2021年11月17日(水) 更新

内定獲得!就活で好印象を与えるためのスーツ選びのコツ

就活の選考は第一印象が大きく影響する

就職活動で男女ともに必須のアイテムであるリクルートスーツ。就活を始めるにあたり改めて就活専用のスーツを購入する、という方が多いのではないでしょうか。 志望企業の選考で会う面接官は、面接の場であなたと初めて会うというケースがほとんど。つまりスーツを含めた外見の第一印象が、選考の通過や内定の有無に非常に大きな影響を与えるのです。

企業や自分の理解だけでなく印象面の準備も必要

就活を成功させるためには、志望企業や業界の研究・理解や自己分析、面接対策ばかりが注目されがちなものの、基本的な部分として身だしなみや所作などの印象面でも準備を進める必要性があります。

人は初対面の相手を第一印象で決めてしまうという、「メラビアンの法則」というものがあり、相手の見た目などの視覚情報から55%、声質や抑揚などの聴覚情報から38%、残りの7%は話し方などの言語情報によってきまるとされています。つまり、最初に与える印象で相手の心象が大きく左右されることになるのです。

全員スーツだからこそ選び方が重要

就活は基本的に男女ともに全員がリクルートスーツを着用して行われます。集団面接やグループディスカッションの場合は多くの就活生が一か所に集まるため、なるべく目立つように、採用担当者に好印象を残せるスーツ選びが必要です。

同じスーツ姿という没個性の中で、個性を輝かせるためにも、面接で好印象を与えるスーツの選び方をお伝えします。

大前提は自分が納得して就活をできるかどうか

第一印象を左右するからこそ、就活の身だしなみにおいて悩むのは当然です。しかし、覚えておいていただきたいのは、就活の身だしなみに「正解」はないという事です。企業ごと、採用担当者ごとにそれぞれ視点が違います。

就活でのスーツ選びについて解説していきますが、就活で大切なのは自分の魅力を演出するということ。内容は参考にして、自分に合ったものを自分で選択肢、納得のいく就活をおこないましょう。

【好印象編】就活スーツの選び方~男性編~

就活で好印象を与えるスーツの選び方の基本とチェックポイントについて、アイテムごとに見ていきましょう。リクルートスーツという同じスタイルの中で、良い印象を残すためにも、アイテムの選定や清潔感を保つことに努力すべきです。 まずは男性向けの情報からお伝えします。

1.スーツ

リクルートスーツといわれる上下揃った男性用のスーツが基本。 色は紺・黒・グレー。濃紺が、就活にに適した色でしょう。ワイシャツは白の無地を選びましょう。

スーツ選びのポイント【男性編】


■肩幅
ゆとりがあり過ぎるとだぶついた印象になるため、フィットしたものを選びましょう。

■Vゾーン
同じくゆとりがあり過ぎると印象が良くないため、適度な状態にしましょう。

■ベント
ベントとはジャケットの背中の切れ込みのこと。就活では中心にスリットが入ったセンターベントか、左右にスリットが入っているサイドベントを選びましょう。 スリムな方はセンターベント、ガッチリ体型の方はサイドベントでお尻が隠れるようにしましょう。

■ボタン
ボタンの数は2つか3つで1列のシングルボタンが良いでしょう。どちらの場合でもボタンをかけますが、一番下のみ外します。

■袖丈
シャツの袖ボタンが1.5cm程度出る状態がベストです。

■着丈
最近のトレンドでは短い着丈が主流となっていますが、就活のときはお尻が隠れる程度の長さにしましょう。
■ズボン
折り目はしっかりとつけましょう。
裾丈は座ったときに裾が上がることも考慮したうえで、長すぎず短すぎない長さに調整しましょう。靴の甲にかかる程度が良いとされています。

2.ネクタイ

無地、ドット柄、ストライプが定番です。色は紺系、エンジ系が良いでしょう。紺系は落ち着き、エンジ系は元気の良い印象を与えます。一目でブランドがわかるロゴが入ったものや派手なものは避けましょう。

