2019年04月26日(金) 更新
自己PRでの短所の答え方|マイナスで終わらない方法と回答例付き
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
採用担当者が短所を聞く理由とは
その人の性格や特徴を読み取るため
長所だけでなく短所も知ることで、企業はその人の性格や特徴を知ろうとしてます。また企業は、その人が業務に差し支えるような致命的な欠点を持ち合わせていないのかを見たいのです。それらを知ることは、その企業や業務にマッチするかの判断材料となるでしょう。
もしミスマッチのまま働き続けると、その人の能力が発揮されず、企業の業績にもつながらない可能性があるのです。そのような状態が続けば、ゆくゆくは早期退職につながるかもしれません。それは双方の利益にはならないので、避けたいところでもあるのです。
物事を客観視できる人どうか知るため
短所をしっかり把握している人は、物事を客観視できる人といえます。自分の短所を知るためには、自己分析をしなければなりません。自己分析ができるとは、自分を客観的に見ることができることを意味し、そういう人は物事を客観視することができるでしょう。客観的な視野を持っていると、短所をどうやって克服していくかを適切に判断して対策を立てられるのです。仕事面において、客観的に判断できる能力は重要なものになります。
短所の効果的な回答方法
努力次第でカバーできることをアピールする
面接で短所を回答する場合は、具体的な対処法を述べるようにします。そのためには、努力次第でカバーできる短所をアピールしましょう。欠点となりうる短所をどうカバーしているのかがわかるようにすると、よいアピールとなります。自分の短所と向き合って努力している姿勢を見せて、面接官に良い印象を与えるようにしてください。
短所で困ったエピソードと具体的な対処法を述べる
短所をアピールポイントにするためには、「◯◯という短所がありますが、仕事では頑張ります」といった抽象的な言い方は避けましょう。実際に短所で困ったエピソードを具体的に述べて、失敗から学んだこと、同じ失敗を繰り返さないようにどのように工夫しているのかを上手く伝えます。対処方法を具体的に述べると、問題解決への姿勢がイメージしやすくなり、良いアピールとなるのです。
短所を認めたうえで長所に繋げる
短所は「〇〇が私の短所です」だけで終わらせてはいけません。自分の短所を認めたうえで、改善点や長所をさらに活かす表現へと変えていく必要があります。例えば「私の短所は自我が強すぎることです。こだわりが強くなり、周りが見えなくなるときがあります。しかしコミュニケーションにおいて周りとの付き合いも得意です。そのため、お互い言いやすい間柄にし、私の自我が強い部分も指摘しやすい関係性となるよう努めています。」
短所を聞かれた際に気を付けたいポイント
面接官から短所を質問された際、気をつけるべきポイントがいくつかりますのでご紹介します。まずは、すべてを話さないことです。自身の短所をすべて話してしまえば、相手にわるい印象を与えてしまうかもしれません。もちろん嘘をつくことはNGですが、何を伝えて何を話さないべきか確認しておきましょう。企業や仕事において致命的な短所も伝えないようにしてください。長期的には改善できる場合は良いですが、そうではない短所を話す必要はありません。
全部話すのではなく情報を取捨選択する
「あなたの短所は何ですか」という質問に対して、思いつくままにすべてを伝えることは避けましょう。正直に話すことで高評価を得られるとは限りません。会社や仕事にとって大きなデメリットになる短所を伝えてしまえば、マイナスポイントになりうるものです。まずはしっかりと自己分析した上で、面接する企業や業務についても深い考察が必要です。
「この会社では体力がないことを伝えるとマイナス評価になる」「この仕事では人見知りであることは伝えない方が良い」など分析してください。話のもっていき方や伝え方もテクニックとして必要ですが、何を伝えるべきか取捨選択することも重要です。もちろん嘘をつくことは許されませんので、ご注意ください。
致命的な短所は避ける
企業や業務にとって大きなデメリットとなる欠点がないのかチェックするために、短所を聞いてくることがあります。例えば、営業職を志望する際、「人見知りしてしまう」「ストレスに強くない」という短所を述べてしまえば、プラス評価になりません。クリエイティブ系の仕事であれば、「臨機応変に対応できない」「決まったことしかできない」などの短所は、業務においてデメリットになるでしょう。
