2021年10月01日(金) 更新

総合適性検査の概要と例題について【時間への対策】

総合適性検査とは?

「総合適性検査」という言葉をご存知でしょうか?総合適性検査とは、就活の際に行われる選考の一つであり、主にペーパーテストやWebテストのことを指す言葉です。
総合適性検査を行うことにより、企業は自社が求めている人材に近い応募者を見極めることができます。そして、それによって人材のミスマッチングを防ぐことにも繋がるでしょう。
採用のミスマッチは、する方とされる方、どちらに対しても負担を強いてしまいますので、事前に防ぐことが大切です。

SPIのこと

総合適性検査の一つとして、SPIという試験が挙げられます。SPIとは、Synthetic Personality Inventoryの略であり、直訳した意味としては、「総合的な個人の目録」というものになり、個人を測るための指標、すなわち総合適性検査というものに繋がります。
SPIは就活で行われるポピュラーな適性検査であり、企業に応募する際に受けたことのある人も多いかもしれません。SPIはリクルートキャリアによって開発された適性検査であり、能力検査と性格検査の二つによって成り立っています。
SPIを受けることにより、応募者の能力的・性格的な特性を知ることができ、自社にふさわしい人材かどうかを見極めることが可能です。

SCOA総合適性検査のこと

SPIの他にも、SCOA総合適性検査というテストもあります。企業によってはSPIではなくこちらを採用している場合もあるかもしれません。
SCOA総合適性検査は、株式会社日本経営協会総合研究所によって実施されている試験であり、基礎能力・パーソナリティー・事務能力などの観点から応募者を測ることができます。
基礎能力では、言語や数理、論理といった仕事に求められる5つの能力を計測することができ、応募者のビジネスにおける基礎能力を計測することができるでしょう。また、パーソナリティーでは行動パターンやストレス傾向といったデータを、事務能力では速さと確実性といった面から、実際の処理能力をある程度見極めることが可能です。

総合適性検査(SPI)の時間対策

それでは、引き続き総合適性検査(SPI)における時間対策を考えてみたいと思います。総合適性検査においては時間をどのように使うかが非常に大切であり、それができなければ、全てを回答し終える前に終了時間になってしまうこともあるでしょう。
その辺りは通常の試験とあまり変わるところはありませんが、SPIは性格検査と能力検査に分かれている点が今までの試験と異なると言えるかもしれません。時間を上手く使い、正確な回答を心掛けましょう。

時間を意識して過去問を解く

SPIの過去問を解く際は、タイマー等を使って時間を意識して解くことをおすすめします。タイマーで測り、何分かかったのかを把握し、ストップウォッチで実際の時間を設定した上で問題を解くと良いでしょう。
解けることは解けるものの、あまりにも時間がかかりすぎてしまうのは少々問題です。時間制限のある試験では、時間内にどれだけ正確に解けるかという点が判断基準となりますので、なるべく時間感覚を大事に、正確かつ素早く問題を解くよう努めましょう。
過去問を解く利点としては、似たような問題が出た際に解法が一瞬で分かることが挙げられます。であれば、なるべく問題数をこなし、多くの解法をインプットしておくのが好ましいでしょう。

能力検査:時間をかけて良い問題を把握しておく

SPIは能力検査と性格検査に分かれていますが、能力検査を解く際のコツとしては、まずどの問題にどの程度時間をかけるかという点を把握しておくことです。例えば、計算問題などはあまり時間を使わずに素早く解き、多少複雑な問題にはしっかり時間をかけるなどが挙げられるでしょう。
時間配分を誤り、簡単な問題に多くの時間を使ってしまうと、最終的に時間が足りなくなり、回答数が大きく下がってしまう恐れがあります。実際の仕事でもそうですが、時間を上手く使える人は必然的に多くの経験を得ることができ、レベルアップに繋がります。
そして、複雑かつ大事な部分に多くの時間を割くことで、仕事全体のクオリティを上げることもできるでしょう。

