新卒一括採用における学生のデメリット

企業は新卒者一括採用でフレッシュ感のある学生を採用できる

就職活動には2パターンあります。それは、新卒向けの就職活動と、既卒者や転職者向けの転職活動です。この両者の違いは、社会人経験や職務経歴の有無が基準となっています。新卒採用の場合は、社会人経験がないけれど、伸びしろやポテンシャルの高い学生、そしてフレッシュ感のある素直な学生を採用しておきたいというのが、新卒者一括採用を行う会社側の思いです。

採用活動は基本的に春頃にスタートする

新卒者一括採用における新卒の採用活動は、主に春頃にスタートします。少しフライングをして採用活動を始める企業もいます。基本的には、春頃に説明会があり、その後エントリーシートを提出、そして面接を数回行って晴れて内定がでるというところです。面接試験のスタート時期に関しては、夏頃となっています。企業側としては、一斉に学生に会えます。この新卒一括採用のメリットやデメリットは、どのようなところにあるでしょうか。

新卒一括採用を逃すと就職口が少なくなるデメリットがある

新卒一括採用では、企業側に学生が一斉に試験を受けに来ため、比較がしやすい、よりポテンシャルの高い学生をとりやすくなるメリットがあります。そのため、毎回採用活動を開かなくてはならない転職者向けの試験と違い、企業は人事としての労働時間を押さえられるかもしれません。日本特有のデメリットかもしれませんが、その時期を逃すと就職口が少なくなる可能性があります。

新卒で入社する機会を逃すと大手の場合は受けるのが難しくなる

先ほども述べたように、新卒一括採用をするというのは、時期に限定的に学生が集中するということです。そして、それを見越して企業側も募集をかけていきます。大手であればあるほど、この新卒一括採用で入社することが大切になります。新卒一括採用の時期に優秀な学生を見極めて採っているため、大手では早期退職者が出にくいです。福利厚生などのサポートも充実している場合が多いので、働く側としても人数が減ることが少なくなります。そのため、この新卒のプラチナチケットを逃すと、二度とそこを受ける機会はもらえないというデメリットがあります。

新卒一括採用はアメリカやヨーロッパでは行われていない

このようなメリットとデメリットがある新卒一括採用を大々的に行っているのは、日本ぐらいでしょう。他のアメリカやヨーロッパとは、価値観や考え方の基準が違っているようです。ですが、韓国の学生の就職活動も日本のものと似ています。韓国の場合は、日本の就職活動とは比べものにならないほど茨の道なのです。アメリカなどの就職活動は、スキルや実績重視のジョブ型と言われています。

スキルやアビリティーを評価される

日本の就職活動は、一度レールから脱線してしまうと再就職が難しいというデメリットがあります。条件を下げると職はたくさんあるのですが、1人で自活して老後にも蓄えを残しておこうとなると厳しくなるようです。アメリカとヨーロッパでは、ポテンシャルやフレッシュ感よりも、スキルやアビリティーを評価されます。なにがいいかは、その人の価値観次第です。

新卒一括採用での入社を逃すと就職口が少なくなり再び同じ会社を受ける機会がなくなるというデメリットがある

いかがでしたか。新卒一括採用のデメリットについては理解できましたか。新卒一括採用のデメリットとしては、この時期を逃すと就職口が少なくなるというのが言えます。また、デメリットして、新卒で大手を目指していた場合は転職が難しくなります。学生にとっては新卒一括採用の結果によっては、デメリットとなることも多いです。企業の内部を見ることができるのは新卒一括採用の時期だけなので、デメリットを踏まえながら悔いの残らないように精一杯頑張ってほしいところです。