結び方の種類には、「プレーンノット」、「ダブルノット」、「ウインザーノット」、「セミ・ウインザーノット」など、4つあります。ネクタイに慣れていない方は結び方をしっかりと練習し、隙間を開けずにきっちりと結びましょう。 詳しい結び方はAOKIのページからも確認できます。

3.ベルト

ベルトはスーツを着ているとあまり目立たない部分ではあるものの、着席する際などにチラッと見える場合があるため、ここもこだわりましょう。

就活では皮製のシンプルな黒いベルトが理想です。

上着を脱ぐような場面もでてくる可能性もあるので、カジュアルベルトなどは避けましょう。自分のスーツやシャツの色と合わせた選び方もオススメです。

3.靴下

着席するとスーツのズボンの裾から靴下が見えます。面接では黒や紺などのソックスを着用しましょう。アンクルソックスや白い靴下ではイメージダウンを避けられないため、避けたほうが無難です。

4.靴

就活では足元にもきちんと気を配りましょう。

基本は黒のベーシックなビジネスシューズで、皮革の部分は磨いて手入れの行き届いた状態をキープします。汚れの付着やかかとがすり減っていないかもチェックしましょう。面接官からマイナスイメージを持たれないように、常に手入れを怠れない部分です。

5.髪型

清潔感のあるさわやかな髪型を意識しましょう。色は黒が基本であり、望ましいとされています。特別な理由がなければ黒に染め直しておきましょう。

後ろは襟足がワイシャツにかからない長さ。横は耳にかからない長さにします。前髪は全部下さずに額を出した方が好印象です。面接ではお互いの顔を見て話すため、常に視界に入る髪型は好印象を与えるために効果的といえます。

6.身だしなみの注意点

スーツや靴などの見た目にいくら気を使ったところで、顔の身だしなみがきちんとしていなければ、大幅なマイナスイメージを与えてしまうでしょう。まず、髭の剃り残しには注意が必要で、面接に行く前に剃っておきましょう。カミソリを使う場合は緊張して手が滑り、肌を傷つけないように気をつけてください。出血してしまうと大変です。

爪は短く切り揃えましょう。履歴書を渡す際など、面接官に見られる部分です。

【好印象編】就活スーツの選び方~女性編~

続いて、就活に臨む女性へ向けたスーツの選び方や着こなし方、チェックポイントをお伝えします。まずはスーツから見ていきましょう。

1.スーツ

リクルートスーツといわれる上下揃ったスーツが基本。 色は黒・紺・グレー。スカートスーツか、パンツスーツのどちらかを選択しましょう。インナーのブラウスは白の無地を選び、派手な色は避けたほうが良いです。

清潔感を与えられるよう、事前にホコリやペットの毛などが付着していないかチェックしましょうね。

スーツ選びのポイント【女性編】


■肩幅
試着をした際に、腕の動かしやすさとフィット感を確認しましょう。

■胸周り
ボタンを留めたときにヨレやシワができないかチェックしましょう。適度なゆとりも必要です。

■ボタン
2つボタンもしくは3つボタンにしましょう。上着のボタンは全部留めます。

■背面
ウエストラインがゆるすぎるとだらしなく見えてしまうため、スッキリとピッタリを意識しましょう。

■袖丈腕を下げたときに、手の付け根ぐらいまでの長さになるようにします。袖口からシャツが出ないような長さのジャケットに調整しましょう。

■着丈
尾てい骨の少々上ぐらいの位置がベストです。椅子に座ったときにスカート丈が膝上10cm以内になると良いです。長すぎず短すぎないようにしましょう。

2.ストッキング

色は不自然でないベーシックな肌色を選びましょう。オススメ色は肌色系のライトベージュの他に、ナチュラル・ライトやブラウン・ダークなどがあります。自分の肌色に合うストッキングを選ぶようにしましょう。

また、面接会場までの移動中ストッキングが伝線してしまう恐れもあります。そのため、鞄の中には常に予備のストッキングを用意しておきましょう。面接会場の近くにコンビニがあるとは限りませんからね。

