2018年10月11日(木) 更新

リクルーターは面接官と同じ存在なのか|面談の中身や対策・相手を「あっ」と思わせる逆質問のポイント

就活生は逆質問に細心の注意を払っている

就活生の声

キャリアパーク会員の就活生を対象に「就活で”逆質問”をする際に心掛けていることは何ですか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 調べればわかることを聞かない。
  • 聞いてはいけないこととの線引き
  • どれだけ真剣に企業のことを考えているかが伝わるようにすること
  • 踏み込んだ質問。
  • その人にしか聞けないような事を聞く

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「就活で”逆質問”をする際に心掛けていることは何ですか?」

就活生の多くは、逆質問をする際に多くのことを心がげていることが分かりました。 「調べればわかることを聞かない」や「聞いてはいけないこととの線引き」など、とくに質問の内容には細心の注意を払っているようです。 そこで本ページでは、就活のリクルーター面談で効果的な逆質問のポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

リクルーター面談とは企業側が優秀な人材を得るための囲い込み

そもそもリクルーター面談とはどのような目的があって実施されるのでしょうか。リクルーター面談は、特定の優秀な就活生を早いうちに囲い込むための方法のひとつです。その多くは1対1で実施し、会場もカフェなどフランクな場で実施されることが多いです。「面談」と名前がつくことから、気分を楽にして話してもいいだろうと思うかもしれません。しかし、前述の目的にもあるように、この面談が事実上の面接としておこなわれているのです。

リクルーター=面接官であることを認識して臨む

本来、面接を実施する時期は経団連によって規定されており、その時期以前におこなうのはルール違反とされています。しかし、優秀な学生をいち早く手に入れるために企業側も優秀な人材を得たいのが本音であり、その抜け道としてリクルーター面談を執り行います。そのため、リクルーター面談の要望が企業側から届いた場合は、本面接だとの心構えで臨んだほうが良いでしょう。

面談での回答や態度次第で一気に内定に結び付くチャンスを得られる

面談中、リクルーター側は採用担当から配布されたチェックシートをもとに、本人の質問に対する回答や、受け答えの態度を逐次チェックします。このときの内容が「自社の社員にふさわしい」と判断されれば、数度のリクルーター面談もしくは2回目でいきなり最終面接に臨むチャンスも得ることができるのです。この、青田買いともいえる制度によって、特に優秀な就活生は余裕を持って就職活動に取り組めるでしょう。

文系では銀行・理系ではメーカー系企業からのリクルーター面談が多い

では、実際にどのような分野の企業において、このリクルーター制度を実施しているのでしょうか。株式会社ディスコが実施した調査によると、以下の結果となりました。

リクルーターとの接触が多い業界ランキング

1位 銀行 30.0%
2位 保険 15.6%
3位 エネルギー11%
4位 運輸・倉庫 9.5%
5位自動車・輸送用機器 素材・科学 9.2%

(株式会社ディスコ調べ)

全体的な結果で見ると銀行や保険などの金融業界に多いことがわかります。また、文系・理系で分けてみると、文系は全体結果と同様に銀行での実施数が多く、理系では自動車などのメーカー系企業から面談を受けたことがあることがわかりました。これらの業界での活躍を希望している方は、リクルーター面談の案内が来た時には就職のチャンスだと考えても差し支えないでしょう。

リクルーター面談を受けるために必要な準備やマナーを把握しよう

リクルーター面談のときに、担当者は自分の所属する会社についてよく調べていることが分かる就活生に対して好印象を持つものです。 反対に、過去の会社説明会で説明されたものや、会社のホームページを読んだら分かるような質問はリクルーター面談ではよくない印象を与えます。そのため、企業のホームページに掲載されている基本的な事業内容や業績などの質問は絶対にしてはいけません。あなたの意欲が低いとリクルーターが受け止めてしまいます。もし不安が残る場合は、キャリアパークの業界研究資料を使うのも一つの手です。

会社に貢献できるというアピールを逆質問に盛り込もう

ここまでリクルーター面談の仕組みやその重要性について確かめました。つづいては、面談を受けるために必要な準備やマナーについて把握しましょう。これらのマナーを把握することでリクルーター面談も無事に通過しましょう。

ポイント①:会社説明会への参加や企業研究は事前に必ずおこなう

リクルーター面談はただ待っているだけでは案内は来ません。各企業が実施する会社説明会への参加やOB訪問などを実施し、採用担当者に覚えてもらう必要があります。また、企業が求めているのは会社への貢献が期待できる人材ですので、企業研究や業界研究を徹底的におこない、常に関心を持っているとのアピールも必要です。

ポイント②:服装は面接と同様にリクルートスーツを着用する

リクルーター面談では、上記でも紹介した通り面談場所がカフェなどの空間であることから、服装もカジュアルな雰囲気にしようと思われる方もいるかもしれません。しかし、あくまで面接と同じ立ち位置となっている場なので、リクルートスーツで着用するのが無難です。また、髪型も完全に就活を意識したものにしてください。身だしなみも評価の要素のひとつですから、気を抜かずに準備しましょう。

