2019年12月24日(火) 更新

就活の面接マナー徹底攻略!全42のマナーを一挙公開

就活生が悩む面接のマナーは言葉遣いや入退室

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「面接のマナーで一番悩むものは何ですか?」というアンケートを実施しました。

  • 言葉遣い
  • 立ち位置、お辞儀
  • 敬語の使い方
  • 入ってから出るまで全て

アンケートの結果、面接のマナーの中でも「言葉遣い」や「入退室」に、就活生は困っているようです。特に言葉遣いに関しては、正しい敬語を覚えておかなければいけません。しかし、敬語を覚えるのはなかなか難しく、苦手としている就活生が多いといえるでしょう。その他にも、入退室や立ち位置など、細かいマナーが分からず困っている就活生は多くいます。そこで本記事では、就活をする際に知っておくべき全42の面接マナーをご紹介します。

就活の面接ではマナーが重要

就活の面接で最も意識すべき点は「マナー」です。 面接では話し方や身だしなみ以外にも、就活生としてのマナーも見られていることを意識する必要があります。就活という一生を左右するイベントに勝ち残るためにも、しっかりとしたマナーを身につけましょう。 今回は、面接に必要な42のマナーを紹介。多いように感じますが、1つ1つは簡単なものばかり。準備段階からから面接中、終了後まで一貫して必要なマナーを確認してみましょう。

面接の準備は就活マナーの習得とスピード感を重視

朝日新聞の記事によると、2017年春の新卒採用計画において、前年よりも人数を増やすと回答した企業は33社であり、昨年の調査時の42社よりも減っています。 新卒採用の人数が減ることが予測され、ライバルたちよりも早めの行動が内定獲得のカギを握っているといっても過言ではありません。面接が就活においてもっとも大切なプロセスとされる理由は、企業側が履歴書や筆記試験だけでは見抜けない、就活生の本質を見ようとしている点にあります。だからこそ、面接のマナーも早い段階で身につけておくべきなのです。

就活では電話のマナーも意識

では、実際に就活面接の日程が決まるまでの流れを見ていきましょう。 面接の予約は企業サイトや転職サイトなどのネット経由が多いものの、電話で行うケースもあります。朝早すぎる時間、就業開始直後、昼休み、就業終了間際の電話はマナー違反です。理想の時間は就業開始1時間後の11時から12時、昼休み後の14時から16時です。忙しい時間をさけて面接予約の電話をしましょう。

電話する際のポイント

  • 就活面接の予約の電話はトーンを意識して手短に、まず身分を名乗り、用件をを伝えましょう。
  • 「採用担当者の方に電話を取り次いでいただけますか」などの切り出し方を準備しておきましょう。

就活の面接は練習しておこう

就活の面接はぶっつけ本番で内定を勝ち取れるほど、うまくは行きません。どれだけ自信家な人でも、当日になると必ず緊張します。緊張のし過ぎで志望動機をど忘れしたり、声が震えたりすることがあってはいけません。そのためにも、事前に面接をシミュレーションし、練習をしておきましょう。 面接のコツは『就活生が面接を突破する21のコツ』の記事で詳しく説明しています。

面接において第一印象が与える影響は大きい

自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、気軽に試してみてくださいね。

就活で会社を訪問する前に知るべきマナー

就活面接当日までの準備が整ったら、次は実際に会社を訪問する際のマナーについて確認していきましょう。自分が入りたいと思う会社に向かうわけですから、きちんとしたマナーで望まなくてはいけません。就活のマナー本や講座などを受けて予習する方法もありますが、まずはこの記事で基本を押さえておきましょう。

就活のスーツにもマナーがある

就活ではリクルートスーツに身を包むのが基本です。面接に行く前は必ず駅やコンビニのトイレで身だしなみの確認をしてください。 髪の毛やネクタイはもちろん、靴の汚れを気にする面接官もいるため、全身をくまなくチェックするのを忘れないようにしましょう。人は相手を第一印象で判断するため、何事も最初が肝心です。 就職を希望している企業が私服勤務の場合でも、特に指定が無ければスーツを着用していきましょう。

就活面接時の服装【男性】

続いては就活面接における男女別のスーツの着こなし方を紹介します。 男性の場合は、スーツをピシッと着こなす必要がるため、ネクタイの締め方やシャツにシワがないかどうかなど、服装の細かい点に気を配りましょう。 また、ひげの剃り残しがあると非常に不潔に思わるので、家を出る前に剃り残しのないように意識してくださいね。

