2019年10月31日(木) 更新

webテストの種類について解説|各タイプの特徴や対策法を紹介

就活の選考で使用されるwebテストは様々

就職活動の際、必ずといっていいほど関わることになるのが適正テストです。近年ではパソコンから受験可能であるwebテストを積極的に用いる企業も多く、就活をしていると一回は何かしらのwebテストを受験することになるでしょう。

ですが一口にwebテストと言っても、企業がおこなうテストの形式や種類は様々です。適性検査のための問題を販売している企業はもともと複数存在しているため、どのテストを採用しているかは、実際の企業毎に異なるのが一般的なのです。

いきなり適性検査を受けることになる、という自体はまず少ないと思われますが、仮にそういった自体にならないためにも、まずはどのような種類があるのかや、事前の対策方法についてしっかりと調べておくのが大事です。

企業が使用するwebテストの種類が分かるケースもある

基本的に企業から、適性検査の種類を告知することはあまりありません。ですが種類が分かるケースもあります。

例えば会社説明会の中で、選考行程についての説明がされる場合もあるでしょう。こういったタイミングで質問をしたり、企業から実際にどのような種類のテストがおこなわれるかを説明することもあるようです。

またOB訪問をおこなうのであれば、OB社員にどのようなテストを受験したかを聞く機会もあります。OBは気楽に質問できることがメリットでもあるので、どのようなテストをおこなったかも気兼ねなく尋ねることができるでしょう。

とはいえ、種類が分かってもそのテストの傾向や特徴を知らなければ、事前に分かっても意味がありません。自分でも企業についてや、適性検査の種類について調べるようにしましょう。

webテストで用いられやすい種類

では、実際にwebテストで用いられやすいテストというのはどういったものがあるか気になる人もいるでしょう。

特によく用いられるのは、SPIや玉手箱などです。これらは書店にも対策問題集などがよく売られているので、名前を目にした事がある人も多いと思われます。

これら以外にもwebテストに使用されるテストは複数あります。その中でもよく企業に用いられているものについて、各テストの内容や特徴を以下にまとめました。実際にテストの対策をおこなう際の参考にするといいでしょう。

①SPI

SPIはリクルートの販売する適性検査で、企業でもよく使用されています。その理由としては受験方式の多さで、ペーパーテストと3種のパソコンでのテスト(webテスティング・テストセンター・インハウスCBT)が用意されています。

各問題に制限時間が設けられているので、受験の際の対策が重要になってきます。

特にテストセンター方式の場合、テスト内容はリクルート側が管理することになるため、他の企業での選考にも使い回すことができるのが特徴です。

テスト内容は能力テスト(言語分野・非言語分野)と性格テストとなり、企業によっては英語のテストもおこなわれます。こちらは別のテストとしてまとめてありますので、そちらも参考にしてください。

問題集や対策アプリなども豊富なため、対策もしやすいテストといえます。

無料の問題集でSPIの対策をしよう

SPIを対策するには、多くの問題を解くことが効果的です。そこでおすすめなのが「SPI模試&問題集」です。

模試には、言語と非言語の問題が100問収録されています。今なら100問解ける問題集もついてくるので、合計200問の例題を解くことが可能です。

詳しい解説つきなので、問題が解けなかったという人も力をつけることができるでしょう。分からなかった問題をそのままにせず、解説を読んで意味や解き方を理解することが大切です。無料でダウンロードできるので、腕試しがしたいという就活生にもおすすめです。

②TG-web

TG-webはヒューマネージ社が販売するテストで、自宅受験型のwebテストになります。テストには従来型と新型、という2種類の方式が用意されています。テスト内容自体は言語・計数・性格テストと、企業によって英語の問題がおこなわれます。

TG-webは問題が難解と言われており、特に従来型は長文読解や数学の暗号問題など、難解でなじみのない問題が出されるのが特徴です。従来型は解き方を一度覚えれば、次からはすんなり解けるようになる問題が多いとも言えますので、事前の対策が有効です。

対して新型は、短期間で大量の問題が出題されるのが特徴です。問題自体は従来型よりも簡単ですが、大量の問題に回答することから、時間配分を意識した回答や対策が求められます。

③玉手箱

玉手箱は日本エス・エイチ・エル株式会社が販売するテスト内容で、webテストのみになっています。ペーパーテストは別名で販売しており、それらの問題が玉手箱で出題されることもあるようです。

SPIに続いて、多くの企業が玉手箱による適性検査を実施しているので、SPIの次に受験することが多くなることでしょう。

玉手箱の特徴は、問題形式1種類につき複数問出題されるということです。テスト内容と出題パターンは全8種類あり、計数3種・言語3種・英語2種・性格テストとなっています。

