2018年03月26日(月) 更新

意外と知らない「頑張る」の敬語|就活で使用する場面が多いフレーズの正しい使い方を徹底解説|これであなたも社会人の仲間入り!

学生には慣れないビジネスフレーズ

就活は社会人になる準備段階のようなもので、何をするにもビジネスマナーを基準にして考えられます。就活で関わる相手は当然ですが、企業に勤める社会人になるためにビジネスマナーを守らなくてはならないというのは当たり前のことです。もちろん就活生に完璧なマナーが求められているわけではありません。失敗はあって当然ですので、大目に見てもらえることも多々あります。しかしそこで完璧な振る舞いができていれば、他の就活生に比べて評価が高くなることは間違いありません。
就活を有利に進めるためにもビジネスマナーを習得することは重要なことになります。ビジネスマナーと言っても様々ありますが、就活生の大きな壁となるのが、言葉遣い、ビジネスフレーズです。慣れないビジネスフレーズに苦戦する就活生は多いですので、だからこそしっかりと学び、他の就活生と差をつけましょう。

「頑張る」という言葉を就活で使用する時は

就活では業界・企業分析、自己PRなども大切になりますが、最も大切なのは志望度を伝えることです。志望度は仕事へのやる気でもあり、やる気のない人を採用しようとは思いません。また高い能力を示したとしても内定を受ける意志のない人に内定を出しても仕方がありませんので、早い段階で落として他の就活生に集中しようと考える企業も多いです。志望度の高さ、仕事への熱意ややる気を示すことが非常に大切なことで、それを示すためには「頑張る」という気持ちを企業に伝えていかなければなりません。
しかしここで問題になるのがビジネスフレーズです。「頑張る」という言葉そのままではビジネスフレーズとしてはNGです。就活の場で使用するためには言葉を変化させていかなければなりません。

相手に敬意を示す尊敬語

敬意を示す尊敬語

  • お励みになる
  • ご尽力になる

「頑張る」をビジネスフレーズに変化させるためには尊敬語にするという方法があります。尊敬語は「お越しになる」「お受け取りになる」といった相手の動作を主体とした時に使用するものです。相手の動作を主体として考えることで、相手への気遣いをし、相手に対して敬意を払う事ができるのでビジネスフレーズとして使うことができます。
面接官への敬意はそのまま企業へ敬意を払うということであり、敬意を払うのはそれだけ大事な相手だからということなので、志望度の高さをアピールすることができるでしょう。「頑張る」を尊敬語で使用する場合は、「お励みになる」「ご尽力になる」などの言葉を使うようにします。

相手を立てる謙譲語

相手を立てる謙譲語

  • 努力させて頂く
  • 努めさせて頂く

ビジネスフレーズでは尊敬語だけではなく、謙譲語を使うこともできます。謙譲語は「自分を下げる」事で「相手を上げる」言い方であるので尊敬語の主体が相手だったのに対し、謙譲語は自分を主体とした言い方ということです。尊敬語の場合は相手に直接敬意を払っているので、敬語表現としてはより相手を敬っているということになります。
しかし相手の動作を主体にしているため、使用するのが難しい場合もあるのです。謙譲語の場合は尊敬語よりも敬語表現としては劣るものの、相手を充分に敬っているので失礼に当たるということはなく、自分が主体であるため使いやすいというメリットあります。「頑張る」を謙譲語で使用する場合には、「努力させて頂く」「努めさせて頂く」などの表現を使用しましょう。