性格検査:考えすぎない

SPIの性格検査を解く際のコツとしては、とにかく考えすぎないことです。能力検査とは異なり、性格検査には確たる正解はありませんので、本能のままに回答することをおすすめします。
そのやり方を用いれば時間がかからないのはもちろんですが、より自分の姿を浮き彫りにすることができるでしょう。何故企業がSPIを選考に使用しているかというと、能力もさることながら、性格面での採用のミスマッチを防ぐためです。
その企業の選考に受かりたいからといって本来の性格と違う答えを選んだ場合、実際に仕事に就いた後で「こんなはずじゃなかった」となるかもしれません。そうならないためにも、性格検査は素早く答えを記載しましょう。

SPIの制限時間に慣れる方法

SPIの本番は問題ごとに制限時間があります。いくら練習問題を解いても、本番の形式に慣れていないとうまく解けず、不合格になるかもしれません

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問題ごとに詳しい解説付きのため、復習にも効果的です。ぜひ活用し、志望企業の選考を突破しましょう!

総合適性検査(SPI)で企業が注目している箇所は?

それでは、次に総合適性検査(SPI)で企業が注目している箇所を考えてみたいと思います。SPIは多くの項目があり、かつ汎用的な試験なので、一度受験すれば多くの情報を企業と共有することになります。
その中で、自分が目指している業界はSPIのどの項目を注視しているのか、を考えることも大切です。それを完全に把握することは難しいものですが、どの問題に注力すべきかというある程度の目安になるのではないでしょうか。

企業によって注目している箇所が異なる

SPIにおいて企業が注目している箇所は、それぞれに異なるのが現状です。そのため、どの企業においても「ここだ!」という明確な回答はできないのですが、それでもある程度共通している部分というのは存在するでしょう。
そのような共通部分に加え、上述した企業ごとの個別の注目箇所を掴んでおく必要もあるかもしれません。性格検査でミスマッチに繋がる回答をするのは褒められたことではありませんが、能力検査は時間が足りなくなることも多いため、どの問題に注力するかもある程度は自分で決めることが可能です。
また、自分の行きたい企業がどこに注目しているかを考えることによって、企業に対する理解を深めることもできるのではないでしょうか。

能力検査:一般常識はあるか

能力検査において各企業が注目している部分としては、まず「一般常識はあるか」という点です。SPIには一般常識を問われる問題もありますので、そこは落とさないように注意しましょう。
そして、簡単な計算問題などでケアレスミスをしないことも大切です。この辺りは業界によるところもあるかもしれませんが、特に金融業界など、数字に強いことが推奨される業界を志望している場合、簡単な計算を落とすのは不利になる面もあるでしょう。
全てはその企業次第というところもありますので、一概には言えませんが、多くの人は一般常識の欠けている人と仕事をしたいとは思いません。であれば、答えるべきところを性格に答えることがSPIの基礎になるでしょう。

性格検査:企業とマッチしているか

性格検査を誤魔化すことは難しいところであり推奨もできませんが、企業は性格検査を通して、自社とマッチしているかどうかを見ています。実際の仕事の現場では能力もさることながら、企業の社風や職場の雰囲気などと本人がマッチするかどうかも非常に重要な要素です。
既に、「チームの生産性を上げるためには職場が居心地の良い場所であることが好ましい」のような研究結果も発表されていますので、尚更でしょう。マッチしていない環境で働くのは、企業側ももちろんですが、何より自分も辛い思いをすることになり、場合によっては早期退職に繋がってしまう可能性もあります。
そうならないためにも、企業との相性をしっかりと見極めておきましょう。

総合適性検査(SPI)の例題

では、次に総合適性検査(SPI)の例題について考えていきたいと思います。SPIの能力検査には非言語問題と言語問題が出題されるのが通常です。
非言語問題は主に数学的な頭やロジカルな思考が試され、言語問題は国語力や一般常識といった要素が重視されるでしょう。いずれも実際に働く上ではあって困ることのない能力になりますので、しっかりと事前準備をすることが大切です。
それでは、以下、実際の例題について見ていきましょう。

