2020年07月02日(木) 更新

【就活の筆記試験徹底攻略】通過できない人の特徴と対策方法

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

就活で筆記試験が実施される理由

面接前に足切りしたい

就活で、書類選考と面接だけでなく、筆記試験を行う企業もあります。その筆記試験は、大抵書類選考後、面接前にセッティングされます。

この選考順序を見る限り、面接前に足切りして就活生の数を減らしたいと思っている企業もいそうです。筆記試験は、足切りの材料として見られているでしょう。

履歴書の学歴と実際の教養を比較したい

筆記試験では、実際に自分がどの程度学力があるのかも確認できます。

それは、就活生側だけでなく、採用担当者側にも同じことが言えます。履歴書の学歴と、実際の学歴を比べるのに筆記試験はもってこいです。実際の教養が、どの程度あるのかを知るために筆記試験が行われています。

入社後の部署決定や教育方法の資料にしたい

入社後の部署決定や、OJTをする際の資料作成のために筆記試験を行なう企業もいます。

入社後、この部署なら優秀な新入社員が、あっちの部署に回されて辞めてしまったというような場面もあるのです。優秀な人材を、ミスマッチにより退職させてしまったら損害は大きいでしょう。

入社後のOJT資料の難易度設定のために、筆記試験を行なう場合もあります。あまりにも簡単すぎる資料では、学べるものが少なく時間を無駄にしてしまうでしょう。逆のパターンで、難しすぎてOJTにならないこともあります。企業側は、その年の新入社員に合った内容をOJTとしたいのです。

どの程度の教養を持った人が受けているのか知りたい

筆記試験を行なうと、企業を受ける就活生のレベルがある程度見えてきます。優秀な人が集まる企業なのか、平均的な人が集まる企業なのかを分析しておくことで、来年の筆記試験の難易度も変更したりできます。

また、優秀な人材が集まっているということは、それだけ人気のある企業だということにもなります。どの程度の知名度なのかを知る指標にもなるのです。

どの程度の教養を持つ人が受けているのか、企業は気にします。

筆記試験はどの程度重要?

企業によって重要度が異なる

筆記試験は、企業によって重要度が異なります。オリジナルの問題を出すところもありますし、業者に委託してもらっているところもあります。上記で紹介したように、足切りに使用する企業もあれば、部署や職種への配属のために使用する企業があるためです。

筆記試験は、難易度も他企業で異なれば、合格点も異なります。なるべく、筆記試験で点を落とさない方が確実でしょう。

WEBテストを無料で対策しよう

筆記試験を突破しなければ、次の選考に進むことができません。Webテストの対策には、問題を多く解くことが効果的です。

そこでおすすめなのが「WEBテスト完全問題集」です。

この問題集を使えば、玉手箱とTG-WEBを一冊で対策できます。詳しい解説つきなので、ぜひ活用して志望企業の筆記試験を突破しましょう。

就活の筆記試験を通過できない人には特徴がある

筆記試験に落ちる人の多くには、共通した特徴があります。この特徴を知っているだけでも、筆記試験で落ちる確率を減らせるかもしれません。

就活の筆記試験が受からない場合とはどんなパターンが考えられるのでしょうか。特に、筆記試験に落ちた経験があり理由の分からない就活生などは、知っておくべきです。

筆記試験の場合は自社作成または適性テストを実施

就活で筆記試験が実施される場合は、企業が独自に作成した筆記試験用の問題を使用する場合があります。企業作成の試験の内容は主に学力確認などの一般問題、企業に関連する時事問題などで構成されていることが一般的です。

自社作成の試験が出されることは、あまり多くありません。その代わりに、専用の適正テストを導入して実施する場合が多くあります。適性テストは様々な種類が存在しており、よく耳にするSPIも適正テストの種類のひとつです。

これらの適正テストには、専用の対策をおこなうことが求められます。その分問題集などがすでに販売されているので、書店などで実施される適正テスト用の問題集を使用することで対策可能です。またこれらの適性テストは、筆記試験以外の方式で実施される場合もあります。