上品さを演出する丁寧語

上品さを演出する丁寧語

  • 頑張ります

尊敬語、謙譲語とくれば残る敬語表現は丁寧語です。丁寧語は言葉を美化したい時など、日本人特有の上品さを演出する事ができるというメリットがあります。使い方としてはですます調や「ご帰宅」「ご応募」「ご挨拶」などが丁寧語だが、ビジネスの場にはふさわしくないケースも多々あるのが丁寧語の特徴ですので使用するには注意が必要です。丁寧語であれば全てOKというわけでは当然なく、場合によってはビジネスフレーズとしてはNGということも多くあります。
尊敬語や謙譲語に比べて、日常的に使ている言葉に近いため使いやすいこともありますが、「頑張る」の丁寧語での表現は語尾にますと付けた「頑張ります」となります。丁寧語だけでは社会人としてやっていくのは難しいので、必ず尊敬語と謙譲語も学んでおくようにしましょう。「頑張る」の丁寧語での表現は語尾にますと付けた「頑張ります」となります。

意欲を伝えたい時に使える言葉

意欲を伝えたい時に使える言葉

  • 鋭意:物事に対して一生懸命に励むこと
  • 精進:目的に向かって雑念を捨て、励み続ける事
  • 邁進:目的に向かってどんどん進んでいく、ひたすら進み続ける

就活では企業に対して志望度や仕事への熱意などを伝えることが大切です。意欲を伝えるためには「頑張る」という気持ちを伝える必要があり、前述したような敬語表現を使ってそれをアピールすることもできます。しかし「頑張る」の一言から派生させるだけでは意欲を伝えるには不十分な場合もあるでしょう。「頑張る」意外にも意欲を伝えたい時に使用できる言葉は多数あるので、ボキャブラリーを増やしていくことが大切になります。
例えば「鋭意」や「精進」、「邁進」などの言葉を使うことで意欲の伝え方にも広がりが出ます。しかしどれも同じ意味ではありません。それぞれ微妙にニュアンスが異なるので、自分の気持ちを表すのに1番最適なワードを選ぶようにしましょう。

「頑張る」の意を込めたメール例文

例文

株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
この度は、内定の通知を頂き心より御礼を申し上げます。
入社当日の日まで、さらなる能力向上に努め、
戦力として活躍できるよう邁進してまいります。
今後共ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。

内定通知をもらったからと言ってそこでゴールではありません。むしろ就職してからの方が企業や企業の人との関わりはより密接になってくるので、内定通知をもらえばそのお礼の意味も込めて、「頑張る」旨を記したメールを送っておくことで、よりスムーズに社会人生活をスタートさせることができます。
例文では「頑張る」気持ちを表した言葉として「邁進」が使われていました。「邁進」は目標に向かってどんどん進んでいくなどの意味がありますので、「頑張る」気持ちを表すことができています。また「邁進してまいります」と謙譲語を繋げることで敬語表現としても問題ありません。ただ「邁進する」ではなく、能力向上に努めるなどの言葉を入れることで具体的に「頑張る」気持ちをアピールすることができています。

言葉遣いの重要性とは

就活生や社会人として働き始めたときに一つの壁となりやすいのが言葉遣でしょう。言葉遣いが悪いため相手に失礼なことを言ってしまう、敬語を意識しすぎるあまりおかしな言葉遣いになる、二重敬語になり逆に失礼になってしまうなど、新人社会人は言葉遣いによる失敗は多いです。学生時代にもっと言葉遣いを勉強しておけばよかったと後悔する先輩社会人も少なくありません。また就活生であっても言葉遣いによっては面接などでもマイナスの評価になってしまうこともあります。
言葉遣いは就活生が思っている以上に社会人の間では大切にされているのです。言葉遣いでマイナスになることもあれば、綺麗な言葉遣いができていればプラスの評価を得ることもできます。言葉遣いの重要性を知り、正しい言葉遣いを学ぶ努力をしましょう。