男性の服装マナー

▼シャツ
・白の無地
・ストライプはNG
▼ネクタイ
・レジメンタル、格子柄、ドット柄が無難
▼スーツ
・黒か紺
・濃いグレーの無地(ストライプはNG)
▼靴
・革製で黒の内羽根、ストレートチップ
・メダリオンはNG
▼靴下
・黒か濃紺
・白はNG
▼髪型
・短髪、黒髪
・寝ぐせやフケはNG
▼ひげ
・きれいに剃る
▼アクセサリー
・基本的につけない
・結婚指輪以外はNG

就活面接時の服装【女性】

続いて女性の就活面接の服装について紹介します。女性も基本的にリクルートスーツに身を包むことに変わりはありません。靴やストッキングの色などにも気を配りたいですね。ただし、面接官に良い印象を持たれようと、メイクに気合を入れすぎるのはよくありません。ナチュラルメイクが前提です。

女性の服装マナー

▼シャツ
・白の無地
・スキッパーシャツ
・レギュラーブラウス
▼スーツ
・黒や紺、グレーの無地
・ビビットな色はNG
▼靴
・黒のシンプルなパンプス
・ヒールは5cm程度が理想
・かかとのすり減りに注意
▼ストッキング
・無地のベージュ
・伝線に注意
▼髪型
・顔に髪がかからない髪型
▼メイク
・ナチュラルメイクが無難
・濃すぎるのはNG
▼アクセサリー
・派手にならない小さめのもの

就活面接に必要な持ち物一覧

服装と髪型を清潔感溢れるものにできたなら、次は必要な持ち物を確認しておきましょう。鞄や履歴書など無くてはならないものから、手鏡やハンカチなど、いざという時に役立つ持ち物を紹介します。当日に忘れないようにチェックしておいてくださいね。

就活面接前に必要な持ち物一覧

  • 履歴書・エントリーシート
  • 企業情報を記したメモ
  • 面接会場までの地図
  • メモ帳
  • 筆記用具
  • ハンカチとティッシュ
  • 腕時計
  • 手鏡
  • 携帯電話
  • 予備のストッキング

就活面接の受付でのマナー

就活を始めてようやく迎えることができた面接の日。しかし、家を出てから面接会場に到着するまで気を抜いてはいけません。 なぜなら、企業を訪れたその瞬間から、すでに面接が始まっているからです。受付での対応や、待合室での態度まで、すべて企業側からチェックされていると自覚しておきましょう。 当日はどこで誰が見ているかわからないと思って行動してください。マナーを見られていると常に意識し、1つひとつの行動に注意が必要です。

就活面接は開始時間の30分前に到着

面接を受ける際は、指定された時間の30分前には到着するようにしてください。早めに到着することで安心して少しリラックスできます。そして、この30分という時間は、仮に道に迷ったとしてもギリギリ取り返しのつく時間でもあるのです。 面接に遅刻はご法度。心に余裕を持たせるためにも30分前に到着して、会社の場所の確認を済ませておきましょう。

就活面接の受付では挨拶を手短に

会場の門をくぐり、受付に着いてからは元気よく挨拶をしましょう。受付の様子も、企業側からしっかりと見られています。ここでマナー違反な行動をとった場合、採用担当者に情報が伝わってしまう可能性が高いからです。 受付での挨拶は「自分の名前」、「アポを取った時間」、「目的」、「担当者」を伝えましょう。これは受付に電話が置いてある場合も同様です。受付を終えて控室で待っているときも、常に誰かに見られていると意識してください。くれぐれも、携帯電話を触ったり、足を組んだりしながら待つのは避けましょうね。

もし、従業員とすれ違ったら、会釈または挨拶をしましょう。そして担当者が迎えに来たら、必ず立って挨拶をしてください。立っている相手に対して座って挨拶するのは重大なマナー違反です。また、就活生が複数いる場合でも、決してむやみに話しかけないようにしましょう。

受付で使える例文

  • 「こんにちは●●大学の○○です。本日●●時から新卒採用面接で参りました。人事担当の●●さまはいらっしゃいますか」 と漏れがないように話しましょう。何か指示をされたら「ありがとうございます」と感謝の言葉を忘れずに伝えましょう。

