2020年06月23日(火) 更新
自己PRでピアノへの取り組みをアピールする際のコツと注意点【例文あり】
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
自己PRでピアノをアピールするのはあり?
就活の際の自己PRについて、ピアノをアピールするのはありなのでしょうか?人によっては小さい頃からピアノや楽器を嗜んでおり、それに没頭していたためアピールする材料は楽器くらいしかないというケースもあるかもしれません。
ピアノの経験はアピール可能かどうか、そして可能であればどういったアピール方法が効果的なのかを見ていきましょう。音楽関連業界以外に就職する際にでも、ピアノという経験は有効に働くのでしょうか。
音楽・教育業界でアピールすると効果的
志望先が音楽や教育業界であれば、ピアノの経験をアピールすることは効果的です。音楽業界に入るのに必ずしも音楽的経験は必要ないかもしれませんが、あってマイナスになるということは考えにくいでしょう。
そして、教育業界であればピアノの経験をダイレクトに活かすことも可能です。例えば、幼稚園や保育園の先生であればピアノを弾きながら子供と一緒に歌うこともありますし、小学校や中学校には音楽の時間が設けられています。
であれば、音楽・教育業界に就職する際にピアノ経験をアピールするのは効果的に働くのではないでしょうか。もちろん、必ずしもそうなるというわけではありませんが、相手のことをしっかりと分析し、トライしてみる価値はあるでしょう。
アピールしたいスキルがあるならどんな業界でもあり
また、ピアノを通して何かしらのスキルをアピールすることを考えてもいいでしょう。例えば、ピアノを習っていたことによって独学の限界を知ったとか、忍耐力が身についた等が挙げられます。
この場合、ピアノの技量そのものをアピールするわけではありませんので、比較的どの業界にも対応することができます。アピールすべきはピアノを通して身についたスキルであり、ピアノはあくまでもスキルをアピールする手段にとどめておくことがポイントです。
もちろん、本当にピアノを通して得たスキルに限定する必要がありますが、長年何かに打ち込むことで見えてくるものも多々あるでしょう。それを就活の際にアピールするのは効果的な手法と言えるのではないでしょうか。
エピソードのみのアピールはNG
就活の際にピアノを通したアピールをする際、エピソードのみを伝えるのはやめておいた方が良さそうです。エピソードのみを端的に伝えるだけでは、そもそも自分という人間を伝えるのに欠けてしまいますし、何より「そこから何を得たか?」ということが疎かになってしまうでしょう。
エピソードは、あくまでも自分がアピールしたいことを補足する情報であるべきです。例えば、自分がアピールしたいスキルがあり、そのスキルが発揮されたことや、それによって周囲に感謝されたことを伝えるのが一般的なやり方です。
しかし、アピールがエピソードだけにとどまってしまうと、「で、あなたは何が言いたいの?」と相手に思われてしまい、再度説明を要するかもしれません。
ピアノでアピールできるスキルは?
それでは、ピアノを通してアピールできるスキルの具体例を見ていきましょう。ピアノを通して何を得たかというのは人によって大きく異なりますので、基本的には自分という人間を主軸において考える必要があります。
しかし、その辺りが全く何一つ思い浮かばないという場合は、ある程度テンプレートに沿って考える必要があるかもしれません。それをヒントに、最終的にはしっかりと自分という軸を通したアピールを行えるよう心がけましょう。
粘り強さ
ピアノを通して得られるスキルの一つに、粘り強さというものが挙げられます。粘り強さは仕事をする上では大変重要なスキルであり、いくら能力が高くても成功するまで粘れる強さがなければ、なかなか成果に結びつかない面もあるでしょう。
ピアノを上達させるために粘り強さが必要なのは言うまでもありません。ピアノに限らず、楽器というのは一朝一夕に上手くなるものではなく、毎日のトレーニングや新しいことへの挑戦、そして辛い時や苦しい時でも諦めず練習に励む必要もあるのではないでしょうか。
もしピアノを通してそういった習慣が身についているのであれば、仕事に大いに活かすことができます。世の中、そうそう上手くいくことばかりではありません。
最後までやり遂げる
ピアノを通して最後までやり遂げる力を得た場合、それも大きなアピール材料になるでしょう。ピアノで演奏する楽曲というのは、ものにもよりますが、それなりに長い尺のものも多く、多彩なテクニックを要する曲も多いものです。
そういった難しい曲に挑戦する際、上手く弾けないからといってすぐに「やーめた」となるようでは、とてもピアノは続かないでしょう。しかし、そういった楽曲でも放り投げることなく最終的に弾けるようになった経験がある場合、十分に最後までやり遂げる力をアピールすることができるのではないでしょうか。
仕事においてもやはり同じような面があり、プロジェクトは自分の一存で「やーめた」といってやめられるものではありません。
度胸
