2019年09月30日(月) 更新
【面接官の本音を大公開】面接で落ちる人の特徴と対策方法
目次
内定が出ない人は面接官の本音を知るべき
周りの就活生が続々と内定をもらっている中、内定ゼロの人もいるでしょう。内定がなかなかもらえないと悩んでいる人は、一度面接官がどのように評価しているのかを考えてみてください。
面接官との質疑応答が弾み、手応えを感じた面接をしたはずなのに、不合格だった経験はありませんか。
次のステップに思い通りに進めないと感じている人は、面接官の本当の気持ちに気づくことで、新たな発見があり対応を修正できます。今回は、面接で落ちる人の特徴と対策方法について、面接官の本音を通して解説していきます。
面接官の本音から知れる内定に繋がる人
では、内定を獲得するような人は、面接官からどのような評価を受けているのでしょう。
内定に繋がる人の特徴として、①即戦力になりうるモチベーションと②一般常識が厚人があげられます。以下で詳しく見ていきましょう。
即戦力になりうるモチベーション
面接官の本音としては、「即戦力が欲しい」のです。すぐに成績が出せることを期待しているわけではありません。
例えば、事務職であればPCの扱いに長けているとか、営業職であれば最低限のコミュニケーション力や空気を読む力を備えている等が挙げられるでしょう。
それらは実践を通して身につけることも可能ですが、企業からするとなるべく早期に戦力化してほしいと思っている部分も大きいため、基礎的な部分の教育を省けるのであれば、それにこしたことはありません。
一般常識のある人がほしい
面接官の本音としては、「一般常識のある人がほしい」というものも挙げられるでしょう。「一般常識がある」という言葉をどのように定義するのかは賛否両論あるかもしれませんが、「最低限のマナーや論理的思考力のある人」と定義づけられるかもしれません。
マナーや身だしなみ、礼儀に関しては相手を不快にさせないための処世術ですので、基礎的なビジネススキルと言えるでしょう。稀にそれらに欠けていても抜群の成果を挙げられる人もいますが、多くの場合はそうではありませんので、一般常識という枠から外れることはおすすめしません。
また、論理的思考力があれば原因から結論を導き出すことができるため、多くのシーンで応用がきくことになります。
面接官の本音から知れる落ちる人の特徴
就活はどちらかというと受かることより落ちることの方が多くなってしまうため、落ちた際にどのような対応をするかで成否が決まる面もあるでしょう。
仕事でもそれは変わることはなく、失敗した時にどのように考えるか、そしてどう立ち直るかが肝になるのではないでしょうか。そこから何かを学ぶことができれば、失敗にも意味があります。
言い訳がましいことしか言わない
何を質問しても言い訳がましいことしか言わないような応募者も選考に通過するのは難しいものです。「言い訳」と「客観的な理由」の間を明確に分けることは難しいかもしれませんが、上手く行かなかったことに対し、あまりにも環境的な理由を述べるのは「言い訳」と判断されてしまう向きがあります。
面接では、時に耳に痛いような質問をされることもありますが、その際にいかに上手く返すかも選考要件の一つです。「何故それは上手くいかなかったのですか?」のような問いに対しては、環境要因を述べるのと共に、自分にも責があるというのが基本的な見方になるでしょう。
その上で相手が求めている答えを予測することが面接の肝になることは言うまでもありません。
会社に育ててもらおうという気持ちが強い
会社に育ててもらおうという気持ちがあまりにも強い応募者も選考上敬遠されてしまいます。人材というのは確かに環境要因で伸びる面も大きいものですが、前提として本人のやる気がモチベーションというエネルギーが必要です。
それがないまま環境だけを整えたとしても、猫に小判、馬の耳に念仏というように、その価値を発揮することができません。それはもちろん逆に捉えることもできますが、少なくとも会社が何もかもを用意してくれるという思いは捨てた方がいいでしょう。
原則的には、自分を育てるのは自分であり、会社はあくまでもそれをサポートしてくれるだけの存在です。そういった視点で物事を眺めると、また違ったものが見えてくるのではないでしょうか。
誇張表現や自慢に聞こえる話し方をする人
自身の能力や身の丈に合っていない発言をすると大袈裟な人だと思われかねません。残念ながら、誇張表現や自慢に聞こえる話し方をしてしまう人は、面接ではマイナスな印象を与えてしまいます。
「私は2年生のときに●●大会で入賞を果たしました。その後●●資格を取得して英語留学をしました。実績と英語力は誰にも負けません。●●職であればすぐに能力を発揮し、御社の力になれます。」
上記のような発言は、上から目線であり、誇張表現のように捉えられてしまうでしょう。面接という場であるのに、上から目線な発言をする行為は大変失礼です。
相手に失礼を与えることはマナー違反であり、礼儀がなっていません。これから社会人として活躍すべき人間がマナーを守れない人であれば、面接官は不合格を出すしかありません。
理想だけで具体的な話が無い人
応募者の話が「理想が高すぎて現実的ではない」と思われてしまうと、その時点で面接官の興味が薄くなっていきます。
キャリアビジョンとして、ああなりたい、こうなりたいを語ることには問題ありません。しかし、面接で話すには、具体性が必要です。
マネージャーになるために、資格を取り、新規事業に携わりたいなど具体性のある話を入れましょう。具体的に行動する話が無ければ、信憑性もなく、その思いは本当なのかが伝わりにくいのです。
面接官が本当に聞きたいことは?