携帯電話を切るのも就活マナー

待合室では、必ず携帯電話の電源を切るようにしましょう。面接中に着信音やバイブレーションがなってしまうのはマナー違反です。ビジネスマナーとしてもアウトなので、面接官に対して非常に悪い印象を与えるのは必至。就活面接の基本マナーとして必ず実行してくださいね。 面接の時間配分の把握をする場合は、腕時計で確認するクセをつけておきましょう。

就活面接の受付時の服装マナー①鞄

就活の面接ではA4サイズの用紙が収まる大きさの鞄を持参します。履歴書など提出する書類がすぐに取り出せるよう、入り口を大きく開けるものがオススメです。使わないときは必ずファスナーを締めておきましょう。中身が散乱するのを防げます。 持ち方は男女で少し異なり、男性は手に持ちます。女性は手に持つか、肩にかけても大丈夫です。ただし、礼をするタイミングではずり落ちないよう手に持ち変えましょう。鞄を置くときは、基本的に自分の横に置きます。膝の上に置いたりするのは避けましょう。

就活面接の受付時の服装マナー②コート

実は、コートの脱ぎ方にもしっかりとマナーがあります。コートは面接会場に到着したら、建物の入り口に入る前に必ず脱ぎましょう。そして、面接中は鞄の上に三つ折りか四つ折りにして、コンパクトにかけてください。 椅子の腰掛けにかける様な真似は、完全にマナー違反となるので避けるべきです。

就活面接の受付時の服装マナー③傘

就活の面接当日に雨が降っていた場合、スーツや鞄をぬらさないように傘を持っていきましょう。ビニール傘でも構いませんが、なるべくなら派手な柄ではない落ち着いた色の傘を持参してください。選考結果への直接的な関係はないものの、就活用に鞄とスーツと合わせて、細かな部分にもしっかりと気を使いましょう。 また突然の雨などに備えて、鞄にはミニタオルを用意しておきましょう。雨に濡れた姿は相手に失礼ではないももの、髪や鞄をサッと拭けるので便利ですよ。

就活面接での入室マナー

ここからは、いよいよ面接会場への入室時に必要なマナーを紹介していきます。メラビアンの法則によると、人の印象は初めの5秒で決まるといわれています。 第一印象でマイナスイメージを持たれないためにも、面接の出だしである入室マナーをしっかりと身につけましょう。

メラビアンの法則

メラビアンの法則とは、コミュニケーションをとる際の行動が相手に与える影響の研究結果です。相手に与える自分の印象は以下の順で強いとされています。


  • ①表情やしぐさ、見た目などの視覚情報:55%

  • ②声質や声の抑揚、大きさなどの聴覚情報:38%

  • ③言葉づかいなどの言語情報:7%

就活での入室前のノックは3回がマナー

待合室で自分の名前を呼ばれたら、すぐに立ち上がって面接室のドア前まで移動します。その際、ドアを3回軽くノックするようにしましょう。ドアノックの回数は「プロトコールマナー」と呼ばれる国際標準マナーが決められており、普段通りの2回はトイレなどプライベートな場所で行うものとされています。 就活の面接時もマナーに乗っ取って、必ず3回ノックするようにしましょう。

就活面接での挨拶は挨拶ドアを開けたタイミング

「どうぞ、お入りください」などの面接官の声が聞こえたら、ドアを開けて入室します。この時はドアに対して斜めに立ち、面接官に完全に背中を見せないように注意しましょう。 そしてドアノブを握ったままドアを閉めます。面接官を意識しすぎるあまり、正面を向いたまま無理な体勢でドアを閉めるのは避け、音が出ないように静かに締めるのがポイントです。

必ず面接官へ一礼しよう

入室してドアを閉めたら、面接官の方を向いてその場で「本日はよろしくお願いいたします」と言い、30~45度の角度でおじぎをしましょう。頭を下げたところで1秒だけ間を持たせるのがコツです。他の動作と被らないように、1つひとつの動作を止めることも忘れずに意識したいところですね。 入場後の挨拶は、第一印象に関わる重要な要素なので、しっかりと大きな声を出せるようにしたいですね。就活の面接練習として、事前に何度もイメージしておくとよいですよ。

