2017年05月25日(木) 更新
自主的に就職留年するメリットとデメリット|今後の就活で留年期間を有効に活用するためにすべきこと
目次
自ら留年を選ぶ理由はさまざま
自分探しや取り組んでみたいことをハッキリさせるため
自主留年とは、言葉の通り自主的に留年を決めることをいい、毎年その選択をする学生は少なくありません。自分探しや取り組んでみたいことを見つけるために、もう1年学生生活を続けるのです。卒業後の進路のイメージがわかなかった学生が、自主留年しやすいとされています。
就活で満足できる内定がもらえなかったため
自主留年する理由は他にもあり、「第一志望の企業から内定がもらえなかった」「満足のいく就活ができなかった」など、就活の不調を挙げる人もいます。「志望企業への就職には新卒の方がいいのではないか」との理由から、自主留年を決める学生もいるようです。このような理由で自主留年した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
就活を理由に自主留年する場合のメリット3つ
メリット①:「新卒」として就職活動が可能
就活を理由に自主留年するメリットとして最初に挙げられるのが、上記でも少し取り上げましたが新卒として就活できる点です。企業にもよりますが、新卒の方が選考に有利とされています。他の企業で働いていない分、考えや事業に適した人材を育成しやすいとして、新卒者の採用枠を多めに確保されているのです。「新卒」を維持したほうが就活を容易に進めやすいとなれば、自主留年するのも納得できるでしょう。
メリット②:就活にかける時間をより多く確保できる
自主留年するメリットとして他に挙げられるのが、就活にかける時間をより多く確保できる点でしょう。2018年卒の就活は、3月に情報が解禁された後、秋までには内定がほぼ決まる短期決戦です。自主留年を決断した人は、翌年のシーズンに向けてOB訪問やインターンシップなど、他の就活生よりも充実した就活を取り組めます。
メリット③:これまでの就活経験がそのまま活かせる
初めて挑戦する他の就活生と比べてスタートダッシュしやすい点もメリットとして挙げられます。自主留年する学生の中には、就活を一度経験した方もいます。その場合、初めて挑戦する就活生に比べて、就活の流れやビジネスマナーなどの基礎知識を兼ね備えているのではないでしょうか。何故就活がうまくいかなかったのかを反省することで、前年よりも高いスキルを持った状態で取り組めるでしょう。
就活が理由で自主留年した場合のデメリット3つ
デメリット①:学費の負担が大きい
就活が理由で自主留年した場合のデメリットとしてよく挙げられるのが「{red:学費の負担}」です。単位数によって学費の額が変わる学校もありますが、1年分全額負担の大学も存在します。もし全額負担の学校に通っている場合、1年分の学費を自己負担で支払うのはかなり厳しいものがあります。保護者が代わりに支払っている場合も同様です。奨学金を受けながら通っていたとしても、留年した分の学費は保障されないため、自分で学費調達する必要があります。
金銭的な負担をカバーできる状況が整ってない限りは、そう簡単に自主留年を決断できない人も多いでしょう。
デメリット②:年ごとに変わる採用枠に左右されやすい
デメリットとしてもう1つ挙げられるのが、「採用枠に左右されやすい」点でしょう。景気が良く売り手市場と呼ばれる時期であれば、どの企業もある程度の採用枠が設けられています。一方、景気の悪化や前年度に大量採用した反動で採用枠が用意されない場合もあるでしょう。その場合、いくら第一志望であってもその企業への就活は難しくなります。
デメリット③:明確な理由がなければマイナス評価される
企業によっては、面接で留年した理由を聞いてくるかもしれません。この時、「回答理由が不明確なものであれば評価がマイナスになってしまう」こともあります。「新卒だと有利だから」といった理由を話すのはもってのほかです。
「どうしても入りたい分野があって就活に取り組んでみたものの、思うような結果を残せませんでした。そのため、もう1年改めて勉強をやり直して知識の再習得や業界研究を続けてきました。」など、留年中も努力を積み重ねたなどとアピールしてみましょう。
留年中は就活の課題を見つけて改善するチャンス
インターンやビジネスマナー講習などの経験を積もう
自分の至らない部分がわかったら、留年で得た期間中に、積極的に経験を重ねることが大切です。インターンに参加する、ビジネスマナー講習を受講するなどスキルアップに努めましょう。ボランティア活動やアルバイト、学業関連の実績を積むことによって、面接でアピールする材料を増やすことも可能です。
自身が想定していない分野の就活にもチャレンジしてみよう
志望企業だけに絞って就活に取り組み、うまくいかなかったのであれば、前回挑戦しなかった企業や業種の就活にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。自分に見合った職業が新たに発見できるかもしれません。就活の幅を広げることで、より広い視野で企業研究や自己分析ができるようになります。
就職留年以外の方法で就活する方法もある
方法①:就職浪人として活動する
就職留年以外にも、いくつか志望企業を見つけて就活する方法があります。留年するのに学費がかかると考えている方は、{red:卒業後に就職浪人として活動してみてもいいでしょう}。ただし、就職浪人は経済的な基盤が弱いですし、新卒としても扱われません。そのため、就職留年するよりも採用面で不利な状況になりやすいデメリットがあります。
方法②:第二新卒として働きながら活動する
就職浪人に対するリスクを考慮した就活の方法もあります。それは、現時点で内定した企業にそのまま就職し、数年間働いて経済的な基盤を整えてから転職活動をする「第二新卒」です。実際に社会に出て活躍したスキルやビジネスマナーがある分、取り組み次第では志望企業に就職できるチャンスを得られるでしょう。
就活が理由で自主留年するメリットは新卒扱いされる・デメリットは学費負担
就活がうまくいかないなどの理由で自主留年をする場合、「新卒扱い・活動期間・経験値」といったメリットがある一方、「学費負担・採用枠の変動・面接での印象」などのデメリットもあります。
就活を理由とした自主留年は、決断後の行動によってその後の成功を大きく左右します。何の改善もしなければ、結果的に前年と同じ結果に繋がってしまうでしょう。志望企業への内定獲得に繋げるには、課題や反省点を見つけて改善する努力や、自己PRできるような実績を作ることが大切です。自主留年を検討している人は、ここで紹介した情報を参考にしながら、次の就活に向けて動き出しましょう。
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