2021年10月20日(水) 更新

学生時代に最も打ち込んだこと」の書き方【例文3選付き】

学生時代に最も打ち込んだこと」から企業は人柄や興味関心を見る

エントリーシートや面接で問われる質問の1つとして上げられるのが、「学生時代に最も打ち込んだこと」です。企業がこの質問から、就活生の人柄や興味関心を持っているものを知りたいと考えています。

例えば最も打ち込んだことを始めた理由が、友人の紹介であり、最も打ち込めた理由も友人の励ましなどの場合、人から影響を受けやすい人だと想定できます。

また、辞めようと考えたけれど、負けたまま終わるのが嫌で、勝つまでは続けたいと思ったということであれば、負けず嫌いな人柄と考えられるのです。

社風と合わない場合は早期離職の可能性もある

企業にはそれぞれ独自の社風というものがあります。それは企業の歴史でもあり、社会に貢献しながら企業を存続させてきた証でもあるのです。

学生時代に最も打ち込んだことから考えられる人柄と企業の社風が合わない場合、早期離職も考えられるため、不採用と採用担当者が判断する場合もあるのです。反対に、学生時代に最も打ち込んだことから捉えた人柄から、社風とマッチすると考えられる場合もあるのです。

結果ではなく取り組み方を見ている

スポーツや勉強などが学生時代に最も打ち込んだことの場合、成績など結果を残した人もるかもしれませんが、皆がみんな結果を残せるわけではありません。結果を残していないから、学生時代に最も打ち込んだこととして、紹介できないわけでもありません。

採用担当者はこの質問から、結果をみているのではありません。大切なことは結果よりも取り組み方です。どんなことを考え、どのように行動したのか、就活生の考え方や取り組んだことをみているのです。

「学生時代に最も打ち込んだこと」の探し方

自己分析をする

「学生時代に最も打ち込んだこと」を探す際は、自己分析をしましょう。自分のことは、わかっているようでわかっていない部分が多くあります。

自分の棚卸しは、就活を始めるうえで必要になります。自己分析をしていく過程で、過去の出来事を羅列していると自然と出来事が浮かぶでしょう。その出来事を並べ、相手に話たいエピソードがあれば「学生時代に最も打ち込んだこと」として話すと良いです。

目標を考えて行動した取り組みをピックアップする

「学生時代に最も打ち込んだこと」を探す際、大それたテーマでなくてもいいのです。

上記にもある通り、企業側はあくまで「仕事の取り組み方」や「課題への克服」について知ろうとしています。そのため、例えばアルバイトや趣味など、日常的におこなっている習慣の中で自分なりに目標を考えて行動した取り組みがあれば、テーマとして取り上げてもよいでしょう。複数社の選考を受験することを想定して、数種類のテーマをピックアップするのがおすすめです。

今後の業務につながる経験を選ぶ

テーマを絞る際は、「企業の事業や業務内容に活かせる経験かどうか」を考えましょう。経験から得た『粘り強さ』・『コミュニケーション力』・『洞察力』など、業務に活かせそうなポテンシャルの種類はたくさんあります。

企業で働く姿を想像し、どこで経験が活かせるかをフラットに書き出してみると、おのずと自分にぴったりなテーマが出てくるはずです。

アピールしたいスキルから経験を選ぶ

アピールしたいスキルから、経験を選ぶ方法もあります。例えば、コミュニケーションスキルをアピールしたいなら、アルバイトやサークル経験が話せるでしょう。

集中力をアピールしたいのであれば、授業やテスト、資格取得などを話せます。漠然と、どの経験をいえば良いかわからない場合は、アピールすると有利になりそうなスキルから考えてみましょう。

「学生時代に最も打ち込んだこと」がない場合は?

今から行動を起こす

「どんなことも惰性でやってたから打ち込んだことはない」という人もいるかもしれません。そんな人は今から行動しましょう。アルバイトをしているのであれば、「接客対応をより丁寧にする」「発注を担当する○○商品の売上を上げる工夫をする」など、短期間でも結果が残せそうな目標を掲げて取り組んでみてください。

もし結果が残せなかったとしても、「なぜうまくいかなかったか」「今後はどう改善するか」といった部分も冷静に分析してください。面接ではその旨も話しましょう。そうすることで、自己分析ができていると採用担当者に評価されます。

バイトや学業・サークルでも良い

「学生時代に最も打ち込んだこと」は、日常生活の内容で充分です。アルバイトや学業、サークル活動を振り返ってみてください。日常だと思って省いていたエピソードはありませんか?

