Q.PRO SCOUT(プロスカウト)とは、どういうサービスなのか教えてください。

PRO SCOUTは、企業がダイレクトリクルーティングを成功できるように、上流から一気通貫で支援するサービスですダイレクトリクルーティングとは、企業が直接、個人に対してスカウトなどでアプローチする採用手法で、転職者だけでなく新卒生の採用にも広がってきています。

Q.ダイレクトリクルーティングが広がっているのはどうしてでしょう。

少子高齢化の波を受け、ビジネスの担い手不足が深刻化するなかで、企業はこれまでのように転職や就職希望者が応募して来るのを待っていたり、人材紹介会社の仲介に頼るだけでは人材を十分に確保できないという危機感を募らせています
 
そのため企業の関心は急速に高まっており、2023年度のダイレクトリクルーティングサービス市場は前年より2割以上も伸びて1000億円を超えたと推計されます。
 
一方ダイレクトリクルーティングは歴史も浅く、企業もまだ経験やノウハウが十分ではないこともあってPRO SCOUTの出番が増えています。当社の業績も創業以来5年連続で120%成長を達成し取引先企業も700社を超えました。
 

Q.就活生のもとにもPRO SCOUTからスカウトの連絡が届くということですか。

違います。オファーボックスやキミスカ等の就活生が登録するスカウトサービスを運営している訳ではなく、PRO SCOUTはあくまでも顧客企業のスカウト業務などをサポートするサービスで、ダイレクトリクルーティングを成功に導くために企業にアドバイスしたり作業を手伝ったりするのが仕事です就活生が登録するスカウトサービスを企業に変わって運用していて、魚釣りに例えるなら、「魚が泳いでいる池=スカウトサービス」であり、PROSCOUTは釣り人です。皆さんのもとに届けられるスカウトを送っている企業は、実はPROSCOUTがサポートしている企業であるケースは少なからずあるでしょう。
 

Q.就活生が自分にとって好ましいスカウトを受けられるようにするための、良い方法はありますか。

「○○大学の人に一斉にスカウトする」というような形で大量に一括してスカウトメールを送るような企業もありますが、PRO SCOUTが企業に提供するサービスは、そういう大雑把なものではありません。一人ひとりのプロフィールをまずは丁寧に読むのがPRO SCOUTの基本です。学生一人ひとりのガクチカや興味分野を読み込んだうえで、本当に企業が求める人材を見極め、スカウトを送っていきます。
 
ですから就活生の方々が、スカウトサービスにプロフィールを記入するときは、自分で自分のことをしっかりと見つめて、自分の言葉で今までの経験や感じたことをしっかりと書き込むのが一番重要ですそういう姿勢はスカウトをする側にも文面を通じて伝わります。

Q. 同種のサービスと比べてPRO SCOUTの強みは何でしょう。

企業の採用熱の高まりによって採用コンサルティング分野は大きく成長し、最近では企業の採用支援をおこなう企業が増えていますが、私たちのようにダイレクトリクルーティングに専門特化した会社は少ないですね。そこは強みになっています。
 
またPRO SCOUTは単なるスカウト配信代行に終わらず、採用成功まで見届けることをミッションとしており、スカウト配信だけでなく、入社承諾まで一貫したサポートをおこなっている点も強みだと思います。また、ダイレクトリクルーティングの戦略立案から実際の教育研修までのサービスを提供しているのは珍しい点です。
 
つまり顧客企業のダイレクトリクルーティングの戦略立案から、スカウト文面作りのお手伝いやスカウト配信、カジュアル面談レクチャー、選考プロセスのアドバイスなど、採用成功に必要な内容を一気通貫でサポートしている点は、私たちの強みだと思います。
 

Q. PRO SCOUTは、もともとどのような思いで立ち上げた事業なのですか。

大学を卒業して就職したのが総合人材サービス会社で、私自身は人材紹介の法人営業担当として企業の採用支援の仕事をしていました。その仕事を通して、人材は売り手市場で企業の採用競争は激化し始めていること、そして今後もこの流れは加速していくだろうと感じていました。日々、目の前のお客様を支援している中で、「競争激化による企業の採用難易度が高まっていく中で、どうしたらお客様が採用成功できるようになるのか」ということを常に考えていたのですが、それは“企業の採用力”というものがポイントだと思ったのです。採用力というのは、①その会社が成長するために必要なスキルや経験を持つ人材かつ、その会社に興味を持ってくれる人材を特定する力、②それらの人材がその会社が魅力的に映るような仕組みを作れる力、③それらの人材を見つける方法を認識し使いこなす力の3つで構成されています。人材紹介に携わりながら、多くの人材を紹介したとしても、採用力がない企業は一向に人材採用が進みません。

