2019年01月30日(水) 更新
面接の合否結果の見極め方【時間の長い・短いで分かる?】
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
合格しやすいのは面接時間が長いとき?短いとき?
転職時の面接時間が短いと、
「落ちるのかな……」
とめげてしまう反面、面接が長い時間にわたって盛り上がると、
「採用確定!?」
と喜んでしまいそうになりますよね。実際の結果は出ないと分からないので、応募者にとっては面接時間が短かかったか長かったかは気になるデリケートなもの。
短いと落ちる、長いと合格、というのは正しいのでしょうか。
面接時間が長いか短いかではなく内容が重要
面接時間が短いか長いかで、合格かどうかが決まると思い込んでしまう人もいるかもしれませんが、正直なところ、それだけでは言い切れません。
例えば、面接が短くても、面接前から好印象だったため最終的な確認をしたかっただけとか、応募人数が多いため短い時間で判断するしなければいけなかった、などのケースもあるのです。
逆に、長い面接であっても落ちる可能性はあります。合否の判断材料が見当たらず、決定打を探して長くなっていたり、実は長時間面接を行うことでボロが出るのを見ていたり、ということもありえないわけではないのです。
大前提として、面接は時間ではなく、中身がどうかが重要だと思いましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
面接時間について気にしすぎる必要はない
採用担当者は事前に採用像を固めている場合がほとんどですので、学生から要点のみ引き出すことができれば面接の時間は必然短くなります。むしろ長時間続いた場合は「決め手に欠ける」状態とも言えるでしょう。その際は、様々な切り口で質問を投げかけて様子見することも多いようです。とは言え、一概に時間について気にしすぎる必要はありません。
実際に合った面接時間のエピソード
では、実際に面接時間にまつわる話はどんな例があるのでしょうか? いくつか例を見てみましょう。
短い面接でてっきり落ちたと思っていたけど……
新卒で就活を受けていた女子大学生の話です。
第一希望の二次選考を受けましたが、その時はなんとたったの15分で面接が終わってしまいました。予定では30分~1時間程度、と聞いていたため、てっきり落ちてしまったのだと思い、次の日の第二希望の会社の最終選考では「御社が(現在は)第一志望なので、結果出たらすぐにお返事できます」と言ってしまいました。
その後、第一志望の二次面接が合格だったという連絡が!
「二次選考ではとてもいい雰囲気だったので、すぐに決断して短い面接になったんです。
弊社ではどちらかというと最終選考のボリュームが大きいので……」
と採用担当者から説明され、脱力。その後第二希望の会社から内定が出て、 「すぐにお返事できます」と言っていたのに、第一希望の結果を待ってもらうことになってしまいました。
最後の最後にやってしまった
某家電メーカーを受けた高校3年生のテニス部男子のエピソードです。
彼は大きなテニスの試合で優勝経験があり、学校から推薦を受けて
「ほぼ確実に受かる」という状況で面接に臨みました。
店長:「なにか質問はありますか?」
応募者:「御社の特色は何ですか?」
店長:「…………」
ほとんど合格が確約されており、そこそこ長く面接をしていたにもかかわらず、最後の決定的なひとことで、落選。
これは特殊な例かもしれませんが、長い面接を乗り切っても
基本的なことがわかっていなければダメになることもある、ということです。
面接力を振り返っておこう
面接の結果を待つ間に自分の面接力を振り返っておきましょう。自己分析や業界・企業理解、身だしなみなどがどの程度できていたのかを把握することがおすすめです。再び面接の機会があった場合に、自分の弱点を把握していることは大きなメリットになります。
「面接力診断」で自分の面接力を知るだけでなく、自分の弱点を把握し、やるべき対策を念入りにおこないましょう。無料でダウンロードできるので、内定が出たら就活を終えるという人も気軽に試してみてください。
特に中小企業では面接を慎重に行うため長くなる
面接時間が短くなった理由は「一目見てダメor合格」と判断できる人だった、または面接官のモチベーションやその後の予定の問題などが考えられますし、面接時間が長くなる理由もさまざまあるため、一概に合格不合格を判断することはできません。
特に中小企業は採用人数が少ないため、かなりの厳選を行いますので、判断基準をすべて拾おうとして面接時間が長くなりがちです。そして、大量の情報を拾った上で、総合的に検討して不合格、ということもよくあることです。
面接官から聞きたい一言
では、結果が出る前に合否を察するためには、どんな方法があるのでしょうか?
もちろん面接の雰囲気がよかった、というのが一番分かりやすい見分け方ですが、面接官側からされた質問からもある程度読み取ることができます。
合格かも?面接官から聞きたい一言
- 次回の選考は◯◯ですが、今後のご予定はいかがでしょうか。
- おそらく、結果は1週間を待たずに出ると思います。
- 中は選考連絡のお電話に出られますか?
- 他に選考が進んでいる企業はありますか?(具体的な選考状況、日付まできく)
- 弊社の志望度はどのくらいですか?(具体的な何位、まで)
- とてもよく調べてこられていてびっくりしました
- (質問項目ではなく雑談で)入社したら就きたい部署や支店はありますか?
- 今日はとてもたくさんお話しいただきありがとうございました。
- 大変貴重なお話が聴けました
こういった、次を期待させるような一言、もしくはとても好感触だったことがわかる一言があれば、可能性は高いと思われます。
合格するか落ちるかは面接時間が短い長いではわからない
合否結果の見極め方について、面接時間との関係を中心にご説明しました。
なかには「長時間だとむしろ落ちる可能性が高いのでは」という意見もあります。人事は面接のプロなので短時間でその仕事に向くかどうか見極められます。ですので、面接時間が短い、盛り上がらなかった、すぐ終わってしまったという場合でも、諦めずに合格かどうかの結果を待ちましょう。
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