2025年07月11日(金) 更新

数字ではなく“目的”を追え|黒字事業撤退のストーリーから価値創出の意義を学ぶ

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アチーブメント株式会社

取締役営業本部長
橋本拓也
千葉大学卒業後、2006年にアチーブメントに入社。新卒で新規の教育事業を展開し、医師・弁護士・会計士などの専門職、経営者やセールスパーソンなどの目標達成の支援をおこなうパーソナルコンサルタントとして活躍。2021年に執行役員、2022年には取締役に就任。130名以上のメンバーマネジメントに携わるかたわらで、アチーブメントの看板トレーナーとして登壇を続け、これまで各種研修で担当してきた受講生の数は2万名を超える。初著書『部下をもったらいちばん最初に読む本』は読者が選ぶビジネス書グランプリ2025で総合グランプリを獲得した。

新規事業=新しい価値創出の本質を知ろう

「自分がつくった新しい事業で、誰かの人生をより良くしたい」

そう夢見たことはあるだろうか? 人材教育コンサルティング会社・アチーブメントの山森氏による以前の記事では、社会人が活躍するためには社会を“変革する力”が求められると説明した。変革する力を支える要素は二つあり、一つが「リーダーシップ」、もう一つが「新しい価値を創出する力」だ。

つまり、社会に新しい価値を提供できるリーダーこそが真に求められるということだ。

しかし、「新しい価値といっても、ひらめきをただアウトプットするだけでは価値にはならない」と、アチーブメントの取締役営業本部長・橋本拓也氏は話す。では、新しい価値を創出し、社会に提供することの“本質”とは、一体どこにあるのだろうか

橋本氏の過去のエピソードを見ていこう。橋本氏はアチーブメントに新卒で入社。学生時代に新規事業開発に携わったことはなかったものの、持ち前の推進力や胆力を見いだされ、入社してすぐに新規事業の立ち上げと事業責任者に任命された。

半年間でめでたく黒字化に成功、5年間かけて事業は順調に伸びた。黒字化という一つの壁を乗り越え、さらに拡大していこうと考えていた橋本氏。そんな最中、経営陣が告げたのは、突然の「事業撤退」だった

手探りで駆けずり回ったこれまでの日々を思うと、橋本氏にとっては予想だにしない決定だったという。「自分はいつどこで間違えたのか」と思い悩む橋本氏の葛藤から、価値創出の本質と、そしてリーダーとして大切にすべき目線を学んでいこう。

突然、黒字化事業の撤退を命じられた

アチーブメントに入社したのは、「人の可能性を引き出す仕事がしたい」という思いがあったから。入社後すぐ、事業責任者として新規事業の立ち上げを任された。

「人の可能性を引き出すには、計り知れないポテンシャルを持つ子どもたちへの教育が重要だ」
「そしてただ勉強を教えるだけでなく、子どもたちの人間力を高めたい」

そんな思いで立ち上げたのは、小学生~高校生の子どもがいる家庭に家庭教師を派遣する教育事業だ。アチーブメントのミッションである「選択理論心理学(米国の精神科医ウィリアム・グラッサーによって提唱された、人間の行動や人間関係をより良く、より主体的にしていくための考え方)」を学んだ大学生を教師として派遣し、マンツーマンの学業指導によって「内発的動機付け」を子どもたちに定着させる

さらに、教師側の学びを通じて、選択理論心理学が世界的に広まっていくことも会社として狙っていた。

橋本氏は事業をゼロからつくりあげていった。もちろんマニュアルなどなく、実戦の連続だったという。仲間と走り抜けた半年間で事業は黒字化に成功。2年目、3年目と売上は順調に伸び、事業は確かな成長を遂げていった。

「よし、ここからさらに拡大フェーズに入っていくぞ」

そう意気込んだ矢先。突然、アチーブメント代表・青木仁志から事業撤退を告げられた。

新しい価値創出において忘れてはいけないこと

「橋本くん、この事業撤退しよう」

青木氏に呼ばれて赴いた六本木の焼肉屋。席に座るやいなや耳に入ってきた言葉に橋本氏は思わず耳を疑ったという。事業は順調で利益も出ており、まさにこれからもっと加速していこうというタイミングだった。「俺何かやらかしたか?」。心臓が飛び出そうになるのを一呼吸おき、声を絞り出した。

