび変えることができること
  • 「環境」 仕事そのほかの活動にとって環境が心地よいこと

「収入を得る+α」で語ると説得力が増す

面接で「何のために働くのか」と問われた際には、前項で提示した、労働で得られる14個の価値の組み合わせを使用することにより、説得力が増すようになります。中でも「経済的報酬」は生活によって欠かせない要素なので、「経済的報酬(収入)+α(13個の価値のいずれか)」で語ると、より説得力のある回答ができるでしょう。

「働いたことがないのでわかりません」はNG

「何のために働くのか」と聞かれたときのNG回答について紹介します。それは「まだ働いたことがないのでわかりません」と回答することです。アルバイトなどの経験もない方にとっては「働く理由といわれても」と戸惑うかもしれません。しかし、そのような回答をしてしまうのは、「私は仕事をする上で大切な軸やモットーを持っていません」と宣言しているようなものです。面接官からの評価を大きく落とす結果につながるため、そういった回答をしないよう心掛けましょう。

就活の軸を定めよう

就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえるでしょう。しかし、就活の軸を定めることは難しいです。

そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。このマニュアルでは、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、就活に迷いがある学生はぜひダウンロードしてみましょう。

「何のために働くのか」と面接で質問された時の回答例

「何のために働くのか」に対する質問への回答例文を最後に紹介します。先程紹介した14の価値の中から、経済的報酬と自立性を示す「自己啓発」、社会的評価を組み合わせた回答例を紹介します。

経済的報酬・自己啓発・社会的評価を組み合わせた回答

私は、収入を得ながら自分の生活を豊かにしつつ、やりがいや生きがいを感じるために働くのだと思っています。「働く」行為は、大人として生きていくための自己の成長や自己啓発といった手段だと考えています。そして、その対価が収入だと思っています。働くことで、会社組織ひいては社会において自分がどのように有益か、貢献できるかを証明していきたいです。

「何のために働くのか」は千差万別!自分と向き合い就活面接の質問対策を

就活の面接で「何のために働くのか」という質問をされた際の回答例や、働く理由について見てきました。働く理由を導き出すのは、とても大切です。就活を良い機会だと思って、一度自分自身と向き合って理由を考えてみてください。
どうして働くのかを考えておけば、就活で質問された際にも答えやすくなりますし、将来を考えるためにも有効です。人生において長く付き合うものに価値を見出して、楽しく生きていけるようにするためにも、「何のために働くのか」について真剣に考えてみましょう。

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