2019年04月25日(木) 更新
【就活】平均のエントリー数|志望先を増やす際の注意も紹介
目次
2019年卒の3月時点の平均のエントリー数は20社
マイナビの調べによると、3月の時点での2019年卒就活生の平均的なエントリー社数は、全体合計で約20社ほどとなっています。18年卒で同月に平均27社ほど、17年卒ではより増えて30社ほどエントリーしていることを考えると、エントリー数は年々減少しているようです。
19年卒のエントリー数の内訳を見てみると、文系学科の男子で約23社なのに対し、理系男子は約14社と大きな差が見られます。これは女子の場合も同様で、文系女子が約26社エントリーしているのに対し理系女子は約19社のエントリーとなっています。
18年理系男子で約21社、女子で約24社のエントリーをしていることを考えると、全体的に理系学生のエントリー数が減少していると読み取れます。
前年より減少傾向にある
上記の通り、就活におけるエントリー数は前年よりも減少傾向にあります。これは就職への意欲が学生の中で減っているからではなく、それ以前からの「少しでも多くの企業にエントリーして就職を目指す」という考え方自体が、大きく変わってきていると言えるでしょう。
就活生の思考変化にもつながるエントリー減少の主な理由としては、市場全体が新入社員の受け入れを積極的に進めるようになったことや、選考期間自体が企業全体で短縮傾向にあるからと考えられます。これらの理由が重なった結果、全体的なエントリー数の減少が考えられます。相対的にエントリー数自体は減少していますが、決してネガティブな理由からという訳ではないということです。
理由①「売り手市場」化が進んだ
平均エントリー数が減っている理由として1つ目に挙げられるのが、「売り手市場」の進行です。これまでは、景気の落ち込みで企業の採用枠が減っていたため、就活生がエントリー数を増やしてチャンスを掴もうと右往左往する「買い手市場」の状態が続いていました。
しかし、ここ数年はアベノミクス政策などによる景気の回復が進み、各企業からの求人数が増加しました。その影響で、エントリー数が減っても内定を得られるチャンスが増えたことから、相対的にエントリー数が減少したとみられます。
理由②選考期間短縮による影響を受けた
選考期間の短縮も理由のひとつです。これまで12月からエントリー開始だった就活シーズンが後ろ倒しされ、3月開始に変更となりました。また、面接選考の解禁も6月からと、エントリー開始から面接までわずか3ヶ月の短期決戦となったのです。
活動期間が短くなる分、説明会や選考に参加する機会も限られてくるため、エントリー数が減ってしまう結果になったと考えられます。また、選考期間が短くなったことを逆手にとり、事前に企業研究・自己分析で志望企業を絞りこんだうえでエントリーをしたとも考えられるでしょう。
エントリー数が増えても内定数が増加するとは限らない
エントリーを申し込む際に、押さえておきたい点についてみていきましょう。まず、エントリー数を増やしても、内定数が増加することはありません。数十社にエントリーを出したとしても、実際に選考に至るのはその半分にも満たないとされています。また、そこから選考まで進めたとしても、複数の企業から内定が出るとは限りません。
そのため、しっかり業界と企業を絞った上でエントリーすることが求められます。業界マップで業界全体を確認した上で、企業選びをすると効率よくエントリーできるので是非ご活用してみてください。
1社の企業研究にかけられる時間が短くなる
エントリーする会社を増やすと、1社ごとの企業研究にかけられる時間が短くなってしまいます。結果として志望動機などの内容が薄くなってしまい、エントリー数が多くても内定に繋がりにくくなっている可能性がありました。
企業研究にはできるだけ時間を作りたいものですが、学生である以上大学での講義などもあることを踏まえると、複数の企業を同時に研究するなど難しいと言わざるを得ません。
企業へのエントリー数自体を絞って、時間とゆとりを持って企業研究に取り組む方がいいでしょう。それにより、自然と企業についての深い理解が得られ、内定に繋がりやすくなります。ある程度就職したい業界や職種が絞られているなら、尚更無作為なエントリーをするべきではありません。
絞りすぎるのは替えがきかなくなるので注意
とはいえ、あまりにエントリーする企業を絞りすぎてしまうのも、良いことばかりではありません。エントリー数を絞り込んでしまうと、後々不合格になってしまった際などの立て直しに苦労することになることも、珍しくはありません。替えがきかない状態というのは、結局のところ就職への失敗につながる可能性があるのです。
目指す業界や企業、職種があるのであれば、それに関連する企業や同じ業界の企業などを調査し、ある程度複数の企業へのエントリーはしておくようにしましょう。妥協点と言えばそうなりますが、ひとつの企業にとらわれ過ぎるよりは、同じ傾向の企業であっても就職したいという意欲を持って就活に臨むのです。結果として、内定をもらえる確率を企業を絞り込んだ状態より上げることもできるかもしれません。
エントリー数を増やす際の注意点
現在そこまで企業へのエントリーをしていないけれど、もう少し企業にエントリーしておきたい、と考えている就活生もいるでしょう。その場合、注意したい点がいくつかあります。
スケジュール管理についてとエントリーした企業への優先順位についてです。これらをせずに、企業にエントリーするのは決して内定にはつながらないと意識しておきましょう。
これらはある程度エントリーを絞るとしても大事なことになるので、就活の際は常に頭に入れておくのが一番良いでしょう。
スケジュールを手帳やスマホで細目に入力する
複数の企業にエントリーしている場合、企業側の都合でスケジュールが目まぐるしく変化することもあるかもしれません。そういった際に大事になってくるのが、スケジュールの調整です。
ある程度就職関連のスケジュールは、企業側の都合によって動くことを前提にして、細かく記録しておくようにしましょう。変更があった場合は、変更したことやあわせて調整したスケジュールの記録も忘れずにおこないましょう。
スケジュールの記録自体は、スマホや手帳など、自分の使いやすいアイテムで問題ありません。場合によってはスマホと手帳を並行して使うのも、予定の取りこぼしがなくなるスケジュール管理になります。
エントリーした企業の優先順位を決めておく
複数の企業にエントリーする場合、スケジュールと合わせて管理したいのが企業への優先順位です。エントリーした企業によっては、とりあえずエントリーしておいたという場合もあるかもしれません。また反対に「ここだけはどうしても内定にこぎつけたい!」と思っている企業へエントリーしている場合もあるでしょう。
こういった企業ごとへの意欲の違いは、そのまま優先順位としてスケジュールを組む際などに反映されます。できれば事前に企業内定などへの優先順位を決めておいて、その上でスケジュールに反映させるようにしましょう。
ある程度優先順位をエントリーした企業に作っておくことで、予定変更の際などには優先順位の低い企業について、気持ちの上で予定変更をお願いしやすくなるなどのメリットもあるのです。
エントリー数は平均20社!スケジュール管理が重要
企業への内定を目指すのであれば、ある程度は企業エントリー数を調整することは重要になってきます。とはいえ、あまりにも絞り込みすぎても決して良いことばかりではありません。
平均エントリー数が20社というのは、まずまずの数でしょう。その中から更に絞り込まれた企業のみ、選考や内定につながることを考えれば尚更です。まずは目安として、20社程度興味・関心のある企業へのエントリーをおこなってみるというのもいいでしょう。
多数の企業にエントリーをおこなう際は、選考行程の確認と合わせて、普段の生活も踏まえたスケジュール管理が特に大事になってきます。普段はあまりスケジュール管理をしない人でも、就活の際には念入りに記録、確認をしておくことを心がけてください。
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