友人とのコミュニケーションや、教授とのやりとりにも「学生時代に最も打ち込んだこと」のエピソードにできそうな要素が隠れています。

失敗した経験でも良い

「学生時代に最も打ち込んだこと」は、成功した経験や、結果がよかったことだけが評価される訳ではありません。むしろ、失敗した経験の方が、好印象を与えることもあります。それは、「学生時代に最も打ち込んだこと」で失敗し、今後どう活かしてくのかに重点を置けるからです。

企業側は、その部分が一番聞きたいので、むしろ失敗をどう活かすのかを話せれば失敗した経験でも良いのです。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。

「学生時代に最も打ち込んだこと」としてNGなこと

志望職種に活かせないこと

志望職種に活かせそうにない「学生時代に最も打ち込んだこと」は避けた方が無難です。例として、飲食業の選考で「学生時代に最も打ち込んだこと」を聞かれ「HTMLタグを使用したHPの作成です」と言われても企業側はピンときません。

アパレル業界の選考で、「生物学で機械論を極めた」と言っても、過程が関係なければピンと来ないでしょう。

もちろん、過程で業界に活かせそうな結果を残せたのなら、話しておくべきです。しかし、そうでない場合、「企業研究ができていない」と思われかねません。

過程がないこと

過程が全くない「学生時代に最も打ち込んだこと」はマイナスの印象です。例として、「ゲームでたくさん課金してレベルがカンストした」をあげます。

これは、趣味レベルであり企業側からしたら「レベルがカンストしたからどうなのか」という結論になってしまうでしょう。もし、どうしてもゲームの話を出したいのであれば、「ゲームのチャットで知り合った人たちとオフ会を開催して人脈が増えた」や「ゲームを攻略していくうちに開発に興味を持ち、自分でゲームを作ってアプリをリリースさせた」など過程のあるものを話してください。

なお、ギャンブルや犯罪を連想させるようなエピソードは厳禁です。覚えておきましょう。

嘘の話は、何があってもNGです。嘘は、長年信頼関係を築いた仲であっても許されないことがあります。それを、初対面の人にすれば、どうなるでしょうか。

「この人は、嘘を平気でつく人」と判断されてもおかしくありません。ビジネスで、嘘は必要ないのです。見栄を張らず、嘘は絶対につかないようにしてください。

「学生時代に最も打ち込んだこと」を的確に伝える項目

①物事に力を入れた理由

学生時代に最も打ち込んだことを的確に伝える最初のポイントが、「なぜその物事(出来事)に力を入れたのか」理由を話すことです。どんな取り組みにも、何かのきっかけがあるでしょう。

きっかけを最初に説明することで、あなたがどんなものに興味を持つ人なのか、人間的な部分を伝えることができるのです。

「物事に力を入れた理由」の構成例

私は小さな頃から祖父とよく通っていた中華料理店の店主と仲良くするうちに、中国の文化や風土に興味を持ち、「もっと中国のことについて理解したい」と考えるようになりました。

②どんな目標を掲げたのか

2つ目のポイントが、「どんな目標を掲げたのか」です。「学生時代に最も打ち込んだこと」の設問に対しては、「○○を頑張りました」だけで終わってはいけません。

取り組むものに対してどんな目標を掲げたのかを記載してみましょう。具体的な数字やレベルを提示することによって、どの程度の目標なのかを企業側に理解してもらえます。

「どんな目標を掲げたのか」の構成例

中国のことについて理解するためには、公用語である中国語を理解するのが近道だと考えていたところ、中国語検定というものがあると知りました。そこで、日常会話やビジネス会話ができるレベルとされている、中国語検定2級の取得を目指しました。

③どんな課題がありどう乗り越えたか

3つ目のポイントは、「どんな課題があり、どう乗り越えたのか」です。このポイントも「学生時代に最も打ち込んだこと」を説明するうえで重要なパーツになります。

課題を「難しかった」「大変だった」で終わらせてしまっては、「最も打ち込んだ」とはいえません。経験した課題や乗り越えるために努力した部分を提示することによって、よりリアリティが増すでしょう。

