2020年06月23日(火) 更新

【コンサルティング業界ランキング】業界研究に必須の年収・売上・評価の高い企業は?

コンサルティング業界の実態はどう調べる?

コンサルティング業界と一口にいっても、多岐に渡ります。総合コンサルティングにはじまり、経営戦略系、人事コンサルティング、金融やM&Aなど様々なタイプに分類することができます。時代の趨勢の中で、国内のビジネスのコンサルティング市場は急成長しています。拡大しているので、情報も入手しやすいです。

IDCジャパンには、国内のビジネスコンサルティングの市場予測を発表しています。マネジメントの専門誌や日本経済新聞でも、目にする機会が多く、実態を調べる際に、活用できるでしょう。

現状を把握する

コンサルティング業界の現状を把握しましょう。国内のビジネスコンサルティング市場の規模は成長を続けています。今後の中期的な予測も成長を示しています。特にデジタル関連の事業領域がコンサルティング業界の市場を牽引していくでしょう。

あらゆる産業のデジタル化が進む社会において、コンサルティングでもデジタル関連の需要は急伸しています。総合コンサルティングの雄であるアクセンチュアがアイ・エム・ジェイをグループ化したのも、デジタル対応への強化といえます。企業の要望にきめ細かく対応できるようになるためには、デジタル分野への課題にどのように向き合うかがカギになりそうです。くわえて、デジタル技術に精通した人材の確保も課題になっています。

企業ごとの売上を比較する

コンサルティング業界の企業ごとの売上を比較することによって、業界全体と企業個々の状況も把握しましょう。国内の業界規模は、4,000億以上ありますが、日本の業界全体から見ると、まだ低いと言えるかもしれません。これから伸びる可能性がある分野で、事実伸び率や収益性も安定しています。

アメリカでは、コンサルティング業界のニーズは高いのですが、日本では、まだまだ成長の余地がありそうです。企業ごとの売上に目を転じると、世界的なコンサルティングの会社も日本での採用を行なっています。世界規模で売上高を比較すると、国内とは比べ物になりません。一説によれば、10兆円に迫るといわれています。また、各分野ごとの売上を比較してみるのもいいでしょう

就活生に人気の企業を把握する

コンサルティング業界の中でも、就活生に人気の企業を把握してみるとよいでしょう。様々な媒体で就職人気ランキングを発表していますが、安定的に上位に顔を出す企業があります。一例としては、アクセンチュア、野村総合研究所、三菱総合研究所などになります。

アクセンチュアなどは、東京大学からも多くの学生が進むことでも有名です。コンサルティング業界は年収が高い傾向にあります。特に外資系のコンサルティング企業になると、日本と比べられないくらいの報酬を得る人もいます。就活生に人気の理由の一つになるのかもしれません。それだけ、高度な専門性、問題解決能力などのスキルに長けていなければなりません。分野別に調べてみると、企業ごとのコンサルティング業界の特徴がみえてくるでしょう。

業界全体・企業ごとの平均年収を把握する

業界全体・企業ごとの平均年収も把握しておきたいところです。業界全体では、高い傾向にあるようです。

どこまでをコンサルティング業界に含めるかによって、この平均年収は大きく変わってきます。700万もあれば、600万、500万とサイトによって、かなり変動があります。業界として平均年収は高いと思って間違いないでしょう。なぜならば、公表している企業の平均年収は、他の業界や他の企業と比べても、極めて高額だからです。

コンサルティング業界は幅広く、外資なのか、国内なのかによっても変わってきます。正確な情報を開示している企業を調べることによって、相場感覚を得ておきましょう。人気のアクセンチュアなどは、東京大学から進む企業としては上位10位以内に上ることもありますので、そこから推定しても、高い能力の対価として、高額な報酬が支払われると考えられるでしょう。

ランキングで確認するとわかりやすい

コンサルティング業界は、どこまでの分野を含めるかという問題がありますが、毎年様々な媒体でランキングが発表されます。常に最新のランキングを確認することをおすすめします。業界の流れが早く、まだまだ伸びしろがある一方で、景気にも左右される業界だからです。

「業界動向SEARCH.COM」によれば、平成27年から平成28年のコンサルティング業界の平均年収は680万円となっています。これは123業界中33位です。企業ごとの平均年収は、ランキングでは、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社が1位です。

金額は2,253万円と驚くような年収となっています。ただ、これは特殊な例だと考えた方がよいでしょう。企業の概要によれば、従業員は単体で66名しかいません。すなわち、新卒で採用することはほとんどない可能性が高いからです。ランキングを確認しながら、常に企業研究も怠らないようにしましょう。

コンサルティング業界の企業別平均年収

企業別平均年収ランキング

1位:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社...2,253万円
2位:GCA株式会社...2,153万円
3位:株式会社日本M&Aセンター...1,237万円
4位:株式会社ドリームインキュベータ...1,210万円
5位:株式会社野村総合研究所...1,156万円

業界サーチにある、コンサルティング業界の企業別平均年収を参考にしています。

1位:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、独立系のM&A仲介企業です。中堅・中小企業を対象としたM&A仲介サービスに特化しており、事業継承案件が得意分野です。特に、調剤薬局に強みを持っています。