3.靴

黒い革製のプレーンなパンプスが良く、カバンの色と合わせるのがオススメです。つま先が丸いタイプのデザインが理想で、ヒールは3~5cm程度が望ましいでしょう。

4.髪型

清潔感と爽やかさを意識した髪型にしましょう。色は自然な黒か濃い茶色がおすすめです。

肩より長い場合は、後ろで一本に結ぶかハーフアップにします。肩より短い場合は、耳にかけたりスプレーで固めたりして落ちないようにしましょう。前髪は全部下さずに、少し額を見せるようにします。ただし、前髪をピンで留めると幼い印象を与えるので注意しましょう。

面接官への印象を良くするためにも、面接直前に美容院で髪を整えるのもよいですね。

5.身だしなみの注意点

面接の際のメイクは、派手なものは避け、ナチュラルメイクを意識すると良いでしょう。目元や口元などのパーツを引き立てられるよう、健康的で自然な仕上がりが理想です。

メイクに自信のない人は、化粧品売り場の店員に使い方のコツを聞いたり、メイク教室などに通ってみるのも1つの方法です。

爪も見られるポイントなので短く切り、マニキュアなどは落としておきましょう。

【好印象編】選ぶ際の男女共通の注意点

男女別のスーツの選び方を把握したところで、共通した注意点も確認しておくとよいです。いくらピシッとキメたスーツ姿で面接にいっても、自分では気づけない部分で悪い印象を与えてしまいかねません。

1.季節感

リクルートスーツの場合でも、季節感を意識すべきです。

夏場に冬用のスーツを着ると不自然なばかりか、暑さで汗をかいてしまうため、避けましょう。 可能であれば、就活シーズンに合わせて夏用のスーツを着用したいところですが、オールシーズン対応のスーツを選ぶこともできます。

しっかりと季節に合わせたスーツを購入したほうがいろいろと安心できますよ。

2.バッグ

男女ともに革製か布製のものにして、色は黒かグレーのものを選びましょう。普段使いのものは避け、就活用に新調すべきです。

機能的な面では、A4サイズの書類を折らずに収納することができ、床に置いたときに倒れないものが求められます。折りまがった履歴書を持参した場合は、印象はあまり良くないでしょう。

3.ポケット

上着やズボンのポケットには基本的に何も入れないようにします。入れるとしてもハンカチ程度の薄いものにしましょう。不自然に膨らむと怪しまれます。

ポケットのふたのフラップは、室内の場合ポケットの中に入れておくことが一般的です。

4.メガネ

ファッション性の高いものは避け、縁のないものか縁の細いものを選びましょう。基本的には、メタルフレームが好ましいですが、派手でなければセルフレームでも大丈夫です。

5.腕時計

金属性のシンプルなものを選びましょう。スポーツタイプのものはやめてください。 携帯電話で済まそうとする人もいますが、面接中に見ることはできないため、腕時計の装着がマストです。

【面接意識編】自分の体形に合うベーシックなスーツで

就職活動用のスーツを選ぶときは、スーツ専門店等に行き販売員の方に就活をするという旨を伝え、自分の体形に合ったものを選びましょう。大きすぎるスーツや、流行を取り入れたジャケット丈の短いものはだらしない印象を与えてしまうので、就活には適しません。 多少値が張ったとしても、一生を左右するものなので奮発してしまいましょう。

余裕があるならオーダーメイドもあり

面接での印象に留まらず、就活の行方まで左右するスーツ選びにおいて、自分の体形に合わせたものを作ってしまうのもアリです。

オーダーメイドでスーツを作成した場合、35,000円から60,000円ほどかかってしまいますが、市販品よりも身体にフィットし、上品な質感です。まさに、究極のスーツ選びの手段といえますね。