就活面接での自己紹介の手順

面接室に入ってからは自己紹介の時間です。これは事前にどれだけ練習したかがモノを言います。しっかりと考えた内容をはっきりと声に出して言えるようにしましょう。

入室後はイスの横で自己紹介

入室直後の挨拶を終えたら、一旦席の前まで移動します。椅子の前を横切らないようにしましょう。自分の意志で勝手に椅子に座ってもいけませんよ。 席の横まで進み、「●●大学の○○です。本日はよろしくお願いいたします」という自己紹介と、再度一礼をします。この際のお辞儀も入口と同じ角度と時間を維持しましょう。

勧められるまで席には座らない

席は面接官が「どうぞお座りください」と勧められるまで座らないでください。着席する際は、「失礼いたします」と軽く挨拶してからにしましょう。それがマナーです。 鞄や荷物は置き場所が指定されますが、されなければ場合は席の横においてください。椅子は3分の2程度に座り、背もたれには深くもたれかかるのではなく、少し空間を空けましょう。背筋をピンと伸ばした姿勢が理想です。

NGな座り方に注意

就活の面接では座り方にもマナーがあります。家にいるようなリラックスした態度では、面接官に礼儀がなっていないと思われかねません。座る際のマナー一覧を確認して、失礼のないようにしましょう。普段から意識しておかないと、当日に素の自分が出てしまいますよ。

座り方のポイント

  • 椅子には深めに腰掛ける
  • 背もたれにはよりかかたず、拳1つ分ほどの空間を空ける
  • 正面を向いたまま、姿勢正しく座る
  • 両脚は広げすぎず、男性はこぶし1つ分の空間を作る。手を握ってこぶしをつくり、膝の上に揃えておく
  • 女性の場合は、膝を軽くくっつけて足をしっかり揃える、両手を重ねて膝の上に
  • 荷物は椅子の横に置く

マナー違反な座り方に注意しよう

いざという時にやってしまわないように、面接時に失礼とされる着席の仕方や座り方も知っておきましょう。面接前に自分で練習してみて、無意識のうちにやってしまっていたら、すぐに直しましょうね。正しいマナーをしっかりと身につけておいてください。

失礼な座り方

  • 背もたれに寄りかかり、深く座り込む
  • 腕を組んだり、顔を触ったりと、手の位置が膝の上意外にある
  • 手を机の上に載せる
  • 足を組む
  • 気が付いたら姿勢が悪くなっている

就活面接での自己PRは効果的に

自己PRを発言できる時間が来たら、しっかりとした声でハキハキと話しましょう。自分の長所と売りになる部分が伝わるようにしたいですね。就活面接のマナーをしっかり守れる人ならば、面接官にも誠実さや熱意が伝わるはずですよ。

面接では履歴書の渡し方も意識

就活で必要な書類などは事前に提出を済ますことがほとんどですが、面接時にも履歴書などを持参しなければならないケースも少なくありません。絶対に忘れないようにするとともに、渡し方にもマナーがある点を踏まえておいてくださいね。

1.面接用の履歴書は封筒に入れて持参する

面接時に書類を持参する際は、裸の状態で鞄に入れるのは絶対にNGです。必ず、透明のクリアファイルか茶封筒に入れていきましょう。茶封筒に入れると、面接官に対して好印象を与えることが可能です。面接という特別な日なので、日常用で代用せず面接専用に購入した方がいいですよ。

2.絶対に折りたたまないこと

また、履歴書などの書類を封筒に入れる際は絶対に折り曲げてはいけません。履歴書は言わば自分の分身。折り目がついた履歴書を渡すのは、あなたの心の歪みだと捉えられかねませんよ。 必ずB5・A4サイズのまま封筒に入れるようにしましょう。封筒には自分の名前を書き、封はしないようにします。

3.面接官へ履歴書を手渡しする

面接官へ履歴書を渡す際もスマートに行いましょう。ファイルや封筒ごと渡すのではなく、一度履歴書を出してから、面接官に差し出します。 その際も、きちんと相手の目を見て「よろしくお願いいたします」と挨拶しながら渡してくださいね。いかなる時もマナーを忘れてはいけないのです。

就活面接中に意識すべき姿勢と時間の流れ

次はいよいよ就活面接の本番です。自分の持てる全てを出せるようにしてください。しかし就活面接の受け答えばかりを気にして、面接の場でのマナーがおろそかにならないように注意してください。最初から最後まで失礼の無いようにしましょうね。

1.常に姿勢を正しく目線を意識

就活の面接中は常に姿勢を正したままで受け答えを行いましょう。つい熱くなってしまったり、逆に疲れてしまったりしたら、無意識のうちに姿勢が崩れてしまうもの。面接中の姿勢も面接官の判断基準であることを忘れず、常に意識しながら姿勢を正してくださいね。

