2019年10月29日(火) 更新

大学生が履歴書を書く際のポイント|悩む学歴の書き方などを解説

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

履歴書は企業への宣材資料である

就活をする大学生は、履歴書が単なる自己紹介の資料だけだと思わないでください。履歴書には自分を企業へ売り込むための宣材資料としての役割があるので、重要な書類になるのです。自己PRをするのはエントリーシートだけではありません。
履歴書を自己PRに繋げるには、その書き方が重要になってきます。これから履歴書の書き方についてみていきましょう。

履歴書の書き方【氏名・現住所・連絡先欄】

履歴書の日付は提出日

履歴書の最上部には、「○○年○○月○○日現在」と日付を記入する欄があります。この日付をいつにすればよいか悩む学生は多いでしょう。この日付は履歴書提出日を書くのです。
例えば、履歴書を志望する企業に直接持参する場合は持参する日を、郵送する場合は投函する日を書きます。最近は、パソコンで作成したものをメールで送信するケースも増えてきていますが、その場合は送信日を記入しましょう。
日付には西暦・和暦のどちらを使用してもよいのですが、履歴書全体で統一しましょう。これがバラバラになっていると、履歴書に統一感がなく、悪い印象を与えてしまいます。企業側から「細かなことに気を配れない」と判断されても仕方ありません。

証明写真のサイズに気をつける

証明写真は、履歴書に記載されているサイズのものを貼ります。大きすぎたり小さすぎるのはNGです。一般的なサイズは4×3cmですが、履歴書を確認してサイズを合わせてください。
また、剥がれた場合のために写真の裏に氏名・学校名を書いておきます。水性やゲルインクではなく、油性のものを使用しましょう。一度使用した写真を剥がして使い回すのもNGです。剥がした跡や糊の跡が残ったり、しわができたりして、写真の状態が悪くなります。そのような写真を使用するのは、印象が悪いので避けてください。

履歴書のルールも見直そう

証明写真を貼る前に履歴書の内容を見直しましょう。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか郵送前にチェックすることが大切です。そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でダウンロードできるので、履歴書の書き方に自信がないという就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。

氏名にはふりがなを忘れない

氏名欄には、ふりがなを記載するようになっています。「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで記入しましょう。また、氏名欄に押印する場所が設けてあれば、押印が必要になります。ない場合は押印不要です。押印忘れを防ぐためにも、押印ははじめにおこなうとよいでしょう。

連絡先は番地まできちんと書く

連絡先欄には、現住所を都道府県から書き、丁目、番地、号までしっかり書いてください。マンション名も略さずに書きましょう。正式名称できちんと書く必要があります。現住所以外の連絡先を希望する場合はそちらも記入しておきましょう。
また、メールアドレスも記入しておくとよいです。メールアドレスの記載欄がない場合は、連絡先欄を利用しましょう。企業から書類などの添付ファイルが送付されることもありますので、携帯電話のアドレスではなく、PCのアドレスのほうが望ましいといえます。その際使用するメールアドレスは、社会人としてふさわしいものを記入してください。氏名と数字の組み合わせなどが無難でしょう。

履歴書の書き方【学歴・職歴欄】

学歴・職歴それぞれでまとめて書く

学歴と職歴は、同じ欄に書くようになっています。学歴・職歴を書く場合は、学歴、職歴それぞれの項目に分けて書くようにしましょう。大学生の場合、職歴のない人がほとんどでしょう。アルバイトは職歴には含まれませんので、職歴には「なし」と記入してください。

学歴は中学校卒業から書く

学歴は、中学校卒業から記入するようにします。学校名は省略せずに「○○市立■■中学校卒業」と正式名称で書いてください。高校からは入学年度と卒業年度を書きます。名称は「高校」ではなく、「高等学校」と正式名称で書くのです。私立の場合、「○○学園」や「学校法人」などは記載しなくてもよく、「私立△△高等学校」と書きましょう。

大学名は学部・学科まで記載する

大学名を書く場合は、「○○大学 △△学部△△学科 入学」というように、学部・学科まで書きます。大学は国立大学法人や公立大学、私立大学に分かれていますが、大学名の前にそれを記載する必要はありません。学校名が途中で変わった場合は、「〇〇大学(現 ▲▲大学) 入学」のように現在の名前もあわせて記載するようにしましょう。

大学院は卒業ではなく修了

大学院は修士課程と博士課程がありますので、課程を分けて記載してください。入学年次と修了年次を書きます。大学院の場合は、卒業ではなく修了であることに注意しましょう。
また、全単位、博士課程は取得したけれども博士号は取得しなかった場合には、単位取得後退学」と記載します。書くスペースがない場合は、「退学」でも問題ありません。

履歴書の書き方【免許・資格欄】

免許・資格欄には最初に免許を書きます。免許の場合、例えば「 第一種普通自動車免許取得」というように「○○取得」と書くのです。
資格は、実施団体の大きな国家資格から書くようにしましょう。「行政書士試験合格」のように「○○合格」と書きます。数が多い場合、応募にあまり関係ないものは省略してもかまいません。