①「熱意はわかるけど現実は見えてるの?」
1つめの面接官の本音は「熱意はあっても現実が見えているのか」です。面接では、誰しもがやる気をアピールするものでしょう。
もちろんそれは非常に重要なことではありますが、会社の抱える課題や目指すべき未来像を見据えたうえでの発言なのか、というのが面接官の本音です。
企業が成功するためには、計り知れない苦労がつきものであり、仕事は決して楽しいことばかりではありません。場合によっては、仕事が楽しいと思えるまでには何年もの月日を要することも。そういった苦労も理解したうえでの熱意なのかを面接官は見ているのです。
②「会社にとってのメリットを考えてる?」
2つめの面接官の本音は、「自分のメリットより、会社のメリットをどれだけ考えているか」ということです。
面接の場で、待遇・社風・業務内容に魅力を感じたとアピールした場合、面接官からすると、「それって会社のメリットじゃなくて、あなた自身のメリットですよね?」というのが本音です。
もちろん、就活では自身のメリットを考えて選ぶのも大切なことですが、面接官の本音としては、「会社にとって有益な人材かどうか」というのが焦点になります。
この面接官の本音をわかっているか、わかっていないかで内定や採用といった就活の成功が決まるといっても過言ではありません。
③「君はこの会社で何ができるの?」
「具体的にどうやって会社に貢献してくれるのか」というところも、本音です。
面接では、たいてい自己PRを求められますが、このとき具体的に会社へどう貢献できるかといった能力をアピールできる就活生は少ないようです。そしてこのような特徴の人は面接に落ちるといえます。
○○の資格をとった、御社の○○に強い憧れがあるなどの自己アピールでは、どうやって会社へ利益を生み出してくれるのが見えません。
具体的に自身にどのような能力があり、どんな仕事に生かせるのかを相手が想像できるぐらいに面接官へ伝えられなければ、自己PRとしては不十分というのが面接官の本音なのです。
面接官の本音に応えられる対策が必要
企業について調べ尽くす
面接官の心を掴むには、恋愛と同様に相手のことを知り尽くさなければいけません。事業内容や業界のシェア、ライバル企業、企業理念、目指すべき将来像、求める人物像など、調べる内容は多岐に渡ります。
まずはあらゆる手段でいかに企業の情報を手にいれるのが重要でしょう。そして、企業についての情報を十分に得たら、自分が会社にとっていかに役に立つかを考え存分にアピールするのです。
現実を見据え貢献できる点を具体的にアピールする
現実を見据えたうえで、会社に貢献できる能力を具体的にアピールすることができれば、面接官の心をグッと掴めるはずです。
自分が応募先の会社で働いている姿を想像してもらえるぐらい、詳細に自身の魅力を伝えるのがポイントです。
過度なアピールをしない
あれできます、これできます、と過度なアピールをするのはさけたいところです。自分の意見をぞろぞろと並べるのは、「客観的に考えられていない」と判断されることもあります。
自分の意見を言いたいのであれば、「御社の〇〇で役立つ△△ができます」と行った、企業に合わせたアピールをしてください。
自ら成長しようとする意志を見せる
面接官の本音を察し、「自分は自ら成長しようとする意思がある」ことをアピールするのは有効な対策です。どのような環境下においても諦めずに自ら花開こうとする人材は誰から見ても魅力的に映り、同時に将来的な期待値も高まるのではないでしょうか。
もちろん、口先だけにならないようにしっかりとした根拠を提示する必要がありますし、過度なアピールにならないよう注意する必要もあります。
しかし、基本的に人材が成長するかどうかは本人の心掛け次第という面も大きいため、ベースの価値観として「自ら成長しようとする意思」は必要不可欠と言えるでしょう。
それが欠けている人はどれほど良い環境にいても成長は止まってしまうこともあるでしょう。
面接官の本音は現実的!上辺だけで回答しない対策が必要
面接官の本音やその対策を色々とご紹介しましたが、就職に夢を見がちな応募者に対し、面接官の本音は現実的に見えるかもしれません。
しかし、仕事というのは理想のみで成果が出るわけではなく、基本的には地道に、現実的に進めていく必要があります。
そのため、面接対策の一つとしては、質問に対して上辺だけで回答せず、現実に即した具体的な回答を用意するというものが挙げられるでしょう。
理想は理想としておいておき、地に足のついた現実的な回答ができる応募者は採用する側からは魅力的に映り、選考の通過率が上がることもあるのではないでしょうか。
何をもって「現実的」とするかは人それぞれですが、なるべく具体的な回答をするよう心掛けましょう。面接評価シートも活用し、就活を有利に進めてください。
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