グループでは、株式会社レコフ及び株式会社レコフデータの計3社で構成されており、M&A関連サービスを主たる事業としています。東証一部上場企業ですが、従業員は単体でわずか66名、連結でも123名です。少数精鋭で、M&A関連のサービス事業を単一で行なっています。代表取締役社長は、積水ハウスでの営業経験を経て2005年にM&Aキャピタルパートナーズ設立しました。13年に東証マザーズ上場、14年に東証1部に市場変更した新興企業といっていいでしょう。

2位:GCA株式会社

GCA株式会社は、主にグローバルなM&Aを専業としています。子会社21社により構成されており、M&A取引に関するアドバイザリー事業を主たる業務としています。現在は、M&Aの周辺業務にも事業展開を図っています。事業内容は大きく2つに分けることができます。

1点目は、アドバイザリー事業です。M&Aの戦略立案から案件オリジネーション、エグゼキューション、M&A実行後のPMIに至るまでのM&Aアドバイザリーサービス、財務・税務デューデリジェンス、企業価値評価サービスの提供を行います。かなり専門的な分野となっています。

2点目は、アセットマネジメント事業です。こちらは、独立系メザニンファンドの運営を行なっています。従業員数は414名で、9割以上がアドバイザリー事業に従事しています。

3位:株式会社日本M&Aセンター

株式会社日本M&Aセンターは、中堅中小企業のM&A仲介で最大手の企業です。東証一部に上場しており、全国の地銀や会計事務所などとの連携網が発達しています。

日本M&Aセンターは「バンクオブザイヤー」を開催するなど、金融業界との結びつきが強固です。事業内容は、M&Aの仲介の専業です。グループとしては、連結子会社2社及び持分法適用関連会社5社で構成されています。

事業継承案件にも強みがあり、日本M&Aセンターの2018年3月期の成約数も右肩上がりです。4月には、M&A後に企業を支援する総合業務コンサルティングの子会社を設けました。事業承継の需要にも応え、確実な成長につなげ、最高純益を更新しています。現在は、ワンストップ化の推進もしています。

インターンの時期までに、自己分析を終わらせておこう

就活には自己分析が必須。遅くても、インターンの時期までに終わらせる必要があります。ただ、やり方がわからず、上手く進められない方も多いはず。

そんな時は、自己分析ツールの「My analytics」を活用してみましょう。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

My analyticsでサクッと自己分析をして、万全の準備を整え、内定への最短距離を走りましょう。

コンサルティング売上ランキング

売上ランキング

1位:株式会社エフティグループ...372億円
2位:株式会社トライステージ...371億円
3位:株式会社三菱総合研究所...350億円
4位: 株式会社リンクアンドモチベーション...319億円
5位:株式会社野村総合研究所...283億円

上記も、業界サーチのランキングです。上位ランキングの企業情報を見ていきましょう。

株式会社エフティグループ

株式会社エフティグループの事業内容は、6つに分かれています。「環境省エネサービス」、「情報通信サービス」、「インターネットサービス」、「電力小売サービス」、「環境関連事業」、「ドコモショップ事業」です。中小企業向けのビジネスフォンやOA機器、照明器具の販売が柱の企業です。

その中で、コンサルティング営業という仕事があります。主に法人事業が中心となっています。各事業において、法人へのサービスの提供を行ないます。エフティグループ自体の業種は、卸売業となります。ジャスダックに上場しており、企業向けの監視カメラ等のセキュリティ機器が好調のため、最高益を更新しています。また、光回線接続などの消費者向けサービスも手掛けて、こちらも堅調です。

株式会社トライステージ

株式会社トライステージの事業内容は、「ダイレクトマーケティング支援事業」、「DM事業」、「海外事業」、「通販事業」等を中心にしています。日本で初めてダイレクトマーケティング支援専門の事業者として創業し、東証マザーズにも上場しています。

売上の柱は、テレビ通販企業への支援です。媒体の選択から、販促の企画、コールセンターの斡旋に至るまで、コンサルティング及びソリューション業務を提供しています。広義の業種でいえば、サービス業に含まれます。ネット広告支援企業の買収やWeb事業への進出、漢方薬の通販事業も開始しています。

さらに海外の放送大手とも組み、海外への通販事業への展開や国内の飲食事業への進出などを積極的に行なっています。

株式会社三菱総合研究所

株式会社三菱総合研究所の事業内容は、「コンサルティング業務」と「ITシステム関連」の2本柱です。コンサルティングでは、理系の研究者が多く在籍しており、政策や一般事業に関する調査研究及びコンサルティングを実施する「シンクタンク・コンサルティングサービス」を実施しています。

ITシステム関連では、ソフトウェア開発・運用・保守、情報処理・アウトソーシングサービスを実施しています。名前のとおり、三菱グループが出資して設立されており、東証一部企業です。特色は、環境やエネルギー関連、官公庁と金融に強いことです。2017年9月期の連結事業では、「ITサービス」が約6割強、「シンクタンク・コンサルティングサービス」が残りとなっています。

