2020年06月22日(月) 更新

【業界研究ノートとは?】作り方のコツと盛り込むべき要素例

業界研究ノートとは?

業界研究ノートとは、業界の情報を収集・整理して、まとめたノートです。同じ業界の研究用としてまとめることもあれば、興味関心のある数種類の業界や関連した業界に対象を広げて業界研究ノートを作ることもあります。

人間は読んだことや聞いたこと、見たことをどんどん忘れていきます。様々な方法で業界研究を進めたとしても、やりっぱなしで、ゆくゆくその情報を活用できないようでは、大変もったいないです。集めた情報は整理して蓄積し、今後の就職活動に役立てましょう。

業界研究した内容を取りまとめたノート

業界研究ノートは、自分専用の業界の内容を取りまとめた見取り図です。就職活動において、羅針盤や地図のような役目を担います。

ノートの構成でおすすめなのは、カテゴリーを細分化してツリー状にする構成です。例えば、メーカーなどの大きな分類から、「食品メーカー」など、少し対象を絞った分類に、さらには食品メーカーの中でも、「飲料メーカー」など、もっとフォーカスする構成にします。

就職活動に合わせて、オリジナルの業界研究ノートを作成します。大枠のメーカーであれば、大きなものから小さなもの、身近なものから普段の生活には、直接関係のないものなど多岐に渡ります。業界の全体図を知ることもでき、「ヒト・モノ・カネ」の流れや社会全体の大きな流れまでまとめられます。

業界ごとの比較に役立つ

複数の業界を受ける学生にとって、「業界研究ノート」は業界ごとの比較にも役立つでしょう。一つの製品が完成するまでに、様々な業界や企業が関わっています。

お菓子に興味があれば、食品業界、製菓業界、主にチョコレート製品を作っている企業であれば、株式会社明治や森永製菓などを比較する際に、役立ちます。

食品業界だけでも、お菓子もあれば、飲料、酒類、精肉、青果、加工食品など挙げ出したらきりがありません。統計の仕方によって、数の違いはありますが、日本の企業数はおおよそ数百万社あります。

業界は、「メーカー」、「商社」、「サービス」、「金融」、「マスコミ」など、大分類から中分類、小分類に細分化します。総務省のホームページには、日本標準産業分類が掲載されています。参考にしてみてください。

業界全体を把握できる

業界研究ノートの活用により、自分なりの視点から業界全体を把握できます。自動車に興味のある学生が、自動車メーカー、自動車部品メーカー、完成した自動車を売る小売業、いわゆるディーラーまで関連する業界を広げて研究を進めると、業界の全体図が見えてきます。

中古自動車を扱う販売企業、自動車の関連用品、ガソリン、駐車場など関わりのある業界から派生させることはいくらでも可能です。興味のある業界から、自動車業界全体を把握して、さらには別の業界にまで及ぶことで就職先候補の選択肢も増えます。

業界の全体図を自分なりに理解することで、業界研究も深まるでしょう。

企業研究にも役立つ

業界研究をしてノートにまとめる作業は、企業研究をする上でも、大いに役立ちます。業界全体を俯瞰したり、「ヒト・モノ・カネ」の流れを知ることで、企業の立ち位置や業務内容をより深く理解できるようになります。

この企業の主な顧客は誰で、何から収益を得ていて、何が収益の柱なのか。同業他社は、どの企業で、その企業は業界内でどのような立ち位置なのか。

具体的にすれば、売上高、営業利益や給与、福利厚生などのデータも知れます。インプットは大切ですが、就職活動では、アウトプットにつなげられるかどうかがキーになります。企業研究には、際限がありません。業界研究ノートの活用により、企業研究もポイントを絞った有益な情報にまとめましょう。

就活生に人気の業界とは?