2.就活面接では時間配分を意識

面接中は姿勢だけでなく、目線の位置にも常に気を配りましょう。面接官の目を見て話すことが基本マナーとされているからです。言葉にすると簡単ですが、実際には相手の目を見て話すのが苦手な人も多いと思います。 そのような人が無理して相手の目を見続けると、目つきが悪くなり睨んでいるように受け取られかねません。下記のようにうまくコツを掴んで乗り切ってくださいね。

相手の目を見つめる際のポイント

相手を見つめる感覚で、ずっと見つめるのではなく5秒ほど目を見た後に少し目線を下にずらし、また戻すという流れを繰り返しても大丈夫です。

3.会話には適度なあいづちをうとう

面接では就活生らしい大きな声で正しい姿勢を保ちます。あいづちを適度にうち、視線は面接官の眉間あたりを見ましょう。目を合わせると互いが緊張してしまい、視線を逸らしがちになってしまうので注意が必要です。

4.はっきりとした話し方を意識する

姿勢やあいづちをうちながら、自然体の聞き方を意識できるようになったら、次は話し方のコツも対策していきましょう。 面接でははっきりとした声で余裕を持った話し方が理想です。緊張していたり自分の意見に自信がないときは、ついつい小声になったり、早口になってしまうもの。それを面接官に悟られてしまわないよう、常に堂々とした話し方にしましょう。友人や先生を相手に、日ごろから意識して話せるようにしておくといいですよ。

5.最後まで姿勢を崩さない

たとえ面接中にわからない質問があったとしても、姿勢は崩さないようにしましょう。新卒ならではの仕事への意欲やストレス耐性なども面接官に見られている部分だからです。分からない質問に対しては、一度返事をし、少し間多いてからゆっくり答えるようにしましょう。相手も即答を求めているわけではありませんからね。 多少失敗したからといって、落ち込んでいる様子を見せてはいけません。「一緒に働きたい」と相手に感じてもらうためには、誠意と根気が必要なのです。事前の対策がうまく行かなかったからと落ち込まず、最後まで頑張って受け答えしてみてくださいね。

就活面接で意識すべき敬語の使い方

就活の面接では緊張し過ぎてしまい、思わずため口や間違った敬語を使ってしまう場面もあるかもしれません。就活生だから敬語が完璧でなくても仕方ないと判断される場合もありますが、マイナスイメージを持たれるのは確実といえるでしょう。 しかし、逆に考えると敬語ができていれば周囲と差別化を図ることができ、面接官の評価を上げられます。ここからは、面接でよく使う敬語について詳しく紹介していきます。

1.まずは敬語の種類を理解する

敬語には、丁寧語、尊敬語、謙譲語という3つの種類があることを把握しておけば、就活の面接にも対応可能です。それぞれの表現をまとめましたので、事前に面接対策として確認してみてください。

覚えておきたい敬語の種類

♦丁寧語…相手を問わす使える丁寧な表現
「する」→『いたします』
「言う」→『申し上げます』
「行く」→『参ります』
♦尊敬語…目上の相手に使う表現。引き立てる際に使用
「する」→『される』
「言う」→『おっしゃる』
「行く」→『いらっしゃる』
♦謙譲語…自分がへりくだるときに使う。自分を下にして相手を上にする表現
「する」→『させていただく』
「言う」→『申し上げる』
「行く」→『うかがう』

2.自分と相手で表現を使い分けよう

敬語の表現は、頭ではわかっていても、会話の中に正しく織り交ぜることは非常に難しいもの。ここからは例をもとに、自分と相手とで表現の使い分け方を紹介します。

◆例として、「本人」を表現する場合は、面接官である相手対しては『○○様』という呼び方をしますが、自分を指す場合は『わたくし』となります。

◆「会社」と言いたい場合は、相手と自分の関係性に関わらず、『御社』と言いましょう。ちなみに、履歴書やエントリーシートに書くときは、「貴社」を用います。

◆「言う」の場合は、相手に対しては『おっしゃる』、自分が入った場合は『言いました』などと使うように意識して見てください。

3.就活生にありがちな間違えやすい敬語8選

面接では自分と相手によって表現を使い分ける必要があり、場合によっては使い方を間違え、無意識のうちに相手に無礼を働いている恐れもあります。そうならないよう、下記の間違えやすい敬語8選を確認して、日ごろの会話から練習し本番で間違えないようにしましょう。