「どんな困難があり、乗り越えたか」の構成例

中国語検定の勉強では、日本語と全く異なる中国語の文法や、リスニングにおける発音の違いに苦戦する日々が続きました。このままCDや資料での勉強だけでは、検定どころか中国語も理解できないと危機感を持つようになり、別のアクションを起こすことにしました。国際交流団体に所属して中国人留学生から文法の構成について学んだり、発音の仕方を直に聞くことで、より理解を深めようとしたのです。

取り組んだ結果を今後どう活かすか

最後にご紹介するポイントが、「学生時代に最も打ち込んだこと」を取り組んだ結果、これからどのように活かしていきたいのかを取り上げることです。

企業側の意図でも説明したように、仕事の取り組み方やスキルを知りたい企業側にとって、取り組みの結果や何が活かせるのかは非常に注目されます。目標に対する結果の比較など、的確な説明ができれば、今後のあなたの活躍に対する期待を企業側が持つでしょう。

「取り組んだ結果・どのように活かしていきたいか」の構成例

中国人留学生の皆さんなどの協力を得ながら文法や発音の違いを認識し、克服した結果、大学3年次に目標としていた中国語検定2級を取得することができました。このときの経験を通じて、御社の業務や課題に直面したときに、スタンドプレーではなく、周りの意見や協力を得ることで、より納得のできる成果を残したいと考えております。

「学生時代に最も打ち込んだこと」の例文

例文①アルバイト

大学になって始めた飲食店のアルバイトです。入店当初はオーダーのミスが多かったため、店舗に貢献できるようオーダーミス0かつ、お客様が声をかけやすいように常に笑顔でいるようにしました。
始めはミスをしてしまうたびに笑顔ではいられなくなっていましたが、店員が笑顔でいるかそうでないかだけで、お店の雰囲気が変わることに気がつきました。また、気分が落ち込んでいるときは、ミスも多くなっていたこともわかりました。
そのときの発見をきっかけに、私は常に明るくポジティブな接客を心がけました。その結果、これまで多発していたオーダーミスが無くなっただけではなく、接客に対するお褒めの言葉もたくさんいただくようになりました。
御社でもこのときの経験を活かして、常に前向きにお客様満足度の高いサービスをご提供してまいりたいです。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう

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例文②インターネット・パソコン

私は、大学では〇〇を専門としていましたが、個人的に情報技術に対する興味があり、独学でカスタマイズブラウザの詳細な設定改良をおこなったり、家族全員の通信機器のセキュリティ設定を整えたり、描画ソフト・動画ソフトによる画像や動画の編集をおこなったりしました。
現在では、私や家族の友人・知人から編集ソフトを用いたビデオメッセージ作成や画像の編集を何度も任されています。また、最近では情報処理に関係する検定を複数受け、下記の資格を取りました。
この経験を活かして、私は専門外の分野の知識も自主的に吸収し、自らの業務へ応用していきたいと考えています。

例文③サークル活動

学生時代は、高校時代から興味があった、演劇研究会のサークルに最も打ち込みました。とくに3年次に私が脚本・演出を任された際には、「来場者から満足される作品を作ろう!」との意気込みで取り組みました。
しかし、仕上がった脚本や演出に対して、出演者から何度もクレームが入り、ときには激しい言葉で衝突することもありました。何度も投げだしそうにはなりましたが、「出演者が納得しないのは、丁寧な説明ができていないからかもしれない」と反省し、各シーンの練習や読み合わせの際に、必ず意図や演出の流れを自分自身が演じながら伝えるようにしました。
その取り組みをおこなううちに出演者からのクレームも無くなり、1人ひとりが一生懸命練習に励むようになりました。本番では上演日すべて満席で、来場者の皆さんから多くのお褒めの言葉をいただきました。
このときの経験で、丁寧な説明と自らが追体験することがいかに大切かを学びました。御社で営業活動をおこなう際も、資料だけで説明するのではなく、自分自身が商品に触れながら良さを見つけ、取引先のみなさまにご納得いただける説明ができるよう努力します。

「学生時代に最も打ち込んだこと」は結果ではなく過程から題材を選ぼう

学生時代に最も打ち込んだことの題材で大切なのは、結果ではなく過程です。もちろん、一生懸命にやってきたことできちんと結果が出ればアピールの一つになります。

しかし、採用担当者が注目しているのは、結果ではなく、なぜ取り組んだのか、取り組んでいる際どのように考えたのか、どんな行動をとっていたのかです。自分に賞を取った経験がないという人も、もう一度学生時代を振り返り、自分が熱中したものの取り組みや得たものなど記載してみましょう。

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