筆記試験の事前準備が不十分

筆記試験で落ちる就活生の大きな特徴は、事前の対策がしっかりとできていない点です。

就活=面接対策と考える就活生は多いです。その結果、事前対策ができずに点数が低くなり、落ちやすくなるのです。全く対策をせずに、試験に挑むのは無謀と言えます。

直前の勉強だけで良いと思っている

筆記試験は、簡単な問題が数多く出ると思っている就活生は多いです。そのため、対策はせず、直前に問題集を解くだけでよいと思ってしまいます。

しかし、それは筆記試験の落とし穴です。筆記試験は、やった分だけ結果の現れる試験です。直前の勉強だけで挑むのには無理があります。

筆記試験には2種類あることを知る

筆記試験の種類は、大きく「知能・性格テスト」と「適性テスト」に分けられます。そしてそれぞれの中に、更に細かくいくつかの種類があるのです。

筆記試験で複数の種類を行ったり、1種類だけしかしなかったりは、企業によって異なります。

どちらか、片方だけ対策し、もう一方を放っておくのは良くないでしょう。なぜなら、その2種類とも結果が出せなければ選考が止まってしまうためです。筆記試験は2種類あり、どちらにも対策が必要と覚えておきましょう。

能力検査

基本的な教養を確認する筆記試験です。義務教育を終えている人ならば分かるような問題が多く、科目も基本となる国・数・英・理・社から出題される傾向にあります。企業によっては国・数・英のみだったり、1科目だけ出題したりするケースもあり、幅広い対策が必要です。義務教育期間に成績が良かった方は、おさらい程度に復習しておきましょう。

知識検査

社会人として知っておくべき知識を問われる筆記試験です。常識があるかどうかを見られるので、落ち着いて取り組みましょう。時事問題を出されるケースもありますので、ニュースや新聞のチェックは欠かせません。また、専門職の場合は、その分野について問題が出されることがあります。落とされる原因になりかねませんので、しっかりと勉強をしておいてください。

性格検査

適性検査と似たようなもので、仕事と性格の相性といった部分を見られる筆記試験です。質問紙法・投影法・作業検査法と3つの種類があり、意識的側面やパーソナリティを見られます。何を見ているか分かり易い質問の場合は、面接のように「良い」と思う回答をするのも1つの手でしょう。ただ、嘘をつくと合格しても矛盾が生じてしまいますので、注意してください。なるべく素直に答えて、自分がその企業に合うかどうかを判断するための材料としましょう。

適性テスト

適性テストでは、上記でご紹介した3つのテストを用いるケースが多いです。方法は様々ですが、有名なものですと「SPI3」「SCOA」「玉手箱(OPQ)」「TG-WEB」の4種類が挙げられます。

  • SPI3:試験内容は「能力検査」と「性格適性検査」の2種類です。 能力検査は「言語分野」「非言語分野」に分かれ、30~40問の問題が出されます。性格適性検査では「行動的側面」「意欲的側面」「情緒的側面」が測定され、個性を見られます。上記で述べた通り時間制限がありますので、ペース配分に気を付けて取り組みましょう。
  • SCOA:主に数理・論理・言語(国語)・英語・常識の5科目で構成される筆記試験です。SPIに比べて広範囲の問題が出題されるため、5科目を深く掘り下げた勉強方法が必要となります。公務員試験で用いられることが多く、60分で120問を解かなければならないため、注意が必要です。
  • 玉手箱(OPQ):SPIと同じように知名度の高い筆記試験です。日本SHL社のWebテストである玉手箱は、多くの大手企業において採用されているため、対策が欠かせないといえるでしょう。実施企業により、言語や計算、英語など実施されるバリエーションが異なります。また、パーソナリティ分野として性格・意欲を図る問題もあり、それぞれ簡易版と本格版が設けられているのが特徴です。
  • TG-WEB:ヒューマネージ社によって行われているTG-WEBは、自宅受験型のWebテストです。科目としては、言語・計数・英語・性格で成りたっています。言語・計数分野には従来型と新型の2種類がありますので、両方への対策が必要となるでしょう。特に従来型は、日頃あまり目にしないような問題が出やすく、戸惑ってしまう受験者が多いです。対して新型は、問題数が多く時間が短いのが特徴で、従来型とは異なるタイプの問題が出ます。

一夜漬けで解ける問題は出ない

学生時代のテストのように、一夜漬けで対策できる試験ではありません。

一夜漬けで対策し臨むと、いざ筆記試験を目の前にした際に「こんなの聞いてない」という状態になる確率が高いです。学生時代のテスト感覚で、筆記試験に挑まないよう気をつけてください。

繰り返し過去問や問題集を解く

筆記試験の事前準備は、過去問や問題集を繰り返し解くことです。問題を解いただけ、本番で力を発揮できます。問題集を購入し、なるべく早い段階で取り掛かることをおすすめします。