ピアノを通して度胸を得たこともアピールの一つとして考えられます。ピアノを習っていると、何かと発表会に出る機会も多いものであり、その際に度胸が必要になった場面も多いのではないでしょうか。
舞台に上がってピアノを演奏するのと、例えば仕事で大勢の前でプレゼンテーションすることは異なるようでいて、似た部分も多いものです。どちらも大勢の聴衆の耳に届けなければなりませんし、緊張のあまりミスをしないようにする必要もあるでしょう。
度胸があれば、プレゼンテーションだけではなく多くの場面で役立ちます。例えば、営業の際に誰に対しても臆することなく交渉することができたり、聞きたくもないクレームを冷静に処理することも可能でしょう。
ピアノの演奏技術
ピアノの演奏技術そのものも、もちろんアピール材料の一つになります。とはいえ、この場合はある程度業種を絞った話になりますので、どの業界や企業に対しても有効なやり方ではありません。
例えば、小学校や保育園の先生になりたい場合、ピアノは必須科目です。先生が子供と一緒にピアノを弾きながら歌う場面を目にすることも多いのではないかと思いますが、少なくともあのくらいの技量は要求されることでしょう。
そして、当然ながら音楽専門の先生になる際にもピアノは必須科目です。ピアノを専門に教える場合はもちろんのこと、その他の専門の場合でもピアノが弾けるにこしたことはありません。ピアノという楽器は、アンサンブルを理解するのに最適です。
ピアノを自己PRにする際のコツは?
それでは、引き続きピアノを自己PRにする際のコツを見ていきましょう。ピアノをアピールする際のコツとしては、まずピアノを通してどういったスキルをアピールするかという点が大切になります。
その意味は前述した通りなのですが、それによってどのようにアピールすべきかという点が異なってきます。下記のような点に気を払い、自分がピアノを通して得たことをしっかりアピールできるよう、自己アピールを作り上げましょう。
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使用していた楽譜名を出す
ピアノの技量そのものをアピールしたい場合、実際に練習に使用していた楽譜名を出すのも効果的です。ピアノの技量そのものをアピールしなければいけないシーンにおいては、恐らく相手方にもある程度音楽の知識があることが想定されます。
であれば、楽譜名を出せばある程度難易度を伝えることができるでしょう。もしその際にコミュニケーションに不和が生まれるようであれば、その楽譜を持参し、実際に見せることも視野に入れてもいいかもしれません。
いずれにせよ大切なのは、相手に自分の技量を正確に伝えることです。そこに誇張や過小評価が潜んでしまうと何かと問題になってしまいますので、やはり楽譜をベースに話を展開するのが齟齬を防ぐことになるでしょう。
コンサートやコンクール経験があれば取り入れる
もしピアノのコンサートやコンクールに参加した経験があるのであれば、それらも上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。ピアノのコンサートというのは聴衆に音楽を届ける、いわばサービス業のようなものであり、その際に観客を意識した経験は多くのビジネスに通ずるものがあります。
また、コンクールで他の人と競った経験も有益なものになるでしょう。ビジネスは顧客にサービスを届けるのが本旨であるのと同時に、同業他社とも競わなければなりません。
競争に対する是非には様々なものがありますが、やはり実際に競争をした経験は強いものです。そこで勝ったか負けたかはそれほど問題ではなく、勝つためにどのような努力をしたか、に注視しましょう。
ピアノをアピールする際の注意点
では、続いてピアノについてアピールする際の注意点について考えてみましょう。ピアノをアピールする際は、とかく専門的な話になりがちですが、もし相手に音楽的な知識があまりない場合はなるべく専門用語を使わず、分かりやすい表現をするように心がけてください。
音楽のような専門分野に携わっていると、普通の人の視点が欠けてしまいがちです。それではコミュニケーションに問題が発生してしまいますので、多角的な視点が大切です。
エピソードを中心にしない
ピアノについてアピールをする際には、エピソードを中心にしないよう注意しましょう。ピアノが弾けることが必須という職場に応募する際には逆に効果的になるかもしれませんが、そうでないのであればピアノが弾けることより、ピアノを通して得たスキルをアピールした方が有益です。
自己アピールというのは、自分が経験してきたことをアピールするのではなく、自分がそれによって得たものを。そしてそれがどのように会社にとって役に立つかをアピールするのが基本です。
エピソードが中心になってしまうと、相手に「だから何?」という思いを抱かせてしまう可能性もありますので、なるべくエピソードそのものではなく、スキルをアピールするよう努めましょう。
曲名を出すなら番号でなく名前にする
ピアノをアピールする際に気をつけたいこととしては、曲名を出す時には番号ではなく名前にするようにしましょう。例えば、「子犬のワルツ」という曲名は「op.64-1」という番号でも表すことができますが、それでは相手は何のことを言っているのか分からなくなってしまいます。