その分同じ形式の問題では1種類しか問題が出ませんが、1問あたりにかけられる時間が約10秒と短いのも、玉手箱の特徴です。

玉手箱は出題パターンが常に決まっているため、実際にテストをする際にも比較的慣れやすい、と言われています。

④GAB

GABは玉手箱と同じく日本エス・エイチ・エル社の販売するテストで、ペーパー形式とwebテストが用意されています。テスト内容も玉手箱と似ており、言語・計数テストと性格テストが実施される形です。

玉手箱とGABの大きな違いは、制限時間と出題数でしょう。特にwebテストは出題数が多く制限時間が短く設定されており、言語で約25分、計数で約35分となっています。これらの非常に短い時間内での回答が求められるのが特徴です。

GABは業務に時間を意識することが多い業界などで実施されるようで、特に商社・証券・投資・総研業界で実施されています。
問題対策の際も、常に制限時間を意識した上で問題を解くように心がけたほうがいいでしょう。

⑤ENG

ENGはSPIの英語能力テストのことです。ENGは企業によって実施される場合とされない場合がありますが、webテストで実施される場合はテストセンターの場合のみになるようです(それ以外はペーパーテストのみで実施)。テストセンターのテストでは、ENGの実施があるかどうかの確認もしておく必要があるでしょう。

回答制限時間は20~30分程度となっており、テストセンターの方が制限時間は短めに設定されます。

テスト内容は英語の同義語・反意語についての問題や空間補充、和文英訳や長文読解が実施されます。加えて英英辞書・語文訂正問題も出題されるようです。

特に英語力の有無を確認したい際にSPIと合わせて実施されることが多いENGですので、外資系企業や総合商社の選考で使われる機会が多いようです。

webテストの対策法

これらのwebテストを受験する際は、必ず問題集などで事前の対策をおこなうようにしましょう。

問題集は書店やインターネットなど、手に入れる手段は様々な形で存在しています。自分の使いやすいものを選ぶようにしましょう。対策アプリを活用するのもひとつの手です。

とはいえ、ただ手に入れた問題集を解くだけでは、事前の対策をしっかりしたとは言えません。ここでは、実際のwebテスト対策で特に重要なポイントについて、解説していきたいと思います。

暗記ではなく解き方の把握

基本webテストに限らず、就活の適性検査というのは一夜漬けで暗記をすればいい成績が出せる、というものではありません。

適性検査で求められるのは問題について覚えているかではなく、問題の解き方を覚えて、それを生かすことができているかです。例え暗記していても、問題の解き方を理解していなければ意味がないのです。

問題の解き方を記憶するには、問題集を何回もやり込むことが一番の近道です。各問題ごとの解き方をしっかりと記憶し、基本的な解き方を理解していれば、似通った問題にも解き方を応用することもできるのです。

解き方を理解するためにも、一冊の問題集をやり込むだけでなく、定期的に模試のような形で問題の解き方を理解しているか、確認することも大事になるでしょう。

回答のスピード感をつける

webテストの種類の解説にも挙げましたが、これらのテストには例外なく制限時間が設けられています。なので、問題をひとつ解くのに時間がかかってしまうと、それ以外の問題への解答にも影響が出てきてしまうのです。

また適性検査は学生自体のテストのように、全問埋めなくても良いテストです。問題によって時間がかかることもあるため、その問題を省いくことも重要です。

これらのことを踏まえて、問題を解く際には常に時間を意識しなくてはいけません。

時間を意識するための簡単な対策法として、問題集を解く際にストップウォッチなどを使用し、どの程度回答するのに時間がかかるのかを確認することです。問題の回答時間を確認しながらやり直すことで、問題に慣れるのに合わせて時間も短縮されていくことでしょう。

企業が選考で使うwebテストの種類は様々!特徴を把握し応じた対策が必要

企業が選考で使うwebテストは、様々な企業の様々な種類が用意されています。それを踏まえて、各問題の特徴を把握しておくことが、テストへの一番の対策と言えます。

またwebテストは制限時間があるものがほとんどなので、そちらの対策も必要です。テストによって制限時間も大きく変わってくることになるため、企業がどのようなテストを使うかを知ることは、問題対策のための第一歩となるでしょう。

これらの対策をきちんとおこない、問題集を何回も解き直していくことで、実際にテストに臨む際には問題に慣れ、落ち着いて回答することが可能です。

適性検査を受験する際は、テストを受ける前からの事前の対策が何よりも重要であることを覚えておきましょう。

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