2021年09月27日(月) 更新
尊敬する人を面接で聞く理由とは?質問された際の回答例付き
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
企業側が面接で「尊敬する人」を聞く理由
就活生の価値観をみている
企業側は、就活生の価値観や考え方を知るために、「尊敬する人は誰ですか」と質問しています。例えば、成功した歴史上の人物を尊敬していると回答すると、面接官はその就活生を上昇志向で積極的な性格だと評価します。また、穏やかで献身的な努力をした人物が尊敬する人だと答えると、協調性があり堅実な性格だと評価されるかもしれません。つまり、「尊敬する人は誰ですか」という質問は、「あなたはどんな考え方を持つのですか」と就活生に尋ねているのと同じなのです。
社風や働き方とマッチしているかを推し量っている
企業側は就活生の価値観を知ることで、社風や業務内容、働き方など、企業のスタイルとマッチしているかも推し量っています。企業のスタイルと異なる価値観を持つ就活生が就職した場合、仕事に悩んで早期にリタイアするかもしれません。そういったリスクを事前に解消するために、面接で就活生の「尊敬する人」を聞いて、価値観のずれがないか確かめているのです。
自由な思想を問うため配慮される質問の1つでもある
尊敬する人についての質問は、近年自由な思想を問うため配慮される質問の1つともいわれています。尊敬する人の回答によって、選考の可否を左右することは人権の損害となり、近年では出題する企業も減っています。
しかし上記のように、就活生の価値観や、その企業の働き方とマッチしているのか推し量ることを目的として質問される場合もあるのです。
尊敬する人にふさわしいのは?
偉人・有名人・歴史上の人物がおすすめ
面接で尊敬する人を答える際には、誰でも知っているような有名な人物が良いでしょう。優れた業績を残した偉人や世界的に活躍した有名人、歴史上の人物がおすすめです。なぜなら、功績や人物像も世に知られており、価値観をイメージしやすいからです。自己PRや志望動機、キャリアビジョンなどで大きな目標を掲げている就活生は、知名度の高い人物を挙げた方が良い印象を持たれやすいでしょう。
身近な人物にする場合は「恩師」がおすすめ
尊敬する人を取り上げる際、有名人ではなく身近な人物をテーマにするケースも少なくありません。そんな身近な人物でおすすめしたいのが、「恩師」です。大学生なら現在お世話になっているゼミの先生、高校生や専門学校生なら担任の先生が良いでしょう。また、部活の監督やコーチ、習い事の先生でもOKです。恩師の行動や言葉によって、就活生自身の生き方や考え方に、大きな影響を受けるケースは少なくありません。尊敬するきっかけになった出来事を交えて話すと、面接官もイメージを膨らませやすくなるでしょう。
身近で話やすい両親もあり
尊敬する人として、身近な両親をあげるのもありです。しかし答え方には注意が必要です。身近にいて自分を育ててくれた感謝から尊敬するにあたいすることもあるでしょう。しかし、採用担当者にその尊敬する理由を具体的に伝えなくては、理解されません。ただ身近にいて取り上げやすいからと思われかねないのです。
両親を尊敬する人として取り上げる場合は、理由を具体的に述べるようにしましょう。
自己分析の浅さは、人事に見透かされる
就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。
My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。
My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。
「尊敬する人」を面接で取り上げる際の人物別ポイント
歴史上の人物にするなら「定番より変化球」
尊敬する人を面接で取りげる際のポイントを紹介します。まずは、歴史上の人物をチョイスする場合です。歴史上の人物をチョイスする場合は、定番ではなく変化球を取り上げてみましょう。
例えば、幕末の人物の場合、尊敬する人として「坂本龍馬」を取り上げることが多いですが、それではほかの就活生と被ってしまうかもしれません。そこで、「大久保利通」や「岩倉具視」など、知名度はあるものの、「尊敬する人」というテーマにあまり取り上げられない人物にスポットを当ててみましょう。ただし、あまりにコアな人物はNGです。大人なら常識的に知っているレベルの人物を選んでください。
身近な人物は社会人として尊敬する部分を紹介する
恩師や両親など、身近な人物を取り上げる際は、社会人として尊敬する部分を紹介しましょう。前項でも紹介した通り、身近な人物は取り上げやすい分、個人的な感想に陥りがちです。「常に○○をしながら○○する等、スケジュールも意識しながら部員1人ひとりの表情をみて臨機応変に対応する姿に、○○を感じました」など、具体的な内容を心がけましょう。
尊敬する人を取り上げる際の注意点
「尊敬する人」と「好きな人」を混同しない
尊敬する人を取り上げる際、「尊敬する人」と「好きな人」は違うことを認識しましょう。好きな人の好きな部分について熱弁をふるったとしても、就活生の価値観や考え方に結びついているわけではないため、面接官から評価されません。取り上げた人物の行動や考え方が、自分自身の価値観とリンクしていることを提示して、「本当に尊敬している」と面接官が関心を寄せるように工夫しましょう。
尊敬する理由と今後の行動を明確にする
尊敬する人について話すときは、「私がその人物に対して尊敬できる点は○○です」といった理由を、きちんと提示することが求められます。そのためには、深く尊敬している人物について研究し、その人の人間性や業績を客観的に分析してみましょう。また、「この人のこういった考え方を尊敬しているから、将来はこういった考えで仕事をしたい」など、尊敬する人の価値観に基づいた今後の行動姿勢も取り上げてみてください。
尊敬する人がいない場合はどうするべきか
「いない」は「価値観がない」と同じ
尊敬する人がいる場合のポイントを紹介してきましたが、いない場合には、どうすれば良いのでしょうか。もし面接中に「尊敬する人はいません」と答えてしまうと、評価が下がってしまいます。それは、「尊敬する人がいない」=「価値観や考え方がない」と、自ら告白しているようなものだからです。
自己分析と情報収集で当てはまる人物を探そう
面接で評価を受けるためにも、尊敬する人を事前に考えておきましょう。面接までに期間が残されていない場合は、「自己分析」と「情報収集」で尊敬する人を絞ってください。
まず、自己分析で自分の性格や考え方を把握します。そのうえで、考え方や性格とリンクするような人物を、さまざまなメディアや本、インターネットなどを通じて探しましょう。そうすることで、あなたにぴったりな尊敬する人を見つけられるはずです。
面接力診断で、苦手な分野を見つけよう
「面接を控えているけど、正直不安で仕方ない・・・」
そこで無料の「面接力診断」を活用して、選考の対策をしておきましょう。24の質問に答えるだけで、自分の弱点をグラフで見える化し、どこを伸ばせば面接を突破できるかが一目で分かります。
弱点を把握し、効率的に対策することで、志望企業の面接を突破しましょう!