コンサルティング業界で評価の高い企業ランキング10

1位:マッキンゼー

コンサルティング業界における企業ランキングとして有名なのが、アメリカの求人サイト「Vault.com」が毎年発表する「世界で最も権威あるコンサルティング企業」です。

フォーブス誌に掲載されたランキング結果をもとにご紹介します。ランキング1位は「ザ・ファーム」と呼ばれるほどの圧倒的な知名度と実績を誇る、コンサルティングの礎を築いたマッキンゼーです。事業内容やサポートに対する従業員からの信頼度も高く、日本国内でもマッキンゼー出身者がさまざまな分野で活躍しています

2位:ボストンコンサルティンググループ(BCG)

世界でトップクラスの超有名コンサルファームで、マッキンゼーにも劣らない人気を誇っているのがBCGことボストンコンサルティンググループです。

常に「Up or Out」と呼ばれる実力主義を重んじる企業環境が有名ですが、フォーチュン・グローバル500のうち半数以上がボストンコンサルティンググループのクライアントになっているなど、コンサルティング企業として圧倒的地位を築いています。

3位:ベインアンドカンパニー

マッキンゼーやBCGほど有名ではないかもしれませんが、ベイン&カンパニーもコンサルティング業界では有名な企業です。

上位2社と同様、戦略的コンサルティング企業のひとつですが、少数精鋭で徹底した「結果主義」がチームの信条として掲げられています。そのため、より具体的かつ誠意をもって各種問題に対応する姿勢でコンサルティングをおこなう点に評価が集まっているのです。

4位:デロイトトーマツコンサルティング

規模が大きく、上位コンサルティングファームとしては、採用人数も比較的多いです。総合系コンサルティング企業としてはPwCと並びトップクラスに部類します。

デロイトトーマツグループは、各法人が税務や法務、監査などのアドバイザリーを務めるビジネスプロフェッショナルグループとして活躍しているのが特徴です。

5位:ブーズ・アレン・ハミルトン

5位のブーズ・アレン・ハミルトンは、経営戦略やITに関するコンサルティングをおこなっています。アメリカ政府のコンサルティングも担当しており、行政分野においても強みを発揮しているのです。

なお、この企業の傘下で民間コンサルティング部門を担当していたブーズ・アンド・カンパニーは、2014年にこの後紹介するPwCと統合、傘下入りし「strategy&」に社名変更しています。

6位:PwC

ロンドンを本拠地とするPwCは、157カ国に進出しており(2016年6月時点)、大きなグローバルネットワークを保持しているのが特徴です。先程紹介した「strategy&」もPwCの傘下になります。

グローバルなネットワークを活かし、経営戦略はじめ、総合的なコンサルティングサービスを展開することで、事業拡大を続けている企業です。日本でも監査法人やコンプライアンス問題を取り扱う法人が設置されており、比較的知名度も高いです。

7位:アーンスト・アンド・ヤング(EY)

第7位にランクインしたアーンスト・アンド・ヤングは、イギリスを拠点とする総合系コンサルティング企業です。会計監査や税務などを中心に、世界各地に事業展開をおこなっています。デロイトトーマツや、PwCとともに、総合系コンサルティングのトップ企業として君臨しているのです。

8位:アクセンチュア

新卒就活でも高い人気を誇るアクセンチュアは、第二新卒も積極的に採用するなど、転職市場でも求人を目にする機会が多いです。経営コンサルティングファームとしては世界最大規模になります。

デジタルマーケティングの領域での成長も目覚ましく、ITコンサルティング分野においても世界トップクラスの実績を持っているのです。

9位:KPMG

9位のKPMGは上位で紹介したデロイトトーマツ・PwC・EYと並んで、世界四大会計事務所として有名な総合系コンサルティング企業です。監査業務や税務管理のほか、企業合併やM&Aのサポートをおこなっています。四大会計事務所の中では最も取引額が大きいのが特徴です。日本にも監査法人を設置して取引をおこなっています。

10位:IBMグローバルビジネス

10位はコンピュータ会社としても有名なIBMのコンサルティング子会社である、「IBMグローバルビジネス」です。

もともとはPwCの傘下にあったコンサルティング企業を買収して誕生したものになります。IBMの傘下にあることから、ITに関するビジネスコンサルティングにおいて大きな強みを発揮しているのです。

コンサルティング業界のランキングは常に最新を追い業界研究で役立てよう

コンサルティング業界は、スキルが身につくほか、報酬が高く責任の大きい業務を実行することができます。そのため潜在層も含めると常に人気が高い業界です。

マッキンゼーやBCGなど世界有数のコンサルティング会社の中にも、経験より「能力」を重視する会社がたくさんあります。本気でコンサルティング業界を目指すのであれば、さらに業界研究を行う必要があります。

業界研究には、ランキングを活用しましょう。ランキングは、最新のものかどうか確認をしてから使用してください。

イマ就活生に大人気のサービス5選!!

関連コラム

このコラムに近いイベント

おすすめの就活イベント