Q. 「リケイマッチ」はずばり、理系学生にちなんだネーミングですか?

その通りです。理系学部に特化した就活サイトで、理系学部生を求めている企業と理系学部生をマッチングするサービスを提供しています。ひとくちに理系の就職といっても理系大学院生と理系学部生とでは環境も条件も違います。その中で「リケイマッチ」は学部生に特化している数少ないサービスです。

Q.理系学部生であれば誰でも利用できるのですか?

もちろんです。理系学部生の採用に関して、対象を上位校に限定する企業もあるようですが、「リケイマッチ」を利用する企業は学歴フィルターなしに理系学部生を採用すると明言している企業に絞らせてもらっています。ですから「リケイマッチ」は理系学部生なら誰でも利用可能です。また採用選考だけでなく長期インターンの受け入れ先などもリケイマッチで探すことが可能です。4年生だけでなく、理系学部の1年生や2年生でも利用できますよ。実際、これから始まる就活に向けての情報収集や、企業側のリクルーターと接点を持つことを目的に、1年、2年のうちから利用する学生もいます。

Q.利用する企業側の顔ぶれはどのような規模、業種が多いのでしょうか。

2023年5月現在は、メーカー系6割・IT系4割です。利用する理系学部生で多いのは機械・電気電子・情報・数物科学系の学生が多いため、採用側としても比較的メーカーが多くなる傾向がありますね企業群としては、技術力に強みのある準大手~中小規模(従業員100~3,000人)が中心になっています。

Q.リケイマッチは「学部生に特化している」ということがその特徴であり強みだと思いますが、なぜ理系学部生に絞ったこのサービスを立ち上げたのですか?

人材系の企業で働いていた経験から、理系学部生の就活はある意味で特殊な面があって苦労も多いと知りました。また学生側と企業側との間で情報のすれ違いもあることがわかり、両者のマッチングにニーズがあると考えたからです。起業前に勤めていた人材系の企業では、数多くの理系学部生や理系学部出身者と話す機会がありました。そこで知ったのが理系学部生の就活の難しさ。たとえば同じ理系人材を採用するにしても、院生は採用していても学部生の採用はしていないという企業が少なくありませんまたエントリーシートで研究内容の記入を求める企業が多いのも、学部生には難題です。もちろん院生は自分の研究について記入できますが、学部生が3年生前半のタイミングで就活を始めた場合には研究テーマが決まっていないことが多く、研究内容をアピールできません。院生もいる就活市場においてはハンデになりかねないのです。加えて研究や実験で忙しくなる時期に就活もしなくてはならず、そもそも企業分析や自己分析といった就職のための準備作業をするために十分な時間が取れません。結果的に十分な準備もできずに就職してしまい、入社後に後悔したり早期退職したりするケースが理系の学部生には多いことも前職で知りました。そのような理系学部生が必ずと言っていいほど抱える困難や悩みを解決したいと思ったのです。

Q.もう1つ、先ほどおっしゃっていた学生側と企業側の情報のすれ違いとは何か、これについても教えてください。

学生はまだ社会に出ていないことから、消費者との接点があるBtoC企業や、大手で名の通ったBtoB企業しか就職先の選択肢としてイメージできないこともあります。しかし企業のなかには世間的には知られていなくても有望な企業がたくさんあります。世界的に優れた技術を持つ優良企業や、BtoBの世界でシェアナンバーワンのガリバー企業も、意外に知られていないのが実態ですからねとくに理系人材を求めるBtoB企業は数多くあります。学生に知られていないため優良企業でありながら採用に苦労している会社も少なくありません。学生側もそのような有望な会社に求められていると知らないままに就活で苦労しているのが否定できません。そんなすれ違いをなくすため、間を取り持つのが「リケイマッチ」の役割だと考えています。

Q.では実際に学生が利用できるよう、「リケイマッチ」の利用の流れも教えていただきたいです。

基本的にはリケイマッチのトップページからプロフィールを登録してしまえば、あとは企業側からのスカウトを待つだけでOK。待っている時間は独自に就活を進めることができますから、効率よく就活を進められます。理系学部生を採用する前提で、しかも採用側として登録している企業は学歴フィルターをかけない会社のみ。学生にスカウトが届く可能性が高いのが特徴です。

Q.それは、逆にいうとプロフィールの内容がとても重要になりそうですね。

その通りです。ですから学生が自分をアピールするうえで役立つコンテンツも用意があります。学習内容やガクチカでは複数パターンのテンプレートを使えるようにしています。加えて、ChatGPTによるプロフィールの「AI自動作成」「AI添削」を搭載しました。学習内容やガクチカを簡単に作れるだけでなく、すでに作ったものがあればAI添削で改善することができます理系就活サイトとしては業界初の試みであり、60媒体以上のメディアに取り上げられ、Yahoo!ニュースやニコニコニュースでも掲載されました。ぜひプロフィールづくりに役立ててほしいですね。

Q.まさに理系学部生のためだけのサービスという感じがしますね。最後に利用を検討する理系学部生へのメッセージをお願いします。

理系学部生の皆さんには、「リケイマッチ」を利用することで自分が想像している以上に幅広い選択肢があることを知ってもらい、就活に割く時間が制約されるなかでも、納得いく就職先を見つけてもらいたいです

小山 優真 さん小山 優真 さん
小山 優真 さん

Yuma Koyama●大阪府立大学卒業後、2012年に自動車部品メーカーに入社。2013年に技術系人材派遣のアスパークへ転職。300名から1700名まで急成長したフェーズで支社長などを務めた後、2018年に人材ベンチャーのLiBへ転職。スタートアップならではの刺激溢れる日々を経て、2020年11月に起業サービスサイトコーポレートサイト