2019年12月24日(火) 更新

【適性検査の対策】種類や効率の良い勉強方法について紹介

就活の選考で適性検査を用いる企業は多い

就活で内定を出すための選考方法として、書類選考やグループディスカッション、面接と同様に用いられるのが、適性検査です。

採用人数が少ない企業やベンチャー企業のような向上心を一番に考える企業であれば、適性検査を取り入れているところは少ないかもしれません。

しかし、目的は様々ですが、就活の選考に適性検査を入れるケースは多いのです。はどのような内容があるのかを確認していきましょう。

適性検査とは企業が求める人材であるかを見極める検査

企業は、志望者が企業に合った人材かどうかを見極めるために適性検査をおこないます。企業側からすると、社風や業務に適した能力・性格を持ち合わせた人物を採用したいのです。

しかし、その企業や職種に適した能力や性格は、履歴書やESなどに書かれるた学歴や肩書きだけではわかりません。そのために、適性検査をおこない、その人の人物像を見てミスマッチがないか見極めるのです。適性検査で失敗しないためには、企業がどのような人材を求めているのかを見極める必要があるといえるでしょう。

人間性や将来性も見る

適性検査を就活の選考で取り入れる理由としてあげられるのが、上記に加え、その人の人間性や将来性を見るためと考えられます。

就活の際に課せられる適性検査は、職に適した能力や考え方を持ち合わせているかを判断するためのものです。問題を解くスピードや回答率から、基本的な学習能力だけでなく、人間性や将来性も分かるため、入社後の働くイメージをつけることができるのです。

適性検査には性格検査と能力検査の2つがある

就活で実施される適性検査は、性格検査と能力検査の2つに分かれています。適性検査が実施される場合、これら両方あるいはいずれか一方の検査が課せられるのです。

しかし、能力検査のみ課せられることは多くありません。

性格検査

性格検査は、テストを受ける人間の性格や人間性を判断する検査です。個人の「思考」や「考え方」を読み解く検査で、面接では見抜けない潜在的な考えや人間性を表面化させることを目的としているのです。

また、入社後に必要なコミュニケーション能力やストレス耐性があるかの判断材料にもなります。この結果から、その企業にマッチした人材なのかが見極められるでしょう。

能力検査

能力検査は、その職に必要な基礎能力や知識を持ち合わせているのかを、見るためにおこなわれる検査です。国語や計算問題、一般常識など、社会人としての基礎的な知識や能力が問われます。

また、効率的な回答ができるかも見られることがあるのです。これらから発想力や論理的思考などを持ち合わせているのかを見られています。

能力検査は「言語」「非言語」の二種類

能力検査は言語と非言語に大別することができます。こうして別の観点から問題を出すことによって、回答者の能力をより正確に測ることが出来るような設計になっています。

どちらとも能力検査独特の出題傾向があるので、事前に特徴を把握しているだけでも対策としては有効性があります。こちらでは二つの分野別に特徴を紹介していきます。

自分がどちらの分野が得意でどちらが苦手なのかを把握して、能力検査の対策に生かしていきましょう。

言語問題の特徴

どちらの分野においても物事を合理的に把握し、効率的に対処することを求められます。特に言語問題では言葉の意味や文章の流れを的確に把握したうえで、答えを出すことができるかという点に重点を置いています。

基本的に半分は長文読解や文章の入れ替えといった文章把握問題で、もう半分は熟語の用法や語句の用法などといった知識問題です。

半分は国語のセンスも重要になってきますが、知識問題においては基本的に適性検査の事前対策をおこなっているかどうかが問われています。

知識が豊富な人であれば問題なく解ける内容ですが、まれにあまり用いることのない問題も出てきたり、英語の問題が出されることもあるので、事前の対策をしておく必要があります。

非言語問題の特徴

非言語問題は言語問題の対となる分野です。言語分野では文章や言葉の把握能力などが試されますが、非言語分野では数的な処理、また一定のアルゴリズムやグラフなどから読み取れる論理的思考力があるかどうかをテストします。

非言語問題は初め、問いた経験のない人は戸惑う問題があると思いますが、図形の展開など何度もその分野の問題を解いていくうちに慣れていくことが可能です。

後半に用意されていることが多い、統計のグラフや推論などには解く過程において時間を取られやすい傾向があるため、多くの問題を解いて慣れておく必要があるといえるでしょう。

最初に出題されやすい文章問題は簡単ですが、様々な文章問題があるので事前の対策が必要といえます。

おもな適性検査の種類

SPI

採用試験で用いられるおもだった適性検査をご紹介します。はじめにSPIです。

SPIは、リクルートキャリア社が作成している、多くの企業で採用されている適性検査です。基礎能力検査と性格検査で構成されており、基礎能力検査は言語・非言語の問題が出題されます。また、オプションで英語検査と構造的迫力検査があるのも特徴のひとつです。

SPIの受検形式には、以下のものがあります。

SPIの受検方式

【パソコンで受検】
・ テストセンター:専用会場のパソコンで受検
・ WEBテスティング:自宅のパソコンで受検
・ インハウスCBT:企業のパソコンで受検
【紙で受検】
・ ペーパーテスト:企業などでマークシート方式で受検