注目ポイント

①「なるほど」
→相槌を打つときに使ってしまいがちなので、「なるほど」ではなく「はい」と言うこと。
②「すみません」
→日常的に使ってしまう言葉だが、「すみません」ではなく「申し訳ございません」を使うこと。
③「言う」
→「申し上げる」は面接の中でよく使う敬語。「先ほど言った通り」ではなく、「先ほど申し上げた通り」
④「知る」
→「存じ上げる」もよく使う敬語。企業の業績などを説明されたときに「知っています」ではなく「存じ上げています」と答えよう。
⑤「御社と貴社」
→就活生が使う敬語トップ3に入るのが「御社・貴社」。履歴書などの文語では「貴社」、面接では「御社」を使うこと。
⑥「了解」
→了解は目上に使ってはいけない言葉。目上には「承知いたしました」、「かしこまりました」を使う。
⑦「拝見いたしました」
→敬語を意識しすぎて二重敬語になってしまう言葉の代表格。「御社のHPを拝見いたしました」ではなく「拝見しました」を使うこと。
⑧「おっしゃられる」
→二重敬語。「おっしゃった」、「おっしゃいました」と言うこと。

4.敬語はマナーの基本として常識を見られる

敬語の使い方はマナーの基本であり、面接官にとっては就活生の常識を図る要素の1つです。身だしなみや面接中の姿勢、話し方がいくら良かったとしても、正しく敬語が使えていなかった場合は、不採用の原因にもなりかねません。 とはいえ、ため口を使ったり、なれなれしい話し方さえしなければそこまでマイナス要素にはならないため、しっかりと敬語を理解しておきたいですね。

就活面接の退室時はマナーを守ってスムーズに

「帰るまでが遠足」と同じく家に帰るまでが面接です。つまり、退室時にもマナーがあるということ。就活の集大成として最後まで気を抜かず、好印象のまま面接を終わらせましょう。

1.就活面接の時間をいただいたお礼を

就活の面接が終わったら、席を立って「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と感謝を述べて、一礼しましょう。面接官も社会人なので、自分の仕事があります。その貴重な時間を割いて面接をしてくれたわけですから、きちんとお礼の気持ちを伝えましょう。

2.必ず立ち上がって一礼する

お礼を述べる際は必ず席を立って行うようにしましょう。座ったままでお礼をするのはマナー違反です。面接官へお礼を述べた後は席を立ちあがり、出入り口へ向かいましょう。部屋を出る際も、これで終わりではありません。

3.ドアの前で向き直り再度一礼

出入り口の前まで来たら、ドア開ける前に面接官を向いて再び一礼。ドアを開けてゆっくり閉めます。面接が終わったからといって気を抜かないよう一つひとつの行動にメリハリを付けましょう。 ドアを閉める際は、音が出ないように静かに締めてください。

4.爽やかな笑顔で部屋を出るように

就活の面接が終わって部屋を出る際も、最後まで笑顔を絶やさないようにしましょう。なるべく作り笑いではなく、自然な笑顔になるようにしたいですね。 面接官に対し、最後まで好印象を残したままで退席できるようにしましょう。就活は二次面接や最終面接まで続くため、好印象のまま終わらせられるのが理想です。

5.帰り際にも細心の注意を

人事担当者はいつあなたのことを見ているかわかりません。面接官以外の社員に見られていることも考えられます。就活では隙を作ることがとても大きなリスクに繋がると理解しておきましょう。本章の冒頭にも述べましたが、家に帰るまでは絶対に気を抜かないようにしてください。意識すれば変えられるところでポイントを落としてしまっては本末転倒ですからね。

面接後はお礼メールを出そう

就活の面接後には必ずお礼メールを送りましょう。企業の担当者によってはお礼メールによって好感度が上がり、選考が有利に働く可能性があるからです。 面接のお礼メールは効果があると言われているものの、実際にお礼メールを送っている就活生は少ないのが現状。そのため、ほかの就活生に差をつけるためにもマナーを守った面接のお礼メールを送りましょう。

面接後に送るべきお礼メールの件名の書き方

採用担当者には毎日多くのメールが届きます。件名だけが一覧となっているため、送り主や目的がわからないメールは読まれず放置されてしまう可能性があります。そのためお礼メールの件名には「名前」と「目的」を書くようにしてください。 「●月●日:面接のお礼●●大学●●」 上記のように、ひと目で判断できる件名にしてください。

