紹介予定派遣から正社員になる確率｜利用する労働者にとってのメリット

紹介予定派遣から正社員になる確率は採用者の50%

紹介予定派遣から正社員になりたい人は数多くいますが、実際どれくらいの割合で正社員登用されるのでしょうか。紹介予定派遣制度は、正社員登用を希望する人を対象に、自身の希望に沿った職種や企業へ最長半年間実際の業務を経験し、そのうえで労働者側、企業側双方の同意が得られれば正式に正社員に採用される仕組みです。この制度を利用した場合、紹介予定派遣から正社員になる確率は採用者の50%とされています。他の制度では基本的に正社員どころか契約社員になることすら厳しいため、かなりチャンスのある仕組みといっても過言ではないでしょう。

紹介予定派遣から正社員を目指すと働きやすい職場を見極められる

一定期間（ほとんどが半年）派遣社員として働くと、紹介予定派遣から正社員になるチャンスがあるこの制度のメリットは、通常派遣ほど求人数が多くないものの、希望する職種さえあれば就職活動するよりも比較的楽に正社員になることが可能な点です。かつ、最初の半年間は派遣社員として働くことで、自分に合っているか会社を見極めることができるので、新しい業種にチャレンジしたい人や、挑戦したい業種がある人にとっては大きなメリットのある働き方だといえます。

紹介予定派遣のメリット①：職歴を継続させつつ職場をしっかり選べる

派遣契約期間中に、自分がその職場に合っているか、業務は長期でやれそうかなど実際に働いて判断できるため、紹介予定派遣から正社員になる際は、比較的良い環境に恵まれた人がなりやすいのです。入ってみたら想像と違っていた、人間関係がうまく築けないなどのケースを派遣期間に防げるため、自分に合った職場を見つけやすく、またその逆であれば派遣契約で辞めることも可能なので、職歴にもあまり傷がつかないのが良い所といえます。

紹介予定派遣のメリット②：通常の就職活動に比べ労力がかからない

さらに紹介予定派遣は派遣会社の持つ求人枠のため、希望すれば派遣担当者が見合った求人を見つけてくれます。そこから面接までも比較的早く、採用までの期間も非常に短いのもメリットです。ただ、求人数が幅広くあるわけではないので、面接にたどり着く時間よりも希望する職種を見つけるまでの時間の方がかかるかもしれません。また、最近では紹介予定派遣から正社員になることを希望する人が増えてきているため、ライバルが多いのも現状です。

紹介予定派遣のメリット③：会社側も労働者の素質を判断できる

この紹介予定派遣から正社員に選ぶしくみは、会社にとってもメリットがあるのをご存知ですか。会社にとって新しい人を雇うのは、リスクを伴います。慎重に採用をしても、短期間で辞められてしまうと人件費もその人の教育に注いだ時間も無駄になってしまうでしょう。しかし、紹介予定派遣であれば、まずは派遣で職場の雰囲気や仕事に慣れてもらい、また会社側も労働者を見極め、お互いが納得した上で、紹介予定派遣から正社員へと雇用形態を変えるので、少ないリスクの中で人員を増やせるのです。

紹介予定派遣から正社員になるために会社に前向きな姿勢や成長をアピール

紹介予定派遣から正社員になるためには、仕事に対してしっかり評価を得なければなりません。会社側が採用するかどうか判断する材料は、ずばり派遣期間中の仕事ぶり、周りとの連携などです。そのため、期間中の会社での仕事はより慎重に取り組まなければなりません。派遣期間中にどれだけ頑張れるか、できなくてもやろうという前向きな姿勢、成長の度合いを会社側はしっかり見ています。

紹介予定派遣から正社員への道は就活での自己アピールが不得意な人におすすめ

就職活動の際、面接でうまく自己PRを伝えられない人にとって、実際の仕事を評価してもらえるのは大きなメリットです。特に、履歴書に書けるような資格はないけれども、事務作業ならだれにも負けないなど、日常業務でのアピールポイントが大きい人ほど、このメリットの恩恵は大きいです。紹介予定派遣から正社員になるには最低でも半年を要しますが、それでも最終的に正社員になれるのであればとても良い制度でしょう。

働きやすい職場を見つけられるメリットがある紹介予定派遣から正社員への確率は採用者の50%

派遣期間にお互いを見極められるという、紹介予定派遣から正社員になる会社・労働者のメリットをご紹介しました。紹介予定派遣は、実際の業務で評価され、会社と労働者の双方が納得すれば、紹介予定派遣から正社員になることが可能です。この制度をうまく利用して、自分に合った会社を見つけられれば、長期間にわたって就職活動をする必要がなくなります。なお、紹介予定派遣から正社員になる確率は採用者の50%なので、その点は十分留意してください。
ただし、入社するのは簡単でも、やはり実際に紹介予定派遣から正社員になる際は様々な行動を評価されるので、就業中はいつも以上に慎重に業務を行いましょう。また、最初の面接時には派遣時の給与、正社員時の給与、勤務時間や福利厚生など諸々の条件について必ず確認しておくと良いでしょう。