【面接意識編】仕事に求められる印象で選ぶのもアリ

女性の場合はスーツの代わりに手持ちのジャケットなどを流用しようとする方も多いようですが、就活では専用のスーツを用意し着用しましょう。

業種や業界によっては、パンツではなくスカートの指定がある可能性もあるので、その際は指示に従ったうえで面接に臨みましょう。

複数の業界・業種の選考を受けることがわかっている場合は、着まわし可能なオーソドックスなスーツを持っておきたいものです。

スカートの丈には気をつけよう

スカートを着用する場合は、丈の長さにも気を配る必要があります。「立った時」に膝が隠れ、「座った時」に膝上5cm以内が理想的な長さです。短すぎるのは論外として、長すぎるのも不自然になるため、実際に椅子に座ってみてちょうどいい長さを把握しておくとよいでしょう。

形にも指定があり、Aラインやフレアタイプのスカートは面接にはふさわしくないとされています。

業界別の就活スタイル・スーツの選び方

ここまで就活の面接におけるスーツの一般的な選び方や注意点についてお伝えしてきましたが、選考で求められるスタイルは業界によって異なります。ここからは業界別にスーツの選び方と着こなし方法についてお伝えしていきます。

各業界で求められるスタイル

まずは各業界で求められるスタイルを見てみましょう。堅めの業界ほどオーソドックスなスタイルが良しとされており、柔らかめな業界では個性的なスタイルが認められます。

あくまで各業界で比較をした際の目安となり、同じ業界でも企業の社風によって求められるスタイルも変わるため、イメージづくりに役立ててください。

【堅め】業界のスーツ

【男性】
例えば銀行などで黒色のスーツはお客様に威圧感を与えるという理由で入社後(入行後)は着られないとされています。こうした事情もあるため就活の面接でも濃紺無地のオーソドックスなスーツを選びましょう。

ネクタイは落ち着いた柄。靴は黒の革製の紐靴。バッグはブランド物でない自立型の上質なものを選びましょう。

【女性】
黒や濃紺のスーツで面接に臨みましょう。ブラウスは台襟付きカラーのボタンを全部留めましょう。 ストッキングは肌色、靴はヒールが3~5cmのパンプスにします。髪が肩にかかる場合は黒いゴムで結びましょう。

【普通】業界のスーツ

【男性】
濃紺か濃いグレーのスーツがベストですが、意志の強さを感じさせる黒も良いでしょう。髪色は黒、長さは耳にかからない程度であれば動きを付けても問題ありませんが、立たせるのはやめましょう。ネクタイはチェック柄もおすすめです。バッグは自立型のビジネスバッグであれば、ナイロン素材でもOKです。

【女性】
黒や濃紺、濃いグレースーツがおすすめです。ブラウスは台襟付きカラーやオープンカラーで、白色だけでなく薄いブルーやピンクも使えます。 髪はおじぎしたときに顔周りが隠れないようにしましょう。靴はヒールが3~5cmのパンプスであればストラップ付のものも使用できます。

【柔らかめ】業界のスーツ

【男性】
濃紺やグレーの無地のほか、ストライプが入った素材感のあるスーツも使えます。シャツはボタンダウンやワイドカラーでも問題ありませんが、色はあくまで白を選びます。 ネクタイの柄はレジメンタルもおすすめです。髪は清潔感を第一に意識していれば濃い茶色でも多少立たせていても大丈夫です。

【女性】
スカートタイプかパンツスーツのどちらかを選びましょう。色は黒や濃紺、濃いグレーで、ストライプが入ったスーツも可です。ブラウスは襟なしでも構いませんが、カットソーでなくシャツ素材のものを着用しましょう。 髪色は濃い茶色までなら大丈夫です。結ぶときは多少高い位置にしても構いません。バッグはA4の書類が折り曲がらずに入る黒の革製のものを選びましょう。

【カジュアル】業界のスーツ

【男性】
「私服でも可」としている面接の場合、スーツが無難ではありますが、柔らかめの業界では本当に私服でも大丈夫です。「私服で来てください」と強調されている場合は、むしろ私服で行く方が望ましいです。 ただし面接という場ですのでオフィスカジュアルを意識し、白シャツ、ジャケット着用、A4の入るバッグはマストで準備しましょう。パンツはチノパンやきれいなジーンズでも問題ありません。