職種だけではなく、自分自身に合った業界を知ることも大切です。そのためには、まず業界について知っておく必要があります。そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。

21の業界ごとに主要企業の売上高や年収も公開しているため、この1冊でたくさんの情報を無料でダウンロードすることができます。就活は、時間との戦いでもあります。就活を効率よく進めるためにも、GETしておきましょう。

業界研究ノートを作成すべき理由

志望業界を見つけられる

業界研究を深めていくと、自分の興味ある業界はもちろん、関連した業界にも目を向けやすくなります。業界研究を進める前は、業界に対しての基本的な知識しか持っていない場合がほとんどですが、業界研究を深めることで、知識や情報はより詳しくなり、関連業界まで派生していきます。

その中で、やりたいことにたどり着く場合があるのです。メーカーを志望していたけれど、業界研究を進めていくうちに、自分がやりたいことはメーカーではなく、商社だった、小売業だったということもあります。業界研究により、志望業界を見つけられ、なぜ、その業界でないといけないのかを考えるヒントにもできます。

情報や知識が作用し合い、効率よく情報が手に入るケースもあるでしょう。業界研究で企業を深く探ることで、自問自答する機会にもなるはずです。

企業研究がスムーズにできる

「業界研究ノート」は、自分でまとめたものなので、わかりやすく企業研究もスムーズに行えます。業界研究を進めていけば、注目している企業だけでなく、必然的に同業他社も調べることが多くなります。

同じ業界やつながりのある業界の企業についての知識も深まり、関連する他業界や異業種とのつながりも見えてきます。

最初に注目していた業界以外にも、さまざまな業界へと視野が広がります。多くの業界や企業に触れることになりますので、自分に合うと思える企業を見つけやすくするのも、業界研究を行うメリットと言えます。

社会情勢を知れる

業界研究ノート作りは、社会情勢を知ることにもつながります。金融業界の研究をしていれば、必然的に株価や円相場などを日々チェックすることになるでしょう。

株価や円相場は一日では、乱高下することは滅多にありません。しかし、これを1か月、2か月と続けるとどうなるでしょう。上昇傾向だったのか、下降傾向だったのか、横ばいだったのかなど、株価や円相場の流れを自然に知ることができます。すると、世の中の景気がわかります。

日本経済新聞などを活用すれば、見出しをみるだけでも社会情勢を知ることができるのです。

他業界の知識は就職後にも役立つ

志望する企業から派生して興味を持った他業界の知識は、就職後にも役立ちます。

他業界の選考を受けなかったとしても、集めた情報や知識は入社後何らかの役に立つことは多いです。一つの製品が世の中に流通するのに、どれだけの業界や企業が関わっているか考えてみると、一目瞭然です。

チョコレートを例に解説します。チョコレートの原料はカカオなので、海外からの輸入になります。そこでは、海運や商社などが関わってくるでしょう。

カカオを卸し、製造する機械や部品、商品が完成してからも、物流や宣伝、小売業と枚挙に暇がありません。就職活動で得た知識は、たとえ違う業界で働いたとしても肥やしになります。

業界研究ノートの作り方【情報の調べ方】

まずはどの業界を研究するのか設定する必要があります。志望している企業があるのか、何となく気になる業界があるのか、全くないのか。それぞれの目的によって多少変わってくるでしょう。

モノづくりがしたいのであれば、メーカーになりますし、多様な商品を扱う仕事をしたいのであれば、商社や卸売業になるでしょう。「業界地図」などを使って、どこに興味があり、どの業界を研究していくかを考えましょう。

情報の調べ方も様々です。業界などの書籍や日本経済新聞から始まり、あらゆる情報の調べ方がありますが、おススメがあります。業界団体のホームページです。ほとんどの企業はどこかの外郭団体に所属しているからです。

市場規模を把握する

業界研究の第一ステップとして、市場規模を確認しなくてはいけません。たとえば、自動車業界の市場規模は全体でおよそ60兆円前後の売上がありますが、繊維業界では約2兆円です。

市場規模は、業界によって大きく異なります。もちろん、市場規模が大きい方がいいということはありませんが、これを把握していないと業界研究をスタートさせられません。是非、最初に確認するようにしてください。

業界1位のリーディングカンパニーを調べる

就活生は、各業界でトップシェアを誇る企業についても知る必要があります。たとえば自動車ならトヨタ自動車、繊維なら東レといったように、各業界のリーディングカンパニーを最低1社は把握しておきましょう。

