電通のインターンシップ内容と就活・新卒向けの選考対策【アイデアの学校】

電通のインターンシップ選考対策①企業研究

非常に高倍率である電通のインターンシップ選考対策は、まずは企業研究からはじめましょう。 電通は、ひと言で表すと「広告代理店」。マーケティングをデザインしたり、メディアコンテンツを活用したメディア企画を提案するなど、細かなサービスを提供しています。また、スタジオジブリなど数多くの映画作品の制作にも関わるなど、日本の映像制作に欠かせない存在です。

電通は仕事に対する姿勢を教えてくれる

1951年につくられた「鬼十則」といった、ビジネスパーソンなら読んで胸を熱くするような行動規範は、電通という企業の、仕事に対する想いを体現しているようです。 「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない」 この姿勢は、高倍率の電通のインターンシップに臨もうとしているあなたにとっても大切なものではないでしょうか。

電通の企業理念（スローガン）：Good Innovation.

電通の企業理念についても把握しておきましょう。ESや面接など、今後の本選考でも役に立つ知識ですよ。 電通のスローガンは「Good Innovation.」 世の中の変化を的確に捉え、社会的価値の創造によりサステナブルな社会の実現を目指すというものです。 イノベーションの実現のために、以下の3つの要素を重視しています。 なた、全体の社風としては、超体育会系とされています。上記の3要素以外にも、成果を出すには「気力」「体力」「精神力」など、総合的なエネルギーが求められるようです。

電通の業績

IR情報から分かる電通の事業内容と状況について解説します。『決算短信』によると、グループ全体の売上総利益は3,632憶42百万円と約4%昨年と比べ増加しました。営業利益も増収となりましたが、当期利益は約1%程の減少となりました。来年度の世界の広告費成長率は約4%の増加が予想されています。今後は、海外事業やデジタル領域にも力を入れていくことが予想されている為に、来期も期待がかかります。デジタル領域に関しては、売上総利益が約9%の増加となり各事業の売上総利益は全体的に増加とみられます。

電通の競合他社も知ろう

日本の広告代理店業界の中ではトップの売上を誇る電通。その競合他社についてもりっかりと理解しておきましょう。 業界2位の博報堂も電通と並んで人気企業のトップです。制作部門の強さと、ユーザーデータの活用など、極めて論理的な戦略を得意としています。

電通のインターンシップ選考対策②実施概要【2016年版】

電通のインターンシップ選考対策の2つめとして、実施概要を把握しましょう。電通のインターンシップは、コースの名前もユニークで、それぞれにプロフェッショナルな講師が1名つくという豪華な8日間です。これは高倍率になるのもうなづけます。 2016年度に開催されたインターンシップから、早速コース概要を見て見ましょう。

Aコース：言葉と映像の力で、世界や未来をいい感じにしたい人コース 【CMプランナー＆コピーライター入門】(20名)

電通のCMディレクターである東畑幸多氏を講師に招いたコースです。時代の変化に合わせて広告代理店がどのようなソリューションを作っていくべきかを考えます。少子化や高齢化など、日本が抱える課題について、広告会社としてそのプロセスのすべてにどう関わっていくかを考えます。 「考える人をつくる、ふやす」 それがインターンシップのテーマにあたるものです。

Bコース：つまらないことを、おもしろく。おもしろいことを、まじめに。 Planning & Concept makingコース(20名)

電通のクリエーティブ・ストラテジストである佐久間 崇氏を講師に迎えたBコース。仕事とは何か？どうすれば面白くなるのかに対する佐久間の答えである「脱ふつう」。そこから生まれたアイデアをCMやWEBサービスにどのように生かしていくかを考えていきます。

Cコース：世の中をアッと驚かし、世界を前進させる何かを、つくりつづけたい人のコース（12名）

電通でコピーライターを務める仁藤 安久氏を講師に招いたCコースは、刺激的な夏になること間違いなし！別に電通に入りたくない人でも参加でき、デジタルクリエイティブ世代向けの内容です。参加は2人1組で、「いかに人の心を動かすのか」を考えていきます。

電通のインターンシップ選考対策③エントリー課題

電通のインターンシップ選考対策の3つめはエントリーと課題の提出についてです。高倍率の電通のインターンシップに参加するためには、まずエントリーをして課題を提出し、選考を通過しなければいけません。 ここでは、どういった選考対策が必要になってくるのでしょうか。課題は先ほど紹介したコース別に別れているため、選ぶコースにより選考の対策は異なります。では課題内容を見てみましょう。

Aコースのエントリー課題

Bコースのエントリー課題

Cコースのエントリー課題

対策：明確に簡潔に論理的に答える

課題内容はどれも難しく、非常に高倍率と言われています。電通は、それだけの能力を持った学生を求めているのです。面接ではなくエントリーなので、難しい課題に対して長文ではよくないでしょう。 返答は明確に、簡潔に、そして論理的に答えるのが選考の対策のコツです。

