2019年12月19日(木) 更新

学歴ロンダリングは良いことばかりではない|就職活動における学歴フィルターの存在と意外な問題点

学歴ロンダリングという言葉を知らない就活生は多い?

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「学歴ロンダリングという言葉を知ってますか?あなたが思うメリットも併せて教えてください!」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 高学歴で卒業できる
  • 大学名で落とされない
  • 言葉自体を知らないです。
  • 知らない。

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「学歴ロンダリングという言葉を知ってますか?あなたが思うメリットも併せて教えてください!」

アンケートの結果をみると、学歴ロンダリングについて知っている学生は少ないといえます。「言葉自体を知らない」という回答から、学歴フィルターほど認知されていないのかもしれません。学歴ロンダリングは就活を有利に進めるため1つの戦略だといえますが、はたして本当にメリットばかりなのでしょうか?本記事では、学歴ロンダリングの注意点について紹介します。

履歴書の学歴がもたらす影響

履歴書に必ずある「学歴欄」。この学歴欄は、就活や転職においてどのくらいの影響力をもたらすのでしょうか.求人の応募条件では、「学歴不問」としている企業も多く見られます。そして、そのなかには大企業も数多く存在します。とはいえ、履歴書の学歴欄は軽視していいとは言えない現状がありました。

学歴フィルターは確実に存在する

一般的に応募条件に「大学・短大・専門卒以上」などと記載されている企業は、殺到する応募者を振るいにかけるために、学歴の条件をつけていると言われています。履歴書を見て書類選考の時点で、大学・短大・専門学校に進学していない人と、一定レベル以下の大学出身者の足切りを行うのです。さらに、その後の選考でも、筆記試験などで同点の場合の選考基準として、学歴の高い人物を選ぶことも考えられます。

企業側も、学歴が高い人が必ずしも仕事ができるとは考えてはいないでしょう。実際に学歴が高い人物を採用して後悔することも多いかもしれません。しかし、それでも学歴フィルターが存在する理由を考えてみましょう。

大学受験を勝ち抜いた証拠であり信頼度が高い

学歴フィルターが存在する理由として、以下が考えられます。

●学歴が高いということは、受験戦争を勝ち抜いた証明であり、課せられた仕事に対してきっちりこなせるのではないかとの期待感や信頼感がもてる
●一般的に人は、出身地や母校が同じ人間に親近感を抱く傾向があるので、有名大学出身者は大手企業の取引先を相手にするときに役に立つかもしれないとの考え

やはり、「大学名は信頼性のあるフィルター」だと考えている企業は、まだまだ多いとみられます。そして、学歴不問としている企業であっても、同等の人物が2名いた場合に、学歴でどちらかを選ぶことがあるかもしれません。

履歴書は基本的なルールやマナーを守る

履歴書を作成する際は、誤字脱字に気を付けること以外にも基本的なルールやマナーを守る必要があります。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか作成前後にチェックすることが大切です。そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でGETできるので、履歴書の書き方に悩んでいる就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。

学歴ロンダリングにおける問題点

上述したような学歴フィルターが存在することもあり、履歴書の学歴欄でのアピールを考える人も多くいます。そんななかで起きるのが「学歴ロンダリング」です。学歴ロンダリングとは、一般的に「最終学歴の大学名をよりネームバリューの高い大学にすることを目的に、学部の大学よりもネームバリューの高い大学の大学院(修士)へ進学すること」を言います。

大学院に入っただけで満足してしまう

大学院に入る目的が、本当にその分野の研究がしたいからではなく、「その大学のネームバリューがほしいから」である学歴ロンダリングでは、大学に入っただけで満足してしまう人が多いのが特徴です。大学の学部で勉強していたことと一貫していない研究をおこなう人もいたり、志望するキャリアと研究テーマが一致していない人がいたりすることも、よく見られます。結果、学歴ロンダリングをしても、就活につながらないムダな時間を過ごすことになりかねません。

研究成果が著しくないと学歴ロンダリングを疑われる

上記ともつながりますが、学歴ロンダリングで大学院に入る学生のなかには、本来研究がしたいわけではないため、良い結果が残せないで終わってしまう人もいます。そうなると、なんのために大学院に入ったか、企業も疑わずにはいられないでしょう。学歴だけを重要視し、結果を残すための努力をしないことで、企業に学歴ロンダリングのマイナスイメージを与えることになってしまいます。

学歴ロンダリングが就活に有利とは言い切れない

履歴書に必須項目として記載が必要な「学歴」は、やはり就活において無視できる要素ではありません。

そういった状況に対抗すべく、履歴書上の学歴をより高いものとすることを目的として、学部の大学よりもネームバリューの高い大学院に入ることを学歴ロンダリングと呼びます。この学歴ロンダリングには、問題点があり一般的にはポジティブとは言い切れません。

さらに、文系であれ理系であれ大学院では苦労も多く、大学院に進学することで就活が不利になる場合もあります。このようなさまざまな点を考慮したうえで、最善の選択をする必要がありそうです。

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