Q.まずは「理系就活チャージ」がどのようなサービスなのか教えてください。「理系就活チャージ」は「セミナーチャンネル」と「エージェントサポート」の2つから成り立つサービスです。セミナーチャンネルでは理系学生に向けた就活ノウハウ動画を配信しています。面接や技術面接、研究概要の伝え方などの「就活ステップ別」「専攻学科別」そして「業界別」のさまざまな動画を用意しています。また、よりダイジェスト要素の強い内容はYouTubeでも発信しており誰でも気軽に見ることができます。エージェントサポートでは登録した学生との面談からサポートが始まります。学生の考え方の棚卸をおこない、それにもとづいた企業紹介や対策をしていきます。紹介後は内定の意思決定までサポートをしていますよ。
Q.「専攻学科別」でノウハウ動画があるのは特徴的な気がします。そうですね、専攻学科が違えば就活も大きく変わってきます。たとえば「機械系」と「化学系」の人では受けるジャンルも大きく変わることが想像できますよね。自分が学んだことが企業でどう活きていくのか、ここは専攻学科別に分けることでクリアになっていきますね

<理系就活チャージとは>

「セミナーチャンネル」と「エージェントサポート」の2軸から学生をサポートするサービス

Q.ほかに、「理系就活チャージ」の強みやアピールポイントはありますか?はい、まず私たちが「理系特化」として大切にしているのが、学生がこれまで何を学び何に興味があったのかという技術の糸口にあたる部分と、企業が保有している技術やその技術を用いた会社の発展性についてはきちんと提示することです「ここはあなたと企業が一致している箇所だね」「ここは志望理由のヒントになりそう」などと、学生がその企業をきちんと理解してもらったうえで意思決定をするためのアシストをするということは常に心掛けています。あとは、IT系はもちろんですが製造業に強いのも強みですね。この2つの技術職の支援をすることが多いです。

Q.そうなんですね。ちなみに学生からはどんな声をもらうことが多いですか?やはり、自分が知らなかった世界を知ることができたという声はよく聞きます。たとえば、一見製造に関係なさそうな専攻の学生だとしても、製造業との結びつきはどこかにあります。その結びつきを示すことで、視野や可能性を広げることができるのです。こうして可能性の広がりを感じた学生からは「本間さんからの紹介がなければこの企業とは出会えなかった」「出会いのきっかけをつくってくれてありがとうございます」といった声もよくいただきますが、私はこれがとても嬉しいですね私たちは学生のこれまでの学びや考え方の棚卸など、自己分析にも力を入れていますので、「自己整理が進んだ」という声も多くいただきます。正直、深い自己理解もそうですし自分に合った企業を見つけるのは自分1人では少し難しいと思います。だからこそ私は客観的視点で物事が言えるアドバイザーでありたいと思っています。

学生と企業、双方の悩みを同時に解決できるのがこの理系就活チャージ!

Q.この「理系就活チャージ」で解決したい就活市場の課題は何でしょうか?現在は学生が就活の際に見ているものとしてナビサイトや口コミサイト、オファーサイトが多いと思いますが、「どうしてその企業がすすめられているのかきちんと理解していない」まま企業を受けている印象です。そのまま、狭い世界での意思決定をしてしまいがちな気がします。そういった中で「自分のやってきたことがこの企業で活きる」ということを見出し、そしてそういった企業にしっかりと接点を持てる機会をつくり出すことが課題かなと感じています。私たちが企業を紹介することで、知り得なかった企業とまず出会うことができるうえに、そもそも業界の幅を広げることができます。現在は売り手市場であり、人材不足に悩むものの自社のPRをきちんとできていない企業も多くあります。学生には、隠れた場所に自分に合いそうな企業が実はあるということをひとつでも多く知ってほしいですね。
Q.逆に企業側が悩んでいることはどういったことなのでしょうか。そうですね、自社の魅力をどう訴求していいのかわからないということに加えて、最近は特にあまりに情報が多すぎて、その中に埋もれ自社を知ってもらえないという課題が大きいかなと。特に現在は合同説明会が減ってきており、「偶然知る」という機会が非常に少なくなってきています。ナビサイトやオファーサイトの数は増えてきていますが、増えるとその分情報も増えるので逆に学生は見なくなります。そうするとたくさん情報があるように見せかけてさわりしか見られていない、という事態が起こっているのです私たちはこのサービスを通して、そういった学生側の課題と企業側の課題、どちらもを解決していきたいと考えています。

Q.ちなみに、本間さん自身は文系出身ということですが、本間さんから見ても理系と文系の就活に何か大きな違いはありますか?新卒がポテンシャル採用ということに間違いはないのですが、比較的理系学生のほうが大学での学びを進路につなげやすいのかなと思っています。大学での学びをそのまま職業に直結させやすいということですね。その点は大きな違いだと感じています。ただ、世間一般で流れてくる就活情報の多くは「文系学生に向けたもの」であることが多いですが、それが理系学生の悩みの種になっている印象も受けますたとえば理系学生は大学生活を通じてどうしても学業のウェイトが非常に重いですよね。ガクチカについて「勉強のことを書くのは避けたほうが良いの?」「バイトもサークルもやっていないので不利になるのか」という声をよく聞きます。また就職先についても「大学での学びは仕事に活かせないのか?」と不安に思ってしまう人も多いです。世に出ている情報のウェイトは文系寄りなので、そういった情報ばかりを目にしがちです。理系学生にはそういった情報を鵜呑みにせず、就活の本質をつかんで「そうではない」ということを理解してほしいですね。
Q.では最後に、どのような人にこのサービスを使ってほしいでしょうか。利用を検討している学生にメッセージをお願いします。もちろん、理系学生全員に使ってほしいです!でも、その中でも、「本当にこれでいいのかな」と、今の選択に少しでも不安や疑問を感じる人や、自分には何ができるのかわからない人にはぜひ利用してほしいですね。まずはそこの整理から始めましょう。やりたいことや進路がまったく見えていない人でも、気軽に利用してください。現在理系というのは順当にいけば売り手だと思います。だからこそ自分の可能性を広げて、自分と合う・自分が活きる企業と出会いましょう。

本間 菜々子 さん本間 菜々子 さん
本間 菜々子 さん

Nanako Honma●大学卒業後、教育系の広告代理店に入社。高校生の進学選択アドバイザー業などをおこなう中で、人材業界に携わりたい思いからメイテックネクストへ。企業の営業担当を務めたのち新卒学生のキャリアアドバイザーへと転向し、採用活動支援をおこなう傍ら、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得。現在は学生への支援をおこないながらエージェント全体のマネジメントも担当している