2020年06月23日(火) 更新
ブラック企業の代表的な問題点3つ|【自分のところは大丈夫か】疑問を持つべき会社の在り方をご紹介
目次
残業が多いことがブラック企業の定義と考える就活生が多い
キャリアパーク会員の就活生を対象に「どのような要素があるとブラック企業と定義されると思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 休みがない
- 毎日残業
- 月の残業時間が60h越え
- 残業時間が給与に含まれている
- 残業多めで手当がない、残業しないといけないという雰囲気がでている、福利厚生を利用できていないなど。
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「どのような要素があるとブラック企業と定義されると思いますか?」
就活生の多くは、残業が多いことがブラック企業と定義される要因と考えているということがわかりました。なかには「残業時間が給与に含まれている」や「残業多めで手当がない、残業しないといけないという雰囲気がでている、福利厚生を利用できていないなど。」という具体的な意見もあり、就活生の関心の高さがみえます。この記事では、ブラック企業の問題点について詳しくご紹介していきます。
ブラック企業における問題点は3つに分かれる
日本社会において問題ともなっている「ブラック企業」ですが、その問題点は3つにわけることができます。問題点の代表例と共に、以下で見ていきましょう。
・肉体的限界
代表例:過重労働
・金銭的負担
代表例:労働に見合わない薄給
・精神的限界
代表例:パワハラや宗教
以上の3つに関して問題点があるのが、ブラック企業なのです。では、これらの問題点について、以下で詳しく見ていきましょう。
ブラック企業の問題点①:周りの離職による過重労働
ブラック企業の特徴としては、その離職率の高さが挙げられます。アルバイトでも正社員でも、雇った後にすぐ辞めていくパターンが多いのがブラック企業です。それを繰り返していけば、簡単には辞められない性格の人が残り、いなくなった人の分まで頑張ることになるでしょう。これが、ブラック企業の代表的な問題点と挙げられる「過重労働」の仕組みです。
説得してでも社員を働かせ続けるのがブラック企業
長時間労働やありえない仕事量、クレーム対応に上司からのどなり声に耐える日々にさらされると、ほとんどの人はすぐに辞めてしまいます。これを辞めさせないために、「辞めそうな人間を説得する」のがブラック企業です。
例えば、アルバイト1人が急に来なくなったら「家庭訪問」をします。そして、「どうしてシフトに入ってるはずなのに来れなかったのですか?」と聞いて、口答えのできないバイトが出勤するように仕向けるのです。「社員やスタッフひとりひとりを大切にする」という名目で、仕事を無理矢理続けさせるのはブラック企業の手口といえるでしょう。これは大きな問題点であり、ブラック企業の悪循環の原因ともなっています。
就活の軸を定めておこう
就活を始める際には「就活の軸」を定めることが大切です。就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえるでしょう。しかし、就活の軸を定めることは難しいです。
そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。このマニュアルでは、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、就活に迷いがある学生はぜひダウンロードしてみましょう。
ブラック企業の問題点②:離職率よりも売上重視
ブラック企業の問題点は離職率の高さです。そこで本来ならば、離職率を下げるための工夫をしなければなりません。しかし、ブラック企業の場合は、「新入社員が入ったらすぐ即戦力にして、人数が増えた分売上を上げろ」という発想になるのです。
どのブラック企業も「1人1人のワークライフバランスを整えよう」という発想には、全くなりません。とにかく売上を伸ばすことだけ考えて、これを「成長している」などという言葉で濁すのです。売上を求める自体は企業として当たり前なのですが、それと引き換えに社員の生活を犠牲にするのがブラック企業といえます。この点も、ブラック企業において大きな問題点となっています。
教育や昇給のシステムができていないのも問題点
ブラック企業の場合、給与や評価が上がるルールが明確でないのも問題点となっています。離職率が高いため人がすぐ入れ替わり、その場しのぎで人を補充しと回すため、きちんとした社員教育や昇給のシステムができあがらないのです。それにより社員への待遇が曖昧になるのは、大きな問題点といえるでしょう。
ブラック企業の問題点③:辞めたくても辞めにくい
ブラック企業で長続きするのは、「真面目な社員」です。真面目で人が良い社員ほどきちんと仕事を続けるので、辞めたくても辞められない状況が続きます。その結果、いつまでもブラック企業に勤めなければいけなくなるでしょう。現代においてブラック企業がなくならないのは、こういった問題点からきているのです。
続ければ続けるほど辞めにくい状況となる
ブラック企業は常にギリギリの人数で回しているので、社員1人辞めるだけで大騒ぎになります。説得して辞める時期を延ばしてもらうか、残された社員が仕事を引き継ぐかしかありません。その結果、残された社員の仕事量が増えて、問題である過重労働へと繋がるのです。
ブラック企業は続ければ続けるほど辞めにくくなり、自分の人生を苦しめる結果となります。その結果、人間らしい働き方が困難となり、大きな問題点に繋がるのです。離職率が高いと、それを埋めるために残された社員が奮闘しなければいけません。
ブラック企業の問題点としては「過重労働・売上重視・辞めにくい」の3つが挙げられる
離職率が高いブラック企業の問題点は、過重労働や無理矢理な働かせ方、過剰な売上への期待や明確でないルール、続ける人が損をする仕組み等です。日本社会全体にとって問題点となっているのが、ブラック企業の存在だといえるでしょう。少しでも多くの人がブラック企業の問題点から解き放たれて、人生をより良いものにするにはどうすれば良いのでしょうか。それが今後においても、大きな課題となるのです。
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