出題範囲は、実施方法や企業によって異なるため、どの問題が出ても困らないように対策をしておきましょう。特にSPIはたくさんの企業に導入されているテスト形式ですので、対策をしておいて無駄にはならないでしょう。

玉手箱

玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル(SHL)社が作成している、自宅受検型のWebテストです。玉手箱は、「計数」「言語」「英語」と性格テストで構成されています。「計数」「言語」には3種類、「英語」には2種類の問題形式があり、企業は複数ある形式の中から組み合わせて出題するのです。

玉手箱の問題形式

【計数】
・四則逆算
・図表の読み取り
・表の空欄の推測
【言語】
・GAB形式の言語
・IMAGES形式の言語
・趣旨把握

・GAB形式の英語

・IMAGES形式の英語

GAB形式の言語とは、長文に対する設問文について、論理的な正誤を判断するものになります。IMAGES形式の言語とは、長文に対する設問分について、伝えたい内容かどうかを判断する問題です。玉手箱は、同じ形式の問題が続き、1問あたりにかけられる時間が短いので、正確さのほかに、解答のスピードも重視しなければなりません

CAB

CABはSHL社が作成する適性テストで、Webテストとマークシートテストがあります。CABとは、コンピューター職適性テストの略称で、コンピューターを扱う職業向けの適性検査です。

対象の職種には、SEやプログラマーなどがあり、IT企業などで用いられている適性検査となっています。パソコンを使う職業への適性と、就職後に重要となる「ヴァイタリティ」や「チームワーク」などの特性を見ている検査です。能力検査には、「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」の分野があります。

GAB

GABもCAB同様、SHL社が作成する適性テストで、多くの業界で用いられる新卒総合適性検査です。「言語」「計数」を基準とした知的能力測定と、マネジメント適性が測定されます。

CAB 同様、「ヴァイタリティ」「チームワーク」などの特性と、将来のマネジメント適性、「営業」「研究開発」などの7つの職務適性について予測するのです。英語版もあるので、外国出身者も受検可能で、総合職としての適性を調べるテストとして、多くの企業で用いられています。

TG-WEB

TG-WEBは、ヒューマネージ社が作成しているWEBテストです。TG-WEBの問題内容は、大きく分けて「言語」「計数」「英語」「性格」の4つになります。検査の所用時間は、言語が7分~12分、計数で8分~18分、英語で15分です。性格は問題は7種類あり、それぞれで制限時間が変わります。

TG-WEBの特徴は、「従来型」と「新型」があることです。「従来型」は公務員試験のような問題方式で、WEBテストのなかでも難しいといえますが、「新型」は、従来型と比べて、簡単な問題が出題されています。

クレペリン検査

クレペリン検査は内田クレペリン検査といい、ドイツ精神医学者のクレペリンの研究理論を元に、内田勇三郎が作業検査として確立させた性格検査です。検査方法は、検査用紙に並んでいる一桁の数字を左端から順に足していき、1分たったところで2段目に移り、次の1分で3段目に移る、ということを繰り返していきます。前半15分、休憩5分挟んで、後半15分おこなわれるのです。

適性検査は高校レベルの問題であり対策することで正答率は上がる

適性検査は、問題自体はそんなに難しいものではなく、高校レベルの一般常識的な問題が出題されます。

高校レベルであるとは言え、何もせずにいきなり試験に臨んで合格できるほど、甘くはありません。適性検査に限ったことではありませんが、ある程度の勉強や対策は必要です。十分に対策をすることで、試験での正答率は上がります。

適性検査の対策

能力検査は問題集で傾向を知ること

能力検査の問題は、慣れておく必要があります。そのためには、問題集や対策本などを2冊用意し、問題の傾向を知るところから始めましょう。

問題集2冊の使い方として、まずは1冊を前から順に解き自分が苦手な問題を知る用に使いましょう。問題を解いては回答を見る、というやり方で、問題の解き方をしっかりと把握しましょう。

問題を解くことと答え合わせの時間が空くと、どんな問題でどんな解き方をしたのか改めなくてはいけません。苦手な問題が有れば問題を解き、回答を見て解き方を把握する、という方法で、苦手な問題をなくしていきましょう。

2冊目の問題集は、模試用として使用しましょう。一度全問解き、後から解答を用いて苦手な部分や見返す項目を認識しましょう。

性格検査は企業の求める人物像を把握しながらも嘘のない回答をする

性格検査の問題には正直に答えていきましょう。採用を勝ち取るために「企業が求めている人物像に近づけるように答える」という方法もありますが、面接や入社後に矛盾点が生まれると信頼がなくなるため、リスクも考えられます。

したがって、企業研究を行い、企業がどのような人物を求めているかを念頭に置きつつも、基本的には嘘をつかず正直に設問に答えましょう。また、気分で回答しないことも大切です。

類似の問題での回答にブレを生じると、回答に信ぴょう性がないと判断されてしまいます。

適性検査は対策により正答率が上がるため問題集を購入し傾向を把握する

適性検査は、対策により正答率をあげられるものです。問題のレベルは特別高いものではないので、早い段階から適性検査のなかでもなにが出題されるのかを把握し、対策しましょう。

対策方法としては、アプリもありますが、問題集の利用がおすすめです。2冊用意するのが億劫な人は、キャリアパークの資料がおすすめです。SPI対策資料として無料でダウンロードできるので、問題を解く用としてもぜひ活用してください。

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