【女性】
男性と同様、ジャケット着用、A4の入るバッグは必須です。必ずしもスーツスタイルでなくても問題なく、ノーカラージャケットにフレアスカートやスラックスのようなコーディネートがおすすめです。

インナーは白シャツでなくても良いですが、カットソーは避けましょう。靴は革製であればデザインは自由ですが、高いヒールは厳禁です。

【疑問編】説明会と面接でスーツは変えた方がいいのか

就活の「本番」である選考はエントリーシートや履歴書による書類選考、面接試験が実施されますが、多くの就活生はその事前準備として、セミナーや説明会で会社に訪問することで企業や業界の理解を深めます。

説明会にも就活スタイルのリクルートスーツで会社に訪問する方がほとんどだと思いますが、選考の本番である面接の際にも同じようなスタイルで訪問してもよいのでしょうか?説明会と面接でスーツは変えた方がよいのでしょうか。

【回答】説明会から本気のスーツで臨もう

面接でも説明会と同じスーツで臨んでも問題ありません。もっと正確に言えば、説明会の段階から選考を意識し、本気の就活スタイルで参加しましょう。 就活においては、常に本番に臨むという意識が必要です。

説明会で選考をしている企業もある

説明会への参加は選考に影響しないとするところもありますが、企業によっては説明会と同時に事実上の選考が実施されることもあります。また厳密な査定が実施されないにしても、就活生向けの企業説明会を運営するのはその企業の採用担当であり、マイナスイメージを与えるような格好のスーツで参加すると、その後の選考に悪影響を及ぼすことも考えられます。

セミナーや説明会の段階から「見られている」という意識を持ち、妥協のないスタイルのスーツで就職活動をおこないましょう。

【疑問編】リクルートスーツの費用は?何着必要?

現実的な問題として、就活にはお金がかかります。説明会から面接まで使うリクルートスーツ、バッグ、靴、コートなど身だしなみを整えるための費用から、交通費、履歴書の写真までトータルで数万円から数十万円が必要になるでしょう。

就活開始に際して、新たにリクルートスーツを購入するというケースが多いと思いますが、価格の相場はどのようになっているのでしょうか。また、就活を乗り切るにはスーツを何着ぐらい用意しておいた方がよいのでしょうか。

【回答】1着約1万5千円~5万円

何名かの就活を終えた内定者の話をまとめると、1着約1万5千円~5万円のものを1~3着購入していたようです。

スーツ専門の量販店では、就活用のリクルートスーツのコーナーが設けられており、おおよそ上記の価格帯におさまるスーツが販売されています。就活生のスーツ事情やトレンドに詳しい販売員の方がいるはずなので、相談のうえ自分の体形に合ったリクルートスーツを購入するとよいでしょう。

ハイブランドのスーツはやめよう

新卒採用の就活における一般的な企業の選考では、特別に高いスーツを着用する必要はありません。志望企業への本気度を示すために、ハイブランドのスーツで面接に臨みたいと考える方もおられるかもしれませんが、学生という身分、相手を意識した身だしなみという点を考慮すると、避けた方が無難でしょう。

最低2着はあった方が安心

少しでも就活の費用を抑えるために、スーツ1着で就活を乗り切りたいと考える方もいるかもしれません。しかし、夏場に面接が続く場合は汗などの印象による問題もありますし、破れや汚れなど不測の事態が起きる可能性も考えられます。このため、最低でも2着は用意しておいた方が安心できるでしょう。

常に不測の事態に備えるのは、社会人になってからも必要な心得です。

【疑問編】クールビズで面接を受けてもいいのか

ビジネスの場では、早いところでは5月中からクールビズが解禁されますが、これは就活生にも当てはまるのでしょうか?