「尊敬する人」の回答例をピックアップ
最後に、「尊敬する人」を面接で回答する際の例文をピックアップします。歴史上の人物や世界的な知名度を持つ人物だけではなく、恩師など身近な存在を取り上げる場合の例文もありますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
回答例①徳川家光
私が尊敬している人は、徳川家光です。徳川幕府を開いた家康は、いうまでもなく歴史上の偉人だと思います。しかし、私にはむしろ、三代目の家光のほうが尊敬できるのです。なぜなら、参勤交代や田畑永代売買禁止令などを確立し、実質的な幕府の体制を整えたのが彼だからです。
世襲制度は多くの場合、初代が立派でも、二代目、三代目と続くうちにだんだん能力が落ちるリスクがあります。その点、家光は三代目にして、初代の目指した体制を完成させ、その後200年以上続かせました。その能力と意欲は、徳川家康以上に尊敬する人物に値すると思います。
私もこの徳川家光のように、リスクヘッジもしつつ、将来を見越した事業の展開を実現できるよう、日々努力します。
回答例②スティーブ・ジョブズ
私の尊敬する人は、スティーブ・ジョブズです。大学2年の時、ゼミの発表に向けた研究がうまくいかない日々が続いていました。そんなとき、たまたまテレビで彼がスピーチする様子が放送されていました。そのスピーチの中に合った「今やっていることがどこかに繋がると信じてください」との言葉を聞いたとき、「我慢強く、自分の信じたことをやれば結果が残せるのかもしれない」と考え直し、改めて熱意をもって研究を重ねるようになりました。その結果、ゼミの教授やほかのメンバーからも評価される研究成果を、残すことができたのです。
御社で取り組む業務の中には、実現に時間がかかるものがあるかもしれません。それでも私は、逆境の中でも世界的な偉業を成し遂げたスティーブ・ジョブズの言葉を忘れずに、御社だけではなく、社会全体が恩恵を受ける成果を目指したいと思います。
回答例③恩師
私が尊敬する人は、高校時代に数学を担当していたA先生です。その理由は、私が苦手とする数学の勉強をしている際、最後まで付き合ってくれたのがA先生だったからです。担任も兼任しており多忙であるにもかかわらず、私が挫折しかけたときも励ましながら、丁寧に教えてくれました。
この体験から、私は「最後まであきらめないこと」と「支えてくれる存在の大切さ」を学べました。将来はA先生のように、最後まであきらめず、生徒を支える講師となれるよう、日々学びながら生徒たちへの指導を努めます。
面接で尊敬する人として答えると効果的なのは歴史上の人物や恩師
面接で「尊敬する人は誰ですか」という質問が出てくるのは、企業側が、就活生の価値観を知って企業とマッチするかを推し量るためです。そのため、尊敬する人を選ぶ場合は、企業側の意図に基づいた人を選ぶことをおすすめします。取り上げやすい人物として、「歴史上の人物・有名人・偉人」などがありますが、身近な存在であれば「恩師」がおすすめです。「両親」は企業によって評価が分かれるため、なるべく取り上げないほうがいいでしょう。面接で回答する際は、尊敬する理由だけではなく、仕事にどうつなげるかまで話すと、面接官からの評価がアップします。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
「わかりやすさ」も意識しよう
「歴史上の人物」を尊敬する人物としておすすめしているのは、相手もその人物について知っている可能性が高いため、面接官側もイメージがしやすいからです。具体的なストーリーの重要性はさることながら、「わかりやすさ」という点についても意識しておきましょう。
イマ就活生に大人気のサービス5選!!
294560views
関連コラム
このコラムに近いイベント
- 22年卒
- 25年卒
- 19年卒
- 24年卒
- 15年卒
- 16年卒
- 21年卒
- 20年卒
- 18年卒
- 23年卒
- 17年卒
- 既卒・第二新卒向けサービス
忙しくて転職活動ができない方必見!オンラインで相談ができ、面倒な手続きを代行してくれる転職サービスのご案内です。
86513 view
- 15年卒
- 19年卒
- 23年卒
- 16年卒
- 18年卒
- 17年卒
- 25年卒
- 22年卒
- 20年卒
- 21年卒
- 24年卒
- 既卒・第二新卒向けサービス
【書類~二次面接を免除】納得できる企業に最短7日で転職
31248 view
おすすめの就活イベント
個別面談へご参加ください
- 11/27 (19:30~20:00)
年収UPが狙える優良企業をご紹介
- 11/27 (15:00~16:00)
【書類~二次面接を免除】納得できる企業に最短7日で転職
- 11/29 (16:00~17:00)