業界によっては競争が激化していますので、その場合は2~5社おさえておくのもおすすめです。売上高だけを比較すると、とりわけ食品メーカーはかなり近い売上高が並んでいます。

各業界のリーディングカンパニーは、一度は聞いた事がある大企業ばかりのはずです。業界研究の一部でもありますが、一般常識として知っておいた方が安心できるでしょう。

新規参入企業があればチェックする

大手企業に限らず、複数事業を展開する会社はそれほど珍しくありません。設立数年のベンチャー企業でも、いくつもの事業を手掛けている場合があります。

つまり、各業界にはいつでも新規参入企業が現れる可能性があるということ。新規参入で大きなシェアを獲得することは難しいですが、「なぜ新規参入が出来たのか」「参入障壁は低いのか」「すでに業界で一定のシェアを得ている企業は何か対策を立てているのか」といった部分をチェックできると、企業研究との関連性がぐっと高まります。

各業界の「商品(サービス)と顧客」を理解する

業界によって個人を顧客にするのか法人を顧客にするのかは異なるので、その点を理解していないといけません。いわゆる「B to C」なのか「B toB」なのかという違い。それぞれのビジネスには、取引の継続性や金額規模、顧客数に特徴があります。

また、取り扱う商品が有形商材なのか無形商材なのかといった点も理解する必要があります。電化製品や食品は形あるものですが、情報やコンサルティングには形がありませんよね。最低でも「B to B」「B to C」のそれぞれに有形・無形を掛け合わせた計4パターンを理解できます。

業界研究ノートの作り方【ノートの必須項目】

業界研究ノートで抑えておきたいポイントを踏まえて作成しましょう。「業界市場規模」、「シェア」、「業界の今後」、「日本経済新聞などによる最新の情報」などは必須となります。

その他にも、自分自身のオリジナルノートになりますので、自分なりの視点、ポイントも盛り込むとよいでしょう。

企業レベルでの記載では、企業の正式名称など、当たり前のことも注意を払ってください。航空会社の「ANA」を例にしてみましょう。「ANA」で通じますが、正式名称は、「全日本空輸株式会社」です。

業界の基本情報

業界の基本情報も把握しておきましょう。業界の市場規模が大きい不動産を例にあげます。不動産は建設業とも関連しますので、一緒に考えていくと効率が良いでしょう。

不動産や建築業であれば、建設、戸建て住宅、マンション、仲介、管理、リフォーム、住宅設備などが含まれます。建設を例にとると、業界の1位~5位は売上高が1兆円を超えます。いわゆる、スーパーゼネコンです。業界の今後は、東京オリンピックが控えていることもあり、建設ラッシュであることから、しばらくは明る状況が続くでしょう。

大手ゼネコンの次には、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンがあります。枝葉のように派生していくと、海洋土木、道路会社、特殊土木など、広がりを見せます。毎日、日本経済新聞に、目を通してみると、最近の業界の動向もチェックできます。

業界の魅力

業界研究を進めていくと、思わぬ業界の魅力を感じることもあります。自動車であれば、エコカーなどが注目されています。環境への配慮や安全性、技術の進歩など幅広い領域の魅力に気づかされます。

今はセレンディピティという言葉があります。セレンディピティとは、偶然性、予想外の発見を指します。何かを探している際に、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つける場合にも使われます。偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることは、就職活動、延いては人生でもよくある話です。

自動車メーカーの業界研究をしていて、最近話題の自動運転に興味を持った学生が、ITや半導体に興味関心を持つことなどは、立派なセレンディピティです。

業界の特徴

業界の現状や課題、将来性などもチェックしておきましょう。ここ最近、銀行の暗い話題が多くありました。実際どうなのかと言えば、自分で金融、銀行業界の研究をしてみると、また違う景色が見えるかもしれません。

あるいは、思ったとおりの結果に終わる可能性もあります。それでも、目指したい業界なら挑戦すべきです。業界の課題については、エントリーシートや面接など、選考の中で問われることもしばしばあります。将来性、予測を立てることは、自分の生き方に責任を持つことにもつながります。