選考解禁日の変更に伴い真夏の猛暑日に志望企業の面接がある、ということも少なくありません。こんな時に冬場と同じようにジャケットを着こみ、ネクタイを締めながら外を歩き面接に臨むとなると、汗などの印象面だけでなく体調面への悪影響も懸念されます。夏用のスーツもありますが、薄手とはいえ真夏にジャケットを着ることは相当な暑さを感じます。

就活中の学生も本音では軽装のクールビズで面接に臨みたいと考えているものの、面接官の印象や選考への影響を考えると気軽にクールビズにすることはできないと考えているようです。就活生もクールビズで面接に臨んでもよいのでしょうか。

【回答】クールビズ推奨の企業は負担のないスーツで

ある企業の人事採用担当の方は、「面接時の格好も相手に不快感を与えない華美ではない服装であれば問題ない、面接官もクールビズで対応する」というお話をされていました。

面接を受ける就活生という立場では、クールビズで臨むことに対して不安を感じるかもしれませんが、見る側である面接官の立場に立ってみると、真夏にジャケットやネクタイという人と接すると違和感を覚えるでしょう。事前の注意事項として、クールビズ可の旨を伝えてくれる企業については、爽やかなスタイルで面接を受けてみてはいかがでしょうか。

面接官がクールビズの企業もある

昨今の節電・環境意識の高まりを受け、コンプライアンスの観点からクールビズを推奨している企業も増えています。選考時の注意事項として、クールビズを推奨、あるいは認めている企業に関しては、ジャケット・ネクタイ不要、クールビズ対応のスーツで面接に臨んでも問題ありません。

女性も、暑さに対して負担のない髪型で面接を受けましょう。

気になる場合は採用担当に確認してみよう

世の中には、このご時世においても従業員のクールビズを認めていない企業も少なからず存在します。残念ながらそういった企業の選考では、クールビズで面接に臨んだ学生に対してマイナス査定をつけることもあり得ます。

就活生が、選考を受けている企業の実情として得られる内部情報には限りがあります。面接における服装の注意事項のアナウンスがなく、クールビズで面接に臨んでも問題ないという確証がない場合は、採用担当に確認してみるというのも良いでしょう。

【疑問編】私服を指定された場合

志望先の企業側から連絡があり、面接には私服で来るように指定されたのですが、本当にそのまま言っても大丈夫なのでしょうか?

面接には基本的にスーツで行くものというイメージがあるため、本当に私服で参加してもよいのか、とても不安です。

販売業などは私服のセンスを見られている

私服で面接に来るように指定された場合、本当に信じてよいものか不安になりますよね。変に深読みし過ぎてスーツで参加してしまうと、逆にマイナスの評価をされる恐れがあります。 それは、私服を指定される理由が、就活生の普段の服装を確認するためだからです。特に販売業や接客業などは私服で勤務する場合が多く、趣味や趣向はブランドイメージなどにも関わってきます。

外部と接する機会の少ないIT業界やクリエイティブ業界でも、私服の勤務が一般的なため、普段の姿を見るという目的で行われる場合があります。

ビジネスカジュアルにしよう

上記で説明した通り、接客業など私服で勤務する仕事の場合は、常識の範囲内の私服で参加してOKです。しかし、普通の事務職や営業などの場合は少し考え込んでしまいますよね?その場合は、ビジネスカジュアルで行きましょう。

男性のビジネスカジュアルの基本は黒や白、茶のジャケットを羽織り、パンツはベージュ系でブーツは茶色などがオススメです。Tシャツやジーンズなど、ラフな格好は避けましょう。 女性のビジネスカジュアルな服装は、「全体的にシンプルなデザインのもの」が大前提で、派手目たかわいらしいものは避けるべきです。

受ける企業や状況に合わせたスーツ選びが内定の近道

就活の対策として面接での受け答えやマナーなどが重視される中、ライバルと差をつけるためにも身だしなみにも注力しましょう。

「おしゃれ」は自分自身のためにするものですが、「身だしなみ」は相手のためにするものです。就職活動の面接という場においては、身だしなみが求められます。面接の場に相応しい格好さえできていれば、そこが減点対象になることは絶対にありません。そのため、スーツ選びはケチらず、自分に合ったものを慎重に行いましょう。 基本をしっかりと守ったうえで清潔感を第一に意識して就活に臨めば、内定獲得の近道になるはずです。

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