「時間を守れない」「金銭面でルーズ」という欠点であれば、社会人として落第点がつき、内定が遠のくばかりです。プラスに転換できないような致命的な短所を答えることに得はありません。今後改善することが可能な性格や特徴を述べるようにしましょう。
長所を裏返して短所にしてみる
短所を言い換えるのが難しいようであれば、長所を裏返して短所にするのもひとつの手です。たとえば「継続力がある」という長所を持っている人は、新しいことが始められない、行動力がないという短所が考えられるでしょう。元々が長所なので、マイナス要素もプラスに言い換えやすくなります。
短所をプラスに言い換えたアピールの例
「人見知り」→「時間をかけて深い信頼関係を築く」
短所をプラスに言い換えた例文をご紹介します。例文を参考に魅力ある自己PRを作成しましょう。まずは「人見知り」を言い換えた例文です。
人見知りを言い換えた例文
私は短時間で打ち解けるのは苦手ですが、時間をかけて人と深い信頼関係を築くのが得意です。学生時代に家庭教師のアルバイトをしていました。はじめた当初は生徒との会話も弾まず、何に躓き悩んでいるのかもわからずにどう指導していけばいいのか迷っていました。その生徒と接する時間を積み重ねていくうちに、性格や好みも理解できるようになり、彼にあった勉強法を提案できるようになりました。その生徒も私に信頼を寄せるようになり、勉強以外の悩みも相談してくれるようになったのです。御社でも、時間をかけて信頼関係を築くことを業務でも存分に活かして、成果に結びつける所存です。
人見知りという短所を、時間がかかるが深い信頼関係が築けるというプラス面で補っている例文です。これから顧客や仕事のパートナーと良い信頼関係を築いていけることがイメージでき、好印象につながるでしょう。
「心配性」→「正確な仕事を心がける」
次は「心配性」を言い換えた例文です。
心配性を言い換えた例文
いつも念には念を入れた仕事で正確な仕事を心がけています。仕事でちょっとでもミスや失敗につながる可能性がある箇所を見つけた場合、その箇所を改善する方法を考え、同じ間違いを起こさないように心がけています。仕事上のミスやトラブルが起こる可能性を低くすることで、周りからは仕事の正確性や成功率が高いという評価を受けています。
仕事において、心配性な性格は「正確な仕事を心がけている」点にも繋がり、大きなプラス評価が得られるでしょう。心配性であるがゆえに成功率が高いというのも、ひとつのアピールポイントとなります。
「優柔不断」→「思慮深く物事を考えられる」
最後に「優柔不断」を言い換えた例文をご紹介します。
優柔不断を言い換えた例文
私の短所は優柔不断なことです。何かを決断しなければならないときに、何がより自分にとって良いことなのか、プラスになるかなどと深く考えて、迷いが生じてくることがあります。しかし、そのような場面に直面したときには優柔不断にならないように、周りに相談し、多くの意見を聞くことによって判断材料となる情報を集めていくつかの「判断基準」を設けるようにしています。
「優柔不断」は、「物事を決め入れない」という特徴を持っています。これは「深く考える」ことで迷いが生じるという理由からくるものです。しかし、物事の判断をじっくりと考えられるという長所にもなります。例文では、決断力をつけるために周りに相談し、多くの意見を聞くことによって判断材料となる情報を集めています。また、判断基準を設けることで短所の改善を試みている点が評価されるでしょう。
自己PRで短所を回答する際は欠点を認めたうえで長所に繋げる
短所は、それだけでは良い印象を持たれることは少ないでしょう。短所をアピールする場合、短所を自分で理解していると認めたうえで、その対処方法を具体的に述べるようにします。そうすることで、問題解決への姿勢がイメージしやすくなります。自己PRで短所を効果的にアピールするには、マイナスイメージの短所を認めたうえで、プラスへと持っていけるように表現しましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
美化し過ぎず正直さを大切にしよう
「短所をプラスに言い換える」ということは、いわば「大喜利」にも近いもので、トレーニング次第で上達していくものです。ですので、対策は必須となります。ただ、あまりにも短所や失敗を美化しすぎるのも、好ましくはありません。正直に相手に伝える必要がある場合は、正直さをアピールすることも大切です。
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