主要企業や気になる企業

業界研究をすれば、必然的に主要な企業がわかりますし、主要ではないけれど気になる企業が出てくるかもしれません。

出版業界は未だに根強い人気があります。出版業界は1996年をピークに売り上げは減少の一途を辿っています。出版社の主要企業といえば、大手3~4社はすぐに思い浮かびます。しかし、主要企業でも売上高は他の産業と比べると高くありません。

主要な出版社はすぐに思い浮かびますが、調べてみると、他にもかなりの数の出版社があります。出版社名を聞くと、何となく知っている企業から、聞いたこともない出版社だけど、出している本は知っているケースもあります。

また、教科書の出版社もあれば、学術雑誌を出版している企業もあります。最近では、電子書籍に特化した出版社が売り上げを伸ばしています。業界研究ノートで整理しておくと、いざ就職活動を始める際に、忘れてしまうということにはなりません。

関連業界

業界研究ノートを地図のように鳥瞰しながら考えると、関連業界にも派生していきます。出版業界であれば、出版取次という特殊な関連業界があることがわかります。いわゆる、本の商社、取次業務をおこなうところです。

現代では、これまでになかった電子書籍の取次も出てきました。紙媒体なら、印刷業界やインクや製紙業界、書店が関連業界といえます。

電子書籍であれば、今はもっと多くの関連業界があります。ネット電子書店から始まり、インターネット上なので、システムの関係する業界がこれから伸びることが予想されます。

出版社自体は、もはや斜陽産業の代表かもしれませんが、電子書籍は売上が伸びています。少し前に『少年ジャンプが1,000円になる日』という新書が発売されました。

出版不況とWeb漫画の台頭について書かれています。関連業界を含めて、自分が志望する業界のことは主体的に情報を得るとよいでしょう。

業界研究ノートのフォーマット

業界研究ノートとは、リサーチした情報をいつでも見返せるように整理しておくノートのことを言います。また、説明会や個別座談会などを重ねた際に、新たな発見を加筆できる点でも便利です。そのため、業界が違えど全て同じフォーマットで残し、見易くしておくのがポイントです。

ただリサーチしているだけでは、すぐに忘れてしまうのが人間です。だからこそ、情報整理のできる業界研究ノートは価値あるものだと言えるでしょう。

業界研究で利用できる、ノートのフォーマット例を添付しました。こちらを参考に、自分なりのノートを作成してみてください。

進まない時はエージェントに相談するのもアリ

日常生活で関わっているわけではない業界については、どうしても下調べが進まないケースも出てくるでしょう。業界研究が難しく感じるのはごく自然なこと。もし業界研究がうまく進まない時は、就活エージェントの利用もおすすめです。

学生は無料で利用できるサービスが多く、実際の選考のサポートまでしてくれる場合が大半です。

もちろん、学校の就職課に相談するのもいいですし、友人知人や先輩にアドバイスを求めるのもいいでしょう。時間に限りがあるため、効率的に業界研究を進められるようにしましょう。

業界研究ノート作成方法【商社】

商社と聞くと、「様々な事業を手広くやっている」や「グローバルに働けそう」などのイメージから入る人も多いでしょう。
商社に入社したいと考えるのであれば、しっかりと業界研究を行わなければなりません。

業界の動向をしっかりリサーチ

体験談を話してくれた商社の方々は、下記の項目に注目して業界研究を行っていたようです。

注目ポイント

  • 商社の特徴(実際は何をしている会社なのか/実例を含めて)
  • 企業ごとに違いがあるか否か(差別化)
  • 商社の動向・将来性

です。商社はビジネスの規模が大きすぎて、どのように利益を上げているのかなど、全てを把握するのは難しいです。しかし、商社の企業ごとに整理をしていくと、違いや企業ごとの特徴が少しずつ見えてくるのです。

総合商社は大きな曲がり角を迎えている

総合商社のイメージは、規模や利益も大きい、裁量権も大きいなどのイメージが定着していると思いますが、調べを進めていくとポジティブな面ばかりではないと分かります。

商社の業界研究例

  • ・2000年代は繁栄/今は曲がり角
  • ・資源・エネルギー価格が急降下→少なからずダメージを受ける
  • ・資源事業の環境好転はしにくい。→各会社は機械・食料などの投資を強める
  • 「エネルギー部門に興味があったけど、そこに割く人員は減りそうだ。そしたら、どこで活躍できるだろうか…。」