実際に使えるお礼メールの例文

参考になる例文

株式会社●●●●
人事部 採用担当 ○○様
○○大学○○学部○○学科の●●●●と申します。
面接のお礼がしたく、メールいたしました。
本日はご多忙の中、ご面談の機会を賜り、誠にありがとうございました。
面接では短い時間ではありましたが、自分の思いを素直にお伝えできたと思っております。
今回の面談で●●様から■■のお話を伺い、ますます貴社への志望度が高まりました。是非とも良いご連絡がいただけますよう祈っております。 末筆ながら、ご面談のお礼を申し上げますとともに、貴社のご発展と皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。
○○大学○○学部○○学科の●●●●

メールを送るタイミングは面接の当日に

面接のお礼メールは必ず面接当日に送りましょう。採用の合否判断に時間を取らない企業では、翌日には結果を出す場合もあります。そのため面接が夜に終わった場合は翌日の朝には送ってください。面接のお礼が手紙ではなく、メールが主流になったのは企業がスピード感が重視されています。 ちなみに就活面接のお礼をメールではなく手紙で送る場合は、当日に速達で出しましょう。もちろんこれらを実践したからといって、面接通過率が上がるわけではありません。ここで重要なのは、面接をしてくれた面接官や企業に対し誠意を表すということ。これらの心構えの1つひとつが就活を成功に導くのです。

就活の集団面接(グループ)時のマナー

予備知識として、集団面接(グループ面接)についても補足しておきます。1対1で行われる面接と基本は同じと考えてください。大きく変わるのは人数と1人当たりの持ち時間です。

通常の就活面接のマナーを応用できる

集団面接といっても、通常の就活で行われる面接とマナーの面では同じです。これまでに培ってきたノウハウが応用できますよ。ただし、参加している就活生は自分だけではないため、その点だけは注意しておきましょう。自分だけがいい格好をしようと無理やり発言するなど、マナー違反は避けてくださいね。

就活のグループ面接での注意点

グループ面接(集団面接)での注意点も紹介しておきます。入室時のマナーや座り方、話し方などは全て個人面接と同じです。最大の違いは、他の参加者の存在です。自分が考えていた自己PRと同じことを先に発言されたとしても、焦ってはいけません。自分が用意してきた答えに自信を持ちましょう。下手に直前で変えようとすると失敗しますよ。マナーを意識しつつ、冷静に話せるようにしてみてくださいね。

就活の集団面接での自己紹介や自己PRは簡潔に

就活で集団面接に参加する場合は、人数が多いため1人当たりの持ち時間が少なくなります。そこで、自己紹介や自己PRはなるべく簡潔に話すように心がけましょう。コツは結論から入り、わかりやすくまとめた内容で話すことです。

正しいマナーが就活の最終面接まで成功に導く

就活の結果を最も左右する面接のマナー。きちんと理解して実践することで採用の道がグッと近づきます。面接の対策は質問への受け答えなどが中心に考えられがちですが、マナーという基本的な部分を見落としてはいけません。 人間性を見られる面接において、人として信用できると相手に思わせることが重要だからです。

マナー違反がなければマイナスにはならない

面接でのマナーをしっかりと理解して状況に合わせた行動がとれるなら、減点の対象にはなりません。他の就活生がマナー違反を犯して評価を下げているとしたら、かなり有利になりますよね。 マイナスにならないようにという意識のもとで、きちんとした質問への受け答えや志望動機を話せたなら、採用される可能性が高まるはずですよ。

就活の面接マナーは人間性を見られているため礼儀正しく振る舞おう

就活の面接ではどれだけマナーが重視されているかをお分かりいただけたと思います。面接はエントリーシートなどの書類審査を通過した時点で始まっています。状況に応じたマナーを押さえて、希望する企業に就職しましょう。 面接前には服装を整えて敬語の使い方を理解し、受付の段階から見られていることを自覚して行動しましょう。面接中は椅子への座り方から目線、話し方まで、しっかりとマナーを意識して行動する必要があります。 志望動機や自己PRももちろん大事ですが、それ以前の基本マナーについて知らなければ、どんなに素晴らしいことを面接官に伝えても、面接突破はできません。この記事に書いてある内容を必ず確認してから面接に臨みましょう。

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