履歴書の書き方【志望動機欄】

志望動機を書くときは、今回応募に至った熱意を書くようにします。一度文章を書いた後、誤字脱字がないか、言い回しがおかしくないかを読み直してチェックしてください。ネット等の見本文章は参考程度に利用しましょう。熱意を伝えるためには、自分の言葉で熱意や個性をアピールすることが大切なのです。

履歴書の書き方【本人希望記入欄】

本人希望記入欄がある場合、とくに希望がないときには「貴社規定に従います。」と書くのが一般的です。この項目は、一般的には勤務条件(給与・勤務地・勤務時間)などの希望を記入する箇所になります。就業経験のある「転職」ではなく、未経験の「新卒」の場合は、謙虚な姿勢で選考に臨むのがよいでしょう。

大学によっては学校指定の履歴書が存在する

基本的に履歴書は、スーパーやコンビニ、文具店などで市販されているものを使用するでしょう。またインターネットではフォーマットを無料でダウンロードできます。しかし、大学によっては、就活生用に学校指定の履歴書が存在するのです。大学生が就活するにあたって、大学指定の履歴書を使用する方がいいのでしょうか。

学校指定の履歴書を使用する大学生は多い

キャリアパーク会員の就活生を対象に「あなたは学校指定の履歴書を使っていますか?使っている人はその理由を教えてください。」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の回答

  • 使っている お金もかからない
  • 使っています。企業がそれを指定したのもありますし、フォーマルかなと思ったので
  • 使っている 理由:大学名が入っていてアピールになる
  • 用紙が高品質であることと、履歴書選びに困らないから
  • 使っている。学校が推奨したため

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「あなたは学校指定の履歴書を使っていますか?使っている人はその理由を教えてください。」

アンケートの結果、就活生の多くは、さまざまな面にメリットを感じるため、大学の履歴書を利用しているようです。例えば、「お金がかからない」「大学名をアピールできる」「履歴書選びに困らない」というメリットを感じています。

大学指定の履歴書を使った方がいい理由とは

自己PRになる

就活で大学などの学校で指定されている履歴書を使った方がいい理由とは、「自己PRになるから」です。
就活生は、新卒向けに作られた大学指定の履歴書されているものを使いましょう。大学指定の履歴書は、学生が就活をする用に作られています。大学生は市販よりも就活する上で便利に工夫されていて、かつ、大学や学校指定の方が自己PRしやすいというメリットがあるのです。

学校指定のフォーマットは新卒生を有利にする工夫がある

大学などの学校指定の履歴書のフォーマットは、欄外に大学名が印刷されていることが多いです。そこで市販と大学指定の履歴書との差別化をはかっています。
また、大学名の印刷された上に厚紙であったり、光沢紙を使っていることもあります。大学などの学校指定の履歴書には、高級感も売りにしているのです。 さらに、大学が発行しているため白色も少し温かみのある色であることが少なくありません。

大学指定の履歴書は就職経験がない既卒者なら使用OK

ある人事担当者の意見では、既卒でも就活の際に、学校指定・大学しての履歴書を使用しても問題ないと思っているそうです。 すでに大学を卒業して就職し、それから転職する際には、大学しての履歴書を使うべきではないですが、「初就職」という場合には問題ないという意見があります。
大学指定の履歴書はひとつひとつの欄が大きく、細かいところまで書けるメリットがあるので、さまざまな理由で既卒になった方にとっても大きなメリットになるでしょう。

大学指定の履歴書より市販品の方がいいという意見もある

学校指定・大学指定の履歴書だと、大学の学歴を主張しすぎているという理由で良く思わない採用担当者もいるようです。
ただ、縁故での採用が多い企業や、自分の出身大学からその企業への就職者が多い会社であれば、大学指定の履歴書の方が目を引くかもしれません。手元に大学指定の履歴書、市販品の履歴書が両方あるのであれば、少しでも通過率を上げるために、面倒でも使い分けるのが得策でしょう。

就活では履歴書は自分をアピールする材料のひとつ

大学生が就活で使う履歴書は、自分をアピールする材料のひとつになります。そのためにも、履歴書の書き方の基本を把握して就活に上手に活かしましょう。
大学指定の履歴書は、就活するうえでとても便利に作られており、市販よりも自己PRできるというメリットがあります。また、大学を卒業したのち、学校指定のものを使いたいと思ったら、それが大学卒業後一年以内なのか、それ以上なのかで判断するとよいです。大学卒業後すぐなら、大学指定でも違和感なく就活で使用できるでしょう。大学指定の履歴書を上手に活用し、素敵な履歴書を作成してください。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

基本事項でミスをしないよう注意する

大手企業などでは「すごいスピードで履歴書を確認」しているので、「余白が多すぎる」「明らかな記載ミスがある」などは、書類選考に通過できない可能性が増えてしまいます。基本事項でミスをしないよう、気を配っておきましょう。

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