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SPIをクリアしなければ、面接を受けることさえできません。対策には、多くの問題集を解くことが効果的です。

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非言語:確率

問1 あたり 2 本はずれ 8 本を含むくじが合計 10 本ある。この中から続けて 2つくじを引くとどちらもあたりになる確率は?ただし一度引いたくじは戻さないものとする。

解説
1 本目があたりになる確率は2/10
2 本目もあたりになる確率は残り 9 本の内あたりが 1 本のため
2/10 X 1/9 = 1/45
別解
すべての場合の数は 10 本の中から 2 本選ぶので 10C2 = 45 通り
当たりの場合の数は 2 本の中から当たり 2 本を選ぶので 2C2 = 1 通り
よって、1/45

非言語:割合

問1 2300 人の学生が在籍している大学がある。この中で法学部が全体の 20%であり、法学部以外の学生の65%が男性であった。法学部以外の女性の数は何人になるか?

解説
2300 X(1 - 0.2)X (1 - 0.65)= 644 人

言語:空欄補充

問1
(1)馬路村は面積の 96% を山林が占めているので、(   )。
(2)馬路村では林業における生産・加工・販売までを村内で一貫して請け負うシステムを構築するため、(   )。
(3)小さい村ながらもブランディングに成功してその名を知らしめた馬路村は、(   )。
A 可住地面積は狭く人口も県内で 2 番目に少ない
B 『エコアス馬路村』という第三セクターが創設された
C その 75%は国有林である
D 地域活性化のモデルケースとして世界的にも注目を集めている
E 間伐材を使用した商品は海外でも高い評価を得ている

解答・解説
(1)A、(2)B、(3)D
(1)馬路村は面積の 96% を山林が占めているので、(   )。
(   )には「山林が占めている」ことから起こりうる事態について言及されていると考える。よって、事実関係をつなげられるA「可住地面積は狭く人口も県内で 2 番目に少ない」が適当。
(2)馬路村では林業における生産・加工・販売までを村内で一貫して請け負うシステムを構築するため、(   )。
「システムを構築するため」の具体的な行動が、(   )で言及されていると考える。
よって、B「『エコアス馬路村』という第三セクターが創設された」が適当。
(3)小さい村ながらもブランディングに成功してその名を知らしめた馬路村は、(   )。
接続詞などのつながり具合から、AとDどちらでも適切だと判断できる。ただし、A を入れてしまうと、(1)に入る選択肢がなくなってしまう。よって D「地域活性化のモデルケースとして世界的にも注目を集めている」が最適。

言語:熟語の意味

問1 建築したり修理したりすりすること
A. 普請
B. 伽藍
C. 改善
D. 修繕
E. 復旧
解答・解説
A
A. 普請(ふしん)・・・家を建築したり修理したりすること
B. 伽藍(がらん)・・・大きな寺の建物
C. 改善(かいぜん)・・・悪いところをよくすること
D. 修繕(しゅうぜん)・・・壊れたところを直すこと
E. 復旧(ふっきゅう)・・・壊れたりしたものを元の状態に戻すこと

総合適性検査はSPIの略である場合が多い!時間を意識した対策をしよう

総合適性検査には様々な種類がありますが、就活で行われる総合適性検査はSPIの略であることが多く、一般的にはSPIの対策をしておけば対処できるでしょう。SPIの対策としては過去問を解くこともそうですが、日頃からしっかりと活字を読み、言語力を鍛えておく必要もありそうです。
SPIに限ったことではありませんが、こういった試験は日頃どのように過ごしているかが問われる面もあるでしょう。普段から数字を意識したり、活字ベースで情報を取得している人はさほど準備をしなくてもSPIで高得点が取れるかもしれません。
生活の全てにおいてそうである必要はありませんが、就活の際は、普段どのように過ごすべきかを改めて考えてみるのも良いでしょう。

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