もし専門的な話に及び、番号でも問題ない場合はそれでも構いませんが、一般的な就活においては避けるべきです。コミュニケーションとは、互いの共通理解を深めるために行うものですので、どちらかのみが知っている言葉を用いるのは原則的にタブーであると言えるでしょう。
あまりに専門的な言葉を羅列してしますと、コミュニケーション能力に欠けていると見なされてしまいます。
アピールしたいスキルを先に話すとわかりやすい
まずピアノを通して得た何かしらのスキルをアピールの主軸にする場合、そのスキルをアピールしてからピアノの話をするようにしましょう。そうすることで相手は結論をまず確認することができ、その後の話に安心して耳を傾けることができます。
結論を先に話すというのはビジネスの基本です。結論を後回しにしてしまう人の話はとかく冗長になりやすく、「一体いつになったら聞きたいことが聞けるのか」と相手をやきもきさせてしまうこともあるでしょう。
それを防ぐために、まずはピアノを通して得たスキルについてアピールしてからピアノの話に移るのが基本です。それによって、相手は話の筋をある程度予想することができ、余裕をもって耳を傾けることができます。
自己分析ツールを活用して、自分の長所を正しく理解しよう
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自己PRをピアノへの取り組みにした例文
習い事としてピアノをしていた例文
私の長所は粘り強く、一つの物事を諦めずにやり遂げることです。私は小学生の頃からピアノを習っており、現在も続けているのですが、そのおかげで様々なピアノのテクニックを身に付けることができ、自分が「弾きたい」と思った曲は全てマスターすることができました。
しかし、その過程では様々な苦労があり、自分の理想と技量のギャップに落ち込むことも少なくありませんでした。しかし、それに負けずに日々練習を積み重ね、足りない部分はピアノの先生に教えを乞うたり自分で創意工夫をしたりして乗り切った経験が数多くあります。
ピアノの技量自体は御社の業務とは関係ありませんが、そこから培った粘り強さは仕事においても大いに役立つと思います。
音楽科のピアノ専攻所属の例文
私は音楽家でピアノを専攻しており、日夜練習に励んでおりました。ピアノという楽器は非常に奥深いものであり、私が奏でると音と他の人が奏でる音が違うのはもちろんのこと、人の数だけ音の数があると言っても過言ではありません。
その中で私が追求したのは、楽曲のテンポ感と世界観です。私が出すことのできる音には限りがありますが、その中でいかに楽曲の世界を表現するかに意識を割き、こだわって練習してきました。
そのおかげで、コンクールでは良い成績を納めることができたり、コンサートでもお客様から上々の評価を頂くことができました。それは私のピアノに対する思いに更なる自信を与えてくれ、今後より一層精進していきたい思いを育んでくれました。
ピアノを特技としてあげる例文
私の特技はピアノを弾くことです。ピアノに限らず何かを習得する際にはそれ相応の労力と時間がかかるものであり、一朝一夕に技術を身に付けることはできません。
しかし、諦めずにチャレンジし続けることで結果は必ずついてくるものであり、その一心で私はここまでピアノを続けることができました。途中投げ出したくなることも多々ありましたが、「継続は力なり」をモットーに、嫌なことや苦しいことに直面した時は自分なりのストレス解消方法を試し、何とか上手く付き合っていくべく努力を重ねました。
そのおかげで現在は人を楽しませることのできる技量を得ることができました。仕事においてもピアノで培ったものを活かし、多くの人に喜びを与えたいです。
ピアノを自己PRするならアピールしたいスキルを先に話そう
ピアノを自己PRに使う場合、まずはアピールしたいスキルを先に話すのが鉄則です。ビジネスにおいてのコミュニケーションでは、結果を一番に話すことがマナーの一つですので、まずアピールしたいスキルを話し、その後に肉付けするという手法が効果的になるでしょう。
それによって相手は結論ありきで話に耳を傾けることができ、安心して聞くことができます。いつまで経っても結論に到達しない話は聞いている方もやきもきしてしまい、肝心の結論部分を話す時には疲弊してまともに聞くことができなくなってしまうケースもあるでしょう。
また、結論を最初にもってくることでインパクトを与える効果もあります。スキルは最大限効果的にアピールしましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
結果を出すまでの過程をアピールしよう
「最後までやり遂げる」という点は、なんだかんだ言ってとても大きなアピールポイントだと思います。継続することが不得意な人も多い中で、差別化できる要素となるからです。ひとつ注意すべき点としては、最後までやり遂げて、結果を出すに至った具体的なエピソードがあると、より説得力が高まります。
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