2021年04月01日(木) 更新
【既卒者の就活は厳しい】新卒者と比べて不利となってしまう理由4つと内定を得るための対策
目次
既卒者の就活が新卒者と比べて厳しいと言われているのには様々な理由がある
キャリアパーク会員の就活生を対象に「既卒者の就活が新卒者と比べて厳しいと言われる理由は何だと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 中途採用は即戦力であるべきだから
- 資格や学歴など条件が同じなら年齢の若い人を取った方が長く働いてもらえると思うから
- 就職できなかったそれなりの理由があると思われるから
- 1年間のブランクがあるから
- 情報源が大学生じゃないと見れないものが多い
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「既卒者の就活が新卒やと比べて厳しいと言われる理由は何だと思いますか?」
このアンケート結果では、既卒者の就活が新卒者と比べて厳しいと言われている理由に対して、「1年間のブランクがある」や「資格や学歴など条件が同じなら年齢の若い人を取った方が長く働いてもらえる」など様々な意見があることがわかりました。
新卒者と比べ、就活が厳しいと言われている既卒者の就活は、なぜ不利だと言われるのでしょ?その4つの理由と内定を勝ち取るための対策をご紹介します。
既卒者は新卒者よりも就活において不利になる
既卒の就活は新卒と比べると厳しいと一般的にいわれていますが、そもそも既卒者とはどのような人をさしている言葉なのか正しく理解していますか。まずは既卒の概要を紹介しますので、しっかりと確認しておきましょう。
既卒者とは学校卒業後に一度も就職をしていない人
既卒者とは、高校や大学を卒業しているものの、その後に就職を一度もしていない人達を指します。明確な既卒者の定義というものはなく、卒業してから一度でも就職をした人は既卒者とは呼ばれません。
留年は学校に在籍しているため、既卒ではないです。また就職浪人は、学校を卒業している、かつ就職をしていない状況となりますので、既卒扱いとなります。既卒者の意味と「留年」や「就職浪人」はどのような扱いになるのかをしっかりとおさえておきましょう。
自分の就活力を知る
就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。ぜひ、「就活力診断」で今の自分の就活力を診断してみましょう。無料でダウンロードできるので、今の実力を踏まえた上で必要な対策をしてみてはいかがでしょうか。
既卒者よりも就職留年者の方が就活では有利
前述で、留年について少し触れましたが、既卒者と就職留年者はどちらが有利なのでしょうか。結論からいいますと、就職留年者の方が有利です。就職留年であれば新卒と変わらない扱いを受けられるからでしょう。後からも触れますが、新卒の就職率が70%の場合、既卒の就職率は30%という結果があります。ただし有利とはいっても、一度は失敗している事実には変わりありませんので、さらに入念な準備が必要でしょう。
既卒者が就活で不利となってしまう理由
企業によっては、新卒採用は積極的におこなっているものの、既卒者の枠そのものを設けていない場合もあります。そもそもの応募ができる枠が違うというのが、不利だと言われているもっとも大きな理由です。
仮に書類選考を通過した場合でも、面接の段階で不利だと実感している事例もあるようです。やはり既卒者は不利なのでしょうか。企業側の既卒者を見る目はどうなっているのでしょうか。
①:既卒の就活は中途採用扱いで不利とされている
一般的には就職浪人を含む既卒者は、就活での立ち位置は新卒に比べて厳しくなるといわれています。既卒者は就職はしていないものの、中途採用に近い立ち位置となってしまいます。
企業の採用担当者も、既卒者を見る目は新卒に比べるとだいぶ厳しいのが現実です。既卒者の立場で就職をするには、それなりの資格や能力が求められるでしょう。また、このような厳しい状況もあり、新卒で就職するためにわざと留年をするという学生が増えています。
②:就職支援サイトで既卒は登録ができないケースもある
また大手の就職支援サイトでは、既卒となった段階で登録できなくなってしまうというケースもあります。既卒者になると就職ができないとは言いませんが、やはり新卒と比べると就職率も大きく下がり、厳しい状況に立たされています。
このような状況を考えると、あえて留年をして新卒扱いで就職を目指す学生が増えている理由として納得できるでしょう。
③:既卒は新卒と違ってよりスキルや経験が求められる
そもそもの応募可能枠の数で差がある上に、企業側は既卒者に対して、さらにスキルや経験を求めるので不利となります。つまり、既卒者の扱いは中途採用に近くなるのです。例えば採用枠が1名で、最終選考まで残ったのが新卒者と既卒者の2名だった場合は、よほどの理由が無ければ新卒者を選ぶでしょう。
その「よほどの理由」として挙げられるのが、応募先の企業で活かせる資格であったり、スキルや実務経験となってきます。
④:新卒の就職率が77%に対して既卒は45%とかなり低い
既卒の就活は、新卒の就活よりも企業の採用枠や活動量が少ないため、就職率が低いと一般的にもいわれています。というのも、新卒の就職率が77%のとき、既卒の就職率は45%というマイナビの調査結果があるのです。
企業の求人枠を見ても、既卒の就活はやはり厳しく不利といえるでしょう。
既卒者が就活で不利だからといって諦める必要はない
既卒者は就活が不利といわれているという理由で、就活を諦める必要はどこにもありません。むしろ新卒者にはできない、既卒者でなければできないことも多くあります。実際には30%でも就職している人がいますので、やり方次第では新卒者よりも有利に立てるでしょう。
資格取得や実務経験を積むのが良い
時間を有効に使って資格を取得する、就きたいと思っている仕事の実務経験を積むなど、時間を多く使えるという既卒者にしかないメリットを最大限に活かしましょう。そうすれば、就活での不利な状況を跳ね返すことはいくらでも可能です。
既卒の就活が新卒と比べて厳しい理由には「中途採用扱い・スキルや資格が求められる」などがある
既卒の就活が新卒と比べて、厳しいといわれる理由について見てきましたが、いかがでしたか。最近は既卒者の受け入れも進んできているとはいえ、まだまだ就職浪人・既卒の就活が新卒の就活に比べて就職率は低く、厳しい状況が多いようです。しかし、中には既卒者も関係なく受け入れる会社も増えています。
そして、新卒扱いで就職を目指し、意図的に留年をする学生の数も増えています。既卒でも、最終目標は自分の働きたい企業への就職です。そのためには現状をしっかりと把握して、不利といわれている厳しい中でも、限られた時間を有効に使っての就活を心がけましょう。
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