専門商社などの関連業界もしっかり調べる

いわゆる、5大・7大商社と言われるところを希望している人たちが疎かにしがちなのは、専門商社などの関連業界です。

専門商社と総合商社は切ってもきれないものですし、やっている事業が網羅的か専門的かの違いでもあります。そのため、専門商社の役割や動向をしっかり知っておくと、総合商社の面接でも客観的な意見が述べられるようになります。

総合商社の業界研究ノート(見本)

上の図には、総合商社の業界研究の例を記載しました。参考にしながら、業界研究を進めていきましょう。

銀行(メガバンク)の業界研究のやり方

金融業界といっても、銀行を始めとして、証券、保険、リース、クレジットカードなど様々な種類があります。

今回は、その中でも人気のある銀行業界について紹介します。銀行業界の内定者の体験談によると、商社と同じように、多くの人がOB・OG訪問に始まり、銀行で働いていた人などに会う機会を積極的に持っていたようです。

また、業界研究をしっかり行うことで、銀行の立ち位置や役割を把握し面接に臨んでいたと話していたのが印象的でした。

メガバンクと地方銀行は分けて研究する

銀行は、顧客にお金を貸借するところなどのイメージが強いです。しかし、銀行ごとに注力している事業に違いはありますし、メガバンクや地方銀行など企業規模でも差別化できます。

そのため、メガバンクと呼ばれる3大銀行と地方銀行の業界研究は分けて行うのが良いでしょう。

銀行業界のリサーチ例

  • 【メガバンク】 高収益→海外事業の拡大/高水準の債権売買/企業倒産の減少 三菱東京UFJ銀行,みずほ銀行,三井住友銀行 高収益→海外事業の拡大/高水準の債権売買/企業倒産の減少よる与信費用の縮小による グループ一体経営を推進中/アジア中心に海外事業で攻めの姿勢をみせる
  • 【地方銀行】 高収益→海外事業の拡大/高水準の債権売買/企業倒産の減少 64銀行預金量拡大→ただし軸となる中小企業の貸出需要は停滞 金融緩和の長期化と貸出需要の停滞→厳しい事業環境にある

このように、同じ銀行でもメガバンクは高収益を上げているのに、地方銀行は苦戦を強いられている様子がわかるかと思います。その理由は、業界研究をしないと見えてきません。

銀行の業界研究ノート(見本)

ここでは、銀行(メガバンク)の業界研究の例をご紹介します。参考にしながら、自分でも業界研究を行ってみましょう。メガバンクが終わったら、地方銀行もやってみましょう。

ITサービスの業界研究のやり方

昨今、IT分野は急速に成長しています。そのため、IT業界といっても、さまざまな種類があり業界研究も分けて行わないと情報量が多すぎてまとめるのに一苦労します。

ここでは、IT分野業界の中でもITサービスにフォーカスして業界研究を行っていきます。ITサービスは、世界規模で60兆円以上と言われるとても大きなマーケットです。

系列別に研究すると分かりやすい

ITサービスといっても、系列が複数あります。業界研究をする際は、ITサービス業界から系列別に分け、研究していくと上手く理解が進みます。

IT業界のリサーチ例

世界大手
→IBM,ヒューレット・パッカード,アクセンチュア,CSCなど
日本メーカー系
→富士通,NEC,日立製作所,東芝,NTTデータ
ユーザー系
→NRI,NTTコムウェア,新日鉄住金ソリューションズ
商社系
→SCSK,日本ユニシス,伊藤忠テクノソリューションズ
独立系
→ITホールディングス,富士ソフト,大塚商会

など多くの企業があります。 リーマンショックから回復を遂げた企業が、ITに投資を再開する動きが活発に。 低下価格化や企業間の競争は激化。などの情報もわかってきます。

ITサービスの業界研究ノート(見本)

ここでは、ITサービスの業界研究の例をご紹介します。参考にしながら、自分でも業界研究を行ってみましょう。ITサービスを理解できたら、ソフトウェア、SNS、Eコマース、ゲーム、ネット広告などの細かい関連業界も調べて、自分の興味がどこにあるかを確認しましょう。

就活生に人気の21業界をチェック!