電通のインターンシップ選考対策④実施概要【2015年版】

ユニークな電通のインターンシップは、年度ごとに実施内容が異なります。ここでは特別に、2015年版の内容も紹介。どのようなものかを把握しておくことで、最新版に参加したときの参考にできますよ。 また、多様な価値観を知ることができ、広告業界を目指す学生以外にも大きなメリットになります。

Aコース：「その手があったか！」を発見して、世界や未来をいい感じにしたいコース(20名)

広告会社が100年かけて作り上げてきたコピーライティングやCMプランニングといったメッセージを、表現に落としこんでいくメソッドを使いながら、「アイデアを考える」ことの苦しさと面白さを体感します。

Bコース：つまらないことを、おもしろく。おもしろいことを、まじめに。(20名)

広告、イベント、デジタル、製品、事業など、アウトプット分野や手法は限定せず、あるテーマに対して洞察をし、課題をとらえ、アイデアを見つけ、コンセプトを立て、具体策を練る一連のプランニングに取り組みます。 発見することの快感や企画することの楽しさを学べますよ。

Cコース：世の中をアッと驚かす何かを、つくりつづけたい人のコース(6組12名)

このコースはバディ(2人1組)で参加ということになっています。デジタルスキルやデザインスキルのある人と、アイデアに自信のある人でペアになって応募して、互いを補い合い、10年後も20年後もつくる人でありつづけるために必要なものやことについて、考えていきます。

電通のユニークなインターンシップ選考の過去問①：バックドア選考

電通のインターンシップ選考には、電通ならではのユニークなバックドア選考というものがあります。バックドア選考とは、エントリーページにあるゲームを突破して権利を獲得する選考方法です。 権利には、「インターンシップ参加権獲得」が1つ、「1・2次選考パス獲得」が1つ、「1次選考パス獲得」が3つ用意され、課題を突破し、一定の条件を満たした挑戦者に与えられます。2014年、権利を得たのは計5人でした。

電通のユニークなインターンシップ選考の過去問②：LINE形式

なんと電通のインターンシップ選考では、ラインスタンプを使ったユニークな問題があるのです。身近なものとはいえ、どのように答えればいいか悩んでしまいますね。

上の図はLINE 上でのやりとりです。この2人の関係や人柄、やりとりに潜むストーリーを考えてください。（フキダシの中も埋めてください） 提出形式：A4 サイズのPDF 一枚（2MB 以内）に記入してください。案の数に制限は ありません。

2014年サマーインターンシップの過去問

こちらは2014年サマーインターンシップの過去問をみていきましょう。サマーインターンシップは3コースに分かれており、それぞれ設問が違います。

【2014年サマーインターンシップの過去問】Aコース

1　いま、話題になる本を書いてほしい。と依頼をうけました。どんなタイトルで、どんな内容の本を、あなたなら書きますか。
2　2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。あなたは、開会式の演出を依頼されました。
世界中の人たちが、注目しています。あなたなら、どんなテーマの、どんな開会式をやってみたいですか。

【2014年サマーインターンシップの過去問】Bコース

1　日本に新しい省庁をつくって、その活動を通じて日本を面白くしてください。
2　スターバックス コーヒーの隣にある、街の珈琲屋さんに、お客さんを増やす方法を考えてください。

【2014年サマーインターンシップの過去問】Cコース

1　あなたがこれまでに開発に携わったサービスや作品（ウェブサービス、アプリケーション、プロダクト、プロジェクトなど）を教えてください。
2　あなたが今「これ、惜しいなぁ」と思っているプロダクトやサービス、社会的事象を1つ挙げてください。あなたが今そのものが、どうしたら惜しくなくなるか、アドバイスをしてください。

電通のインターンシップ参加者の声

2014年のインターンシップに限らず、電通のインターンシップに参加した人の声から雰囲気をお届けします。

電通のインターンシップ選考対策は論理的な回答と頭のフル回転が大切！

インターンシップというと業務内容を知るためや、広告業界を含めた企業の雰囲気を見るために参加する人が多いことと思います。それほどに、メリットのあるインターンシップということです。 しかし、見ての通り電通のインターンシップでは、エントリーから本気。電通のインターンシップは、業務内容を知るというような生易しいものではなく、頭をフル回転させ、感性を最大限に発揮しないと乗り越えられない、非常に倍率が高くハードなものです。エントリー課題を突破したあとは、筆記試験→面接と選考がつづきます。 この8日間は、難しいことに挑み、それを乗り越えることでやりがいを感じ、また成長すること間違いなし。広告代理店への就職希望者でなくても、ぜひとも挑んでほしいインターンシップです。選考対策を参考にして、参加してみてください。