中島さんが考える「採用力」とは

①その会社が成長するために必要なスキルや経験を持つ人材かつ
  その会社に興味を持ってくれる人材を特定する力
②それらの人材がその会社が魅力的に映るような仕組みを作れる力
③それらの人材を見つける方法を認識し使いこなす力

一方で採用力を持った企業は急成長していくのです。企業が採用力を獲得し、優秀な人材を採用できれば、企業は成長し日本を豊かにできる。日本の成長と企業の採用力は間接的には繋がっていると感じたのです。そんなことを考えていた私が、この採用力を高められるようなビジネスをしたいと考えていた中で、たまたま「ダイレクトリクルーティング」というものに出会うことになりました。今まで自分が携わってきた人材紹介とは違い、ダイレクトリクルーティングは、より“採用力”が必要な手法だったのです。「ダイレクトリクルーティングを使いこなせる=採用力が高い企業」なのではと感じ、ダイレクトリクルーティングを使いこなせる企業を増やしたいと考えた結果、PROSCOUTという事業を立ち上げるに至りました

Q.中島さんが可能性を見出した通り、ダイレクトリクルーティング市場は急速に拡大していますね。

ダイレクトリクルーティングの人気は中途の転職市場で火が付きましたが、いまでは新卒採用でも多くの企業が導入しています。あるシンクタンクの調査によれば「今後、利用が高まると思う手段・サービス」として41%の企業がダイレクトリクルーティングを挙げています。また2023年度のダイレクトリクルーティングサービスの市場規模は、前年度より23%以上伸びて1068億円に達したと推計されています。 一方で新しい採用方法であるダイレクトリクルーティングの導入は企業にとってもわからないことが多く、手探りでスタートしている状況です。ダイレクトリクルーティングに特化したVOLLECTのサービスが急速に浸透しているのはそのためです。そもそもダイレクトリクルーティングに特化した採用支援企業は少なく、顧客企業からは頼りにしてもらっています。それに応えるために、PRO SCOUTは企業にダイレクトリクルーティングをアウトソーシングしてもらうだけにとどまらず、企業の採用部門と密接に連係して効果的な採用活動をおこなっています優秀な人材の確保は企業活動をするうえで重要なことです。だからこそ、PRO SCOUTのサービス提供を通じ、専門家としてのVOLLECTが伴走することにより、ゆくゆくは企業におけるダイレクトリクルーティングの内製化にも貢献していきたいと思っています。

Q.最後に就活生に向けてメッセージをお願いします。

学生さんにとってもダイレクトリクルーティングはまだ目新しい採用方法かもしれません。たとえ話で言うなら、人材紹介が結婚相談所だとすればダイレクトリクルーティングはマッチングアプリのようなものでしょう。結婚相談所のように仲介者がいて学生と企業の間を取り持つのが人材紹介で、マッチングアプリと同様に間には誰も介在せず、企業側から学生に直接アプローチして採用に結び付けるのがダイレクトリクルーティングです。企業から直接スカウトを受ければ、就職希望者も自分の可能性を感じることができるはずです。皆さんもぜひ新しい採用方法であるダイレクトリクルーティングに注目してみてください。

中島 大志 さん中島 大志 さん
中島 大志 さん

Taishi Nakashima●立命館大学国際関係学部卒。パーソルキャリアで人材採用コンサルティングに従事。その後、新規事業の立ち上げにかかわる。退職後に起業し大手コンサルティングファームの採用支援を通じダイレクトリクルーティングの可能性を実感。2018年にVOLLECTを設立し現職。2023年に『この一冊でスカウト採用の全てがわかる!ダイレクトリクルーティングの教科書』(扶桑社)を出版サービスサイト / コーポレートサイト