就職先を決めるには、自分自身に合った業界を知ることも大切です。そのためには、まず業界について知っておく必要があります。

そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。

こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。

21の業界ごとに主要企業の売上高や年収も掲載しているため、この1冊でたくさんの情報を無料で収集することができます。就活は、時間との戦いでもあります。就活を効率よく進めるためにも、無料でダウンロードしておきましょう。

ホテル業界の研究のやり方

ホテル業界は、訪日外国人の増加や客単価・稼働率の向上で追い風が吹いています。そのため、外資系のラグジュアリー軸に高級ホテルが順調です。

また、景気の影響から国内旅行をする人も増え、ビジネスホテルの集客も良いです。

御三家と外資系が強い

注目ポイント

御三家:ホテルオークラ,ニュー・オータニ,帝国ホテル
外資系:ヒルトン・ワールドワイド,インターコンチネンタルホテルズグループ

上記で説明したように、訪日外国人が多いため、ラグジュアリーなホテルの収益が順調に伸びています。ホテル業界の研究詳細は下記をご覧ください。

また、旅行業界とも密接に関連しているので、合わせて調べてみると良いでしょう。

ホテルの業界研究ノート(見本)

2020年のオリンピックへ向けて、全体の動きが活発化すると見られているホテル業界。ダイバーシティが特に進んでいる業界の一つでもありますね。旅行やウェディングなど、一定の人気を保つ業界との関係も押さえておくと安心ですね。

業界研究が終わったら興味のある企業を調べてみる

業界研究が終わったら、調べているうちに見つけた興味のある企業を調べていきましょう。その企業の競合も一緒にリサーチしましょう。どこで差別化を図っているのか、中長期計画に違いはあるのかなどを比較していくと、結果的にその企業について深く知ることになるのです。

会社のホームページや採用サイトの利用、または説明会への参加などどれも有効です。

OB・OG訪問も欠かさずおこなう

上記でも述べてきましたが、業界研究の際も、興味のある企業が出てきた際もOB・OG訪問を欠かさず行いましょう。

なぜなら、自分がリサーチした情報が本当なのか否かを確認できますし、実際に働いている社員の方とお話しすることで、自分がその企業入社した際のイメージが湧くからです。そのため、志望企業に内定を勝ち取った多くの成功者の先輩たちが、OB・OG訪問を行っています。

業界・企業研究を終えたら志望動機を考える

業界・企業研究を終えたら、志望動機を改めて考えてみましょう。漠然と考えていた志望動機に深みや説得力が増しているのに気がつくでしょう。

これで面接で志望動機を深堀りされても、答えられるような自信がついているはずです。

また、面接を重ねるごとに新たな情報を得ることで、違う箇所に魅力を感じる可能性もあります。それをポジティブに捉えて、面接ごとに企業理解を深められるようになりましょう。

ニュース等でこまめに最新情報を集める

どれだけ情報収集していても、最新の情報から目を離さないようにしてください。各業界の新しい動きはメディアで少しずつ報じられるので、世間があっと驚くような新展開はそれほど多くありません。

とはいえ、いつどのような形で何が発表されたのかを知ることは、業界研究・企業研究の枠組みを超えて非常に大切なプロセスです。是非アンテナを高く張って、情報収集しましょう。

業界研究マップやノートの作り方を参考に自分だけの情報をまとめてみよう

業界研究をすると、その業界の動向や現状、将来性などをくわしく知ることができます。また、業界の情報収集は、エントリーシートや面接などにも役立つのです。

業界研究は、内定獲得にはとても重要な要素の一つです。入社してからのギャップを事前に知り回避できたり、志望動機を作成する上でもとても役立ちます。業界研究のやり方が分からない場合は、就活に成功した先輩たちのやり方を真似ることから始めましょう。

また、自分で業界研究ノートを作成・情報整理をし何度も見返します。また、自分の興味のある業界だけではなく、その関連業界も調べることによって、興味の幅を広げられるでしょう。

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