学生の「私生活」が表れる

就活での言葉遣いは尊敬語、謙譲語、丁寧語を使い分けることになります。

丁寧語程度であれば、学生とはいえ日常で使用する場面はいくらでもあるので特に問題はありませんが、日頃からよほど言葉遣いに気をつけていない限り、尊敬語や謙譲語については使用する頻度は少ないです。言葉遣いはその学生の「品格」がそのまま表れるので、言葉遣いが良ければ私生活の過ごし方も良く、悪ければ私生活が荒れているという判断がされます。私生活が荒れていると判断されれば信頼性も低くなりますし、就活でも不利です。
就活の場だけ言葉遣いに気をつけていても日常的に意識しなければどこかでボロが出てしまうので注意する必要があるでしょう。言葉遣いは日々の積み重ねによるものなので、生活の中から言葉遣いを意識し、変えていかなければなりません。

一歩間違えると意味が変わる

言葉は無限と思えるほどの数があり、似たような意味の言葉もたくさんあります。しかし似たような事でも微妙に意味合いが違う事が多くあるので、企業があなたに伝えたかった事を間違った意味合いで受け取ってしまったり、逆に間違ったまま企業に伝えてしまう可能性もあると言えます。
新卒採用は人柄重視で採用が決定するので、自分が間違って伝わってしまうとそれだけで就活では不利です。日本語は特に細かなニュアンスが難しい言語ですので、明確な言葉を使い、正しい言葉遣いを心がけることが大切になります。

知っておいて損はない

就活を上手に進めるためにも言葉遣いをきちんと正すということは大切ですが、これからの人生では、年を重ねれば重ねるほど言葉遣いに気をつけていかなければならない場面が多くあります。就活だけではなく、あなた自身にとってもプラスになる事なので身に付けておいて損はないです。就活はあくまで社会人としての第一歩であり、それが全てではありません。
就活でも言葉遣いは大切になりますが、社会人になってからの方がさらに大切になります。就活中は大目に見てもらえることも社会人では許されなくなりますので、社会人生活を順調に歩むためにも学生のうちから正しい言葉遣いを身に付けておくようにしましょう。

学ぼうとする姿勢が評価される

就活生のうちから正しい言葉遣いを身に付けておくことは大切なことですが、完璧な言葉遣いをマスターするのは非常に難しいことです。言葉は使うことで身に付いていきますので、完璧な言葉遣いをマスターするためには長い年月をかけて様々な経験をすることも必要になります。学生の間だけでは言葉を学ぶには不十分であることもあります。完璧な言葉遣いで就活に臨むことは難しく、ときには失敗してしまうこともあるでしょう。
しかしあなた自身のスキルが高いかどうかが重要なのではなく、大切なのは知らない事を「知ろうとする」「学ぼうとする」姿勢が評価されるので、必ずしも完璧でなければならないわけではありません。失敗しても懸命に取り組もうとする姿勢が大切であり、その姿勢は1年目の社会人に1番求められるものなのです。何事も勉強だと思い、失敗を恐れず、自ら学ぶという姿勢を大事にしましょう。

知る事をめんどくさがらない事が大切

就活生が考えるよりも社会人では言葉遣いは重要視されていますし、どのような言葉遣いが適切なのか分からずに困っている先輩社会人も多いです。就活の場合では細かな失敗は大目に見てもらえることもあるので、就活生のうちは大丈夫と油断して言葉遣いなどを勉強しない学生もいます。しかしこれは絶対にNGで、勉強したのに失敗するのと、何も知らずに失敗するのでは同じ失敗でも意味合いが大きく違ってくるからです。
知ろうとしたのか、学ぼうとしたかどうかというのは就活生の意欲を測る上で大切なことであり、意欲がなければ就活も成功しません。また全く準備せずに選考に臨むというのはとても失礼です。社会人として失礼な振る舞いをしないためにも知ることをめんどくさがらずに、自ら学んでいくことが大切になります。

イマ就活生に大人気のサービス5選!!

国内最大級のキャリア情報プラットフォーム、キャリアパークの公式アプリが登場!

就活生必見のお役立ち情報が満載!

関連コラム

このコラムに近いイベント

おすすめの就活イベント

上場人材企業のプロアドバイザーのサポートでIT・人材業界の内定が狙える

    エントリー後、主催企業より日程調整のご連絡をいたします。