「理由を教えていただけますか?」
「売上は順調に伸びているよね。それは素晴らしい。でも、橋本くんは大事なことを忘れていると思う。私が何を言っているか、思い当たることはありますか?」

決して責める口調ではなく、優しく語りかけるような口調だった。しかし頭をフル回転しても、とっさに理由は出てこない。

「派遣する家庭教師を増やし、事業を拡大化して利益を伸ばす。そのビジョンは良いでしょう。でも、働いてくれている家庭教師の管理、教育理念の浸透、そこまできちんと手が回っていますか。どこまで『選択理論心理学』の核心を伝えられていると思いますか?」

そこまで聞き、一年前にも「提供する教育の質にばらつきが出始めている」と指摘があったことを思い出す。そのときは大したことだと思っていなかったが、派遣している家庭教師の遅刻が目立つと報告が上がっていたことも同時に思い出した。無意識のうちに、「事業は順調に進んでいる」と慢心していたのだ

「アチーブメントの理念は“上質の追求”です。決して、売上の追求ではありません。クオリティという面で、今の事業をみるとどうでしょう?橋本くんは、何のためにこの事業の責任者をしていて、どんな未来を実現したいのでしょうか」

何のためにやっているのかわからなくなってしまったら、止めねばなりません

最後にそう付け足した代表の言葉の重みに、ぐうの音も出なかった。「その通りだ」と、どこか納得している自分がいたという。決定を素直に受け入れ、その後、事業は閉鎖。仲間に謝り、顧客・家庭教師の契約を打ち切って、一人ひとりに経緯を説明してまわった。

この撤退という出来事は、橋本氏にとって単なる挫折ではなく、「事業でもっとも大切なことは何か?」という本質に触れた転機になった。取締役・営業本部長になった今もこの問いに向き合い続け、多くの部下を育て、組織を牽引している。

新規事業で利益を出すことは確かに重要だ。でも、それがすべてではない。経営とは、数字を追うことではなく、縁ある人を幸せにすること。それは、誰のために、何のために、その事業をやるのか——常に問い続ける営みである

「目的を明確にし、本質的な価値提供ができているか」。この問いこそが、新しい価値を創出する人が忘れてはいけないことである。

アントレプレナーシップを学ぶインターン

この経験から橋本氏は、“アントレプレナーシップ”の核心を学んだ。アントレプレナーシップとは、「起業家精神」と訳されることが多い概念だが、起業家という“肩書”のことではない——それはつまり、変化を恐れず、問いを持ち続け、理想を社会に実装しようとする“姿勢”のことである。

そして、その姿勢は学生でも身に付けることができるのだ。本気で誰かに価値を発揮することについて考え、本気でそれをやりきることは、部活動でも、大学生活でも、日常の中でもいつでも可能だからだ

アチーブメントが開催するサマーインターンシップでは、このアントレプレナーシップを実践形式で学ぶ。実際に事業化することを想定してビジネスモデルやマネタイズを構想し、橋本氏らが務める最終審査員やメンター陣のフィードバックを受けながらリアルな立ち上げフローを体験できるのだ。インターンのテーマは「人×?×組織」。自ら問いを立て、本質に向き合い、価値を創出する。このリアルな事業体験があなたの中に眠るアントレプレナーシップに、火を灯すはずだ

サマーインターン概要

応募はこちらから

▼新規事業開発インターン
エントリー:2025年8月6日(水)まで

<日程>
6~9月開催

<会場>
アチーブメント東京本社

<求める人物像>
本気で事業化を目指したい人
事業開発のみならず、人間的成長をしたい人
人×組織の問題に興味がある人

アチーブメント株式会社

1987年に代表の青木仁志氏が当時32歳で創業した人材教育コンサルティング会社。「選択理論心理学」を基礎理論とし、会社設立以来のべ50万人の人材育成と、8,000人を超える経営者の成長に貢献している。1992年に開講して以来、6万人以上が学んでいる『頂点への道』講座は、同社の代表的なトレーニングプログラムである。

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