最終面接の前に準備すべき事と心構え

最終面接に臨む心構え：自己PRよりもコミュニケーション力が大事

最終面接に臨む際の心構えですが、多くの就活生はいかに自分を強くアピールできるか、人より印象に残る自己PRができるか、上手にプレゼンできるかを、持つべき心構えと考えます。もちろん、それは最終面接で不可欠な要素ですが、ほんとうに持つべき心構えは、実は別のところにあるのです。
それは「最終面接ではコミュニケーションが最重要、自己プレゼンはその次と考える」という心構え。最終面接では、会社の幹部が面接官をします。企業にもよりますが、それまでの面接より深い内容の質問がされますし、回答に対してさらに突っ込まれた質問がされるのが最終面接です。
「自己アピール」「自己プレゼン」の意識が強すぎると、コミュニケーション力を発揮できず、高度な質問に的確に答えるのができなくなってしまいかねません。コミュニケーション力を第一に考える事は、大事な心構えです。

最終面接は話し上手より聞き上手の心構えで

最終面接になれば、誰しも最高のモチベーションを持ちますから、意識しなくても自分をアピールしようとするもの。ですから「最高の自己プレゼンをしよう」という心構えでいると、時として、聞かれてもいない内容を話したり、あざといアピールになってしまいかねません。
第一に意識すべきなのは、「いかに面接官と上手なコミュニケーションを図るか」であり、それが最終面接に望む際の心構えなのです。
具体的には、面接官の質問にしっかり耳を傾け、もっとも的確な答えを返す。つまり「話す力」だけでなく「聞く力」が要求されるのが最終面接であり、「聞き上手になろう」という心構えが必須なのです。

最終面接に臨む準備①：企業研究が意欲と熱意のアピールにつながる

次に、最終面接に臨む前にどんな準備をしたらいいのか説明しましょう。
1つ目のポイントは「意欲と熱意を表現するための準備」ということになります。最終面接では、いかにその会社に入りたいかという熱意を、具体的に表現する必要があります。そのために有効なのが、その会社の情報。ですから、「企業研究はもう終わっている」という意識を持つのはNG。内定のために、最終面接当日の朝まで企業研究を続けましょう。
この「最後まで続ける企業研究」が必要な準備です。その企業や業界の「最新情報」をキャッチして、それを面接で上手に生かせれば、内定に近づくでしょう。

最終面接は「説得力のある志望動機」をアピール

また、最終面接で熱意をアピールするために不可欠なのが、「説得力のある志望動機」です。最終面接の準備として、もう一度、志望動機のアピール方法について吟味しましょう。「なぜ、その会社でなければならないのか。自分にとってその会社がベストの選択である理由はなにか」について、掘り下げて再考する。
それまでの面接の答えを繰り返のではなく、いかにその内容を深化させ、説得力を持たせられるか、とことん熟考をおすすめします。

最終面接に臨む準備②：マナーや言葉遣いの再チェック

しっかりした心構えを持ち、意欲と熱意のアピールの準備をしていても、最終面接で内定が出ない場合も少なくありません。失敗の大きな原因となるのが「マナー」です。
最終面接の面接官は、それまでの人よりも社会的な地位が高く、同時に年齢も高くなるのが一般的です。つまり、それまでの面接官が看過したマナー違反が、最終面接では致命傷になる場合がります。

最終面接に挑む前にマナー・言葉遣い・身だしなみはダブルチェック

ここが、最終面接を左右する大きなカギです。面接の手順については経験済みなので、ひととおり頭に入っているでしょう。ですから、これまでの面接を振り返り、もう一度、細かいマナーのチェックをしましょう。
ポイントはセルフチェックだけでなく、必ず他者の目によるチェックをしてもらうこと。その際、同年代の、たとえば学校の友人にチェックしてもらっても、あまり効果的とは言えません。年長者のチェックを受けてこそ、最終面接に行かせるのです。
「マナーと言葉遣いの高度なチェック」、これも最終面接の前にすべき準備です。

持つべき心構えと事前準備が最終面接の成功につながる

最終面接を成功させるために持つべき心構えと、最終面接前に必要な準備についてお話ししました。
心構えについては、「コミュニケーション最優先」という意識を持つ。必要な準備は「企業研究を最後まで続ける」「志望動機の再吟味」「マナーと言葉づかいの高度なチェック」です。強い熱意を持ちながら、冷静に対応が、最終面接の成功につながるのです。