Q.「新卒就活PLUS」はどのような就活エージェントサービスなのでしょうか。はい、自己分析や業界分析、ES添削や面接対策など、就活生ひとりひとりの悩みに合わせて課題解決をしています。大学生はもちろんですが、短大生や専門学生、既卒も利用できるサービスです。エージェントサービスですから企業紹介はもちろんのことですが、内定直結型イベントや弊社独自の特別選考ルートから応募したい企業へ特別推薦ができるため、自己応募より通過率が高いのがポイントです「就活のすすめ方がわからない」「自分に合った会社を見つけるのが難しい」「選考がうまくいかない」などの悩みを持つ人にはぜひ使ってほしいですね。
Q.「イベント」というワードが出ましたが、まずはこのサービスの概要について教えてください。

はい、新卒就活PLUSは、一般的なエージェントサービスと「新卒就活MATCH」というマッチングイベントから成り立つサービスです。「新卒就活MATCH」とは少人数制のマッチングイベントです。企業5社と学生30名が参加して、だいたい5グループほどに分かれてイベントが進みます。企業からの会社説明、ワークショップ、プレゼン大会、座談会の4つでプログラムが構成されています。一時期新型コロナウイルスの影響で開催数がかなり減りましたが最近は開催数が徐々に増えつつあります。このイベントは基本的に対面でおこなっているのですが、私はこの「対面」にかなりこだわっています。
Q.川久保さんがオフラインにそれほどこだわる理由をお伺いしたいです。学生・企業どちらともオンラインイベントのほうが手軽なためニーズは高いでしょう。でも私はそれは本質ではないと思っています。オンかオフか、ここは映画を映画館で見るのかスマホで見るのかと似ていると思います。その内容はどちらであろうと変わらないものですが、臨場感や規律が大きく違います。

これは映画鑑賞時だけでなく就活の選考でも同じことがいえます。対面であることで温度や人柄がよりリアルに伝わりますよね。またオフの場合はより緊張感をもって臨むと思いますが、オンラインの場合はどうしても気が緩みがちです。ここがオンとオフの違いであり、オフのほうが当事者意識がよりはぐくまれると思っています。
Q.ではイベントについてそれぞれもう少し詳しくお伺いしたいです。

まずは企業の会社説明ですね。企業のPRを聞き、オンタイムで参加企業に対し興味関心度合いで評価・ランク付けをしていきます。そのあとのワークショップですが、これは企業持ち込みのワークを学生がおこないます。たとえばテトリスの難しいモードをプレイしながら質疑応答に取り組んだり、「このペンを私に10万円で売ってください」などというお題に取り組んだりですね。1ワーク10分、それを5社分おこないます。プレゼン大会では、当社が用意したお題に学生がグループごとで取り組んでいきます。

お題の例

着物・絵画・お守り・お花・手帳の5つの商材を使って1年間で純利益1,000万円のビジネスを考えてください

難しいですよね(笑)。ですから、インターネット検索もOKにしています。学生同士協力し合って案を考えてもらい、その様子を企業が評価していくという形ですね。

最後に企業と学生との座談会と、それに並行して各企業が参加学生の中から5名ずつ選抜をし、その学生との個別面談をおこないます。各企業はこれまでのワークショップとプレゼン大会の様子からこの選抜5名を決めます。この個別面談に選抜されると、たとえば選考のスキップ権が与えられたりそのまま内定をもらったりすることもあるようです。学生にとってはアピールの場がワークショップとプレゼン大会とで2回あるのはメリットといえますね。
Q.そのほか学生にとってのメリットを教えてください。

フィードバックシートがあることですね。このシートは自分の今の評価や企業からの見え方を理解するのにも役立ちますが、このシートには、こういったイベントで「参加企業に魅力を感じるのではなくイベント内コンテンツに魅力を感じてほしい」という思いがあります。まだ皆さんには名は知られていない優良な企業がたくさんあります。企業のネームバリューだけを頼りにしたイベントを開催してしまうと、そういった優良企業との出会いの場を損失することになってしまいます。だからこそコンテンツを充実させることで参加企業ではなくコンテンツメインで参加する学生を増やし、できるだけ多くの企業との出会いを創出したいのですまた昨今新型コロナウイルスの影響で、ガクチカとして話せる内容がないという学生が増えているように感じています。そんなときにこのプレゼン大会が今後やりたいことを見つけるきっかけとなってほしいです。自・他グループの提案を自分の糧として実際に学生のうちから取り組んでみても良いと思います。
Q.ということは、参加可能な学生は4年生だけということではないということでしょうか。そうですね、3年生から参加OKです。実際にこれから始まる就活に向けて、プレゼン大会で出た案に実際に取り組み、それをガクチカとして就活時に話すこともできるということ単なるマッチングイベントとしてだけでなく、この新卒就活MATCHをそういった用途でも使ってほしいですね。
Q.学生それぞれがそれぞれの意図をもってイベントに参加できそうですね。

そうですね、このイベントのゴールはひとつだけではないですから。もちろん企業とのマッチング、さらには内定獲得を目指して参加するのもアリです。また今お話ししたようにガクチカのネタ探しとしての参加もOK。また知らない企業を知ることもできますし、その業界についての知見も広げることができます。プレゼン力の向上や就活市場における自分の現在の位置を知りたいという意図で参加する人もいたり、ゴールは非常にさまざまですね。
Q.エージェントサービスについてもお伺いしたいです。

特徴としては、まず面談時間は学生1人につき30時間ほどとっていること。そして当社のキャリアアドバイザーは世間一般的に見て若い人が多いです。その方が学生もアドバイザーとの距離感を縮めやすいように思っていますし、皆さんのようなZ世代が持つ価値観をより理解しやすいとも思っているので。利用している学生も、アドバイザーのことを「外部の人」というより、就活についてアドバイスをくれる良いお兄ちゃん・お姉ちゃんという感覚でとらえていると思います。ときどき学生がふらっとうちのオフィスに訪れて、進捗報告やたわいもない話をすることもあるのですよ。
Q.最後に、「新卒就活PLUS」の利用を検討している学生にメッセージをお願いします。

就活は、手持ちの情報が増えるのでさまざまな人の話を聞いたほうがいいと思っています。今は全国展開も始めていますし、オンラインで話すこともできるので、さまざまな人と話す意味でもこの新卒就活PLUSをぜひ利用してほしいと思っています。あまり就職だけにフォーカスしているエージェントではありません。大学卒業後の選択肢は就職だけではなく、たとえば起業も選択肢のひとつです。そういったことも含めてキャリアや人生そのものについてお話しできる相手でありたいと思っています

川久保 公成 さん川久保 公成 さん
川久保 公成 さん

Kiminari Kawakubo●学生時代は大学に在学しながら東証一部上場の情報通信業を展開している企業でインターン生として営業に従事。その後新卒で東証一部上場の機械商社へ入社したのち、マザーズ上場のITベンチャー企業で人材事業を経験。現在はプラセムの取締役として従事