たかが筆記試験と油断せず、しっかりとした土台を作り出して踊んでください。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

筆記試験対策の問題集は2冊を有効活用しよう

多くの問題集に手をつけるよりも2つの問題集を使った対策が効果的です。
①1冊問いてみて苦手分野を把握する
②苦手分野のみを抽出して繰り返し解く
③もう1冊の問題集を制限時間を設けてテスト
この①〜③の手順を繰り返し行いましょう。1ヶ月あれば対策できるでしょう。

SPI問題集&模試を無料で手に入れよう

SPIをクリアしなければ、面接を受けることさえできません。対策には、多くの問題集を解くことが効果的です。

そこで活用したいのが「SPIパーフェクト問題集&模試」です。

問題集と模試で、計200問の例題を解くことが可能です。詳しい解説付きなので、ぜひ活用して志望企業の選考を突破しましょう。

筆記試験は種類に応じた勉強法が必要

筆記試験に挑む場合、それぞれ実施される試験の種類に応じて勉強の仕方も変えていかなくてはいけません。

特にSPIなどの適正テストの場合は、問題集が販売されていたり、専用のアプリが用意されていることもあります。これらの問題を利用することで、適正テストの勉強は比較的簡単に可能です。

対して、企業作成の場合は、どういった問題の傾向か分からないため、対策が難しい言われます。この場合、一般問題・時事問題について個別に問題に対策するようにしておきましょう。

一般問題はテキストで問題の解き方を理解する

一般問題でよく出題されるのが、読解問題や数学系の筆記問題です。こういった問題は基本的に、問題集のテキストを利用して問題の解き方を理解するようにしましょう。

問題の答えを暗記するよりも、問題の解き方を覚えておく方が、ある程度応用問題にも対応しやすくなります。特に数学の場合は問題の解き方が重要になってくる場合が多いので、この勉強の方法が役に立つことも多いのです。

問題の解き方を理解するための問題集は多く販売されているので、これらを利用して、解き方を集中的に覚えておきましょう。

常識問題などへの対策は暗記が基本になると思いますが、座学で対策のための勉強をする場合は、暗記より上記の勉強法を優先するのがおすすめです。

時事問題は志望業界のトピックを中心に新聞をチェックする

時事問題の対策は、基本的に新聞で時事ニュースをチェックし、内容を覚えることになります。特に一般的なニュースより、就職を目指している企業、業界に関わりのあるトピックを中心にチェックするのが良いでしょう。

時事問題はニュースでもチェック可能ですが、新聞なら移動中や、自分の都合のいいタイミングでチェックすることもできます。

またインターネットで情報を探す場合、情報量が多い上信憑性にも気を配らなければいけません。新聞であればある程度情報がまとめられている上、信憑性も高いので確認しやすい、というメリットがあるのです。

新聞は経済新聞や業界新聞を読めばいいのか?となるかもしれません。業界新聞は簡単に手に入れにくいです。日本経済新聞は満遍なく情報をチェックしやすいので、活用するといいでしょう。

適性検査は制限時間を把握しスピード感をつける

適正検査への対策の場合は、ただ問題の解き方を覚えるだけでは難しい点があります。

というのも、適性検査は大抵の場合、問題の分野ごとに制限時間が設けられていることが多いのです。例え問題を解くことができても、制限時間を過ぎてしまっていては意味がありません。

ですので、適性検査の対策をする場合は制限時間を把握し、その時間内に効率よく回答できるように、時間制限に慣れておくようにしましょう。

タイマーなどで実際に時間を計測しながら問題を解くことで、時間を意識しながら問題に取り組めます。

専用の問題集を活用することで、時間制限を意識しながらの勉強も簡単になることでしょう。問題集は適性検査の模試代わりに使用するのにも最適なので、上手く活用していきましょう。

就活の筆記試験を通過できない人は準備不足が原因!特徴別の対策を試そう

就活では、ほとんどの企業において筆記試験がおこなわれます。筆記試験もしっかり対策しなければ、多くの企業において面接までたどり着けなくなってしまうでしょう。

筆記試験の対策は早すぎることはないので、できるだけ早くから準備を重ねて、就活に臨みましょう。記事中でもご紹介しましたが、キャリアパークが無料配布している時事問題対策マニュアルも活用して、筆記試験に臨みましょう。資料は↓からもダウンロードできます。

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