Q. まずX-careerとはどのようなサービスなのでしょう。

X-career(エックスキャリア)とは、簡単にいうと新卒対象の就活エージェントです。また、X-careerに付随した形でX-base(エックスベース)というサービスも展開しています。X-careerがエージェントサービスで、X-baseは就活を控える大学生に実際の仕事を体験する機会をインターンシップの形で提供するサービスです

Q.それではまずX-careerから詳しくお伺いしていきます。X-careerの特徴を教えてください。

キーワードとなるのは「ぶっちゃけ」です。就活の現実や企業の実態を、とにかく本音で包み隠さずお話ししています。どのエージェントでも知ることのできない、完全に忖度なしのリアルな情報が得られますよキャリアアドバイザーを務める私自身、「世界一のぶっちゃけキャリアアドバイザー」を自称しています。

Q.なぜそこまで「ぶっちゃけ」にこだわるのですか?

きっかけは自分自身の就活体験です。私が就活生だったころ、都合の良い情報だけを伝えようとするエージェントに不信感を抱いた過去があります。自分の就活ではエージェント6社を活用しましたが、エージェントビジネスの仕組みや収益源について知れば知るほど、就活生を「お金」としか見ていないエージェントの存在に気付くことになりました。また社会のことを何も知らないウブな学生の気持ちをエージェントが操り、意思決定や企業選択を誘導できてしまう怖さも感じました。だからこそX-careerでは「ぶっちゃけ」を徹底して意識しているのです。

Q.エージェントサービスを利用する学生なら、多くが感じる不安を補完しているサービスなのですね。そんな中で米川さんは具体的に何をどうぶっちゃけているのですか?

まず企業評価の口コミサイトはほぼすべてチェックしており、良い評価、悪い評価にかかわらず学生が必要とする情報を提供できる体制を整えています。ただし口コミに過度に頼ることもしません。口コミの内容にはある種のフィルターがかかっていたり、どちらかといえば仕事が暇な人が多く書き込む傾向があったりもするからですですから私個人の人脈や、Stella Pointが持つ数千人もの独自の人的ネットワークを使い、忙しくて口コミを書く暇がないような人からも情報収集しています。これらの情報をもとに、学生には酸いも甘いも一緒くたに、企業の実態や実情をガンガン教えます。その目的は「だからこちらを選んだ方が良い」とアドバイスをすることではなく、学生自身が判断する材料をなるべく多く用意してあげて、選択肢を広げてあげることです。

Q.学生に提供する情報の種類は何か決めているのですか?

口コミ評価や会社関係者による内部評価に加え、給与水準や残業実態、休日出勤の有無などまで、我々が知り得る限りの情報を、そのデータの読み方も含めて提供しています。たとえば残業実態について平均何時間といったデータでは不十分。重要なのは平均時間より中央値です。すごく仕事の速い人がいて、その人の残業時間が1時間だったとしましょう。反面同じチームの残り3人は10時間残業しているとします。

この場合の平均残業時間は8時間弱ですが、中央値は10時間。データの中に極端に小さい数値が含まれる場合、それによって平均値も低くなってしまいます。その点中央値を使えば、こういった極端な数値の影響を避けて、より実態に近い値を知ることができるのです。また、残業時間の算出に、就業規則が適用されない役員が頭数に入っていると、これも実際に現場で働く従業員の数値とは差異が出てきます。こういったことを踏まえ、より実態に近づける情報を添えて提供することを心がけています。

Q.ぶっちゃけ過ぎたらエージェントビジネスとしてはマイナスになりませんか? 企業に人材を紹介して収益を得るビジネスなのですから。

マイナスにはならないと断言します。企業にとっても入社後になってから新卒に「こんなはずじゃなかった」と思われるのは好ましくないですし、せっかく採用した人材に辞められてしまうのがもっとも最悪なことです。企業もミスマッチは極力避けたいのです。ぶっちゃけ話によってその企業へのエントリー・入社を断念するのなら、それは仮に入社したとしても遠くない未来でその企業を離れることが予想できます。だから、一定企業のことをぶっちゃけるのは双方にとって良いことでしかないのです。誰も教えてくれない情報を提供することで学生にも良く思ってもらえ、なおかつ企業からも頼りにされるにはミスマッチを避けることが最重要。ですから、ぶっちゃけることは理にかなっているのです。

Q.それだと、学生にはどのような形で企業を紹介しているのですか?

最初のヒアリングで学生の大まかな希望を把握し、まずは数十社の候補企業をリストアップして渡します。学生には、その中から自分で数社を選んで会社説明会に参加するよう勧めます。この段階では、「あなたにはこの会社が向いているのでは」といった意見はしません。私が口を出せば、学生には一定のバイアスをかけてしまうことになりますからね。その後、学生が自分で選んだ会社の説明会に参加した後に、どういう感想を持ったかをたずねるところから、アドバイスやぶっちゃけトークを開始していきます

Q. 一通りお伺いしても、ほかにはないサービスだと感じますね。では同様にX-baseについても詳しいサービス内容を説明してください。

X-baseは、学生のために当社が用意した事業体で学生が主体となって事業運営をしていくというインターンシップです。事業の内容は主に営業代行の仕事になっています。学生はここで長期インターンを経験することによって、営業という実務体験を積み、スキルを身に付け、社会の知見を広められます

Q.学生社員としてガッツリ働き、仕事とは何かを学ぶのですね。

はい。加えて社員として働くだけでなく、シフトや給料の管理も任されるので、マネジメント面の経験も積めますまた学生が得る給与は時給計算ではなく、インセンティブ賞与として受け取る形です。お金を稼ぐ大変さも喜びも実感できます。学生によっては月に20万円ほど稼ぐケースもありますよ。

Q.X-baseの長期インターンを経験しておけばスムーズに社会人生活をスタートできそうです。

学生には他社の商材を営業代行する仕事を見つけるところから始めてもらい、先方との商談も学生が自分でおこないます。さらにテレアポを取って他社商材を営業し、商品やサービスを売り込みます。営業まで一貫してかかわることを重視するのは、新入社員としての仕事が営業からスタートする企業が9割近いからです。新卒で営業を担当し、思い描いていたキャリアとのギャップにめげてしまう新人も少なくありません。しかし、やりたい仕事をやるためにも営業という仕事が必要なのだと理解しなければなりません。売上がなければ企業は経営していけませんし、その売上を作るのが営業職。またクライアントとの商談では、名刺交換などのビジネスマナーが必須ですし、自社サービスを売り込むためには自分自身が自社サービスについて詳しくなければなりません。だから新卒で営業から始めさせる企業が多いのです。長期インターンには、それを理解してもらい就職後のギャップを埋める効果があると考えています。

Q.社会や企業の実態を知ることのできる独自のサービスですね。最後に利用を検討する就活生へひとことお願いします。

X-careerは常に学生ファーストです。だからこそ「ぶっちゃけ」にこだわり続けてサービスを提供していますそのほか、バイト終わりが遅かったり体育会に所属して遅くまで拘束される学生のために、夜型面談も実施しています。代表である私は一番遅い時間で23:15からの面談を受けていますから、気になった人はいつでも気軽に連絡してください。私たちと一緒にあなたのキャリアの選択肢をデザインしていきましょう。

米川 凱 さん米川 凱 さん
米川 凱 さん

Kai Yonekawa・1997年生まれ。就活では金融系を中心に多数の内定を得るも、経営者の間近で仕事ができる不動産ベンチャーへ就職。しかし入社1年足らずで信頼していた採用時の社長が退任したこともあり、2021年1月に同社を退職。同年3月にStella Point設立サービスサイトコーポレートサイト