インターンシップの仕組み｜参加することで企業から学生に給料が支給される理由3つ

給料が出るインターンシップを知らない就活生もいる

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月7日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「給料が支給されるインターンシップがあることを知っていますか？また、参加したことはありますか？」

アンケートでは、給料が支給されるインターンシップがあるのを「知っている」と答えた人も「知らない」と答えた人もいました。しかし、「知っている」と答えている人でも、実際に参加したことがあるという就活生はいませんでした。 本記事では、インターンシップで給料が発生する仕組みについて、その理由を3つご紹介したいと思います。

給料ありのインターンがある理由①：労働者とみなされている

インターンシップの参加で、企業から給料が出る理由についてみていきます。給料ありのインターンがある理由の1つ目は、「インターンシップ生を労働者とみなしているから」です。長期インターンの場合、インターンシップ生は会社の業務に携わります。インターンシップ生の働きが会社の業績に影響する場合は、インターンとはいえども立派な「労働」「業務」となるのです。それにより、インターンに参加して働いた分の給料が出ます。

給料の有無は募集要項で確認できる

このようなインターンでは、募集の段階から応募要項に「給料支給」の旨が記載されています。給料目当てにインターンに参加する学生は少ないと思いますが、インターンシップで実務経験をしたいという学生は、「給料支給」と書いてあるインターンに参加しましょう。

長期的に会社で働くために仕事内容を把握する

給料ありのインターンに参加するときは期間に注目することに加えて、仕事内容をしっかりと把握する必要があります。給料ありの長期インターンに参加すると、長く会社と関わることになるのです。途中で投げ出さないためにも、「給料あり」に左右され過ぎずに慎重になりましょう。参加した先輩に体験談を聞き、インターンの雰囲気を参考にするのがおすすめです。

給料ありのインターンがある理由②：労働基準法の抵触防止

インターンで企業から給料が出る理由の2つ目は、「労働基準監督署ににらまれないため」です。労働基準法では、「インターンシップ」という雇用形態はありません。インターンシップ生に会社の業務をさせる場合、それは非正規雇用や期間社員、パートなどと同じ扱いになります。会社の業務をさせているにも関わらず、インターンシップ生に給料を払わないという場合は、労働基準法に抵触するのです。

SNSを使用するインターン生は情報発信力がある

一昔前ならば、インターンシップ生を無償で働かせたとしても、社会的非難を浴びることはありませんでした。そもそも、インターンの実態が社会に知られる危険さえなかったのです。
しかし、現在はSNSなどでインターン生個人が社会に対して広く情報発信できます。学生を無償で働かせたなどという悪評が立てば、企業のイメージダウンは避けられません。それを防ぐために、インターン参加でも給料が出るのです。

給料ありのインターンがある理由③：優秀な人材の囲い込み

インターンシップで企業から給料が出る理由の3つ目は、「高い給料で優秀な学生をインターンシップに参加させて学生の囲い込みを行うため」です。優秀な学生は、企業同士で奪い合いになります。就職開始時期までのんびり構えていたのでは、ライバル企業に優秀な学生を奪われてしまいます。高い給料でインターンに参加した優秀な学生を釣り、インターンシップの段階で自社で囲い込んでしまおうとしているのです。

インターンシップでの働きぶりを選考の判断材料にする

また、長期インターンシップで実際の業務に参加させることにより、通常の採用試験でははかりきれない学生の個性や働きぶりまで観察できます。長期インターンを実施によって、企業は「入社後に使えない人材だと発覚する」という失敗のリスクを減らせるのです。しかし、学生にインターンに参加してもらえなければ選考の体をなしません。そのため、企業は給料を餌に学生をインターンに引き込むのです。

インターンシップに参加して給料が出る理由は労働者とみなされ法律と採用面を考慮しているため

インターンシップで、企業から給料が出る理由についてみてきました。
インターンで企業から給料が出る理由には、以下の3点があげられます。

①労働者とみなされている
②労働基準法への抵触を防ぐ
③優秀な人材の囲い込み

インターンシップで企業から給料が出る理由を理解し、自分に合った企業を選択しましょう。