2019年09月06日(金) 更新
Webテストを代行業者に頼むことは可能なのか|替え玉受検によって伴うリスクと企業側の対策
目次
就活生はWebテストの代行受検をどう思っているのか
Webテストをおこなっている会社をあまり信用していない
キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。
質問:SPIを行っている会社に対してどのような印象をお持ちで、どのような対策をしていますか?苦手な問題とその理由、オススメの勉強法や書籍などもあわせて教えてください。(対策をしていない人はその理由を教えてください。)
就活生の回答
SPIをおこなっている会社は安心できるイメージがあります。ただし、テストセンターでおこなっている会社だけです。なぜかというと、自宅でのwebテストの場合は不正する人が出てくるからです。私の周りでも、twitterやブログで受かりそうもない人が「SPI楽勝だった」と呟いており、すごく印象が悪いです。その対策として、最終試験で実際に問題を解かせることで、不正した生徒も最終的に落とされます。苦手な問題は計数です。その理由は学校で習っていた当初から苦手感情を引きずっているからです。オススメの勉強法は、いったん忘れて思い出すというやり方です。
※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。
Webテストの代行はリスクがあると考える就活生は少なくない
キャリアパーク会員の就活生を対象に「Webテスト方式のSPI試験を代行で行うリスクは何だと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 自分のレベルにあった会社に就職できない
- 結果が自分の能力に伴わず、後で苦労する
- 信用できるかのリスク
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「Webテスト方式のSPI試験を代行でおこなうリスクは何だと思いますか?」
このアンケートの結果には、Webテスト方式のSPI試験を代行に頼むと、後で苦労するなどの大きなリスクがあるという回答がありました。Webテスト方式のSPI試験を代行できる可能性や、それに伴うリスクには一体どのようなことがあるのでしょう。まとめてご紹介していきます。
Webテストは代行が可能なのか
Webテスト方式のSPIなら代行が可能
SPI試験にはいくつかの種類があります。その中でもWebテスト方式は、パソコンを通じて遠隔受験をする方式のため、回答者が本人であるかどうかの確認がおこなわれません。つまり、本人が受験せず代行者がパソコンの前に座ってWeb試験に回答したとしても、まったくバレずにWebテストを完了できるのです。
Webテストの代行業者が存在する
替え玉でWeb試験を受けているのが見抜けないWebテストの欠陥を利用して、Webテストを代理受験するサービスの提供業者も現れ始めています。替え玉受験をおこなうサービスなので、倫理的にもちろんNGですし、料金も決して安くはないです。しかし、就活生の中には、少しでも多くの企業の選考を通過したいとの思いから、代行業者の力を借りようとするケースも少なくありません。
Webテストを代行に任せる場合のリスク
面接中に異常な高成績や性格の矛盾を指摘される恐れ
SPIのWebテストでは、代行者を使った替え玉受験が可能です。しかし、いくらWebテストを無事に通過しても、面接の場面で思わぬ指摘を受けてしまうことがあるでしょう。SPIでは、人物像をデータ化できる性格検査も実施されています。Webテストの代行を任せると、代行業者の性格が反映されるため、就活生の性格と著しくかい離していることが考えられます。その結果、検査結果と実際の性格との矛盾を採用担当者が徹底追及してくる恐れがあるのです。また、異常なほど高い成績も疑われるきっかけにつながります。
代行業者の成績が悪く試験に落ちる可能性
Webテスト代行の中には、悪質な業者がいる可能性も考えられます。代行料金として高額の費用を出させた後、実際の試験ではまったく回答ができていなかったり、そもそもWebテストに参加していなかったりするかもしれないのです。代行業者と就活生本人が直接会うことはほぼありません。こういった悪質な行為が原因で就活生が志望企業の選考に進めず、泣き寝入りすることも考えられるでしょう。
罪悪感で試験や仕事に対する集中力が削がれる
Webテストの代行を頼んだ結果、運よく面接選考に通過できたり、実際に内定をもらえたりしても「罪悪感」が尾を引いてしまうことが考えられます。「ズルをして受かってしまった」「いつバレてしまうだろうか」という罪悪感や恐怖感は、そう簡単に解消されることはありません。また、SPIの合格ラインが高い企業にたまたま内定をもらうことができても、実際の業務がハードで能力的についていけず、早期にリタイヤする可能性が考えられます。
代行に頼らないほうがリスクが少ない
代行防止のためにテストセンター方式に切り替える企業が出ている
SPIのWebテスト方式では、代行を防ぐのが困難です。そこで、結果に対する信頼性をもたせるために、受験者本人が試験会場に赴いて受検する、テストセンター方式を積極的に採用する企業が増えています。会場に入場する際には、写真付き身分証明証による本人確認がおこなわれるので、代行業者による替え玉受験をするのはほぼ不可能です。
ただし、会場によっては入口で本人確認が完了したら会場内での行動が自由なケースもあります。そのような場合に代行担当に入れ替えようともくろむ人も少なくないでしょう。とはいえ、結局面接で替え玉がバレる可能性が高く、費用だけ支払って見返りがないと心に留めておいたほうがいいです。
コツコツ反復練習したほうが良い
Webテストを代行業者に頼んだところで、必ずしもいい結果になるとは限りません。そのため、代行業者に頼んでしまうよりは、参考書や対策アプリなどでコツコツ反復練習しておいた方がローリスクです。SPIの問題は出題範囲がもともと決まっています。そのため、指定された範囲をきっちり勉強し続ければ、どんなに学力で悩んでいる人も選考を通過するチャンスがあるのです。
反復練習で力をつける
Webテストの練習をするには、問題を多く解く必要があります。そこでおすすめなのが「WEBテスト問題集」です。こちらの問題集では、玉手箱とTG-WEBに対策できる問題が非言語と言語に分かれて掲載されています。詳しい解説つきなので、問題が解けなかったという人も力をつけることができます。分からなかった問題をそのままにせず、解説を読んで意味や解き方を理解することが大切です。無料でダウンロードできるので、腕試しがしたいという就活生にもおすすめです。
Webテストの代行は「面接でばれる・成績悪化・罪悪感」とリスクばかり
自宅での受験も可能で、代行も不可能ではないSPIのWebテストですが、リスクが複数あります。まず、性格検査と実際の性格とのかい離や、極端な高得点に対する質問攻めにあって替え玉がばれるケースです。そして、代行業者が悪質で本来の成績よりも悪かったり、そもそも受験すらしていないケースが2つ目に挙げられます。そして3つ目は、ばれずに通過した後も罪悪感で集中力が削がれてしまう点です。これら3つのリスクだけではなく、企業側も対策を強化しているため、コツコツ反復練習したほうが割に合っているでしょう。
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