ポイント③:必ずメモ帳と筆記用具を用意する

面談の時間は現役の社員とほぼ1対1でお話しできる貴重な機会です。そのため、企業研究や会社説明会では得られなかった貴重な情報も得られることが多いでしょう。メモ帳や筆記用具を用意して、常にメモできる態勢を整えましょう。関心・意欲も評価のひとつですから、メモを取る姿勢も評価につながる一歩となり得ます。

ポイント④:フランクな言葉遣いではなく敬語で話す

リクルーター面談は面接とほぼ同じ状況だと説明を続けてきましたので、もうお分かりかとは思いますが、敬語で話すよう心掛けてください。リクルーターが「砕けた話し方でいいですよ」と声をかけたとしても、なるべく敬語で話すよう心掛けましょう。リクルーターが何度も催促をしてきた場合は、ひとこと声をかけてから言葉遣いを砕けたものにしましょう。ただし、性格が変わるかのごとく話し方が乱暴になるのは評価を落とす可能性もあるので、その際はあくまでも敬語をメインに、時々砕けた言葉で話すといいでしょう。

ポイント⑤:お礼をする場合は電話よりメール

リクルーター面談が終わった後、お礼をすべきかどうか悩む方は多いです。特にリクルーターからの電話は非通知設定されていることが多く、直接当人に電話できるわけではありません。基本的には、リクルーター面談は企業側の要望で実施するものですので、電話によるお礼をする必要はありません。面談の最後に口頭でお礼をいえば問題ないのです。ただし、挨拶しないと不安があるという方は、企業の人事部宛にお礼メールを送るといいでしょう。

リクルーター面談中は逆質問で意欲の高さをアピール

質問時間が長く用意されるため10~15問は用意しよう

リクルーター面談の質問時間は面接よりも非常に長く設定されており、30分程度の時間が設けられています。中にはリクルーター面談のほとんどを質問時間に充てるケースも少なくありません。もし質問内容を全く用意していないと「就職の意思が見受けられない」と判断して採用を見送る可能性も考えられます。そのため、最低でも10~15問の質問を用意してください。 本当に入社したいと思っているのであれば、会社の業務や業界に対する疑問が思い浮かぶはず。上記の事前準備のポイント①にもあるように、企業研究を積極的に取り組んで、あなたの熱意が伝わる質問をいくつも組み立てておきましょう。

リクルーター面談で労働条件について逆質問するときは内容に注意

労働条件や福利厚生についての逆質問は、言い方次第ではリクルーター面談の担当者に「がんばって仕事をする気がないのでは」といった悪い印象を与えてしまいます。なので、残業や休日などについての質問は控えた方が無難です。 また、入社が決まってないリクルーター面談の段階での給料や手当といったお金の逆質問もやめておきましょう。

受け身の姿勢や労働意欲が低く感じられる質問は避ける

労働条件や福利厚生でよい印象を与える質問は、「将来、結婚・出産をしても働き続けたいと思っています。御社では育児をしながらも働くことができますか」や「独身寮の競争率は高いのでしょうか」というように、働き続けるためにどのようなサポートや手当を受けることができるかといった質問です。 リクルーター面談の雰囲気や担当者によっては、もっとくだけた逆質問をしてもよいですが、その場合も受け身の姿勢や労働意欲の低さを疑われる質問の仕方は避けてください。また、なるべくこの手の質問は1度目の面談に限って聞き、2度目以降は仕事について聞きましょう。この手の質問は言い方次第で印象が変わるので、良い印象を与える言い回しができるように対策しておきましょう。

リクルーター面談での逆質問例リストを紹介

それでは、リクルーター面談で逆質問する際のおすすめ例をリストアップして紹介します。

リクルーター面談での逆質問例リスト

  • ○○さんの配属先の、通常業務の1日の流れを教えてください。
  • 同業他社と比較して○○事業の伸びが著しいのですが、どのような戦略を立てているのでしょうか。
  • ○○さんが入社した際と現在とでは企業の業務や職場の雰囲気にどんな変化がありましたか。
  • 貴社の○○事業に興味があり、配属志望も出そうと考えています。実際に業務するまでに求められるスキルは何ですか。
  • 現在の職場の年齢層はどれくらいですか?また、社員同士のコミュニケーションは活発でしょうか。
  • ○○事業のシェアが全国1位ですが、海外売上で見るとどれくらいの割合なのでしょうか。
  • ワークライフバランスを重視した仕事を取り組めるような環境づくりを政府が検討していますが、貴社では何か取り組んでいることはありますか。
  • ○○さんが働いて、「この部分を改革すれば成長が望める」と思う事業や商品はありますか。

リクルーター面談は事実上の面接!濃い逆質問で担当者への関心を引こう

リクルーター面談は優秀な就活性を囲い込むために実施する事実上の面接です。そのため、服装や言葉遣いのマナーはもちろん、企業研究に取り組んで意欲や関心度を示す必要があるでしょう。

リクルーター面談での逆質問をする際、あなたの疑問を解決しつつ、あなたの入社意欲をリクルーターにアピールできる質問をしましょう。面接を受ける前に、質問内容の対策をしておくと、いざ逆質問を求められたときに困らずに済みます。「質問したいことはありません」といった消極的な答えだけはしないようにしっかり対策しておきましょう。

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