Q.ちょっと変わった名称の「高チャレTV」ですが、いったいどのようなサービスなのですか?

高校や高専の生徒を対象とする総合就職支援サービスが「高チャレTV」です。現在は関西中心に展開しており、企業側からは関西No.1の高卒採用支援サービスとして評価していただいています大卒者の就職支援をしたり、企業に対して大卒者の採用支援をおこなうサービスは数多くありますが、高校・高専に特化したサービスは多くはありません。名称だけではなく、対象もある意味「ちょっと変わった」独特のサービスなのです。

Q.なぜ高卒の就職・採用をサービス対象としたのでしょう。

若手の人材を確保したい企業は、大卒者だけでなく実は高卒者にも期待の目を向けています。しかし高卒者にとっては期待されてはいても必ずしも十分な選択肢が得られない状況があります。高卒者の採用には大卒者と異なる厳しいルールがあることが理由のひとつです。一方で企業にとっても高卒者に対して十分な採用活動を展開しづらい面があるのも実情。こうした双方の課題を解消するために「高チャレTV」のサービスを提供することにしました。

Q.そうなのですね。ちなみに、その大卒者と異なるルールとは何ですか。

高卒者の就職や採用は、大卒者と違って学校経由でおこなうのが大前提です。裏を返せば、生徒にとっての選択肢は、学校が提供可能な情報の範囲に限定されるということ。また企業としても、さまざまな学校側の事情によって学生に届けたい情報が満足に提供できているとは必ずしもいえません。さらに生徒と企業の間に立つ学校や教員の皆さんにも大きな負荷がかかってます。つまり学生の選択肢と手元に届く情報量を増やしてさらに良い就活をするためには、また企業から高卒者への期待が高まれば高まるほど、学校や教員の負担が増大するという状況が生まれてしまっているのが大きな問題です。「高チャレTV」は生徒がより多くの選択肢を得られて、企業も十分な情報提供をおこなえる環境を整えることができ、学校は負荷を軽減できるようにするのが目的。生徒、企業、学校にとっての三方よしを実現するプラットフォームなのです。

Q. ではそんな「高チャレTV」のサービスの仕組みについて具体的に教えてください。

「高チャレTV」では2つのメディアを提供しています。高校生のキャリア教育教材として学校・生徒に配布しているのが「高チャレ」で、授業にも取り入れられています。もう一つが「高チャレTV」。パソコンやスマートフォン、タブレットなどに対応するWebサイトで、企業は自社の求人情報や自社の特徴をアピールし、生徒はこのWebサイトを通じて企業の情報を入手できます「高チャレTV」は学校や生徒の要望に基づいて作っており、高校生が親しみやすいサイト設計で見やすく気軽に多くの情報を入手できます。たとえば企業は動画の掲載も可能です。動画のほうがよりリアルに職場の雰囲気を理解するのに役立つでしょう。加えて、どちらのサービスでも生徒自身で適性検査ができる機能も提供しており、生徒が自分の進路を決める助けともなります。

Q. 「高チャレTV」を利用することで高卒者の就活がスムーズになりそうですね。

就職活動に携わる進路担当の教員の皆さんにも喜んでいただいていますよ。高校生の求人は、ハローワークから学校に届く求人票の内容を教員がひとつひとつエクセルに打ち込んで利用します。しかし学生の皆さんは知らないと思いますが、実はこの労力がかなり大変なのです。しかし求人票の内容をPDFで「高チャレTV」に送ってもらえば、こちらで生徒が閲覧できるようにするため大幅な労力の削減になっています。求人票をエクセルに打ち込み、生徒が見られるようにするまでの手間がかなりかかるのなら、教員が求人票の取得・配布を存分にできない理由もわかるでしょう。「高チャレTV」はその手間を減らすことで、生徒への豊富な求人配布も実現しています同時に生徒は求人情報の閲覧が簡単に可能です。進路指導室に足を運べないというときにも手軽に閲覧ができるという点で便利でしょう。

Q.たしかに学校にとっても生徒にとってもメリットが大きいとわかります。

もう一つ、職場見学ができることも生徒にとってのメリット。高校生の場合、生徒が志望する会社を決めて職場見学をする際は、スケジュール調整も教員がするルールとなっています。しかし教員にとってはこの作業負担も小さくありません。さらにそもそも生徒の職場見学できる件数も限られます。しかし「高チャレTV」で企業紹介の動画を視聴すれば、職場見学が成している「その企業を知る」という役割がまず若干ながら果たせます。なおかつ、動画を見ることで実際に足を運んで見学したい職場を事前に絞り込むこともできます。やみくもに気になる企業すべてに足を運ぶということがなくなるため、職場見学の効率化も図れるでしょう。

Q.学校や教員の負担が軽減すれば、生徒が就職関連情報に触れやすくなる事情が理解できました。

「高チャレTV」は生徒の選択肢を広げる役割を果たせていると自負しています。選択肢が広がれば、生徒が望む就職先を見つけられる可能性も高まります。また就職情報に触れる機会が増えれば、自分では考えていなかった仕事の魅力に気付く機会も生まれます。企業にとっても、生徒に知ってもらう機会が増えれば就職先に選んでもらえる確率が高まるわけです。選択肢が広がることは生徒、企業の双方にとって大きなプラスにつながります。高校や高専の生徒が知らないだけで魅力的な企業はたくさんあります。そんな企業と生徒たちにより良いマッチングを提供するのが我々の役目です。

Q.ありがとうございます。最後に就活生へのメッセージをお願いします。

大卒者の進路は多くの場合就職の一択ですが、高卒者は進学と就職の二択です。現状では思うような就職の選択肢が見つからないために、「とりあえず」として進学を選択する生徒も少なからずいます。しかし高卒者の就職環境を整えて、進学でも就職でも生徒が自分の希望に沿って自由に未来を選択できる環境づくりに貢献していきたいと思います。進学か就職かの進路選択に際して、どちらも5分5分で選べるマインドが持てる状況が「高チャレTV」で目指すところです

白﨑 誠志朗 さん白﨑 誠志朗 さん
白﨑 誠志朗 さん

Seishiro Shirasaki・大学時代の海外留学経験から教育事業に興味を持つ。OA機器販売のベンチャー企業の内定を得てすぐ、在学中から営業担当として就業。2015年の卒業と同時に正式入社し、新規事業の立ち上げも手掛ける。2017年にCOFFISOを立ち上げ現職サービスサイトコーポレートサイト